08.05
Sun
「六ケ所」延命の細野報告書 他国の核燃料再処理も
東京新聞 こちら特報部 2012年8月3日
将来の原発比率が議論される中、
青森県六ケ所村にある日本原燃の核燃サイクル事業の見直しも避けて通れない。
使用済み核燃料を再処理する工場が未完成のなか、
「国際化」の名の下に延命策を打ち出したのが細野豪志原発事故担当相に提出された私的報告書だ。
事業の抜本改革を求める一方で、新たに他国の使用済み核燃料の受け入れにも言及している。 (
小坂井文彦、上田千秋)

「六ヶ所延命」の細野報告書
再処理工場の今後をめぐる細野ペーパーと言われるのが、「
核燃料サイクルの検証と改革」と題した中間報告書だ。
まず、その内容とはー。
「国が主体的に核燃料サイクル事業についての議論をリードし、改革を大胆に進めるべきだ」と主張する。
再処理工場は着工から19年、高速増殖炉もんじゅ(福井県)は27年経つが完成していない。
それぞれの施設を運営する日本原燃と、日本原子力研究開発機構(JAEA)の経営体制を検証し、
事業体制を刷新させる必要を説く。
さらに「核燃料サイクルの国際化」をうたっている。
「国際的な核不拡散と原子力の平和的利用の観点」から、
韓国や、ベトナムなど新規導入する国の使用済み核燃料の再処理を
六ヶ所で請け負うことについても検討することを求めている。
東アジアを視野に国際化

この報告書は、細野原発事故担当相の私的諮問機関「核不拡散研究会」が五月下旬にまとめた。
代表は元外交官で、国際原子力機関(IAEA)理事会議長も務めた遠藤哲也氏(77)だ。
取材で訪れると
「昨年暮れ、細野さんとの議論で、核燃サイクル事業の国際化を提案したら、
『国際化を中心に考えて欲しい』とお願いされた」と話す。
今年初め、専門家や学者ら三人のメンバーとともに研究会を発足させ、
最初に核燃サイクルの是非を検討したという。
「使用済み核燃料を再処理しない直接処分も結構だが、絵に描いた餅のような話。
日本のどこに直接(最終処分で)埋めるというのか」
その結果、核燃サイクル事業の推進を前提とした上で
「六ヶ所も、もんじゅも、どうも足腰がなっとらん。
電力会社出身の雇われ役員は、自分の会社という意識が希薄」と、
日本原燃とJAEAの問題を分析し、国が経営改革に関することを提言したと明かす。
「国際化」の視点については
「日米原子力協定があるため、国際化するには米国の同意が必要だ。
技術を蓄積したい韓国も六ヶ所での再処理を簡単には容認しないだろう。
青森県の合意も必要で、ハードルは極めて高い」。
一方で「発展途上国を中心に原発が増え、使用済み核燃料の問題がやがて深刻になる。
国際化に積極的なIAEAを巻き込めば、可能性はある」とみる。
福島の原発事故後、「原発ゼロ」を求める国民は多いが
「既にある使用済み核燃料の処理の問題は残る」として再処理工場を動かさないことは非現実的と説く。また、
「米政府の猛反対を押し切り、核兵器保有国以外で、日本だけが再処理を許された。
再処理をする権利を手放したら、二度と戻ってはきません」とも。
脱原発を求める声が強まっている中、
「国際化」は核燃サイクル継続のための「理由付け」になり得るのか。
完成ずれ込み本格稼働のメド立たず
六ヶ所が他国の再処理を請け負うと仮定した場合、
真っ先に想定される東アジアの国々の事情はどうなっているのか。
23基の原発が稼働する韓国。
2030年までにさらに20基近くを建設し、原発の発電比率を59%に引き上げる予定だ。
使用済み核燃料の処理が課題になっており、韓国の通信社・聯合ニュースは先月、
