福島第一原発4号機の爆発は謎のままです。
何故か、爆発した瞬間の画像も4号機だけありません。
東電と政府の発表では「3号機から水素が4号機に流れ込み、爆発を起こした」とされています。
でも、その理由では何か釈然としませんでした。
下記の動画に一つの説が紹介されています
それは
「まず地震で燃料プールに亀裂が入り、水が流出してしまった。
それで、ウラン燃料の被膜をつくっているジルコニウムが、
とても高い温度に達して自然に発火してしまった。
そのときに水素も同時に発生したために、爆発が起きた」というものです。
4号機の冷却水の故障が報じられるたびに、
「水温が65度になるまであと何10時間は大丈夫だ」と東電は発表します。
つまり、4号機が冷却できない状態というのは、
建屋が吹っ飛んでその姿がビニールシートをかぶされただけで外気にさらされている
今でも危険だということです。
あの事故直後、
一切の電源が失われ、4号機も当然冷却できていなかった。
ならばこの説のように、
4号機は自分自身で爆発したと解釈する方が自然な考え方なのではないかと私は思いました。
ただ、この説が事実だとすると、
被覆管のジルコニウムがすでに溶けてしまっているとしたならば、
隙間がほとんどない状態で仕切られて入れられている燃料棒の
今後予定されている4号機燃料プールからの燃料取り出しは不可能なのではないかと・・・
原発再稼働容認の”ウラ側”と管前首相の思い6/2報道特集(動画・内容書き出し)
<上記より一部抜粋>
福島第一原発 関連会社幹部:
たとえば燃料プール自体がまっすぐでも、燃料ラックが傾いていたら、
燃料プールの燃料トラックとの隙間というのが5mm程度ぐらいしかありませんから、

だからそのままでは当然引きぬけない。
抜く時に当たってしまいますから。
つまり、ジルコニウムが溶けて変形していれば引っかかってしまうのでは?と思うのですが・・(素人考え)
フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実 投稿者 IAppealToYou
仏独共同の国営放送局ARTE 「フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実」
監督:ミヒャエル・ミュラー/ペーター・F・ミュラー/フィリップ・アブレシュ
翻訳全文は放射能メモにあります。
ー上記サイトの中から、4号機に関する部分のみ転記しますー
(クロンプ氏)
この建物を見てください。
この建物の基礎を残して、上がほとんど数秒の間に爆発で木っ端微塵に飛び散り
鉄骨が見えるだけの状態になってしまったのです。
ということは上から覗けば、原子炉の上のほうが見える状態になっている。
圧力容器や、何年も保管しなければならない使用済み燃料プールが
なんの保護も覆いもなく、露出するという状態になるのです。
まさにその状態が、3月15日に第4号機で、爆発が起きた時に生じた。
この爆発により、使用済み燃料プールの天井が粉砕した。
この第4号機には前に爆発していた建屋とちがった恐ろしい危険が潜んでいる。
(ガンダーセン氏)
第1から3号機までは、津波が来たときに稼動していました。
4号機にはでも、原子炉には燃料棒が入っていませんでした。
そう聞くと、それなら第4号機は一番安全だったと、お思いになるかもしれませんが、そうではありません。
実際は、この4号機が一番危険なのです。
燃料棒は原子炉から取り出され、燃料プールに入れられていました。
つまり、安全を確保する格納容器の外にあるわけです。
ということは、この燃料棒を保護するものは何もないということです。
津波に襲われて、4号機では燃料プールの水は、かなりこぼれてしまいました。
それに加え、電源がなかったので冷却ができませんでした。
ここに入れられたまだ原子炉から取り出されたばかりの核燃料は、
すごく高熱で、水はすぐに蒸発してしまったはずです。
状況はどんどん悪化してしまった。
自衛隊が投入され、空からヘリコプターで注水を行った。
しかし、これは原子炉の冷却が主な目的ではなかった。
時間との競争は、もうこの時点ですでに始まっていたのである。
(ガンダーセン氏)
この頃のドラマチックな画像として、ヘリコプターで水をかけようとする様子が流れましたが、
彼らはこの時、原子炉に水をかけようとしたのではないのです。
そうではなく、4号機の燃料プールに水を入れようとしたのです。
彼らはなるべく下降してどうにか少しでも燃料棒が入っているプールに水を入れようとしたのですが、
この必死の試みをとうとう断念せざるを得ませんでした。
水位はどんどん下がっていき、とうとう燃料棒の先端が露出してしまいました。
画像で見れるとおりです。
それが原因となって、1~3号機ですでに起きたと同じ反応が起こってしまいました。
つまり、水素がどんどん発生して、4号機の建物が吹っ飛ぶだけの量に達してしまったのです。
原子炉自体は稼動していなかったにも限らず、です。
東電と保安院は4号機の爆発についてまず知らないふりをした。
4月4日の報告書では15日のこととして単に「壁の損傷」だけが確認されている。
しかし米国の原子力安全委員会は、3月17日の時点で最大の警告を発していた。
燃料プール内の核燃料が露出していたため、4号機では水素による爆発が起きたと考えざるを得ない、と
インターンの報告書に書かれている。
(ガンダーセン氏)
これは4月初めに東電が公開したビデオです。
これでようやく4号機の燃料プールの様子を覗くことができました。
この画面がその中でも一番わかりやすい。
これは次のことを示しています。
床は大体、このくらいの高さまであったはずです。
蒸発と爆発により水量が減り、かなりダメージを受けて、床が落下しています。
ここら辺に核燃料が置かれています。
この緑の機械は、核燃料を移動するためのクレーンです。
しかしこのクレーンも破壊してしまい、今では燃料プールに入り込んでしまっているのです。
東電は、原子炉建屋と燃料プールに、上から水を入れるしかなくなった。
東電自身も事態をかなり深刻と判断し、爆発後、4号機の作業員は
全員避難を余儀なくされた。
その中で50人だけがここに残った。
これが、外国のジャーナリストから、フクシマ・フィフティと呼ばれるようになった勇敢な50人である。
東電は2011年の11月になって初めて、4号機で爆発があった事実を認めた。
しかしそれでもその水素ガスが燃料プールから、発生したものだとは認めようとしなかった。
というのも、それを認めてしまえば、燃料がしっかり冷却できなかったことを認めざるを得なくなるからだ。
