福島みずほ氏・満田夏花 氏(発言書き出し)7/31「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見&東京新聞社説


「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見


2012年7月31日
参議院議員会館 B 108で 18:00開始

1:00 福島みずほ 司会 挨拶 田中俊一は不適格
3:40 満田夏花 FoE japan 田中俊一の悪行の数々

福島みずほ
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私は一言だけ言います。
原子力ムラの人を絶対に原子力規制委員会のメンバーにしない

これは環境委員会で原子力対策設置法案が議論になる時に、
細野大臣は「原子力ムラの人はしない」と言いました。
まさにこの田中俊一さんは原子力ムラの村長さん。
原子力ムラの委員で、代表代行を務められた方なので、
そういう人は不適格だというふうに思っております。

また20ミリシーベルトに固執をして、原賠審で、住民に対する賠償に最後まで反対をしたということも、
原子力の規制を行う場所として不適格だと思っています。

原子力委員会の委員長及び委員は、
財界、電力会社、あらゆる所の権益と戦い、
毅然と安全性の観点から、原子力を規制していくということが必要で、
原子力ムラの人にそれは出来ないというふうに思っております。

3.11前から、「原発は危険だ」って言った人。
あらゆる意味で戦う人が、この規制の委員会に入らなければ、
原子力規制委員会ではなくて、原子力推進委員会になると。

私たちは保安員と原子力安全委員会にはもうこりごりして、
これではなくて、原子力規制庁をつくるんだ。規制委員会を作るんだ。ってなったのに、
なんでそれが、推進する人が入るのか?
これは原子力推進庁をつくっちゃダメだと、
保安院と原子力安全委員会以上に悪くなってしまっては大変だと思っています。

この人事案は「原発推進するぞ」という国民に対する宣戦布告だと思っています。

ですからみんなの声を集めて、この人事案を撤回すべく国会の内外で力を合わせたいと思っております。
よろしくおねがいします。



満田夏花 FoE japan
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私たちは福島原発事故の非常に苦しい経験を踏まえ、
今なお沢山の人が、福島でも、日本中で苦しんでいる状況の中で、原発の問題に取り組んできました。
福島の支援を行ってきました。

私たちは今回の人事案が報道された時、大変驚きました。
原子力規制委員会は私たちの原発問題を扱っている市民の間でも、
一定の期待を持って考えられていたんですね。
ところがこの強力な、原子力安全保安院と原子力安全委員会を一元化して、
強力な権限を持つこの原子力規制委員会の人事の5人中3人までが、
明らかに原子力ムラの出身者の方だということで、
これは私たちにとって衝撃的でした。

今も国会の前で抗議のアピールをしてきたところです。
本当に驚くべき人事だと思っています。

なぜ私たちが今回の人事案に強く反対しているかと言いますと、
まず、原子力規制委員会のそもそもの設置の理念がですね、
利用と規制の分離、
原子力安全規制に対して国民の信頼を得る
というところから始まったんだと思います。

私たちは原子力規制委員会そのものにも言いたいところがありまして、
原発の廃炉を目指す、そういった組織であってほしいと考えています。

ところがそれ以前に、政府、今回の国会議員立法によって成立された
原子力委員会設置法に基づいてもですね、
原子力ムラからの完全な決別を意図した法律の筈だったはずです。

ところが、田中俊一さんは
日本原子力開発機構副理事長
原子力委員会委員長代理
原子力学会会長という、
大変綺羅びらやかな原子力推進の道を歩んできた方です。

この方は原子力委員会という国の原子力推進機関でまさに従事してきた
そういう機関のナンバー2だった訳ですね。
最近、原子力事業者との秘密会合が新聞にもすっぱ抜かれています。

もうひとつは、
この田中俊一さんは自主的避難の賠償問題については、最後まで反対されました。
私たちはずっとその様子を多くの仲間たちと一緒に傍聴してきました。

彼は、「政府が決めた20ミリシーベルト基準で我慢している人もいる」と、
ですから「自主的避難をしている人に対して賠償するというのはどういうものか」
そしてまたその政府が決めた20ミリシーベルトの基準を元に、
「それを下回ったら直ちに住民は帰還すべき」という趣旨の発言を繰り返しました。

