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06.24
Sun
2012年6月18日【月】Radio News たね蒔きジャーナル
「原発再稼動決定に物申す!」 河合弘之さん



「脱原発弁護団全国連絡会」の代表。
これまで弁護士として多くの原発訴訟、各地の原発訴訟に関わってこられました。
そして最近では、「大阪府市エネルギー戦略会議」。
ま、橋下さんが呼びかけて、これから原発も含めてエネルギー問題をどうするんだというところで
意見を述べてこられました。
特別参与でもいらっしゃいます。
河合弘之さんです。


水野:
河合さんはたねまきジャーナル3度目のご出演で、
みなさん覚えてらして、ものすごく沢山質問が参っておりますので、
是非答えていただきたいんですが、まずはね、弁護士としての活動の部分から伺いたいんですが、
福島の住民の方達、1300人以上の方達が今度提訴なさる。

河合:告訴ですね。

水野:
告訴なさる。
これを河合さんのやりになるんですね、弁護士として。

河合:もう告訴しました。

水野:はい、これはどういう形になっていきそうなんですか?

河合:
あのですね、ようするに福島の被害者の方達がやっぱり、
福島第一原発事故の責任者の刑事責任をきちんと追及しなければ、本当の解決にならないというかね、
それから、あの問題の解決にもなりませんし、
これからどうするかという場合にもですね、
誰が悪くて、どういう事をやったからそういうことになったのかという事をはっきりさせないとですね、
本当の意味でのこれからの安全対策ですとか、
それから原発をやめるべきなのかどうなのかという事も決まらないじゃないか。という事で、
特に東電の役員の人達とか、
原子力発電推進をむやみやたらにしてきた経産省の人達の刑事責任をきちんと問うと。
そのためには、福島の県民である被害者の方達が、福島地検に告訴をして、
現に福島で被ばくをしながら仕事をしている検事さんに、捜査をして起訴をしてもらわないと、というか、
そういうふうにすることによって初めて起訴してもらえるんだという、そういう事でしたわけです。

水野:
これによって、その責任のありかというのがハッキリとしてきて、
いったい福島原発事故は何だったのか。ってちゃんと責任を問うていくということはしごく意味が大きいと思いますし、
やはりそれは河合さんのようなずっと戦い続けてきた弁護士さんでないと出来ないお仕事だと思うのですが、
それだけやはり、河合さんに対しては多くの方たちも期待し、
これまでの活動に対して敬意を払ってこられたと思うんです。
その河合さんが参加なさった、大阪府市エネルギー戦略会議というのはですね、
河合さんのお名前が入っていたことで、私はものすごく方向性に対して、
「あ、そういうことなのか」と思っていらっしゃった市民のみなさんは大勢いらっしゃると思うんです。ね。

河合:ああ、なるほど

水野:
そこで、今日多くの方から質問がきておりますのはですね、
62歳の主婦の方は、
「以前河合さんがご出演なさった、5月の時は、橋下さんが脱原発の方向だったと思うんですけれど、
なんで容認の方向になったんでしょうか?」
あるいは、他の方は
「橋下さんはいったい何と引き換えに原発再稼働に賛成、容認と、まあ部分的という事ではありましたが、
部分的でも容認の方向に変えられたんでしょうか?」
やっぱりここの謎についてうかがいたいっていう方が多いんです。
河合さんいかがですか?



続きを読むにつづく



河合:
なるほどね、
それはね、本当のことを言うと、僕たちは、あの3か月容認についてはですね、
相談を受けておりません。
で、僕たちエネルギー戦略会議というのはですね、
言わば御用技術者、御用学者、御用弁護士の集まりではなくてですね、独立した機関ですから、
橋下さんの言う通りをやる訳ではないし、
また、橋下さんも僕らの言う事を100%聞くわけではないという、
ま、わりとつかず離れずの関係にあるんですね。

で、僕は橋下さんがああいうふうに3か月容認されたことについては、残念だと思っておりますが、
それなりの、まあ、橋下さんなりの考えがあっておやりになったことだと思っています。
で、

水野:いまもそう思っていらっしゃるんですか?

河合:そうですね、だけど

水野:それ、どんな考えがあっておやりになったことだと、河合さんは思っていらっしゃるんでしょう?

