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06.27
Wed
2012年6月27日
東京電力の株主総会

総会終盤に採決が行われました。
猪瀬副知事が上程した 第6から第9号議案採決。
勝俣会長
「賛成の方は挙手願います」
さんせ~い!と声が聞こえます。

「反対の方は挙手を願います」
すると会場からはドスの利いた声が一斉に
「オー!反対!!」と響く。 次々と否決されていく。

「反対多数と認めます本議案は否決されました」と、全て否決されました。

閉会後一人の男性が声を挙げていました。
その声を書き出します。

(Youtubeは採決の様子のごく一部と男性の演説音声のみです)


今日誰も何も質問できなければ、なにも東京電力は説明しないんですよ。
パイプを交換するためにはがれきを撤去しなければ出来ないんです。
この高濃度に汚染された福島原発のがれきをどう撤去するのか?
この問題に対してちゃんとした説明が全く無いんですよ。
おかしいでしょ?ね?

重大問題に対して、今日ですね、全く質問させなかった。
おかしいんですよ!

それから私は東京都の提案に賛成しました。
でも、提案者が途中で退席してるってね、おかしいでしょう!


だから私が修正同議を出したんですよ。
なんで最後までね、採決まで猪瀬さんはいないんですか?

そんな中途半端な提案だったら、なんでしたんですか?
常識外れですよ。
提案者が途中で消える!?

たとえばですね、株主運動を私たちが途中で退席して、ね、
説明して質問を受けるって言っているのに途中で退席したらですね、
これ、みなさん!非難囂々(ひなんごうごう)でしょ?

私たちがですね、提案株主が最後の採決までいないで帰っちゃったらね、私たち大恥でしょ?

だけどね、猪瀬さんは平気でやったんだよ。

絶対おかしいでしょ。
ね、そういう事をね、本当にちゃんと考えてほしいの!

私たちはもう20年、どうしたら原発をなくせるのか、
まっとうな経営上の問題から、提案に提案をしましたよ。
猪瀬さんが言っているような事はね、我々は20年前には提案しているんだよ。

ね・・・
それをね、放置して事故になったんですよ。

今日は、国の責任だって言っている株主の人が沢山いた。
それはその通り。
だけどね、だけど・・・ね、だけど今の原発「やろう」と言ってですね、賛成してきたのも今の株主なんですよ。

本当にね、本当に許しがたいんですよ。
脱原発運動は負けたんです。
負けたんですよ!ね。
どう負けたのか?
事故という形でね、
一番ですね、一番悲しい負け方をしたんですよ。





猪瀬副知事の提案内容↓・・・・帰っちゃってたなんて知らなかった

【株主総会ライブ】
東京電力(3)猪瀬副知事が登場「東電は不退転の覚悟で自らの改革を」

Sankei Biz 2012.6.27 11:42



東京電力株主総会が代々木第1体育館で開催。
株主総会で報告する西沢俊夫社長を中継するプレスルームに置かれたテレビモニター
=27日午前、東京都渋谷区(矢島康弘撮影)【拡大】


勝俣会長
「第6から第9号議案を上程させていただきます。ご説明をお願いします」

猪瀬副知事
「猪瀬です。出席番号は10495。福島第1原発事故。
その後の電気料金の値上げによって東電への信頼は大きく揺らいでいます。
一度失った信頼を取り戻すことは容易ではありません。
東電は不退転の覚悟で自らの改革に取り組まないといけない。東京都は4項目の株主提案を行います」

 《株主から大きな歓声と拍手があがる》

「これまで東京都のホームページなどで賛同をお願いしている。ぜひご賛同をお願いしたい。
東電は、経営の透明性や説明責任を果たすことが今後の鍵となります。
定款について問題があるのでこれから申し上げる」
 
「第6号議案です。『社内における競争原理の導入等により、
低廉かつ安定した電力を供給し、顧客サービス第一を使命とする』と経営理念に盛り込むことを提案する。
東電自ら再建に向けた決意を内外に示すべきで、会社の憲法である定款に明記しなければいけない。
ところが、定款では相変わらず、不動産の売買、労働者派遣事業など、
電気事業に関係のないものが第2条が書いてある」

「こういう電気事業に関係ないものは、なぜ今回削除しなかったのか。
電気事業に関係ないものはたくさんある。不必要なものは売却しないといけない。
なぜ定款できちんと記入しないのか。
本当にこれからゼロからもう一回やっていくためには、
そういう気持ちになっていかなければ東電の本当の改革はできない」

 《株主から大きな拍手が起きる》

「今日の報告書で平成24年度から10年間で3兆円を超えるコスト削減を実施していくと記入されているが、
去年の暮れまでは2兆数千億円だった。
東京都が指摘した結果、3兆に約7000億円増えた。自らの改革の意識が大事だ」

「7号議案に移ります。7号議案は、料金の算定プロセス経営の透明性を確保することを定款に定めるということ。
東電は突然の値上げを発表したが、値上げの根拠は燃料費が上がるということだけだった。
東電の担当者に説明を求めたが、常に情報を小出しにする。
そこで東電の有価証券報告書に子会社が40社あるから出せと言ったら、そのほか128社と書いてある。
その168社に東電のOBはどれくらい天下りしているのかと聞いたら110人ですと言ってきた。
それに時間がかかった」

「東電は初めからそういう情報を小出しにするということを申し上げている。
料金の算出の根拠について聞いていたときに、東電社員の冬のボーナスはどうなるのかと聞いた。
出さないのが普通ですよ。破綻して経営再建した、りそな銀行はボーナス4回出なかった。
JALは3回出なかった。少なくとも、りそなやJALと同じことやらないと自ら身を削るとは思われない」

