「原発誘致自治体の自業自得論」
双葉町井戸川町長・舩橋淳監督
「原発誘致自治体の自業自得論」双葉町井戸川町長NO NUKES 2012(音声)
NO NUKES 2012 7月8日
船橋:
そこで、僕が根底にあったのはですね、僕は東京に住んでいるんですけれども、
えーー、よく言われるんですが、自業自得論っていうんですけれども、
それはですね、双葉町大熊町、福島第一原発が立地している二つの町は、
えー、交付金にジャバジャバ浸かってですね、潤ってきたと。ね?
で、原発を選んだのはそれぞれの町の事情だったんだと、
で、今原発事故でこういう災難にあってしまったということで、
「それは自業自得なんじゃないか?」という論理があったんですね。
で、正直僕も「そういう事があるんじゃないか」という疑問があったんです。
なので、埼玉に避難されてきて、で、通いながらその問いに答えですが、
今日は僕よりも当事者の町長からお話を聞いたらいいと思うんですけれども、
それがやはり全国レベルでみなさんが気になされていることではないかな?と僕は理解しているので、
ちょっと、前提としてはなさせていただいたんですけれども。
平野:
それじゃあ、町長、あの、今回ステージ上でもおっしゃられていましたけれども、
いま、町長をとりまく環境や、あるいはメッセージであるとかお願いしたいんですけれども、
井戸川:
はい。
あの~、大変厳しい環境に一日の中で、やはり限られて時間内で行動せざるを得ないわけですので、
町民からもですね「顔を出さない」とおしかりを受けております。
しかし、その、わたくしの思いながら、残念だと思いながらも、やはり町長としての仕事というのも大事ですので、
対外的な仕事に入りますと、それもこなさなければならない中でですね、
両立ができない所も非常に残念だと思います。
一番残念なのはですね、事故を受けて一切我々ですね、
我々が今、全ての住民の要求要望に聞くようになっているわけですね。
出来るわけないんですね、避難して、何にも役場の形もなくなったうえで、全ての要求を聞くわけにはいきません。
そんなことの中でもどかしさを抱えながらもですね、あのー、毎日ここまで過ごしてまいりました。
ま、今船橋さんが言われたように、最初はですね、当該分かったというのはですね、
事故の当事者である方が、もっと積極的に我々をフォローしていただくのかなという期待もありました。
しかし事故の責任者がいない中で、被害者だけが今我々のようにしているんですけれども、
本当にその事故を償わなければならない人が、今、見えない状態にいるんですね。
したがって、住民の方も多くの悩みを訴えていても、いっこうに解決しないというような事でしてね、
ま、いま、立場的には非常に厳しいところにあります。
また、一方全国のみなさんの中で、
「お前たちが原発を誘致しなければ、こんなに放射能で我々も苦しむことがなかった」と言われて
わたくしも責められます。
確かに立地として、あのー、認めた訳ですので、それは否定できるものではないというふうに思っております。
ただ,ここまでの間ですね、その、このようなことが起きないように、起こさないようにという事を、
東京電力並びに国にはお願いをしてまいりました。
その時にかえってくる言葉は
「絶対に起きない。起こさない」という言葉でしたので、
我々は国策である原子力発電所を全面的に信頼しておりました。
それだけにやはり、今回起きた事故についてはですね、
言いようのない、こう・・・なんていうか、ま、いろいろな感情がありますね。
そこで、原子力発電所がもたらすメリットとデメリット。
メリットは確かに今まで受けてきましたけれども、
そのデメリットとしては、恩恵を受けた物は全て形にしました。
建物とか道路とか形にしましたけれど、
それを全て置いてですね、今は何にもない状態で、避難生活をしているわけですね。
したがって、あのー、ま、いろんな形で、もっともっと我々を見ていただいて、
そして良い悪いの判断をしていただければありがたいなぁというふうに思っています。
平野:はい。
あのー、実際に避難をされて、かなり遠くに避難されたという事なんですけれど、
実際に非難され…ちょっと基本的なことからお伺いするんですけれども、
双葉町のみなさんは何時ぐらいに、その、事故の大きさに気づかれて
避難を何時頃されて今はどういうふうになってるんでしょうか?