河合:それはどうだかね・・

水野:みなさん、そこが聞きたいっておっしゃっているんですよ。本音のところはどうなんでしょうかと。

河合:
たぶんね、
多分いくら反対し続けても、あの、ま、言わば権力を握っている側はやっちゃうだろうと。
で、それならまあ、一歩下がって、その3か月というところで注文付けようかって思ったんじゃないかなって、
僕は思いますけどね。
で、ただですね、橋下さんは脱原発の旗を降ろしたわけではないんですよ。
これから、27日の株主総会では、極めて強烈な脱原発の株主提案をしますしね、
自ら出かけていって、自分の初心を証明すると、
脱原発の初心を証明するということですから、
僕は、彼が脱原発の旗を降ろさない限りね、あの、支援をするというか、サポートをしたいと思っています。

水野:
はぁ。
あの平野さんね、ここへきて橋下さんの動向について新しい情報というのが出てきているんですよね。

平野:そうなんです。
あのー、河合さんね、橋下さんが先月に容認を言いだす4日前にですね、
関電の会長と高級日本料理店で会ってですね、自分からこの話を持ち出したという報道が、
各紙もう出ているんですよ。
いわゆる談合的なね、政治行動については、非常に大きな不信感が最近出てきてるんですよ。
それについてはエネルギー戦略会議のメンバーとして、なんか裏切られたようなお気持ちはないですか?
ま、今ご存じなかったというふうにおっしゃいましたけれども。

河合:
それはあの、あれですか?4日前に関電の会長と会って、料亭で会って話をしたんですか?

水野:ええ
平野:そうです

河合:あ、そうですか。
それは僕初めて聞きますけど、
まァそうですね、それは橋下さんからすると自分の方から仕掛けたのかもわからないですね。

水野:んー
平野:
ま、だけど、その限定稼働という事を持ちだして、
そこでですね、話が進んでいくというのは、
府市のエネルギー戦略会議のことを踏まえていないですよね、みなさんの。

河合:
それとはちょっと違いますよね。方向が、
方向がっていうか・・

水野:大分違うんじゃないですかぁ~全然違いますよ、ちょっと違うどころじゃないですよ、河合さん。

河合:
あのね、それね、僕が思うのは、彼がどういう政治家でどういう考え方でやったのか知りませんけれども、
ぼくは、彼を支持するかしないかっていうか、彼のために立とうとするかどうかは、
彼が脱原発の旗を降ろすか降ろさないか。
それも「なるべく早く脱原発するんだ」という旗を降ろすか降ろさないかだけで決めようかと思っています。

水野:はぁ、・・あ、こういう新たな情報が出ても、それはあまり気にはなさらないということですか?

河合:
こういう大きな仕事っていうか、
ま、僕としてはですね、脱原発に向けた大きな仕事で、
脱原発だと言う人とはですね、誰とでも僕は手を組むんですよ。
で、そういう大きな仕事を成し遂げようとする時にですね、
別れる理由というのは途中で100位出てくるんですよ。
「こんなこと言ったから許せない」とかね。
「こんなこと言ったから許せない、それなら終わりだ」という話は途中の過程で100も200もあるもんで、
そのために席を蹴って立っていてはですね、決して大きな仕事はできない
と、僕はいつも思っています。で、

水野:
あのわたし一つね、これはどういうふに理解したらいいんだろうと思う事はね、
こうした新しい情報の報道を見ていますと、
関電の会長の方から、その時橋下さんにあった説明は「電力について説明をさせて欲しい」ということで、
その「電力不足がいかに深刻か」という資料を持って会長がお話しになったようなんですね。
で、結局需要が一番高い時には、ずっと数字が出ていましたけれども、
15%の電力が足りなくなるんだという話をおっしゃったと。
それを受けて橋下さんは、
「電力が足りないんであればその場しのぎの限定の稼働というやり方があるんじゃないか」
と提案なさったという事で報道されているんです。

河合:その会合っていうのはどっちが仕掛けたんですかね?