それで彼らは、自分たちの解釈を説明した。
(アルバレス氏)
東電は4号機の爆発は水素爆発だった、
そしてその水素は、3号機と繋がっている共通の排気筒を通して、
3号機から水素が4号機に流れ込み、爆発を起こした、と説明しています。
私自身は、この説明に信憑性があるとは思えません。
日本の東京大学の学者も、日本原子力研究開発機構も、この説を疑っている。
3号機の爆発が起きてから4号機の爆発まで、20時間も経っていることもそれでは説明がつかない。
(クロンプ氏)
2つ目の説があります。
これは、長くジェネラル・エレクトリック社に務め、スリーマイル島の事故があったときにも、
事故の収束にたずさわっていたマイルスという、原子力エンジニアが主張している説ですが、
彼や私の知っているエンジニアたちはこう解釈しています。
つまり、まず地震で燃料プールに亀裂が入り、水が流出してしまった。
それで、ウラン燃料の被膜をつくっているジルコニウムが、
とても高い温度に達して自然に発火してしまった。
そのときに水素も同時に発生したために、爆発が起きた、というものです。
結果的に爆発は途方もない破壊をもたらした。
燃料プールには点検のため原子炉から取り出された燃料が入っていただけではなく、
200本以上の燃料棒が入っている。
燃料プールに充分な水がなければ、これらは途方もない脅威を意味する。
東電は2012年1月にもまだ事態の過小評価を試みている。
東電のスポークスマンの主張は、世界の専門家たちによる原子炉画像のどんな分析にもあらゆる点で矛盾している。
・・・略・・・
(ガンダーセン氏)
事故のすぐ直後に世界で有数の原子力産業アレバ社やジェネラルエレクトリック社、
ウェスティングハウス社などがこぞって
このことを公にしないようにと、国会に圧力をかけ始めたことを私たちは知っています。
しかし私たちは、アレバ社がスタンフォード大学で報告発表を、開催するということを突き止めることに成功しました。
あそこではどれだけ深刻であるかが、報告されたのです。
そして、やはりジェネラルエレクトリック社やウェスティングハウス社に管理されている主要メディアは、
このストーリーを過小に伝えることに徹底しました。
フランスはパリの、アレバ社の本社ビル。
アレバ社は世界で最大級の核産業企業であり、
ウランとプルトニウムからできている悪評の高いMOX燃料の納品会社だ。
福島第一3号機で使用されていたMOX燃料もアレバ社のものだ。
アレバ社でも事故はすぐに分析された。
ドイツの原子炉安全協会もこの報告をもとにデータを出しているが、
4号機では事故直後に燃料プールで爆発と火災が起こったと記載されている。
ーーーー
崩壊寸前4号機の燃料の取り出し方(動画&内容書き出し)
今までの4号機冷却システム停止の一部↓
「4号機プール冷却装置が自動停止」報道ステーション4/12(内容書き出し/東電のお知らせ)
危い4号機・・・冷却ポンプ停止6/5メインに続き予備も停止6/6温度上昇
福島第一原発4号機冷却停止6/30冷却できずに100度を超える日は7月5日
わたしは初めて読売新聞がエライ!と思いました。
それは何故か?
過去記事もネットで見ることができるようになっていたからです。
(他社はどんどんネット上から記事が消えていきます)
続きを読むに
2011年3月事故直後の4号機に関する記事
事故直後はニュースを見ても記事を読んでも何がどうなっているのか全く理解できていなかったんだなぁ。
今改めて過去記事を読んでみるとその内容がいかに重大な事を書いていたかが理解できる気がします。
そして、4号機は最初から注目されていたことが分かります。
4号機に関しての事故直後の記事を集めました。
2011年3月15~17日の読売記事(4号機)
福島第一4号機で火災、爆発音も…屋根には損傷
(2011年3月15日11時46分 読売新聞)
東京電力福島第一原発4号機で15日午前6時14分、原子炉建屋付近で大きな爆発音がした。
東電によると、使用済み核燃料プールがある建屋5階の屋根に損傷を確認した。
さらに同日午前9時38分、4階付近で出火しているのが見つかり、
東電は地元福島県と国に通報するとともに、自衛隊と米軍に消火活動への協力を要請した。
原子炉内に水を供給する再循環ポンプの配電盤付近が火元とみられる。
東電によると、4号機は地震発生時は定期点検中で停止中。
プールは使用済み核燃料や、定期点検で炉内整備する際に取り出した核燃料を冷やしながら保管する場所。
4号機では原子炉内を整備しており、核燃料もこのプールで同時に保管していた。
地震に伴い、プールは電源を失って水を循環できなくなり、
通常40度程度の水温が、85度にまで上昇、東電で監視を続けていた。
福島第一原発4号機、超高濃度放射能が拡散
(2011年3月15日13時50分 読売新聞)
東京電力は15日、
東日本巨大地震で被災した福島第一原子力発電所4号機強調文(福島県)の
原子炉建屋内にある使用済み核燃料を一時貯蔵するプール付近で、
同日午前9時38分頃に火災が発生、
同日午前10時22分には毎時400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)
の放射線量を観測したと発表した。
同日午前11時過ぎに記者会見した枝野官房長官は
「身体に影響を及ぼす可能性があることは間違いない」と述べた。
2号機では同日午前6時14分に大きな爆発があり、原子炉格納容器の下部にある圧力抑制室の圧力が低下した。
原子炉付近の相次ぐ破損で核燃料が損傷し、大量の放射性物質が漏れだした可能性がある。
茨城、栃木両県や都内などで、ごく微量の放射性物質が検出されている。
政府と東電は15日、事故対策統合本部を設置。
菅首相は同日午前11時に記者会見し、
同原発周辺の半径20~30キロ・メートル圏内の住民約13万6000人に対し、屋内退避を求めた。
東電などによると、原発周辺で同日午前10時22分に、高い放射線を観測した。
2号機と3号機の間で、毎時30ミリ・シーベルト(3万マイクロ・シーベルト)、
3号機付近で同400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)、
4号機付近で、同100ミリ・シーベルト(10万マイクロ・シーベルト)で、
枝野長官は
「従来発表してきた『マイクロシーベルト』とは単位が違う。身体に影響を及ぼす可能性のある数値」と話した。
400ミリ・シーベルトは、がんになる確率が高まる100ミリ・シーベルトの4倍で、