原発運営会社「韓国水力原子力」が自国で再処理を行えるよう、米国に求める方針を固めたと報じた。
韓国は米国から核燃料のウランを輸入しているため、
使用済み核燃料の扱いは14年に期限切れとなる米韓原子力協定で決めることになる。
自国での再処理が実現すれば、韓国には
①核燃料を自国で生産できる
②核開発を進めている北朝鮮への牽制になるーといったメリットがあるとみられるが、
米国は核開発の可能性などを懸念して難色を示している。
中国では15基が稼働。
15年までに26基を建設し、計41基となる。
再処理は独自に行う考えで、フランスのアレバ社と共同で再処理工場を建設する計画を進めているという。
6基がある台湾、
日本が原発を輸出することが決まったベトナムなど
処理を依頼する可能性のある国や地域はありそうだ。
だが、六ヶ所の再処理工場は約2兆2千億円を投じながら、本格運転のメドは立っていない。

日本原燃は先月27日、再処理で出る高レベル放射性廃液をガラスで固める最終試験が終了したと発表した。
トラブル続きで技術的に難しい課題もようやく解決されそうな状況だが、目標の10月の稼働は難しい。
使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを利用する
MOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料工場も建設途上だ。
さらに、再処理そのものの先行きも不透明だ。
政府は、将来の原発比率を①0%②15%③20~25%の三案から選択する方針を示している。
①の場合は、再処理工場を存続させる理由はなくなり、
②と③では再処理と直接処分の併存になる公算が大きいとみられる。
他国分の再処理の可能性について青森県原子力立地対策課の大沢隆夫課長は
「六ヶ所は、国内で出た使用済み燃料を再処理する場所という認識」とだけ話し、
日本原燃東京事務所広報グループの伊藤滋宏部長も
「現在、再処理工場の完成に向けて取り組んでおり、全力を傾注したい」とする。
日本はこれまで、多額の費用を払って英仏に再処理を委託してきた。
事業が行き詰る中、逆の立場で稼ごうとしているとの見方も出ている。
ジャーナリストの竹田圭吾氏は
「破綻同然の核燃サイクル延命のために出てきたのだろうが、海外展開というのは当然、浮かぶ発想。
数基しか原発を持たない国々は自国で再処理をやっても採算が取れないので、
ビジネスとして成立する可能性がある」と話す。
「核不拡散に逆行、混乱招くだけ」
「技術的に成り立つ裏付けがないのに、無責任に受け入れてどうするのか」と批判するのは、
原子力資料情報室の沢井正子研究員だ。
「原発の輸出で再処理をセットにして売り出せるという考えがあるのだろうか」としつつ、こう訴える。
「再処理で生まれるプルトニウムを相手国が持つことになり、核不拡散の観点からも問題が多い。
自国の使用済み核燃料の再処理も、福島の事故の処理も進んでいない状況でこんなことを言い出しても、
混乱を増大させるだけだ」
<デスクメモ>
官邸前デモや集会で脱原発や再稼働の撤回を求めるプラカードが揺れる。
その中にたまに六ヶ所の文字が見える。
先日話を伺った音楽家の坂本龍一さんの脱原発活動のきっかけが
再処理から出る放射能汚染の問題だったという。
他国分の再処理に国民はどう反応するのだろうか。今後も追っていきたい。(呂)
細野豪志原発事故担当相の私的検討会
「核不拡散研究会」核燃料サイクル国際化・・他国の使用済み燃料受け入れ・・??