水野:
あの、今出てます報道ではね、
もともと会うという話はあったけれども、それはですね、関経連の会長という立場ですよね。
経済団体の方とお会いするという立場で話をしていて、もともと電力の話をすると決まっていたのではないけれども、
関経連の会長でもある関電の会長の方から、
この電力の話もしたいと言う事で話が出てきたと言うふうに報道されています。
で、そこで私が河合さんにね、一番、エネルギー戦略会議のメンバーである河合さんに伺いたいのは、
確か河合さんもおっしゃっていたし、
わたくしどものところに出演して下さった飯田さんもエネルギー戦略会議のメンバーですが、
二人とも口をそろえておっしゃっていたことは、
この再稼動問題というのはですね、
べつに電力が足りないから再稼動しなければならないという問題ではないという事までは、
関西電力とちゃんと話をして、関西電力の方も認めていらっしゃると、
だから電力需給問題ではないんですよと、
そこまではもう認めていたし、マイナス15%という数字も、どんどん、どんどん日ごとに変わっていましたよね。

河合:うんうん

水野:
そんなに足りないという話にはならないという事もなっていました。
そこまで、エネルギー戦略会議の方々が、いろんなデータを駆使して、関電の方達に話をして、
ずーっと話が進んでいたと聞いていたにもかかわらず、
そういうエネルギー戦略会議の方々が話をする一番前ね、
そんな話が進んでいない時のマイナス15%で電力が足りないんだということを前提として
橋下さんがこの部分的、限定的な再稼働という話になった時事に今報道されているので、
「そやったらエネルギー戦略会議の人達は何してはったん」と、
「何のためにずっとやってはったん、関電と、と。
これは、なりませんか?

河合:
うーん、それは確かに、何やっていたんだという事では、
ま、橋下さんの言動によってはそういう理解もあり得ますよね。
あり得ますけど、

水野:
河合さん達は本当に、やってらっしゃったと思いますよ。
そこまで、マイナス15%からマイナス5%っていうところまで話をいろいろと詰めていかれて、
で、多分もうこれは実質的にも停電もないというところまで言質もとってらしたときていましたし、
だから

河合:まぁそこまでは詰め切って、もうちょっとで詰められそうなところで再稼働になっちゃったんですよね。

水野:
もうちょっとで、というところでしたよね、
もう一歩で詰め切るというところでコロッと話が変わりましたよね

河合:それは関電も予定の行動だったんだと僕は今にして思いますけどね

水野:どういう意味ですか?

河合:
だから、要するに・・ちょうど原発を動かせば足りるだけのところで止めておく、
でだからやっぱり最後は原発動かせば99.9%大丈夫なんだっていう
ストーリーにもっていくという事が初めから決まっていたんだろうなとは思いますね。

水野:
ハァー、ただねこれね、河合さん達エネルギー戦略会議の方達は
言うても、大阪府や市の税金からもいくらかは出て、で、頑張ってやってくれはったわけじゃないですか。
その到達点、途中ではあったかもしれないけれども到達点があった。
その到達点よりも、橋下市長はどうやら
その関経連の会長であり関電の会長である方のデータの方を信じられたっていうことちがいます?

河合:
うーん、それは僕は分からないけれど、
ぼくはね、あの、僕の立場っていうのはね、
そういうことはあんまりね、・・・なんていうのかな・・・
彼が僕の言う通りにしますっていう約束のもとで始まった会議じゃないからね、

水野:あー、もともと
勝手にやっといて下さいということですか?

河合:
いやいや、そうは言わないですけれど、へへへっ
まぁね、ぼくはね、結論的に言うとね、こういうことですよ。
うんと・・・・
こういう戦いというのはね、一つ突破されたからと言ってね、全部諦めて、
「ああもうダメだ」って言っちゃダメなんですよ。
一つ、外堀を埋められたら内堀を固めるとかね、
内堀も埋められたら本丸で固めるとか、
そうやって粘り強く戦っていかないとダメなんでね、
橋下さんは一定の政治的配慮もしくは妥協でああいうふうにされたけれども、
まだ日本の原発を全部止めていくっていう戦いは終わったわけじゃないんですよね。
だから僕は、少しがっかりはしましたけれど、絶望はしていない。

水野:むふふふふ・・・w

河合:うんwで、

平野:河合さん

河合:はい

平野:
まぁ、そうはおっしゃいますけれども、
その後の政府の動きを見ているとですね、
限定稼働なんかはあり得ないという話は関電も含めて1年以上の話になっていますし、
次の再稼働の候補もどんどん、どんどん上がっていますよね。

水野:出ていますよね。泊や川内、志賀など、伊方もね。

平野:だから結果的にですね、一点突破して全面展開されるような事に、結果的になってしまっているんですよね。

河合:いやいや、それは違うんじゃないですか?