一般人が1年間に浴びていい放射線量(日常生活と医療目的を除く)の400倍にあたる。
4号機の火災で、
東電は福島県と国に通報するとともに、自衛隊と米軍に消火活動への協力を要請したが、
同日午前11時ごろ自然に鎮火したのが確認された。
東電によると、地震発生時に、4号機は定期検査で運転を停止していたが、
使用済み核燃料一時貯蔵プールの冷却水を、循環させる電源を失っていた。
燃料棒の余熱で、通常40度程度の水温が85度にまで上昇し、水位が低下していた。
専門家は、
「プールの水位低下でむき出しになった燃料の被覆管と蒸気が反応し、水素が発生して、爆発火災に至った」
(京都大原子炉実験所の今中哲二助教)と分析する。
プールの中には、使用済み燃料棒783体が保管されていた。
4号~6号機は定期検査中だったが、4号機の冷却機能が失われていた。
使用済み核燃料は1~3号機にも約300~500体保管されている。
同原発の南約100キロ・メートルにある茨城県東海村の東京大学の研究施設敷地内では
午前7時45分頃、原子力災害対策特別措置法の基準値に定められた
毎時5マイクロ・シーベルトを超える放射線量を観測した。
東電によると、2号機で破損した圧力抑制室は、
格納容器内の蒸気圧が高まった場合に、圧力を逃がして下げる機能を持つ。
爆発によって、3気圧から1気圧に低下した。
2号機の原子炉内は14日に著しい水位変動を繰り返して、
燃料棒が2度にわたって完全に露出しており、一時的に空だき状態になっていたとみられる。
原子炉の水位は改善傾向にあるが、燃料棒は午前6時30分現在、2・7メートル露出した状態になっている。
格納容器本体の圧力は7・3気圧で変化していない。
圧力抑制室は放射性物質の混じった蒸気と水が入っており、
原子炉建屋上部に生じたすき間から、放射能を帯びた蒸気が流れ出た懸念がある。
爆発直後には、同原発の敷地周辺の放射線量が毎時969・5マイクロ・シーベルトを記録したため、
原子炉への注水作業に関係のない作業員らを退避させた。
同原発の正門前では同日午前10時15分、
一般人が1年間に浴びてもいい放射線量の8倍を超える毎時8837マイクロ・シーベルトを観測した。
計6基の原子炉がある同原発は地震後、運転中の3基が自動停止し、
1号機と3号機は水素爆発を起こして原子炉建屋が破損。1~3号機では原子炉内の核燃料棒が露出した。
福島第一4号機北西側に8m四方の穴2か所
(2011年3月15日18時28分 読売新聞)
東京電力は15日、
東日本巨大地震で被災した福島第一原子力発電所(福島県)の
3号機付近で同日午前10時22分に毎時400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)の
放射線量を観測したと発表した。
同日午前11時過ぎに記者会見した枝野官房長官は
「身体に影響を及ぼす可能性があることは間違いない」と述べた。
同日朝には、2号機で大きな爆発があり、原子炉格納容器の下部にある圧力抑制室の圧力が低下。
4号機では、原子炉建屋内にある使用済み核燃料の一時貯蔵プール付近で火災が起き、
建屋北西側の上部側壁に8メートル四方の穴が2か所開いているのが確認された。
1~3号機では原子炉内の水位が低下して核燃料棒が露出する事態が続いており、
核燃料が損傷して大量の放射性物質が外部へ漏れ出ている可能性がある。
茨城、栃木両県や都内などで、ごく微量の放射性物質が検出されている。
政府と東電は15日、事故対策統合本部を設置。
菅首相は同日午前11時の記者会見で、
同原発周辺の半径20~30キロ・メートル圏内の住民約13万6000人に対し、屋内退避を求めた。
建屋から再び白煙…福島第一の4号機、鎮火せず
(2011年3月16日10時15分 読売新聞)

煙が確認された福島第一原発=日本テレビ映像から撮影
経済産業省原子力安全・保安院は16日、
東日本巨大地震で被災した東京電力福島第一原子力発電所4号機(福島県)で、
同日午前5時45分に火災が発生したという連絡を東電から受けたと発表した。
東京電力によると、4号機の原子炉建屋の内部の北西側角付近で、
前日の爆発で破損した壁の穴ごしに炎が上がっているのを発見した。
建屋内部は放射能が高いため、立ち入ることができず、何が燃えているかは未確認という。
6時10分に国と県に連絡した。
東電の社員が6時15分には、炎が消えたのを確認したが、
午前10時現在、建物から白い煙が上がっており、火災は鎮火していない。
消防車4台、隊員13人が現場へ向かったが、近付けない状態となっている。
炎が確認されたのは、使用済み核燃料プール付近。
プールでは燃料を水に浸して、高レベルの放射性物質の拡散を防いでいる。
東日本巨大地震で、プールの水を循環させることが不可能となり、
燃料の熱による水位低下で燃料棒が露出。火災につながったと見られる。
東電はプールへ給水を行うため、16日から自衛隊、在日米軍などの協力を得て、
ヘリコプターを使って給水する計画を検討していた。
東電によると、午前6時現在、風向きは北西の風2メートル。
事態を重くみた海江田経済産業相も15日、
原子炉等規制法に基づき、東電へ速やかな注水の実施を命じていた。
15日の4号機火災の鎮火、東電が確認怠る
(2011年3月16日12時45分 読売新聞)

福島第一原発4号機(中央)と3号機(手前)(15日撮影、東京電力提供)
福島第一原子力発電所4号機で16日朝に発生した2度目の火災を巡り、
東京電力は同日の記者会見で、「1度目の火災で鎮火したことの確認をしていなかった」と、
確認を怠っていたことを明らかにした。
火災場所は前日と同じ4号機の北西部分で、
社員が目視で鎮火したと思い込んでおり、同社のずさんな対応が浮き彫りになった。
東電の大槻雅久・原子力運営管理部課長が、同日午前6時45分の会見で公表した。
1度目の火災は、15日午前9時38分に発生し、
東電は同日、「午前11時頃に自然鎮火した」と説明したが、
大槻課長は16日、
「社員が、目視で炎が見えないのを確認しただけだった。申し訳ない」と謝罪した。
実は1度目の火災が鎮火していなかった可能性を報道陣から指摘されると、大槻課長は
「放射線量が高くて現場に近づけず、確認できない」と釈明した。
東電によると、火災確認後、社員が2度消防に通報したが、つながらなかったため、放置していた。
2度目の火災は16日午前5時45分頃、
4号機の原子炉建屋から炎が上がっているのを社員が確認。
午前6時20分に消防に通報した。