坂本龍一さん 16日、さようなら原発集会 ぶらり参加でいい
7/14東京新聞こちら特報部(書き出し)
原発に詳しくなかったが、2006年3月、グリーンピースのホームページ(HP)で、
青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場(再処理工場)の実態を知ったことが
脱原発に向かうきっかけとなった。
衝撃を受けたのは
「再処理工場から一日に出る放射性物質の量が、原発から一年に出る量と同じ」との事実。
「これを、愛する人たちに伝えなければと感じました」
たねまきJ「六ヶ所村再処理工場 ・恐るべき再処理の実態」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)7/19
六ヶ所村再処理工場
・目的は長崎原爆のプルトニウムを取り出すこと
・使用済み燃料棒からプルトニウムを取り出す方法
・33京ベクレルはクリプトン85だけの数字
・国も認める「一切捕捉しないで全量を放出する」ワケ
東京新聞 「ためしよみ」はこちらから↓d(◕‿-。) ネ❤

続きを読むに

たねまきJ
「福一4号機解体による粉じん・伊方原発再稼働の懸念・六ヶ所村再処理工場から放出される放射能」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)7/12
<一部抜粋>
千葉:
六ヶ所再処理工場から放出される放射能の量を調べてみて驚いております。
なんと、年間で大気中にクリプトン85というのが、33京ベクレル。
トリチウム、炭素、ヨウ素、セシウムなどなどが出ていると推定されております。
これらの放出量は生物に対して何の影響もないのでしょうか?
小出:
もちろん影響はあります。
ありますけれども、クリプトン85、炭素14、トリチウムというような放射性物質は、
捕捉しようとするとなかなか手間がかかるというそういう放射性物質でして、
六ヶ所再処理工場はそれらを何の手だても取らずに全量放出するとしています。
ですから大量に出てしまうということになっているのです。
で、今ご指摘がありましたけれども33京ベクレルという量を六ヶ所再処理工場は出すと言っています。
暴走する原子力ムラ「六ヶ所村再処理工場試運転再開」
日本原燃が、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の試運転を3年半ぶりに再開した。
福島第1原発事故で原子力を取り巻く情勢が一変した中で、既定路線への強い執着が際立った。
(2012年6月19日の記事3社)
「青森県六ケ所村の現実」核廃棄物再処理工場(完全内容書き出し)
核のゴミ抱える村 青森・六ヶ所村の現実 2011年7月4日放送の番組
「六ヶ所村の真実」長野智子 6/11/2011放送(動画&内容書き出し)
「100000年後の安全」飯田哲也講演会(内容書き出し)7/9より抜粋
飯田哲也:
六ヶ所の再処理工場で処理をすればあたかも
魔法のようにゴミがなくなるかのように一般の人で誤解している人が多いのでびっくりした
六ヶ所再処理工場を動かすと、ゴミが無茶苦茶散らばって増えるんですね
まず、そのことを皆さん知らなければいけないです
何にたとえたらいいかな・・
家の中で、マヨネーズでもケチャップでもいいので
ケチャップが入っている物をぶち切って部屋の中にバーンとぶちまけるような状態ですね
そうすると、それをもう一回すくってケチャップのかたまりの部分は少なくなるけど
家じゅうに散らかった毒入りケチャップ、それをふき取ったペーパータオル
そんな物もみんな汚れてしまう
六ヶ所から出てくる核のゴミは使用済み燃料の数100倍、数1000倍の量が
同じような危険性のゴミが広がって行く
肥田舜太郎医師2007年の講演(低線量内部被曝と原発について)より抜粋
肥田舜太郎:
六ヶ所再処理工場は、原発1基1年分以上もの放射能を、1日で環境に出すといわれています。
本格稼動したら、三陸沿岸の漁業に深刻な悪影響が出るでしょう。
坂本龍一が語る環境問題。六ヶ所村(内容書き出し)より、一部抜粋
坂本龍一:
そのプルトニウムを作ると、その工場からは
普通の原発の一年で出すくらいの放射能が一日で出てきちゃうんです
それくらい放射能の危険度が高い訳です
で、それはどこに出しちゃうかって言うと
あの、・・・高い煙突を作って・・こう
伊藤:えっ!そうなの?