平野:だけど、とめられますか?この

河合:ちいさなちいさな、いやいや、小さな穴が開いたからって、全面展開されるとは限らないじゃないですか

平野:いや、でもこの動きはもう

河合:
それは防ぎに入ればいいじゃないですか。
だからそんなに悲観的に考えることはないんで、
「ホレやられた、もうダメだ」って言っちゃダメなんですよ、こういう戦いは。

平野:いや、だけど、止められるという前提がありますか?

河合:ここはやられたけれど、次は何とか抑えようねっていうふうに戦っていかないといけない。

水野:
うん、戦い方ってもちろんあるし、河合さんのおっしゃっている戦い方もあると思うんですが、
ただ今回やっぱり、多くのリスナーの方がね、私どものところに寄せて下さっているのは
「橋下さんに裏切られた思いだ」っていう方が非常に多いんですよ。
で、それは何故かというと、
「限定的だけれども容認する」という橋下さんの発言は、やはり、結果的かもしれませんけれど、
政府によってある種利用されて、「関西の広域連合は認めてくれたんだ」と
「ある種容認である」と。
ね、一定の容認だと。
で、そこからやっぱりね、潮目が大きく変わったというのは事実だと思います。

河合:僕はね、そうは思っていないです。

水野:かわりませんでしたか?橋本さんの発言で。

河合:いやいや、その「潮目が大きく変わった」とは思わないね。えー、、ひとつその

水野:利用されたとは思いますか?

河合:だれが、だれを?

水野:政府が橋下さんの発言を利用したとは思われますか?

河合:
あぁ、それはそうでしょうね。それはそうかもしれない。
だけど僕に言わせると、橋下さんが何を言おうと、
もうやると決めたら彼らは欲ボケ、原子力ムラボケですからね、やるんですよ。
だから

平野:そこですよね

河合:
だから、僕はね、橋下さんの、ま、
脱原発を目指す人はね、
橋下さんの一挙一動にね一喜一憂するべきではないと思う

もっと長ーーい目で見てね、とにかく止めていくんだというふうにみんなが力を合わせていく事、
これが大事なんでね。
まァ、橋下さんは、まあのー、いまスターですから、彼の挙動は非常に気になるでしょうけど、
こういう長い、しかも強大な敵と戦うときはですね、一喜一憂しちゃいけないんです。
で、一つ負けたら
「ああもうだめだ、やっぱりやられた」
「一点取った全面展開だもうダメだ、もうダメだ」っていうのはねダメなんです。
これでやられたけれど、じゃあ次の手を考えようというふうに、
しぶとくしぶとく戦っていかないと、最終的な勝利は、最終的な脱原発は得られない。
だから僕はラジオの視聴者のみなさんにもね、
いろいろあるかもしれないけれど、遠くを見据えて、最終目標を見つめて、
目の前のことに一喜一憂しないで、とにかくなるべく早く日本中の原発を無くしていくっていうね、
そういう事で力を合わせましょうね。っていうふうに言いたいですね。


水野:ああ、あの

河合:
でも橋下さんも、まだあそこでいったん敗北だと言ったかもしれないけれど、
でも彼はやっぱり脱原発しなきゃダメだっていうふうに彼は言っているわけだし、
僕は彼と話して彼はね、
「河合さん、事故も怖いけれども、使用済み燃料の後始末がもっと怖いんだよ」と
「僕はその点で原理的に原発に反対なんだ」というふうに、彼は僕に言いました。
それから僕は、彼がね、7人も子どもがいるという事で信用しているという事もあってね。

水野:ホンマですか?それは関係あるんですか、そんなに。

河合:
関係ありますよやっぱり。
本当に未来を大事にしてなければね、子どもを7人も作らないんじゃないかなって、
だから未来の事を、将来を大事にする、
将来の世代を大事にするっていう事を行動であらわしている人だなと思って、僕は彼を信用しているんです。

水野:じゃ、今も変わらず、手を組んでいこうというお気持ちですか?