東電によると、福島第一原発では通常、協力企業の社員を含めて約800人が作業を行っているが、
被曝の危険性が増した15日、70人を残して福島第二原発などへ退避させた。
4号機消火の切り札、大型ヘリでホウ酸投入準備
(2011年3月16日14時55分 読売新聞)
火災が相次ぐ福島第一原発4号機。
消火活動がなかなか進まない背景には何があるのか。
東京電力によると、16日午前5時45分に社員が火災を確認した後、
地元の富岡消防署(福島県富岡町)に通報したのは午前6時20分。発見から35分が経過していた。
同社の担当者は「避難区域に入っているためか、なかなか連絡がつかなかった」としている。
ようやく消防車4台、隊員17人が到着したのは午前8時14分から47分にかけて。
東電本社には消火活動の状況についてほとんど情報が入っていないという。
一方、15日朝に発生した火災では、東電は自衛隊と米軍に消火活動を要請。
実際は、放水活動は行われなかったが、
米軍は消防車両を原発近くで待機させ、自衛隊もヘリコプターの活用を検討した。
通常、上空からの水の散布は困難が伴う。
高濃度の放射能が漏出している中で、防護服を着た状態での操縦は難しいうえ、
水を投下してガスが発生したりすれば、操縦が不安定になる恐れもあるためだ。
このため政府は、陸上自衛隊ヘリによる上空からの冷却水散布の実施を見送った。
ただ、16日に白煙が上がった3号機について、北沢防衛相はヘリでの消火活動の可能性に言及した。
4号機と違い、建屋の上部が開いているためで、防衛省幹部によると、ヘリは現在、4機程度が準備している。
また、東電は自衛隊に対し、
核分裂反応を抑制するホウ酸の粉末を
4号機の上部から建屋内にある核燃料棒の貯蔵プールに投入することも要請している。
4号機の建屋上部には亀裂はあるが、はっきりとした穴は確認されていない。
このため東電は、建屋上部にホウ酸の粉末50~60トンを置き、亀裂から内部に浸透させることを提案。
自衛隊では命令が出次第、大型ヘリでホウ酸を建屋上部に載せる方法を検討している。
米原子力委員長「4号機プールに水ないと思う」
(2011年3月17日10時04分 読売新聞)
【ワシントン=山田哲朗】
米原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ委員長は16日、
米下院エネルギー・商業委員会で証言し、福島第一原発4号機について
「使用済み燃料プールの水はすべて沸騰し、なくなっていると思う」との見解を明らかにした。
使用済み燃料棒が露出した結果、
「放射線レベルは極めて高く、復旧作業に影響する可能性がある」とも指摘した。
具体的な人体への影響については、「かなり短い時間で致命的になるレベルだ」と述べた。
ヤツコ委員長の発言は、東京に派遣した米国の専門家チームからの情報を基にしているとみられる。
米当局が、日本政府や東京電力よりも、原子炉の状況について悲観的な見方をしていることを示した。
ーーーーー
4号機
4号機原子炉建屋付近で大きな爆発音(15日午前6時14分)<書き足しました>
4階の北西部付近出火(15日午前9時38分ごろ)
米軍と自衛隊により鎮火(15日12時すぎ)
外壁が落下し、壁に8m 四方の穴を2つ発見(15日18時ごろ)
火災発生(16日午前5時45分)
水蒸気のようなものが発生(24日)
水蒸気のようなものが発生(25日)
ちなみに3号機の水素爆発は(14日午前11時ごろ)です。
何故か、爆発した瞬間の画像も4号機だけありません。
東電と政府の発表では「3号機から水素が4号機に流れ込み、爆発を起こした」とされています。
でも、その理由では何か釈然としませんでした。
下記の動画に一つの説が紹介されています
それは
「まず地震で燃料プールに亀裂が入り、水が流出してしまった。
それで、ウラン燃料の被膜をつくっているジルコニウムが、
とても高い温度に達して自然に発火してしまった。
そのときに水素も同時に発生したために、爆発が起きた」というものです。
4号機の冷却水の故障が報じられるたびに、
「水温が65度になるまであと何10時間は大丈夫だ」と東電は発表します。
つまり、4号機が冷却できない状態というのは、
建屋が吹っ飛んでその姿がビニールシートをかぶされただけで外気にさらされている
今でも危険だということです。
あの事故直後、
一切の電源が失われ、4号機も当然冷却できていなかった。
ならばこの説のように、
4号機は自分自身で爆発したと解釈する方が自然な考え方なのではないかと私は思いました。
ただ、この説が事実だとすると、
被覆管のジルコニウムがすでに溶けてしまっているとしたならば、
隙間がほとんどない状態で仕切られて入れられている燃料棒の
今後予定されている4号機燃料プールからの燃料取り出しは不可能なのではないかと・・・
原発再稼働容認の”ウラ側”と管前首相の思い6/2報道特集(動画・内容書き出し)
<上記より一部抜粋>
福島第一原発 関連会社幹部:
たとえば燃料プール自体がまっすぐでも、燃料ラックが傾いていたら、
燃料プールの燃料トラックとの隙間というのが5mm程度ぐらいしかありませんから、

だからそのままでは当然引きぬけない。
抜く時に当たってしまいますから。
つまり、ジルコニウムが溶けて変形していれば引っかかってしまうのでは?と思うのですが・・(素人考え)
フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実 投稿者 IAppealToYou
仏独共同の国営放送局ARTE 「フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実」
監督:ミヒャエル・ミュラー/ペーター・F・ミュラー/フィリップ・アブレシュ
翻訳全文は放射能メモにあります。
ー上記サイトの中から、4号機に関する部分のみ転記しますー
(クロンプ氏)
この建物を見てください。
この建物の基礎を残して、上がほとんど数秒の間に爆発で木っ端微塵に飛び散り
鉄骨が見えるだけの状態になってしまったのです。
ということは上から覗けば、原子炉の上のほうが見える状態になっている。
圧力容器や、何年も保管しなければならない使用済み燃料プールが
なんの保護も覆いもなく、露出するという状態になるのです。
まさにその状態が、3月15日に第4号機で、爆発が起きた時に生じた。
この爆発により、使用済み燃料プールの天井が粉砕した。
この第4号機には前に爆発していた建屋とちがった恐ろしい危険が潜んでいる。
(ガンダーセン氏)
第1から3号機までは、津波が来たときに稼動していました。
