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06.08
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歴史に残る日本の総理大臣の会見
「大飯原発再稼働」野田総理大臣6/8(音声のみ)



歴史に残る会見「大飯原発再稼働」野田総理大臣6/8(音声のみ) 


野田:
本日は大飯発電所3,4号機の再起動の問題につきまして、
国民の皆様にわたくし自身の考えを直接お話しさせてもらいたいと思います。

野田会見60811

4月からわたくしを含む4大臣で議論を続け、関係自治体のご理解を得るべく取り組んでまいりました。
夏場の電力需要のピークが近づき、結論を出さなければならない時期が迫りつつあります。

国民生活を守る。それがこの国論を二分している問題に対して、
私がよって立つ唯一絶対の判断の基軸であります

それは国として果たさなければならない最大の責務であると信じています。
その具体的に意味するところは二つあります。

国民生活を守ることの第一の意味は
それは次代を担う子どもたちのためにも福島のような事故は決して起こさないという事であります。

福島を襲ったような地震津波が起こっても、
事故を防止できる対策と態勢は整っています。


これまでに得られた知見を最大限に生かし、
もし万が一全ての電源が失われるような事態に於いても、
炉心損傷に至らないことが確認をされています。

これまで、1年以上の時間をかけ、IAEAや、原子力安全委員会を含め、
専門家による40回以上にわたる公開の議論を通じて得られた知見を
慎重には慎重を重ねて積み上げ、安全性を確認した結果であります。

もちろん安全基準に”これで絶対”というものはございません。
最新の知見に照らして、すでに見直していかなければならないというのが、
東京電力福島原発事故の大きな教訓でございます。

そのため、最新の知見に基づく30項目の知見を新たな規制機関のもとでの法制化を先取りして、
期限を区切って実施するよう電力会社に求めています。

そのうえで原子力安全への国民の信頼回復のためには、
新たな体制を一刻も早く発足させ、規制を刷新しなければいけません。
速やかに関連法案の成案を受け実施に移せるよう、国会での議論が進展するよう強く期待をしています。

こうした意味では実質的に安全は確保されているものの
政府の安全判断の基準は暫定的なものであり、新たな体制が発足した時点で安全規制を見直していくこととなります。

その間、専門職員を要する福井県にもご協力を仰ぎ、
国の一元的な責任のもとで、特別な監視態勢を構築をいたします。

これにより、先の事故で問題となった、指揮命令系統を明確化し、
万が一の際にもわたくし自身の指揮のもと政府と関西電力双方が、
現場で的確な判断ができる責任者の配置をいたします。

なお、大飯発電所3,4号機以外の再起動については、
大飯同様に引き続き丁寧に個別に安全性を判断をしてまいります。


国民生活を守るための第二の意味
それは計画停電や電力料金の大幅な高騰といった、日常生活への悪影響を出来るだけ避けるという事であります。

豊かで人間らしい暮らしを送るために、安価で安定した電気の存在は欠かせません。

これまで全体の約3割の電力供給を担ってきた原子力発電を今止めてしまっては
あるいは止めたままであっては、日本の社会は立ち行きません。

数パーセント程度の節電であれば、(※下記参照)みんなの努力で何とかできるかもしれません。
しかし、関西での15%もの需給ギャップは昨年の東日本でも体験しなかった水準であり、
現実的には極めて厳しいハードルだと思います。

仮に、計画停電を余儀なくされ、突発的な停電が起これば、
命の危険にさらされる人も出ます。
仕事が成り立たなくなってしまう人もいます。
働く場がなくなってしまう人もいます。
東日本の方々は震災直後の日々を鮮明に覚えておられると思います。
計画停電は成され得るという事態になれば、それが実際に行われるか否かに関わらず、
日常生活や経済活動は大きく混乱をしてしまいます。

そうした事態を回避するために最善を尽くさなければなりません。

夏場の短期的な電力需給の問題だけではありません。

化石燃料への依存を増やして電力価格が高騰すれば、
ギリギリの経営を行っている小売店や中小企業、そして家庭にも影響が及びます。

空洞化を加速して雇用の場が失われてしまいます。


そのため、夏場限定の再稼働では、国民の生活は守れません!