河合:
うん、そうそう。
だから彼が関電の株主総会で、脱原発の演説を打つのをやめて、
「じゃあもう適当にやって下さい」と言えば、それはその時には僕は彼とたもとを分かちますけれど、
彼はそこまで後退しているわけではないですから。
で、これからどんどん、どんどん、路線を修正していく。
また元に戻していく可能性も十分にあると僕は思っていますので、

水野:あぁそうですか・・

河合:
はい。
だからあんまりね、あんまり決めつけない方がいいんじゃないですか?
彼は前言を翻すことが結構あったじゃないですか

水野:いつもありますやん

河合:ハハハッ

水野:だからだから、皆さんがどうなんですか?とおっしゃっているんですよ

河合:
だからだから、いやいや、だからまた元に戻るかもしれないじゃないですか。
大阪都が完成したらそのあとまた戻すかもしれないでしょ。

水野:ふ~ん・・・・

河合:
だからそんなにね、本当にもう、本質的にダメだなと思ったら、僕はたもとを分けますし、
皆さんもたもとを分けてしかるべきだけど、
あの、あんまり一挙手一投足に一喜一憂しない方が、
だって、原子力ムラって本当に巨大なんですよ。
もう、本当にね、日本の経済の6割から7割ぐらいそこに組み込まれている。
そういうものと戦うってね、そんなに簡単なことじゃないんですよ。

で、僕は、橋下さんがああいうふうにちょっと残念なことを発言されたからといってね、
エネルギー戦の席を立って決別の記者会見をすることは簡単なことですよ。
でも、それはそれで終わってしまうんです。
いい格好だけで。
いい格好をしただけで終わっちゃうんです。
僕はでも、そんな事があっても、彼が本当にね脱原発っていう旗を降ろさない限り、
僕は彼を支援していく。
そしてみんなもですね、「ああ、橋下ダメだ」っていうんじゃなくて、
「橋下さん、それは違うから、ちゃんと脱原発ってはっきり言ってよ」というふうに、
彼に働きかけていけばいいんじゃないでしょうか。ね。

水野:なるほど

河合:彼の言う事だけで、ああでもないこうでもない。右左って決めるんじゃなくてね、

水野:
はい、またリスナーの皆さんにご意見を頂きたいと思います。
河合さん、どうもありがとうございました。



水野:平野さん、どんな感想ですか?

平野:うーん、
まあ、あの、河合さんがおっしゃる強大なね、勢力であるという事は間違いがないんですけれども、
やっぱりこう、ゆるぎない戦略っていうんですかね、
それがやっぱり、あのー、・・やっぱり押し寄せてくるという事を考えれば、
きちんと、ほころびがあればね、
それをきちんと反省して次の動きにしていかなければならないんじゃないかなと思うんですよ。
ですから橋下さんの今回の容認の、一部容認の発言はですね、やっぱり一つのほころびだと思うんですよ。
で、それをきちんと検証しなければならないと思うんですね。
どうしてそういうことになったのか?

水野:
はい、この検証は本当に必要なことですね。
たねまきジャーナルでした。



福島から日本を変える「福島の1300人が告訴状提出」6/11OurPlanet-TV (動画・内容書き出し)



関電、夏季限定「即座に否定」 会長、橋下氏明かす
河北新報社 2012年06月18日月曜日

橋下徹大阪市長は18日、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり、
関西財界首脳らと5月15日夜に極秘会談した際のやりとりを明らかにした。
市長が夏季限定の再稼働を求めると関西電力の森詳介会長は「即座に否定」したという。
 
市長が18日、短文投稿サイト「ツイッター」に書き込んだ。
その内容によると、会合には在阪の経済団体幹部や松井一郎大阪府知事が出席。
 
市長が会場に着くと森会長から急きょ、関西で夏の電力需給が逼迫することを説明され、約1時間、議論したという。




   
大飯再稼働決定/「安全か電力か」に苦悩
東奥日報 2012年6月16日

関西電力大飯原発3、4号機の再稼働がついに決まった。
「再稼働ありき」で突き進んだ野田政権に不信を募らせた地元や周辺の自治体は悩み抜いた末、ひとまず矛を収めた。
安全対策と電力不足への不安が複雑に絡み合った舞台裏を探った。