4号機にはでも、原子炉には燃料棒が入っていませんでした。
そう聞くと、それなら第4号機は一番安全だったと、お思いになるかもしれませんが、そうではありません。
実際は、この4号機が一番危険なのです。
燃料棒は原子炉から取り出され、燃料プールに入れられていました。
つまり、安全を確保する格納容器の外にあるわけです。
ということは、この燃料棒を保護するものは何もないということです。
津波に襲われて、4号機では燃料プールの水は、かなりこぼれてしまいました。
それに加え、電源がなかったので冷却ができませんでした。
ここに入れられたまだ原子炉から取り出されたばかりの核燃料は、
すごく高熱で、水はすぐに蒸発してしまったはずです。
状況はどんどん悪化してしまった。
自衛隊が投入され、空からヘリコプターで注水を行った。
しかし、これは原子炉の冷却が主な目的ではなかった。
時間との競争は、もうこの時点ですでに始まっていたのである。
(ガンダーセン氏)
この頃のドラマチックな画像として、ヘリコプターで水をかけようとする様子が流れましたが、
彼らはこの時、原子炉に水をかけようとしたのではないのです。
そうではなく、4号機の燃料プールに水を入れようとしたのです。
彼らはなるべく下降してどうにか少しでも燃料棒が入っているプールに水を入れようとしたのですが、
この必死の試みをとうとう断念せざるを得ませんでした。
水位はどんどん下がっていき、とうとう燃料棒の先端が露出してしまいました。
画像で見れるとおりです。
それが原因となって、1~3号機ですでに起きたと同じ反応が起こってしまいました。
つまり、水素がどんどん発生して、4号機の建物が吹っ飛ぶだけの量に達してしまったのです。
原子炉自体は稼動していなかったにも限らず、です。
東電と保安院は4号機の爆発についてまず知らないふりをした。
4月4日の報告書では15日のこととして単に「壁の損傷」だけが確認されている。
しかし米国の原子力安全委員会は、3月17日の時点で最大の警告を発していた。
燃料プール内の核燃料が露出していたため、4号機では水素による爆発が起きたと考えざるを得ない、と
インターンの報告書に書かれている。
(ガンダーセン氏)
これは4月初めに東電が公開したビデオです。
これでようやく4号機の燃料プールの様子を覗くことができました。
この画面がその中でも一番わかりやすい。
これは次のことを示しています。
床は大体、このくらいの高さまであったはずです。
蒸発と爆発により水量が減り、かなりダメージを受けて、床が落下しています。
ここら辺に核燃料が置かれています。
この緑の機械は、核燃料を移動するためのクレーンです。
しかしこのクレーンも破壊してしまい、今では燃料プールに入り込んでしまっているのです。
東電は、原子炉建屋と燃料プールに、上から水を入れるしかなくなった。
東電自身も事態をかなり深刻と判断し、爆発後、4号機の作業員は
全員避難を余儀なくされた。
その中で50人だけがここに残った。
これが、外国のジャーナリストから、フクシマ・フィフティと呼ばれるようになった勇敢な50人である。
東電は2011年の11月になって初めて、4号機で爆発があった事実を認めた。
しかしそれでもその水素ガスが燃料プールから、発生したものだとは認めようとしなかった。
というのも、それを認めてしまえば、燃料がしっかり冷却できなかったことを認めざるを得なくなるからだ。
それで彼らは、自分たちの解釈を説明した。
(アルバレス氏)
東電は4号機の爆発は水素爆発だった、
そしてその水素は、3号機と繋がっている共通の排気筒を通して、
3号機から水素が4号機に流れ込み、爆発を起こした、と説明しています。
私自身は、この説明に信憑性があるとは思えません。
日本の東京大学の学者も、日本原子力研究開発機構も、この説を疑っている。
3号機の爆発が起きてから4号機の爆発まで、20時間も経っていることもそれでは説明がつかない。
(クロンプ氏)
2つ目の説があります。
これは、長くジェネラル・エレクトリック社に務め、スリーマイル島の事故があったときにも、
事故の収束にたずさわっていたマイルスという、原子力エンジニアが主張している説ですが、
彼や私の知っているエンジニアたちはこう解釈しています。
つまり、まず地震で燃料プールに亀裂が入り、水が流出してしまった。
それで、ウラン燃料の被膜をつくっているジルコニウムが、
とても高い温度に達して自然に発火してしまった。
そのときに水素も同時に発生したために、爆発が起きた、というものです。
結果的に爆発は途方もない破壊をもたらした。
燃料プールには点検のため原子炉から取り出された燃料が入っていただけではなく、
200本以上の燃料棒が入っている。
燃料プールに充分な水がなければ、これらは途方もない脅威を意味する。
東電は2012年1月にもまだ事態の過小評価を試みている。
東電のスポークスマンの主張は、世界の専門家たちによる原子炉画像のどんな分析にもあらゆる点で矛盾している。
・・・略・・・
(ガンダーセン氏)
事故のすぐ直後に世界で有数の原子力産業アレバ社やジェネラルエレクトリック社、
ウェスティングハウス社などがこぞって
このことを公にしないようにと、国会に圧力をかけ始めたことを私たちは知っています。
しかし私たちは、アレバ社がスタンフォード大学で報告発表を、開催するということを突き止めることに成功しました。
あそこではどれだけ深刻であるかが、報告されたのです。
そして、やはりジェネラルエレクトリック社やウェスティングハウス社に管理されている主要メディアは、
このストーリーを過小に伝えることに徹底しました。
フランスはパリの、アレバ社の本社ビル。
アレバ社は世界で最大級の核産業企業であり、
ウランとプルトニウムからできている悪評の高いMOX燃料の納品会社だ。
福島第一3号機で使用されていたMOX燃料もアレバ社のものだ。
アレバ社でも事故はすぐに分析された。
ドイツの原子炉安全協会もこの報告をもとにデータを出しているが、
4号機では事故直後に燃料プールで爆発と火災が起こったと記載されている。
ーーーー
崩壊寸前4号機の燃料の取り出し方(動画&内容書き出し)
今までの4号機冷却システム停止の一部↓
「4号機プール冷却装置が自動停止」報道ステーション4/12(内容書き出し/東電のお知らせ)
危い4号機・・・冷却ポンプ停止6/5メインに続き予備も停止6/6温度上昇
福島第一原発4号機冷却停止6/30冷却できずに100度を超える日は7月5日
わたしは初めて読売新聞がエライ!と思いました。
それは何故か?