さらに我が国は石油資源の7割を中東に頼っています。(※下記参照)
仮に中東からの輸入に支障が生じる事態が起これば、
かつての石油ショックのような痛みも覚悟しなければなりません。

国の重要課題であるエネルギー安全保障という視点からも、
原発は重要な電源であります。

そして私たちは大都市における豊かで人間らしい暮らしを電力供給地に頼って実現をしてきました。
関西を支えてきたのが福井県であり、おおい町であります。

これら立地自治体はこれまで40年以上にわたり原子力発電と向き合い、
電力消費地に電力供給を続けてこられました。
私たちは立地自治体への敬意と感謝の念を新たにしなければなりません。

以上を申し上げたうえで、私の考えを総括的に申し上げたいと思います。



国民の生活を守るために
大飯発電所3,4号機を再起動すべきというのがわたくしの判断であります!!!

そのうえで特に立地自治体のご理解を改めてお願いを申しあげたいと思います。
ご理解を頂き、頂いたうえで再起動のプロセスを進めていきたいと思います。

福島で避難を余儀なくされているみなさん、
福島に生きる子どもたち、
そして不安を感じる母親のみなさん、

東電福島原発の事故の記憶が残る中で、多くのみなさんが原発の再起動に
複雑な気持ちを持たれていることは、良く、良く理解できます。

しかし私は国政を預かる者として、
人々の日常の暮らしを守るという責務を放棄することはできません。

一方、直面している現実の再起動の問題とは別に
3月11日の原発事故を受け、政権として中長期のエネルギー政策について、
原発への依存度を可能な限り減らす方向で検討を行ってきました。
その間再生可能なエネルギーの拡大や、省エネの普及にも全力を挙げてまいりました。
これは国の行く末を左右する大きな課題であります。

社会の安全、安心の確保。
エネルギー安全保障。
産業や雇用への影響.
地球温暖化問題への対応。
経済成長の促進と言った起点を持って政府として選択肢を示し、
国民の皆様との議論の中で、8月をめどに決めていきたいと考えております。

国論を二分している状況で一つの結論を出す。
これはまさにわたくしの責任であります。


再起動させないことによって、生活の安心が脅かされるような事があってはならないと思います

国民の生活を守るための今回の判断に
なにとぞご理解を頂きますようにお願いを申しあげます。

また、原子力に関する安全性を確保し、
それをさらに高めていく努力をどこまでも件(くだん)に追求していくことは重ねてお約束を申し上げたいと思います。
わたくしからは以上でございます。


ー野田の間違い2点指摘(もっとあるけど)ー

「数パーセント程度の節電であれば、」
5%の不足と関電は言っている↓
関電が突然表明・・・ 電力不足「新試算」を検証5/15報道ステーション(内容書き出し)

「さらに我が国は石油資源の7割を中東に頼っています」
火力発電の燃料は石油じゃない↓
③”電気料金値上げの原因が原油高”は大嘘だ!広瀬隆4/5(動画・内容書き出し)


突っ込みどころはまだまだありますが、
最初会見を見ていた時には怒りがこみ上げました。
書き出していて涙がこぼれました。


「国民を守る」
「次代を担う子どもたちのため」
「豊かで人間らしい暮らしを送るため」
「都市を支えるために電力供給に貢献をしてきた地元」(そんな献身的な気持ちで原発を誘致したのか疑問?)
「福島で避難を余儀なくされているみなさん、
福島に生きる子どもたち、
そして不安を感じる母親のみなさん、
その気持ちは、良く、良く理解できます

このような言葉を使う権利は野田にはないと思います。

弱い物を守るためのようないい訳で再稼働を宣言するのは卑怯です。
再稼働をしたいのならば正直にその理由を言って欲しい。
「自分のためだ」
「財界に脅されている」
「政治生命だけのためだ」
何が野田の気を狂わせているのか分からないけれど、

「国民の生活を守るために大飯発電所3,4号機を再起動すべきというのがわたくしの判断であります!!!」
じゃなくて。
「国民の命を守るために大飯発電所3,4号機を再起動しないというのがわたくしの判断であります!!!」
というのが本当の日本のトップの言葉なのではないだろうか(╬◣д◢)


国民のためと言いながら国民を脅していると思った。




首相官邸 国政に関するご意見・ご要望をお寄せ下さい。
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html