さらにこの方は、
除染で功績を得たという事で、政府は採用したという事なんですが、
彼が行った福島での除染なんですが、
これが除染によりむしろ、その避難を妨げ、住民の帰還を、
住民がその線量と折り合いを付けて生活していくことを強いる、そういった状況になっています。

彼はその原子力委員会の場でですね、
「100ミリシーベルト以下であれば健康に支障はないので、
住民はこの線量と折り合って暮らしていくことが必要だ」
そういう趣旨の発言までされています。

こういう事から私たちは、
この原子力行政、福島の被ばく管理の問題、子どもたちを守るためにも
この方は非常に不適切だというふうに感じて、強い怒りを持っています。

更田豊志(ふけたとよし)さんも同様、原子力のバリバリの現役の選手です。

中村佳代子さん、日本アイソトープ協会の主査でありますが、
日本アイソトープ協会というのは医療系の放射性廃棄物工場を運営しています。
つまり規制の対象になるわけです。
ということから、今回の利用と規制の分離という意味で極めて不適切


で、この方もですね、低線量被ばくに関しては、
子どもも大人もその影響は大差ない。むしろストレスの方が身体に悪いんだ」という事を
最近福島で講演されていて、
まさに今の日本の環境省などが推進しようとしている福島でのプロパガンダですね、
それに加担したような方だと私たちは考えています。

非常に、低線量被ばくに関してはリスク認識の無い方というふうに考えています。

以上のような理由でこの人事案に強く反対しているんですが、
強調したいのはこの問題が国民のすごく重要な関心事だという事です。

国会で細野大臣はじめとして、多くの議員が、
「原子力ムラとの決別」と綺麗な事を言ったんですが、
一体この人事は何なんでしょうか?

毎週金曜日に官邸前に集まる国民の声を一体政府はどのように考えてこの人事案を出してきたのか、
非常に強い怒りを持っています。



ーーー


【社説】
原子力規制委 「ムラ人事」ではだめだ

東京新聞 2012年7月31日


政府が新たに発足させる原子力規制委員会の人事案を国会に提示した。
顔ぶれを見ると「原子力ムラ」との決別はとても期待できない。
選考過程も密室で決まっている。ゼロから見直しすべきだ。


原子力規制委員会の設置は福島原発事故の反省を踏まえて、
原発推進を目指す原子力ムラ勢力から脱却した規制機関をつくることが、そもそもの目的だった。

これまでの原子力安全委員会と原子力安全・保安院はともにムラの強い影響下にあった。
国会の事故調査委員会報告が「規制する側が規制される側の虜(とりこ)になっていた」と指摘した問題だ。
それが事故の遠因でもある


委員長はじめ委員は五年の任期中、破産した場合などを除いて罷免されないなど、
委員会は国家行政組織法第三条に基づく高い独立性を付与されている。
だからこそ、委員たちが本当に独立した人材であるかどうかが決定的に重要なポイントになる。

ところが今回、委員長候補である田中俊一氏の経歴を見ると、
とても原発政策について中立、独立の立場の人間とは思えない。
国の原子力政策を推進してきた原子力委員会の委員長代理を務めたほか、
核燃料サイクルの推進研究をする日本原子力研究開発機構の副理事長でもあった。

福島事故の後、
住民が帰還する汚染基準について楽観的な高めの数字を主張するなど、
識者からは「田中氏は原子力ムラの村長さん」という批判も出ている。

国会事故調報告は新しい規制組織の要件について高い独立性とともに、
委員の選定は第三者機関に第一次選定として相当数の候補者を選ばせたうえで、
国会が最終決定する透明なプロセスを経るよう提言した。
だが、なぜ田中氏なのか、他の候補者はいなかったのかなど、まったく不透明だ。

規制委は原発再稼働を認める現行の暫定基準を見直し、新たな基準作りも担う。
このままでは規制委が原子力ムラに乗っ取られ、
関西電力大飯原発だけでなく全国の原発がなし崩し的に再稼働されてしまう
のではないか、
という懸念も広がっている。

人事案の最終決定は国会が同意するかどうかにかかっている。
ところが、事故調報告を受けた国会は
民主、自民両党の反対で黒川清事故調委員長の国会招致さえ決まらない。
今回の人事が原発政策の大本を決めるのは間違いない。
国会は事故調の提言に沿って委員選考をやり直してほしい。



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