坂本:
高い煙突
そこがおかしいんだけど
わざわざ高いの作って出しちゃう
それから
青森の沖の海に4Kのパイプを作って海に流しちゃう。太平洋に
伊藤:へぇー。すごいね
坂本:
だから、その辺の海岸じゃないところがちょっと、もう笑わせるんだけど
でも、結局さ
このぼくたちの地球なんて惑星は
大気は循環しているし水も循環してるから
どこに出したって全部まわっちゃうんだよね
だから、そんな姑息なことやってる
だけども、そんな危険なものがあるんだけど
ほとんど知らないじゃない
ぼくも知らなかったし、みんなも知らないじゃない
青森での講演会。再処理工場とは? 小出裕章氏(内容書き出し)より、一部抜粋
小出裕章:
みなさんどうやって取り出します?プルトニウム
瀬戸物の中に混然一体として含まれているのですから
ナイフで削ったってとれないし トンカチで割ったってとりだせない つまむ事も出来ない
どうするかといえば、その瀬戸物をドロドロに溶かすというのです
みなさん家庭でお茶碗とかお皿とか瀬戸物はいっぱい使っていると思うけれども
それを溶かすって出来ますか?
想像できないですよね
瀬戸物を溶かすなんてまずできない
でも、再処理工場ではそれをやらなければ仕事にならないのです
そのために原子力発電所から運ばれてきた使用済み燃料は
まずは、燃料棒を、被覆管をズタズタにちょん切って
その被覆管というものはようやくにして放射能を閉じ込めていたのですけれども
その被覆管をズタズタにちょん切ってペレットをボロボロと取り出すんですね
でも、さっき聞いていただいたように
核分裂生成物という物は200種類ぐらいの放射能の集合体でして
中には気体になりやすい放射能があります
ですから被覆管をちょん切った時にその時に気体になりやすい放射能は溢れて出てくるのですね
それをどうするのかというと
敷地の中ですぐそこで外に出したら大変なので
高さ150メートルの煙突を作って その煙突の先から捨てるから・・・・・・・・・・
ーーーー
細野大臣は、がれき全国にばらまき作戦で、日本全土を放射能で汚したから、
他国の使用済み核燃料も日本でバラバラにちょん切って、
膨大な放射性物質でなお一層汚してしまうつもりなのでしょうか?
そうすれば福島第一原子力発電所の事故で被曝をし、
これから先病気になった人の保障をしなくていいから?
≫o(-0-o)スゥ・・・(o゚□゚)o≪≪≪日本人は他の国の人に比べて放射能に強いんですかーー!?
(╬◣д◢)
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コメント
細野ペーパー、ばかげた内容ですね。
細野の直々の私的諮問機関、普通、私的諮問機関というのは、役所がかんでいるので、実質は本人個人が頼むわけではない。
原子力推進機関IAEAで働いてきた77歳のおじいさんに頼んだわけだ。逆に言えば、もっと若い人で役所が好きな現職の肩書きがある引き受け手はいなかったということだ。この内閣は完全に情報が孤立している。
この人は、冷戦時代の発想で報告書を書いてくれた。現在では間違いだらけと分かっていることをいまも平気でいっている。
ここには、少なくとも以下の認識が欠落している。あるいは嘘をついている。
六ヶ所村再処理施設が稼働できないまま壊れていること。
もんじゅは毎日が危機にあること。
イギリスのセラフィールドの施設は大事故を起こして国内を汚染し、他国のものを引き受けなくなっていること。
アイリッシュ海が死の海になってしまったこと。
フランスのラアーグの施設で作られたプルトニウム混じりの再処理燃料は、廃棄物の中のたったの10%分しかなく、たちの悪い残りの廃棄物(結局のところほとんどすべて)はロシアのシベリア、トムスク7に野積み状態になってロシアで環境汚染を拡大しつつあること。日本には野積みする場所さえない。
六ヶ所村の施設をまともに動くようにつくる技術は日本にはなく、事故以来解決の見通しもないこと。
日本の独自技術なんてなく、実際には米仏のノウハウに縛られるだけだということ。
再処理しても実際にはなんの効率も上がらないで、逆に廃棄物は凶悪化しかつ膨大な量となってしまうこと。