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comment 12
コメント
僕は、ウランは100パーセント輸入してるだろ、と突っ込みます。
マンガしか読まない麻生のアホと双璧をなすおばかではないかと、思っています。
AUTUMN | 2012.06.08 23:03 | 編集
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| 2012.06.08 23:08 | 編集
昨年の8月頃から拝見させていただいています。このブログには、情報の質の良さに加えて、おかしな世の中だけど、まだわかりあえる人がいるという精神の安定という意味でずいぶん力をいただいています。
 日本の現状から考えて野田総理の言っていることはめちゃくちゃで恥ずかしげもなくしゃべっている会見をみて私も相当腹が立ちました。とにかく様々な手段を使って怒りを表明しようと思っています。
 時々気を抜きながら頑張って下さい。私も同じ方向に歩いています。
吉田勝彦 | 2012.06.09 00:01 | 編集
あの不要だった計画停電はこうやって脅すためだったんだ。人殺し集団。
原発がコスト安いなんて大嘘まだ言ってるし。
何が安全だ!世界的に当たり前の5層の防御、ベントのフィルターや住民の避難計画も無いのに!
より安全にするための努力が不要な理由を東電に作文させ、それを追認するだけの馴れ合い規制の国のくせに!
国民をバカにするな!
国民の安心安全なんかどうでもいい。原子力ムラのイヌだと宣言したのだ!
書き出していただき、ありがとうございます。この怒りを、パワーに頑張ります。
草花 | 2012.06.09 00:28 | 編集
この野田を、チラっとテレビで見ましたが、
かつて、統合会見での、細野や園田らを見ながら、
毎回、ハラワタが煮えたぎったのを思い出した。

こうしてみると、首相というのは、馬鹿でもいいとすら思えてしまう。

馬鹿でも血が通っていればまだマシ。
少なくとも、そいつは「生きている」から。

しかし野田のような「死人」には血がない。

また、ここまでくると、こいつ精神病だろうと本気で思います。

揶揄で言っているのではなく、ここまで現実感を喪失していて、
実感もない偽善的な言葉を平気で口にするというのは、
ここでは具体的な名称は言いませんが、
精神医学の世界では、立派な「病名」がつきます。

そういう意味では、社会の中にもこういうタイプの人間はいます。
「何ひとつも本気で言っていない死人のような者」

それが企業の馬鹿社長や馬鹿専務ならば、まー、許されるが、
しかしそんな奴に一国の首相などやって欲しくはない。

岡田、前原、かつての鳩山も、この野田と同類である。

野田を見ていると、どんなに馬鹿でも、
菅や小泉の方がまだ「生き物」に見えてくる。

馬鹿でも怒ったり、見栄をはったり、
虚勢を繕うだけ、「マシ」だと言うのも情けなく、悲しいが、

野田には、感情がまったくない。

あれは「人間」じゃないし、生き物でもない。
そして、そういうのが、社会の中では、最も実害がある。
鈴木崩残 | 2012.06.09 05:00 | 編集
いいようのない腹立ちと悲しみを感じます。
お腹の中が真っ黒なのが、あまりにもあからさまに見えるようです。
大体、経済第一主義者、いろいろなしがらみや圧力で動かされている野田総理の価値観だけで、「判断」してしまってよい問題なのでしょうか?福島の責任が取れてなくて、どうして責任のある判断ができるのか。。。まずは福島事故の責任の取り方を見せてからにしてほしいです(怒)一言一言が腹立たしいです。リコール!!
今、彼が日本の総理大臣だったことは、本当に残念で不幸なことです。
それもこれも、多くの国民がいままで政治に無関心、諦めてきたことの代価ということでしょうか。おそろしいことです。
国民投票してほしいですね。
それで投票者の過半数以上が原発の再起動の方が、自分たちの「安心できる」生活を守るのに大事だ、というのであれば、まだ納得できます。
再稼動で本当に「安心できる」のは一体誰?
Blue Dolphine | 2012.06.09 09:53 | 編集
ki-ko様
 いつもブログを拝見させていただいています。ありがとうございます。
 私の友人(一緒に反原発の活動している。)が昨晩送ってきたメールですが、私もそのとおりと思い、ki-ko様にもお知らせしたく思いました。
 
