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「中部電力課長の発言から一夜」7/17武田邦彦氏(音声書き出し)

武田先生のブログ中部電力課長の発言から一夜から音声を書き出しました。


2012.07.17


昨日の名古屋におけるエネルギーの将来の公聴会における、中部電力課長の発言は
私にとっては大事件でした。
一夜ですね、やや、うなされました。

日本のエネルギー政策の公聴会でですね、中部電力の課長が自ら名乗り、
名乗ったのは良いですけどね、
「福島では一人の死者も出てない」だから
「問題ではない」と発言して、
「原発を止めたら日本がダメになる」と答えました。

これはまあ、久しぶりに頭に血がのぼったわけですね。

私は実はですね、電力も原子力の技術者も、
共に事故を起こさないようにやっていると思っていたんですよ、実は。

だけどやむを得ず事故が起きる。
これは許せないことだけれども、やむを得ず事故が起こったと、
こういうふうに思っていたらですね、
実はこの中部電力課長の発言はですね、
「一人の死者も出ないんだからいいじゃないか」と
「原発を止めたら日本がダメになるんだから何を言っているんだ」と、こういう事でしたので、
まァ、ビックリするとともに、「やはり・・か。」と思いましたね。

私がいちばんそう思ったのは、やっぱり民主主義を信じていないっていうことですね。
今までもそういう気がしてきたわけですが、
私が一晩そう思った経過はですね、
日本の原発は産業と軍事、核武装を発展させるために原子力を進めなければならないと、
こう決まってですね、
しかし原爆を落とされて日本では原子力を進めるには国民の抵抗が強いだろうと
そういう事で、国民に二つのウソをつく必要があるということになったわけですね。
今から40年ぐらい前ですが。

一つは「原子力を平和利用に限ると約束する」。
もうひとつは「原発は安全だと約束する」事の二つなんですね。

その後核武装用に、ウラン濃縮は遠心分離機を使います。
再処理は2.6倍に核廃棄物が増えるにもかかわらず、
原爆用のプルトニウムがとれるという事で実施します。

それからもう一つ国民にウソつくこと。
つまり「原発が安全だ」ということを約束するという事で、
国際基準に合わせて被ばくは一年1ミリにとどめるということを決めますが、
事故が起こったら突如一年100ミリまでというふうに言ったんですね。

特に指導者は「一年1ミリの法規を守るのはけしからん」と豹変したわけですが、
えー、ま、電力の計画通りということです。
ただちょっと、その中で私の頭の中が曇っているのはですね、
一年1ミリというのは実は国際基準なので、
一年100ミリというと食材も輸出できない。
工業製品も輸出できない。ということで、
ま、どうなのかなぁと思うんですが、そこは曖昧になっていたんだと思うんですね。

つまりですね、電力会社が「安全だ」というのは「健康に問題がない」というんじゃなくて、
「原子力のためにある程度犠牲者を出してもいいんだ」という意味なんですね。

ま、日本は集団性が強いので、
全体のためには一人二人個人が犠牲になってもいいという、そういう事があるんですよ。
それは昔からなんですね。

実はかつての戦争で、日本は非常に強かったし特攻隊なんかも維持できたということは
全体のために我が身を犠牲にするという事が国民の合意だったんです。
われとわが身を犠牲にして日本のために尽くしたという戦記を読むとですね、
私も含めた日本人の血は騒いで、つい感激してしまうわけです。

その時はそれで良かったかもしれませんが、
中部電力課長の発言はですね、言葉を変えて言えば、
「福島原発の事故なんて問題じゃない」と
「死者が出ないんだから事故じゃない」と
「事故じゃないのに、逃げたり除染したり農作物を捨てたり苦しんだりすること自体が無意味なんだ」と。
「人が死んでいないし、これからも死なないんだ」と。
「騒ぐな」と、こういう事を言ったわけですからね。
そして「原発は日本にとって必要なんだ」
「原発をやめて国を滅ぼすつもりか」とこう言ったと。

電力会社ってあれは私企業なんですからね。
別に電気が売れればいいんであって、
ま、なんていうのか・・・何を考えているのか・・
・・・だから分かりませんでしたね。

つまり今度の福島規模の事故は
電気から言えば危険とは言えないというのが電力の公式見解なんですよ。

ええ…電力会社は1年1ミリに抑えるって言ってきたんですよ。
いやぁ、だけどどうですかね、
仙台と名古屋で二回の公聴会があり、二回とも電力がでて、
特に仙台では「会社の見解」という事で言いましたけどね。

ということは、東北電力、中部電力ばかりじゃないですよ。
全ての電力会社がそう思っているということですね。

つまり、電力会社はこう考えているわけですよ。
「福島原発の事故は事故と呼ぶほどのものではない。
従って福島原発事故は起こったけれども、
福島原発は安全な原発なんだ」って言っているわけなんです。

したがって、日本の他の原発も「安全だ」ってこう言っているわけなんです。

だから、「福島原発の事故を事故と呼ぶこと自体がおかしいんだ」と、こう言っているんです。
私がバッシングされた理由が分かりましたよ。
そして電力は国家だから、
「法律で決まっていたって、電力が法を無視するのは当たり前だ」ということです。
したがって、「原発の再開は当たり前じゃないか」とこういうわけですね。

まあ東京電力の勝俣前会長が一回も福島に謝りに行かなかったっていうのが分かりますよ。
彼らは謝る必要がなかったんです。
「別に事故じゃないのに何騒いでるんだ」って、こういう事だったんですね。

いや、まあ、これはですね、
どうなんだ?」っていう感じですね。

他の電力会社も、直ちに公式見解を発表してほしいですね。
福島原発は事故なのか?
もちろん30ミリシーベルト、40ミリシーベルトを浴びた人がいるわけですから、
その人達はいいのか?

私はね、もう直ちに解散する必要があると思います。電力会社は。
新しい会社に移行して、経営陣を刷新しなければいけないですね。
つまり暴力団的なんですよ。
反社会的団体なんですよ。

あれだけ法律で決まっていて、日本がこれだけ大騒ぎして、
世界的にも注目されていたのに、
それは事故ではないというんですから。
一人も死んでいないじゃないか。
これからも死なないよ。
だから事故じゃないよ。ってはっきり言ったんですからね。

これは他の電力会社は、
まずは東北電力と中部電力には解散してもらうことにして、
他の電力会社も急いで見解を発表し、自分たちはどうなのか?ということですね。

わたしは、この前の政府の増税は非常に大きな反社会的な活動だったと思いますが、
このですね、原発の、この中部電力課長の発言はビックリしました。
っていうかですね、
私は実は名古屋市で中部電力の方とお会いして会議をした時に、
全く、あの福島原発の後、威張っているんですよ。
「なにが俺たち悪いんだ!」と、こういうふうなことを言われたんで、
私は「なんていう事か」って思いましたね。
別に東京電力と違うって言っているんじゃないんですよ。
「事故が起こったということは別にどうってことないじゃないか」っていう事を言っている訳ですからね、

私のこの文章も、私が言ったことも、
ちょっと論理的に、まだ少し混乱していますね。

あまりのことに・・・
電力会社が反社会的団体である。っていう事を目の当たりにしてですね、
これは動揺しない方が、ちょっとおかしいんじゃないかと思います。

ま、このあともう少し、私は突っ込んで整理を進めていきたいと



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今回、武田先生が話していらっしゃる意見聴取会

NHK15.jpg


エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会
7/16[名古屋会場]中部電力社員の意見全文書き出し(動画あり)

↑ノーカットの動画がありましたので、上記のブログに
中部電力社員の岡本さんの意見を全文書き出しました


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