震災がれき 検証 海面埋め立て
20120606 震災がれき検証第4弾 海面埋め立て 投稿者 PMG5
VOICE 特命調査班マルチョウ 2012年6月6日より
国が安全性には問題ないと判断した夢島での震災がれきの海面埋め立て。
これによって近畿2府4県自治体が焼却灰を埋め立てている
大阪湾フェニックスセンターでも受け入れが進む可能性が出てきた。

マル調は特別に許可をもらい受け入れ地の候補地である神戸沖の埋立場に向かった。
マル調 大西亮:
港を出てからおよそ15分が経過しました
あちらに見えるのが震災がれきの最終候補地である大阪湾の埋め立て地です。
埋立場は司法が高い堤防に囲まれていた。
処分場の中に入ると、そこは船着き場のようになっていた。
フェニックスセンターの担当者:
これが揚陸機なんですよ。これで船からすくい上げるんですよ。

近畿一円から集められて焼却灰は巨大なショベルカーによって、ベルトコンベアーに移し替えられていた。
広さは88ヘクタール(神戸沖埋め立て処分場)
甲子園球場の22個分にあたる。
焼却灰はトラックに乗せ変えられ、直接海面に投げ込まれている。
放射性物質のセシウムは、水に溶け出しやすい性質を持っている。
果たしてこの方法で問題はないのだろうか?
フェニックスセンターの担当者:
ちょっとそちらを見ていただいたらわかるんですけれど、
鉄の矢板をですね、矢板を海中の粘土層まで打ち込んでですね、漏れないようにしています。
それが4方向全部囲まれていると。

海面埋め立てと言っても、四方は堤防に囲まれ、海の底まで板が打ち込まれているため、
汚染水が外部に漏れ出したり浸み出すことはないという。
仮に水がいっぱいになったとしても、排出する際には浄化施設を通る仕組みになっている。
しかし・・・
マル調:放射性物質を取り除くのに対応しているんですか?
フェニックスセンターの担当者:対応していません。

マル調:それはまた別の機械が必要になる?
フェニックスセンターの担当者:だと思います。
震災がれきの焼却灰を埋め立てるためには、特別な処分方法や新たな設備が必要になるという。
では、具体的にはどのような処分方法を検討しているのか、

大阪湾フェニックスセンター 樋口進環境課長:
処分場内部には普段から水というものが存在しています。
ですから、まず、そういうものと触れさせないようにするという事が、
まず第一に考えるべきじゃないかというふうに考えております。
マル調:いくつか処分方法というのも考えていらっしゃるんですか?
樋口進環境課長:
腹案としてはね、いろいろと持っておりますが、
ただそれができるかどうかについてはこれから検討していかなくてはならないところですよね。
マル調:じゃあまだそれをオープンにできるような状況までは至っていない?
樋口進環境課長:まだそういうところまではいっていませんね。
担当者は検討中として付帯的な処分方法の言及を避けた。
しかし、その後のマル調の取材で3つの案を軸に検討を進めている事が分かった。
処分方法1 吸着案

まずは、大阪市と同じように放射性セシウムを吸着する性質のある鉱物のゼオライトを
陸地部分に敷き詰めて埋め立てる方法。
さらにより安全性の高い方法も検討していた。
処分方法2 容器つめ案

その一つは耐久性の高い容器を作り、
震災がれきの焼却灰を他のごみの焼却灰と一緒に容器に詰め埋め立てるという案だ。
処分方法3 コンクリート詰め案

他にもこの耐久性の高い巨大な袋に震災がれきの焼却灰を詰めるという案が検討されています。
もう一つは震災がれきの焼却灰を他のごみの焼却灰と一緒に袋に詰め
コンクリートなどで周囲を固めたうえで埋め立てる方法。
放射性物質は原則拡散するべきではないとする専門家も、焼却灰を固める処分方法は一定の効果があるという。

神戸大学 山内知也教授:
セシウムを固めてしまう。
そんなにコンクリートの比率を挙げる必要はないと思うんですけれど、
そんなちょっとした手当てですよね、それをしておけば、もし大きな波がきて、かぶるとかそういう事が起きても
あるいは海水に接してしまうというような事が起こっても、
かなりそれ(放射能の流出)は防げると思うんですよね。
だが別の専門家は震災がれきの焼却と同様、どのような対策を取っても
100%安全とは言い切れないと指摘する
京都大学原子炉実験所 小出裕章助教:
放射能を帯びたゴミというものは、一般の廃棄物とは別に管理をする事になっていましたし、
産業廃棄物とも混ぜてはいけないという、そういう事でこれまでやってきたのです。
もともと原則に反することをやろうとしているわけで、私は反対です。

今回の国の判断で、フェニックスセンターも安全性が認められる可能性は高まった。
放射能への安全性の意見が分かれる中、関西でも受け入れが加速しようとしている。
今回の国の安全評価は被災地の復興に向けて1歩前進という声もある一方で、
不安は解消されていないと考えている人もいます。
また、より安全対策を取っていくには、受け入れ自治体側の新たな費用負担も予想されまして、
課題も出てきそうです。
マル調また来週です。
20120606 震災がれき検証第4弾 海面埋め立て 投稿者 PMG5
VOICE 特命調査班マルチョウ 2012年6月6日より
国が安全性には問題ないと判断した夢島での震災がれきの海面埋め立て。
これによって近畿2府4県自治体が焼却灰を埋め立てている
大阪湾フェニックスセンターでも受け入れが進む可能性が出てきた。