 酷いのは、「(原発)立地自治体への敬意と感謝の念」と言ったこと。16万人がいまなお避難生活を強いられ、高線量の放射能被曝にさらされている福島をはじめとした被害者に対して「敬意と感謝の念」と。原発のために、犠牲になってくれてありがとう、という、この国家とは!
 そして、野田が唯一「命」という言葉を使ったのは、「計画停電になれば命の危険にさらされる」という箇所。「仕事がなくなる」「中小企業が」と、次々に「脅し」続けた。ちょっと待てよ。「計画停電になれば」ってやるのは、電力会社じゃないか。このフレーズは、「再び原発事故となれば」でそのまま通じる。

 ほんとに「再び原発事故になれば…。」
 再稼働なんてクレイジー以外の何物でもないと思う。

jun | 2012.06.09 12:07 | 編集
野田及び野田を操っているものどもは非国民ではなくとも非人間です。
命の心配をするひとを非国民と呼ぶマスゴミや御用人連中も同様。

確かに経済が回らなければ国は沈む。でも原子力以外で回す方法に知恵を絞ってもいない。
知恵を絞ろうにも、為政をダイエットして小回りが効くようにしたくても、
国政も地方自治体も経済界中枢も、すでに情況が(資金力ではなく)ダブダブに膨れ上がったメタボ状態で、脂肪切除か吸引でもしない限りもう痩せられないのだろう。
そのダブダブ脂肪を保つために一般庶民や零細企業はギュウギュウ搾り取られ痩せ細る。

一般庶民の税金が無ければ国は何もできない。なのに私達が何故か一番弱い立場。
それは、私達自身が一番偉いんだということを忘れてるからかもしれない。
今まで錯覚させられてきたけど、実は私達が彼らを雇っている主人なんだ、と自覚して行動するときが来たんでしょうね。
Necoco | 2012.06.09 14:59 | 編集
そもそも違法状態の政府が増税法案や、再稼働を決めるのは違法でしかない。犯罪者が内閣(法律)を決めるこんな国に未来はないわな。再稼働は私の責任で判断するだぁ?今度事故ったらど~責任とるんだ?笑わせるなよ野田、コイツは最悪の基地外だね。金魚の糞で下半身の自制も効かない在日モナ夫と在日安住もついでに死んでくれ!野田は恐らくチョンマフィアの言い分を通したら引退後の保証を裏で確約してるんだろうよ、人類史上最低の売国奴だぜ。この糞野田豚が死亡することが今の日本にとって一番の国益だ。チョンだらけの自公民社と売国マスゴミはこの世から根絶すべきだな。
| 2012.06.09 23:19 | 編集
きーこさま、みなさま

私は、あえて、原発再稼働についての会見を見ませんでした。総理の顔を見たり、声を聞くと、最近では気持ち悪くなるからです。細野・仙石・・・なども同様です。顔つきが以前と比べ、皆さん断然悪くなっていると思います。

きーこさんの書きおこしで、全容を知りました。

再稼働について、環境総合研究所の青山・池田コンビは何と言っているか調べました。
お二人は、利権とは無関係、完全に独立した仕事をされています。

是非、皆さんに、ご覧いただきたいと思います。

独立系メディア今日のコラム<エントランス>青山貞一・池田こみち
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-column1.htm

◆青山貞一 悪○の囁きに応ずる思考停止の松○政○塾政権~大飯原発再稼働

◆青山貞一・鷹取敦 関西電力大飯原発 事故時シミュレーション(凡例付)  

★ 瓦礫問題についての記事も満載です。

オレンジママ | 2012.06.10 00:15 | 編集
| 2012.06.10 19:09 | 編集
はじめまして。ツイートで知り、拝見させていただきました。野田氏の声明は、これまで、政府財界電力業界が進めてきた、原発政策を、踏襲するものです。たとえ福島の惨状があっても、進めていくという、決意を推進派を代表して述べています。今まさに日本は、分岐点に差し掛かっていて、どちらを選択するかを迫られていることを、はっきり認識させられました。野田首相を代弁者とする、原子力推進派に勝利するしか日本の未来はありません。日本人は、目の前のお金、利益か、命の保証かどちらかを選ばなくてはいけないのですね。とてもいいブログを見せていただきました。ありがとうございます。
あしたかつつじ | 2012.06.11 08:30 | 編集
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