過去記事もネットで見ることができるようになっていたからです。
(他社はどんどんネット上から記事が消えていきます)
続きを読むに

事故直後はニュースを見ても記事を読んでも何がどうなっているのか全く理解できていなかったんだなぁ。
今改めて過去記事を読んでみるとその内容がいかに重大な事を書いていたかが理解できる気がします。
そして、4号機は最初から注目されていたことが分かります。
4号機に関しての事故直後の記事を集めました。
2011年3月15~17日の読売記事(4号機)
福島第一4号機で火災、爆発音も…屋根には損傷
(2011年3月15日11時46分 読売新聞)
東京電力福島第一原発4号機で15日午前6時14分、原子炉建屋付近で大きな爆発音がした。
東電によると、使用済み核燃料プールがある建屋5階の屋根に損傷を確認した。
さらに同日午前9時38分、4階付近で出火しているのが見つかり、
東電は地元福島県と国に通報するとともに、自衛隊と米軍に消火活動への協力を要請した。
原子炉内に水を供給する再循環ポンプの配電盤付近が火元とみられる。
東電によると、4号機は地震発生時は定期点検中で停止中。
プールは使用済み核燃料や、定期点検で炉内整備する際に取り出した核燃料を冷やしながら保管する場所。
4号機では原子炉内を整備しており、核燃料もこのプールで同時に保管していた。
地震に伴い、プールは電源を失って水を循環できなくなり、
通常40度程度の水温が、85度にまで上昇、東電で監視を続けていた。
福島第一原発4号機、超高濃度放射能が拡散
(2011年3月15日13時50分 読売新聞)
東京電力は15日、
東日本巨大地震で被災した福島第一原子力発電所4号機強調文(福島県)の
原子炉建屋内にある使用済み核燃料を一時貯蔵するプール付近で、
同日午前9時38分頃に火災が発生、
同日午前10時22分には毎時400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)
の放射線量を観測したと発表した。
同日午前11時過ぎに記者会見した枝野官房長官は
「身体に影響を及ぼす可能性があることは間違いない」と述べた。
2号機では同日午前6時14分に大きな爆発があり、原子炉格納容器の下部にある圧力抑制室の圧力が低下した。
原子炉付近の相次ぐ破損で核燃料が損傷し、大量の放射性物質が漏れだした可能性がある。
茨城、栃木両県や都内などで、ごく微量の放射性物質が検出されている。
政府と東電は15日、事故対策統合本部を設置。
菅首相は同日午前11時に記者会見し、
同原発周辺の半径20~30キロ・メートル圏内の住民約13万6000人に対し、屋内退避を求めた。
東電などによると、原発周辺で同日午前10時22分に、高い放射線を観測した。
2号機と3号機の間で、毎時30ミリ・シーベルト(3万マイクロ・シーベルト)、
3号機付近で同400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)、
4号機付近で、同100ミリ・シーベルト(10万マイクロ・シーベルト)で、
枝野長官は
「従来発表してきた『マイクロシーベルト』とは単位が違う。身体に影響を及ぼす可能性のある数値」と話した。
400ミリ・シーベルトは、がんになる確率が高まる100ミリ・シーベルトの4倍で、
一般人が1年間に浴びていい放射線量(日常生活と医療目的を除く)の400倍にあたる。
4号機の火災で、
東電は福島県と国に通報するとともに、自衛隊と米軍に消火活動への協力を要請したが、
同日午前11時ごろ自然に鎮火したのが確認された。
東電によると、地震発生時に、4号機は定期検査で運転を停止していたが、
使用済み核燃料一時貯蔵プールの冷却水を、循環させる電源を失っていた。
燃料棒の余熱で、通常40度程度の水温が85度にまで上昇し、水位が低下していた。
専門家は、
「プールの水位低下でむき出しになった燃料の被覆管と蒸気が反応し、水素が発生して、爆発火災に至った」
(京都大原子炉実験所の今中哲二助教)と分析する。
プールの中には、使用済み燃料棒783体が保管されていた。
4号~6号機は定期検査中だったが、4号機の冷却機能が失われていた。
使用済み核燃料は1~3号機にも約300~500体保管されている。
同原発の南約100キロ・メートルにある茨城県東海村の東京大学の研究施設敷地内では
午前7時45分頃、原子力災害対策特別措置法の基準値に定められた
毎時5マイクロ・シーベルトを超える放射線量を観測した。
東電によると、2号機で破損した圧力抑制室は、
格納容器内の蒸気圧が高まった場合に、圧力を逃がして下げる機能を持つ。
爆発によって、3気圧から1気圧に低下した。
2号機の原子炉内は14日に著しい水位変動を繰り返して、
燃料棒が2度にわたって完全に露出しており、一時的に空だき状態になっていたとみられる。
原子炉の水位は改善傾向にあるが、燃料棒は午前6時30分現在、2・7メートル露出した状態になっている。
格納容器本体の圧力は7・3気圧で変化していない。
圧力抑制室は放射性物質の混じった蒸気と水が入っており、
原子炉建屋上部に生じたすき間から、放射能を帯びた蒸気が流れ出た懸念がある。
爆発直後には、同原発の敷地周辺の放射線量が毎時969・5マイクロ・シーベルトを記録したため、
原子炉への注水作業に関係のない作業員らを退避させた。
同原発の正門前では同日午前10時15分、
一般人が1年間に浴びてもいい放射線量の8倍を超える毎時8837マイクロ・シーベルトを観測した。
計6基の原子炉がある同原発は地震後、運転中の3基が自動停止し、
1号機と3号機は水素爆発を起こして原子炉建屋が破損。1~3号機では原子炉内の核燃料棒が露出した。
福島第一4号機北西側に8m四方の穴2か所
(2011年3月15日18時28分 読売新聞)
東京電力は15日、
東日本巨大地震で被災した福島第一原子力発電所(福島県)の
3号機付近で同日午前10時22分に毎時400ミリ・シーベルト(40万マイクロ・シーベルト)の
放射線量を観測したと発表した。
同日午前11時過ぎに記者会見した枝野官房長官は
「身体に影響を及ぼす可能性があることは間違いない」と述べた。
同日朝には、2号機で大きな爆発があり、原子炉格納容器の下部にある圧力抑制室の圧力が低下。
4号機では、原子炉建屋内にある使用済み核燃料の一時貯蔵プール付近で火災が起き、
建屋北西側の上部側壁に8メートル四方の穴が2か所開いているのが確認された。
1~3号機では原子炉内の水位が低下して核燃料棒が露出する事態が続いており、
核燃料が損傷して大量の放射性物質が外部へ漏れ出ている可能性がある。
茨城、栃木両県や都内などで、ごく微量の放射性物質が検出されている。
政府と東電は15日、事故対策統合本部を設置。