再処理過程で原発より遙かに放射性希ガス、廃液など危険な膨大な環境汚染をあつかましくも行うこと。(太平洋は今以上に汚染され、もう戻らない)
再処理で9割以上でてくる廃棄物は処分方法がなく、捨て場のない廃棄物を逆に増やしてしまうこと。
福島第一で3号炉の燃料プールが多分臨界・核爆発を起こしたと見られているのは、廃棄物の処理先がなく糞詰まりになっているからだが、ヨーロッパ帰りのモックスが関与した疑いが濃厚だということ。
高速増殖炉は、まったく技術的に見込みがないが、しかし実用化を続けていけば確実に巨大事故を起こす技術であること。もしもんじゅに事故が起きれば、京阪神・東海を越えて数千万人が死ぬものになるということ。ドイツでは事故想定での死者数を見て青くなって撤退した技術だが、日本では構わないんだね。随分勇敢なことだ。
…なんで細野・政府はこんなものを書かせたのか。
原発はもう行き詰まっている。そろそろフランスも廃棄物再処理の受け入れをしたがらなくなるだろう。すると、必然的に、まもなく日本の原発は稼働不可能に陥ることになる。だから、再処理工場を自前でやらないと原発は終わりだとおもって、拡散の方向を打ち出してきたわけだ。マイナスをプラスに変えるという夢を見ているようだが、それは悪夢だよ。
…そんなことは、日本の国民はもうみんな知っている。
福島事故で日本が瀕死の状態だというのに、そこから学んでいないのは、細野・前原・野田とこのじいさまだけだ。それに、このじいさまは、ずさんな原子力開発で起きている、日本の現在の危機の責任があるんじゃないか。この人達は、まず撤退し、自分の事故の責任をまず認識し、責任をとらないといけない。
細野の直々の私的諮問機関、普通、私的諮問機関というのは、役所がかんでいるので、実質は本人個人が頼むわけではない。
原子力推進機関IAEAで働いてきた77歳のおじいさんに頼んだわけだ。逆に言えば、もっと若い人で役所が好きな現職の肩書きがある引き受け手はいなかったということだ。この内閣は完全に情報が孤立している。
この人は、冷戦時代の発想で報告書を書いてくれた。現在では間違いだらけと分かっていることをいまも平気でいっている。
ここには、少なくとも以下の認識が欠落している。あるいは嘘をついている。
六ヶ所村再処理施設が稼働できないまま壊れていること。
もんじゅは毎日が危機にあること。
イギリスのセラフィールドの施設は大事故を起こして国内を汚染し、他国のものを引き受けなくなっていること。
アイリッシュ海が死の海になってしまったこと。
フランスのラアーグの施設で作られたプルトニウム混じりの再処理燃料は、廃棄物の中のたったの10%分しかなく、たちの悪い残りの廃棄物(結局のところほとんどすべて)はロシアのシベリア、トムスク7に野積み状態になってロシアで環境汚染を拡大しつつあること。日本には野積みする場所さえない。
六ヶ所村の施設をまともに動くようにつくる技術は日本にはなく、事故以来解決の見通しもないこと。
日本の独自技術なんてなく、実際には米仏のノウハウに縛られるだけだということ。
再処理しても実際にはなんの効率も上がらないで、逆に廃棄物は凶悪化しかつ膨大な量となってしまうこと。
再処理過程で原発より遙かに放射性希ガス、廃液など危険な膨大な環境汚染をあつかましくも行うこと。(太平洋は今以上に汚染され、もう戻らない)
再処理で9割以上でてくる廃棄物は処分方法がなく、捨て場のない廃棄物を逆に増やしてしまうこと。
福島第一で3号炉の燃料プールが多分臨界・核爆発を起こしたと見られているのは、廃棄物の処理先がなく糞詰まりになっているからだが、ヨーロッパ帰りのモックスが関与した疑いが濃厚だということ。
高速増殖炉は、まったく技術的に見込みがないが、しかし実用化を続けていけば確実に巨大事故を起こす技術であること。もしもんじゅに事故が起きれば、京阪神・東海を越えて数千万人が死ぬものになるということ。ドイツでは事故想定での死者数を見て青くなって撤退した技術だが、日本では構わないんだね。随分勇敢なことだ。
…なんで細野・政府はこんなものを書かせたのか。