マル調は特別に許可をもらい受け入れ地の候補地である神戸沖の埋立場に向かった。
マル調 大西亮:
港を出てからおよそ15分が経過しました
あちらに見えるのが震災がれきの最終候補地である大阪湾の埋め立て地です。
埋立場は司法が高い堤防に囲まれていた。
処分場の中に入ると、そこは船着き場のようになっていた。
フェニックスセンターの担当者:
これが揚陸機なんですよ。これで船からすくい上げるんですよ。

近畿一円から集められて焼却灰は巨大なショベルカーによって、ベルトコンベアーに移し替えられていた。
広さは88ヘクタール(神戸沖埋め立て処分場)
甲子園球場の22個分にあたる。
焼却灰はトラックに乗せ変えられ、直接海面に投げ込まれている。
放射性物質のセシウムは、水に溶け出しやすい性質を持っている。
果たしてこの方法で問題はないのだろうか?
フェニックスセンターの担当者:
ちょっとそちらを見ていただいたらわかるんですけれど、
鉄の矢板をですね、矢板を海中の粘土層まで打ち込んでですね、漏れないようにしています。
それが4方向全部囲まれていると。

海面埋め立てと言っても、四方は堤防に囲まれ、海の底まで板が打ち込まれているため、
汚染水が外部に漏れ出したり浸み出すことはないという。
仮に水がいっぱいになったとしても、排出する際には浄化施設を通る仕組みになっている。
しかし・・・
マル調:放射性物質を取り除くのに対応しているんですか?
フェニックスセンターの担当者:対応していません。

マル調:それはまた別の機械が必要になる?
フェニックスセンターの担当者:だと思います。
震災がれきの焼却灰を埋め立てるためには、特別な処分方法や新たな設備が必要になるという。
では、具体的にはどのような処分方法を検討しているのか、

大阪湾フェニックスセンター 樋口進環境課長:
処分場内部には普段から水というものが存在しています。
ですから、まず、そういうものと触れさせないようにするという事が、
まず第一に考えるべきじゃないかというふうに考えております。
マル調:いくつか処分方法というのも考えていらっしゃるんですか?
樋口進環境課長:
腹案としてはね、いろいろと持っておりますが、
ただそれができるかどうかについてはこれから検討していかなくてはならないところですよね。
マル調:じゃあまだそれをオープンにできるような状況までは至っていない?
樋口進環境課長:まだそういうところまではいっていませんね。
担当者は検討中として付帯的な処分方法の言及を避けた。
しかし、その後のマル調の取材で3つの案を軸に検討を進めている事が分かった。
処分方法1 吸着案

まずは、大阪市と同じように放射性セシウムを吸着する性質のある鉱物のゼオライトを
陸地部分に敷き詰めて埋め立てる方法。
さらにより安全性の高い方法も検討していた。
処分方法2 容器つめ案

その一つは耐久性の高い容器を作り、
震災がれきの焼却灰を他のごみの焼却灰と一緒に容器に詰め埋め立てるという案だ。
処分方法3 コンクリート詰め案

他にもこの耐久性の高い巨大な袋に震災がれきの焼却灰を詰めるという案が検討されています。
もう一つは震災がれきの焼却灰を他のごみの焼却灰と一緒に袋に詰め
コンクリートなどで周囲を固めたうえで埋め立てる方法。
放射性物質は原則拡散するべきではないとする専門家も、焼却灰を固める処分方法は一定の効果があるという。

神戸大学 山内知也教授:
セシウムを固めてしまう。
そんなにコンクリートの比率を挙げる必要はないと思うんですけれど、
そんなちょっとした手当てですよね、それをしておけば、もし大きな波がきて、かぶるとかそういう事が起きても
あるいは海水に接してしまうというような事が起こっても、
かなりそれ(放射能の流出)は防げると思うんですよね。
だが別の専門家は震災がれきの焼却と同様、どのような対策を取っても
100%安全とは言い切れないと指摘する
京都大学原子炉実験所 小出裕章助教:
放射能を帯びたゴミというものは、一般の廃棄物とは別に管理をする事になっていましたし、
産業廃棄物とも混ぜてはいけないという、そういう事でこれまでやってきたのです。
もともと原則に反することをやろうとしているわけで、私は反対です。

今回の国の判断で、フェニックスセンターも安全性が認められる可能性は高まった。
放射能への安全性の意見が分かれる中、関西でも受け入れが加速しようとしている。
今回の国の安全評価は被災地の復興に向けて1歩前進という声もある一方で、
不安は解消されていないと考えている人もいます。
また、より安全対策を取っていくには、受け入れ自治体側の新たな費用負担も予想されまして、
課題も出てきそうです。
マル調また来週です。
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コメント
いつもきれいな映像と文字おこしありがとうございます。一般のゴミと瓦礫処理は一緒にできないことは明白であるにも拘らず、細野と橋下は躍起になって大阪湾を汚そうとしています。岩手の分は処理の検討がついたので、宮城の分を関西に持ってきて処分したいようです。大阪湾で漁業をされている方も風評被害(実害)が怖いため反対だと仰ってました。関西一円の焼却灰を埋めると水が全部汚れてしまうし、USJなどの施設や淡路島も無事では済まないでしょう。ほんとうに考えのない猪突猛進の市長にうんざりします。おまけに鎌ヶ崎の学童の施設を閉鎖し、55億掛けて小中学校の生徒にタブレットを配ったって、子供の面倒を見てくれるわけではありません。大阪の母親は安く見られたものです。どこか頭の線が切れているのでしょうか。野心の塊のような最近の橋下です。7月7日に武田先生が堺のリーガロイヤルにお見えになります。どんな話になるのか楽しみなことです。これからも頑張って下さい。
田口二三代 | 2012.06.08 02:25 | 編集