菅首相は同日午前11時の記者会見で、
同原発周辺の半径20~30キロ・メートル圏内の住民約13万6000人に対し、屋内退避を求めた。
建屋から再び白煙…福島第一の4号機、鎮火せず
(2011年3月16日10時15分 読売新聞)

煙が確認された福島第一原発=日本テレビ映像から撮影
経済産業省原子力安全・保安院は16日、
東日本巨大地震で被災した東京電力福島第一原子力発電所4号機(福島県)で、
同日午前5時45分に火災が発生したという連絡を東電から受けたと発表した。
東京電力によると、4号機の原子炉建屋の内部の北西側角付近で、
前日の爆発で破損した壁の穴ごしに炎が上がっているのを発見した。
建屋内部は放射能が高いため、立ち入ることができず、何が燃えているかは未確認という。
6時10分に国と県に連絡した。
東電の社員が6時15分には、炎が消えたのを確認したが、
午前10時現在、建物から白い煙が上がっており、火災は鎮火していない。
消防車4台、隊員13人が現場へ向かったが、近付けない状態となっている。
炎が確認されたのは、使用済み核燃料プール付近。
プールでは燃料を水に浸して、高レベルの放射性物質の拡散を防いでいる。
東日本巨大地震で、プールの水を循環させることが不可能となり、
燃料の熱による水位低下で燃料棒が露出。火災につながったと見られる。
東電はプールへ給水を行うため、16日から自衛隊、在日米軍などの協力を得て、
ヘリコプターを使って給水する計画を検討していた。
東電によると、午前6時現在、風向きは北西の風2メートル。
事態を重くみた海江田経済産業相も15日、
原子炉等規制法に基づき、東電へ速やかな注水の実施を命じていた。
15日の4号機火災の鎮火、東電が確認怠る
(2011年3月16日12時45分 読売新聞)

福島第一原発4号機(中央)と3号機(手前)(15日撮影、東京電力提供)
福島第一原子力発電所4号機で16日朝に発生した2度目の火災を巡り、
東京電力は同日の記者会見で、「1度目の火災で鎮火したことの確認をしていなかった」と、
確認を怠っていたことを明らかにした。
火災場所は前日と同じ4号機の北西部分で、
社員が目視で鎮火したと思い込んでおり、同社のずさんな対応が浮き彫りになった。
東電の大槻雅久・原子力運営管理部課長が、同日午前6時45分の会見で公表した。
1度目の火災は、15日午前9時38分に発生し、
東電は同日、「午前11時頃に自然鎮火した」と説明したが、
大槻課長は16日、
「社員が、目視で炎が見えないのを確認しただけだった。申し訳ない」と謝罪した。
実は1度目の火災が鎮火していなかった可能性を報道陣から指摘されると、大槻課長は
「放射線量が高くて現場に近づけず、確認できない」と釈明した。
東電によると、火災確認後、社員が2度消防に通報したが、つながらなかったため、放置していた。
2度目の火災は16日午前5時45分頃、
4号機の原子炉建屋から炎が上がっているのを社員が確認。
午前6時20分に消防に通報した。
東電によると、福島第一原発では通常、協力企業の社員を含めて約800人が作業を行っているが、
被曝の危険性が増した15日、70人を残して福島第二原発などへ退避させた。
4号機消火の切り札、大型ヘリでホウ酸投入準備
(2011年3月16日14時55分 読売新聞)
火災が相次ぐ福島第一原発4号機。
消火活動がなかなか進まない背景には何があるのか。
東京電力によると、16日午前5時45分に社員が火災を確認した後、
地元の富岡消防署(福島県富岡町)に通報したのは午前6時20分。発見から35分が経過していた。
同社の担当者は「避難区域に入っているためか、なかなか連絡がつかなかった」としている。
ようやく消防車4台、隊員17人が到着したのは午前8時14分から47分にかけて。
東電本社には消火活動の状況についてほとんど情報が入っていないという。
一方、15日朝に発生した火災では、東電は自衛隊と米軍に消火活動を要請。
実際は、放水活動は行われなかったが、
米軍は消防車両を原発近くで待機させ、自衛隊もヘリコプターの活用を検討した。
通常、上空からの水の散布は困難が伴う。
高濃度の放射能が漏出している中で、防護服を着た状態での操縦は難しいうえ、
水を投下してガスが発生したりすれば、操縦が不安定になる恐れもあるためだ。
このため政府は、陸上自衛隊ヘリによる上空からの冷却水散布の実施を見送った。
ただ、16日に白煙が上がった3号機について、北沢防衛相はヘリでの消火活動の可能性に言及した。
4号機と違い、建屋の上部が開いているためで、防衛省幹部によると、ヘリは現在、4機程度が準備している。
また、東電は自衛隊に対し、
核分裂反応を抑制するホウ酸の粉末を
4号機の上部から建屋内にある核燃料棒の貯蔵プールに投入することも要請している。
4号機の建屋上部には亀裂はあるが、はっきりとした穴は確認されていない。
このため東電は、建屋上部にホウ酸の粉末50~60トンを置き、亀裂から内部に浸透させることを提案。
自衛隊では命令が出次第、大型ヘリでホウ酸を建屋上部に載せる方法を検討している。
米原子力委員長「4号機プールに水ないと思う」
(2011年3月17日10時04分 読売新聞)
【ワシントン=山田哲朗】
米原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ委員長は16日、
米下院エネルギー・商業委員会で証言し、福島第一原発4号機について
「使用済み燃料プールの水はすべて沸騰し、なくなっていると思う」との見解を明らかにした。
使用済み燃料棒が露出した結果、
「放射線レベルは極めて高く、復旧作業に影響する可能性がある」とも指摘した。
具体的な人体への影響については、「かなり短い時間で致命的になるレベルだ」と述べた。
ヤツコ委員長の発言は、東京に派遣した米国の専門家チームからの情報を基にしているとみられる。
米当局が、日本政府や東京電力よりも、原子炉の状況について悲観的な見方をしていることを示した。
ーーーーー
4号機
4号機原子炉建屋付近で大きな爆発音(15日午前6時14分)<書き足しました>
4階の北西部付近出火(15日午前9時38分ごろ)
米軍と自衛隊により鎮火(15日12時すぎ)
外壁が落下し、壁に8m 四方の穴を2つ発見(15日18時ごろ)
火災発生(16日午前5時45分)
水蒸気のようなものが発生(24日)
水蒸気のようなものが発生(25日)
ちなみに3号機の水素爆発は(14日午前11時ごろ)です。
- 関連記事
-
- 関電、大飯再稼働なくても電力供給に余力7/18中日新聞
- 「事故報告書ねつ造か!?対立する東電と浪江町」東電の回答7/11・12モーニングバード(動画・内容書き出し)