「第8号議案は政府調達に準じて設備投資に競争原理を導入すべきだということです。
国際標準品の使用で入札を行うなど、さらなるコスト削減をすべきです。
徹底した費用対効果の検証を求めたい。コスト圧縮を達成すべきだ」

「第9号議案。具体的にやらないといけない。
老朽火力発電所について民間事業者を利用して
高効率で環境負荷の少ない設備のリプレースを図るということを定款に定めてほしい。
東電の多くの火力発電所が稼働開始から35年を経過している。
燃料費を削減するという観点からも、東電に待ったなしの課題である」




続きを読むに関連ニュースあり





東電病院 稼働率2割でも 一般患者受け入れず
東京新聞 2012年6月27日 夕刊

東京電力の保有する東京電力病院(東京都新宿区)が、稼働率が低いにもかかわらず、
社員やOBの専門病院として一般患者を診療していないことが分かった。
病院の運営には東電からの助成が入っているとみられ、
一兆円の公的資金を受けながら、過大な福利厚生施設を維持することに批判も集まりそうだ。
27日の株主総会で、東京都の猪瀬直樹副知事が指摘した。

1951年に東電社員らの健康管理を目的とする「職域病院」として開設。
現在の診療科は内科や外科、整形外科、眼科など九科で、受診は社員やOB、その家族に限られている。

病床は113床あるが、現在の入院患者は20人ほどで、稼働率は二割未満。
東京都が2009年に定期監査に入った当時も192床の設置許可を受けながら、60人余りしか入院しておらず、
ベッド数を減らすよう指導していた。

病院は七階建てで、敷地面積は5400平方メートル。
JR信濃町駅から徒歩五分、慶応大学医学部に隣接する一等地にあり、資産価値は120億円を超えるとみられる。
東電改革の方向性などを示した「総合特別事業計画」で、三年以内に7074億円相当を売却すると明記したが、
病院は売却対象とせず、継続保有の意向を示している。

都内にはNTTやJR、東芝といった大企業の病院もあるが、社員に限定せずに一般患者も受け入れている。
東電病院の担当者は取材に
「社員の健康管理という福利厚生のために開設された病院なので、一般患者は受け付けていない」と説明した。

猪瀬副知事は
「赤字を垂れ流している社員だけの病院をこれからも運営するのか。
戦後の医療機関が不足した時代ならまだしも、現在の医療状況をみれば、売却すべきだ」と疑問を呈している。 
(浜口武司)


決意もっと示せ…猪瀬氏、東電の体質改善要求
(2012年6月27日14時40分 読売新聞)

「1兆円もの公的資金注入を受ける以上、再建に向けた決意をもっと内外に示すべきだ」。

午前11時前、
東電株の2・66%を保有する筆頭株主の東京都を代表して株主提案の補足説明に立った猪瀬直樹副知事は、
経営陣に社の体質改善を強く求めた。

都は、経営の透明化や競争原理の導入を定款に明記するよう4議案を事前に株主提案していたが、
同社の取締役会は「定款にそぐわない」として反対を決めていた。
猪瀬副知事が「まずは定款を変え、一丸になってゼロからやる気を見せないと、本当の改革はできない」と迫ると、
会場から拍手が湧き起こった。

また、電力料金値上げを決めるまでの過程について
「いまだに情報を小出しにしたり、隠したりする体質がある」と批判。
スポーツ施設の運営や不動産事業など、定款の中に電力事業以外の業務が多く記されていることも問題視し、
「不必要な事業目的を削除する気がなければ、(経営再建に向けた)資産の売却は進まない」と語気を強めた。



東京電力株主総会 西澤俊夫社長6/27(動画・一部書き出し)



ーーーー

「反対!!」って声がものすごく迫力あって怖い><;
総会屋はずいぶん昔に雇っちゃいけないことになっているんですよね(。◔‸◔。)??
あ・・・そうか
雇わなくても子会社がそんなもんなのかな?
下請けに沢山にそうね・・・
自主的に登場した総会屋なのかなぁ~ʅ(◔౪◔)ʃ

猪瀬副知事だって、あちこちのテレビに出ていい顔ばっかりしていないで、
ちゃんと提案したならば最後まで総会にいるべきだと私も思います。
良いカッコして、都民にアピールしているだけなのか?って
なぁーんだ(◞‸◟ㆀ)・・・って感じです。ガッカリ!!


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comment 3
コメント
ポーズだけと言うことかな!
のんびり | 2012.06.27 19:41 | 編集
東京都は、議決の公正性に関して裁判所の検査役を呼んでおくべきだよね。
1%以上あるから、可能なはずなのにね。
オヤジ | 2012.06.27 23:17 | 編集
関連して、ですが。
中部電力の株主総会で、牧之原市が脱原発の株主提案に賛成したというニュースが、中部地区のニュースで流れました。

しかし、いかんせん、声が小さすぎます。

>本当にね、本当に許しがたいんですよ。
>脱原発運動は負けたんです。
>負けたんですよ!ね。
>どう負けたのか?
>事故という形でね、
>一番ですね、一番悲しい負け方をしたんですよ。

私も相当な金をつぎ込んで、東電を敵対的買収(笑)をして、
この方たちの提案に毎年賛成票を投じてきた者です。

この、血を吐くような思いは、共有しています。
「福島の事故への補償に誠実に応じる」という定款変更まで、否決されてしまったのを見て、本当に暗い気分になりました。

今回の株式総会で、もっともはっきりしたのは、
東電をダメにしているのは、東電幹部でも政府でもないこと。
大株主である、金融機関たちです!!彼らは、まったく変わろうとしません。
デルタ | 2012.06.27 23:25 | 編集
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