 ▽前のめり

「国民の生活を守るために大飯3、4号機の再稼働が必要と考えている」。
野田佳彦首相は16日、官邸で西川一誠福井県知事に語り掛け、同意を得ると深々と頭を下げた。

ここまで政権の手続きを主導したのは民主党の仙谷由人政調会長代行だった。
「選挙に落ちる覚悟でやり抜け」。
3月ごろ、仙谷氏は4月中の再稼働決断に向け、腹心の枝野幸男経済産業相を叱咤(しった)激励した。
その後の首相と関係閣僚の会合には6月16日も含め自らもオブザーバー参加した。

不人気を承知しながら首相や仙谷氏が前のめりになったのは、東京電力の経営再建をにらんだ対応でもあった。
柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働がないと東電への銀行融資に支障を来す」。
首相は周辺からこうした事情を耳打ちされていた。
まずは大飯再稼働に道筋をつける必要があった。

加えて、消費税増税関連法案の衆院採決をめぐる駆け引きが佳境に入る前に、
党内を二分する再稼働問題にけりをつけたい思惑も働いていた。

 ▽尽きぬ不安

大飯が停止したままだと、関電管内は最大15%程度の電力が不足する―。
政府の需給検証委員会の予測が5月初めに明らかになると、
「絶対に許してはいけない」(橋下徹大阪市長)とこぶしを振り上げていた周辺自治体の姿勢が変わった。

ただでさえ地盤沈下する関西経済にあって、中小企業が電力危機に耐えられるのか。
人工呼吸器を使っている人への緊急対応は本当にできるのか。不安は尽きない。

関電の森詳介会長ら関西財界首脳は5月15日夜、大阪市内の料亭で橋下市長と向き合った。
再稼働の必要性を説く森氏らに対し、橋下氏は国の手続きを批判するにとどめた。
出席者の1人はこの時「需給の厳しさは理解してもらったようだった」と手応えを感じ取った。

「首相と関係3閣僚が今夜、会合を持ちます」。
5月30日昼ごろ、関西広域連合の非公開協議の空気を一本の電話が変えた。
それまで再稼働容認の声明を出すことに後ろ向きだった首長たちは、政権の強硬姿勢に気おされ、
お蔵入りしかけた声明案を慌ただしく修正。
橋下氏も「限定的」との文言を入れることで妥協せざるを得なかった。

 ▽小さな声

「政府が何を考えているのか全く分からない」。
東電福島第1原発事故後の民主党政権の対応に福井県幹部は不満を漏らし続けた。
菅直人前首相は唐突に「脱原発」を表明し、野田政権でも枝野経産相が原発に否定的な発言を重ねた。

西川知事は6月4日、原発の必要性を首相が国民に説明するよう最後の注文を出した。
国策としての位置付けを明確にしてもらいたいとの願いからだ。
しかし伝え聞いた首相は「十分説明しているのだが…」と驚いたという。

大飯を含め全国最多の14基の原発を抱える福井県は、相次ぐトラブルや事故隠しに苦しめられてきた。
「不安を感じ、真剣に悩み考えているのは、
声は小さいかもしれないが、朝に夕に原発を眺め、暮らしている立地地域の住民だ」。
西川知事は16日、首相との会談で複雑な思いを語った。

(共同通信社)


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comment 3
コメント
Kiikoさん、いつも本当にありがとうございます!
河合さんのおっしゃっていること、全く同感です。
粘り強くないと勝てない。長期戦だから無駄なエネルギー消耗してはならないと思います。
素晴らしい情報アップしてくださってありがとうございます。
みんなに聞いてほしい内容です。
plum | 2012.06.24 14:20 | 編集
市長が夏季限定の再稼働を持ち出した5月15日は何があったか。
この日は関電が府市エネルギー戦略会議で、他社融通による需給改善がうまく行けば、不足は5%程度まで低下するという試算を出した日です。
橋下氏はこの関電の試算を受けて強気に出れるはずなのに、早々に限定的稼働という助け舟を出してるようなものです。

そして限定的が関電のトップに「即座に否定」されてるにも関わらず、19日の広域連合の会合でも同じことを提案してるのも不自然です。
19日から6月4日まで、ツイッターの更新止めてたのも・・。


ktpage | 2012.06.24 17:03 | 編集
これはあきれた話だと思います。
私にはまったく同感できません。
聞いていて河合さんは動揺しただけだと感じました。
こういうことはあるものです。でも、蝙蝠のような機会主義の「政治家」なんて10年後だれも覚えていないでしょう。
みかん | 2012.06.25 00:56 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
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