ーーーつづく
「管理区域に普通に生活させる日本」7/8
双葉町井戸川克隆町長・舩橋淳監督NO NUKES 2012(内容書き出し)
「1号機爆発その時」7/8
双葉町井戸川町長・舩橋淳監督NO NUKES 2012(音声・内容書き出し)
「ニコニコ笑っている人は放射能の影響は受けません」7/8
双葉町井戸川町長NO NUKES 2012(動画・内容書き出し)
双葉町井戸川町長・舩橋淳監督
「原発誘致自治体の自業自得論」双葉町井戸川町長NO NUKES 2012(音声)
NO NUKES 2012 7月8日
船橋:
そこで、僕が根底にあったのはですね、僕は東京に住んでいるんですけれども、
えーー、よく言われるんですが、自業自得論っていうんですけれども、
それはですね、双葉町大熊町、福島第一原発が立地している二つの町は、
えー、交付金にジャバジャバ浸かってですね、潤ってきたと。ね?
で、原発を選んだのはそれぞれの町の事情だったんだと、
で、今原発事故でこういう災難にあってしまったということで、
「それは自業自得なんじゃないか?」という論理があったんですね。
で、正直僕も「そういう事があるんじゃないか」という疑問があったんです。
なので、埼玉に避難されてきて、で、通いながらその問いに答えですが、
今日は僕よりも当事者の町長からお話を聞いたらいいと思うんですけれども、
それがやはり全国レベルでみなさんが気になされていることではないかな?と僕は理解しているので、
ちょっと、前提としてはなさせていただいたんですけれども。
平野:
それじゃあ、町長、あの、今回ステージ上でもおっしゃられていましたけれども、
いま、町長をとりまく環境や、あるいはメッセージであるとかお願いしたいんですけれども、
井戸川:
はい。
あの~、大変厳しい環境に一日の中で、やはり限られて時間内で行動せざるを得ないわけですので、
町民からもですね「顔を出さない」とおしかりを受けております。
しかし、その、わたくしの思いながら、残念だと思いながらも、やはり町長としての仕事というのも大事ですので、
対外的な仕事に入りますと、それもこなさなければならない中でですね、
両立ができない所も非常に残念だと思います。
一番残念なのはですね、事故を受けて一切我々ですね、
我々が今、全ての住民の要求要望に聞くようになっているわけですね。
出来るわけないんですね、避難して、何にも役場の形もなくなったうえで、全ての要求を聞くわけにはいきません。
そんなことの中でもどかしさを抱えながらもですね、あのー、毎日ここまで過ごしてまいりました。
ま、今船橋さんが言われたように、最初はですね、当該分かったというのはですね、
事故の当事者である方が、もっと積極的に我々をフォローしていただくのかなという期待もありました。
しかし事故の責任者がいない中で、被害者だけが今我々のようにしているんですけれども、
本当にその事故を償わなければならない人が、今、見えない状態にいるんですね。
したがって、住民の方も多くの悩みを訴えていても、いっこうに解決しないというような事でしてね、
ま、いま、立場的には非常に厳しいところにあります。
また、一方全国のみなさんの中で、
「お前たちが原発を誘致しなければ、こんなに放射能で我々も苦しむことがなかった」と言われて
わたくしも責められます。
確かに立地として、あのー、認めた訳ですので、それは否定できるものではないというふうに思っております。
ただ,ここまでの間ですね、その、このようなことが起きないように、起こさないようにという事を、
東京電力並びに国にはお願いをしてまいりました。
その時にかえってくる言葉は
「絶対に起きない。起こさない」という言葉でしたので、
我々は国策である原子力発電所を全面的に信頼しておりました。
それだけにやはり、今回起きた事故についてはですね、
言いようのない、こう・・・なんていうか、ま、いろいろな感情がありますね。
そこで、原子力発電所がもたらすメリットとデメリット。
メリットは確かに今まで受けてきましたけれども、
そのデメリットとしては、恩恵を受けた物は全て形にしました。
建物とか道路とか形にしましたけれど、
それを全て置いてですね、今は何にもない状態で、避難生活をしているわけですね。
したがって、あのー、ま、いろんな形で、もっともっと我々を見ていただいて、
そして良い悪いの判断をしていただければありがたいなぁというふうに思っています。
平野:はい。
あのー、実際に避難をされて、かなり遠くに避難されたという事なんですけれど、
実際に非難され…ちょっと基本的なことからお伺いするんですけれども、
双葉町のみなさんは何時ぐらいに、その、事故の大きさに気づかれて
避難を何時頃されて今はどういうふうになってるんでしょうか?
ーーーつづく
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