原発はもう行き詰まっている。そろそろフランスも廃棄物再処理の受け入れをしたがらなくなるだろう。すると、必然的に、まもなく日本の原発は稼働不可能に陥ることになる。だから、再処理工場を自前でやらないと原発は終わりだとおもって、拡散の方向を打ち出してきたわけだ。マイナスをプラスに変えるという夢を見ているようだが、それは悪夢だよ。
…そんなことは、日本の国民はもうみんな知っている。
福島事故で日本が瀕死の状態だというのに、そこから学んでいないのは、細野・前原・野田とこのじいさまだけだ。それに、このじいさまは、ずさんな原子力開発で起きている、日本の現在の危機の責任があるんじゃないか。この人達は、まず撤退し、自分の事故の責任をまず認識し、責任をとらないといけない。
みかん | 2012.08.05 09:42 | 編集
3つの選択肢のうち②15%③20~25%での使用済み燃料の扱いは、
「再処理と直接処分の併存になる公算が大きいとみられる」←これ違います。
当初は併存でしたが、パブリックコメントを実施する時点で
「核燃料サイクル政策については再処理・直接処分がありうる」に変わりました。
参考→http://www.sentakushi.go.jp/scenario/scenario2.html
ここには全量再処理の狙いがあります。多分あの密室的な原子力委員会の仕業でしょう。15%とか20~25%を選ぶことは、再処理工場やもんじゅをOKとすることになります。
この原子力委員会の委員長代理をやっていたのが田中俊一氏です。もんじゅにも関わってました。
この人事について内閣官房に物申すことができました。環境省の細野氏にメールを送るよりはマシかも知れませんよ。
「再処理と直接処分の併存になる公算が大きいとみられる」←これ違います。
当初は併存でしたが、パブリックコメントを実施する時点で
「核燃料サイクル政策については再処理・直接処分がありうる」に変わりました。
参考→http://www.sentakushi.go.jp/scenario/scenario2.html
ここには全量再処理の狙いがあります。多分あの密室的な原子力委員会の仕業でしょう。15%とか20~25%を選ぶことは、再処理工場やもんじゅをOKとすることになります。
この原子力委員会の委員長代理をやっていたのが田中俊一氏です。もんじゅにも関わってました。
この人事について内閣官房に物申すことができました。環境省の細野氏にメールを送るよりはマシかも知れませんよ。
ktpage | 2012.08.06 01:06 | 編集
http://takedanet.com/2012/07/post_7815.html
「核廃棄物が2.6倍になる再処理をして原爆用のプルトニウムを得る」
再処理は核爆弾製造と同義。核を原子力と呼び変えたのと同じ。
わざわざ廃棄物を増やし、核爆弾まで作りたがるテロリストが日本にいる。
「核廃棄物が2.6倍になる再処理をして原爆用のプルトニウムを得る」
再処理は核爆弾製造と同義。核を原子力と呼び変えたのと同じ。
わざわざ廃棄物を増やし、核爆弾まで作りたがるテロリストが日本にいる。
都民 | 2012.08.06 06:14 | 編集
放射性廃棄物、国際協力を=67回目、長崎原爆の日-米大使、初の出席
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012080900387
>田上富久市長は平和宣言で、原発で発生する高レベル放射性廃棄物の処分に触れ「先送りできない課題。国際社会は解決に協力して取り組むべきだ」と訴えた。
「協力」の名目で六ヶ所に押し付けるんですねわかります。
がれきをばらまいて土地を染し第二、第三の六ヶ所にするよくわかります。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012080900387
>田上富久市長は平和宣言で、原発で発生する高レベル放射性廃棄物の処分に触れ「先送りできない課題。国際社会は解決に協力して取り組むべきだ」と訴えた。
「協力」の名目で六ヶ所に押し付けるんですねわかります。
がれきをばらまいて土地を染し第二、第三の六ヶ所にするよくわかります。
ロッソ | 2012.08.09 11:57 | 編集