- 「関電・電力不足の嘘」と「相次ぐ火力発電の停止」7/8しんぶん赤旗・東京新聞ー追記あり
- フリーの木野さん東電施設への立ち入り禁止7/7東京新聞こちら特報部・6/26木野さん東電会見(書き出し)
- 福島第二原子力発電所の今後は?まさかの再稼働??7/4報道ステ(動画・内容書き出し)他
- 一大事です!横暴です!許されないことです!間違ってます!その権限は東電にはない!「東電会見出入り禁止」真実を追求するフリー木野さんを東電が排除した
- 大飯3号機、フル稼働日延期(タービンの重心のずれが原因)
- 一番危険な福島第一原発4号機「本当は自力で爆発していた!?」仏独共同の国営放送と事故直後の新聞記事
- 福島第一原発4号機冷却停止6/30冷却できずに100度を超える日は7月5日
- 東京電力下河辺和彦会長と広瀬直己社長「柏崎刈羽原発再稼働は申請東電の根幹」
- 初めて指名された女性の意見と東電幹部の答(音声・内容書き出し)東電株主総会6/27
- 福島第一原発4号機あたりでガシガシ埃を舞い散らして壊しているTBSの福一カメラの映像6/26東電会見6/27追記
- えっ?東電株主総会で提案だけして帰っちゃった東京都の猪瀬副知事6/27(総会後の声・音声&書き出し)
- 東京電力株主総会 西澤俊夫社長6/27(動画・一部書き出し)
- 福島第一原発4号機の傾きが大きくなっている
コメント
思いを新たにしました。
みかん | 2012.07.03 10:06 | 編集
>枝野長官は
「従来発表してきた『マイクロシーベルト』とは単位が違う。身体に影響を及ぼす可能性のある数値」と話した。
「ただちに影響はない」しか言わなかった、わけじゃなかったんだ…。
「従来発表してきた『マイクロシーベルト』とは単位が違う。身体に影響を及ぼす可能性のある数値」と話した。
「ただちに影響はない」しか言わなかった、わけじゃなかったんだ…。
ロッソ | 2012.07.03 16:54 | 編集
いつもありがとうございます。
4号機の問題、再認識しました。
当時、念入りに見ていたはずなのですが。。。
友人や知人にも拡散しますね。
4号機の問題、再認識しました。
当時、念入りに見ていたはずなのですが。。。
友人や知人にも拡散しますね。
大本達也 | 2012.07.07 12:26 | 編集
共通排気塔は生きていたとの観点から、逆流説を否定しています。
http://bayimg.com/oAoGOaaEa
http://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130720/p1
http://bayimg.com/HAnJaaaEp
あなたのかわいいペットを原発震災から守りましょう!
ttp://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130720/p2
ttp://bayimg.com/HaNjCAaEp
津波到達前に4号機北側から白煙か
ttp://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130720/p3
ttp://bayimg.com/hANJeaaEp
今中哲二氏「4号機がドン!あの瞬間涙が出た」(2011.3.15)
ttp://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130720/p4
ttp://bayimg.com/HANJFaaEp
フクシマの汚染地下水は地球の自転で山側へ、そして首都圏にも…
ttp://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130720/p5
ttp://bayimg.com/hANJIaAeP
生活用水である地下水が汚染されている福島
http://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130617/p1
ttp://bayimg.com/KaNNGaAEP
ttp://bayimg.com/NanfeaaEf
【第五弾・映像捏造疑惑】自衛隊が3号機と4号機にありえない穴を撮影していた
ttp://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130614/p1
ttp://bayimg.com/kanNHaAEP
【第四弾・映像捏造疑惑】自衛隊が3号機と4号機にありえない穴を撮影していた
http://bayimg.com/oAoGOaaEa
http://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130720/p1
http://bayimg.com/HAnJaaaEp
あなたのかわいいペットを原発震災から守りましょう!
ttp://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130720/p2
ttp://bayimg.com/HaNjCAaEp
津波到達前に4号機北側から白煙か
ttp://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130720/p3
ttp://bayimg.com/hANJeaaEp
今中哲二氏「4号機がドン!あの瞬間涙が出た」(2011.3.15)
ttp://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130720/p4
ttp://bayimg.com/HANJFaaEp
フクシマの汚染地下水は地球の自転で山側へ、そして首都圏にも…
ttp://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130720/p5
ttp://bayimg.com/hANJIaAeP
生活用水である地下水が汚染されている福島
http://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130617/p1
ttp://bayimg.com/KaNNGaAEP
ttp://bayimg.com/NanfeaaEf
【第五弾・映像捏造疑惑】自衛隊が3号機と4号機にありえない穴を撮影していた
ttp://d.hatena.ne.jp/nemimini_mimimi/20130614/p1
ttp://bayimg.com/kanNHaAEP
【第四弾・映像捏造疑惑】自衛隊が3号機と4号機にありえない穴を撮影していた
もさく | 2013.07.31 03:16 | 編集