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08.13
Mon

福島の勿来海水浴場が営業終了…風評被害大きく

読売新聞 8月12日(日)21時0分配信

2012081211.jpg
今季最終日の福島・勿来海水浴場。
人出は震災前より大きく落ち込んだ(福島県いわき市で)


東京電力福島第一原発事故後、福島県で初めて再開されたいわき市の勿来(なこそ)海水浴場が
12日、今季の営業を終えた。

7月16日の海開きから今月11日までの海水浴客は7970人で、
震災前の2010年(7月14日~8月18日)の18万1726人を大きく下回り、
市の担当者は「原発事故の風評被害が大きい」と残念そうだった。

昨年は県内全ての海水浴場が営業を休止。
今年は勿来海水浴場が県内で唯一、海開きした。
県と市は砂浜の空間放射線量や海水の放射性物質濃度を調査して安全をPR。
その一方、例年はお盆休み明けまで営業していたが、
市内で424人が震災の犠牲になったことから、
今年は海のレジャーを自粛する意味を込めて12日で営業を終えることにした。




そう言えば、NHKのニュースでも・・
海開きの日に子どもたちが楽しそうに泳いでいる様子が報道されていました。
「さよなら原発10万人集会」で比べてみるNHK9時とテレ朝報道ステーション
<上記より一部抜粋>

●被災地の福島県内の海開き(いわき市)
海で泳ぐ大勢の子どもたちの映像
NHK17.jpg

「夏のにぎわい戻るか」
海水浴場の放射線量は0.087マイクロシーベルト
健康に問題のないレベル。海水からも放射線は検出されませんでした。
海の家の取材。
にぎわいが戻って欲しいと考えています。
「今日は予想を超える人出でまずまずのスタートになっています」


ーーー

「風評被害」という言葉の使い方が、その意味が全く理解できません。

福島第一原発からは高濃度の放射性物質が海へ流され、
今はセシウムに関しては若干除去しているかもしれないけれど、
ストロンチウムは捕捉することができないから丸ごと海へ垂れ流し状態です。

だから、海水浴客が減るのは当然のことだと思います。
でも、7970人の来場客があったとのこと。




たねまきJ「藤村官房長官発言・福島第一高濃度ストロンチウム汚染水漏れ・リスナーの質問」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)4/5

<一部抜粋>
小出:
ウランが核分裂して出来る時の、代表的な核分裂生成物というのがいくつかありまして、
一つは今私達も含めて一番気にしているセシウム137という放射性物質なんですが、
それとほとんど等しい量が出来るというのがストロンチウム90という放射性物質でして、
人体に対する危険度でいえば、セシウムの何倍かは高いと言われている猛毒の放射性物質です。
ただし、揮発性があまりないために、福島第一原子力発電所の事故でも、
セシウムは大量に大気中に出てきたのですが、ストロンチウムは大気中には出てこなかったのです。
多分割合でいえば1000分の1ぐらいしか大気中には出てこなかったと思います。
ただ逆に、水には溶けやすいし、なかなか自ら捕捉しにくいという性質を持っていますので、
水をいま、浄化系というのを通して、セシウムは捕まえているのですけれども、
ストロンチウムはほとんど浄化もできないまま汚染水の中に残り続けてきてしまっているのです。
それが、ま、漏れてしまったということで、
これからどんどん深刻な問題になってくるとおもいます。



「議院運営委員会での田中氏の発言・ストロンチウム」8/2たねまきJ小出裕章氏(内容書き出し)

<一部抜粋>
小出:
ただし、ですけれども、
ストロンチウムという放射能は水に溶けやすいという性質を持っていますので、
大気中に出てこなかったとしても海には流れていっています。
ですからこれから海産物への汚染ということを気にする時には、セシウムだけではダメです。
ストロンチウム90という物の汚染も十分に気をつけなければいけませんし、
ちゃんと測定をこれまで以上にやらなければいけないと思います。



ーーー


暑い夏は大好きな海に行きたいけれど、
海ほど危険な場所はないのだと今は思って我慢しています。
あの日以来、過去の常識は全てひっくり返ったのです。





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comment 1
コメント
こんにちは。

へぇー、今時7970人も海水浴客がいるとは逆に驚きです。
そこで商売して利益を稼いでいた業界の人たちにはそれが
ダメだったら他に転業すれば良いという逃げ道もあめけど
放射能被爆を浴びさせられるのはご免です。

もしも行政が海水浴誘致キャンペーンを海水浴場業者のために
やっているとしたら大いに間違いだと思いますよ。もう海はダメ
だから、海水浴客には来ないように海に入らないように、海水浴
業者には転業をリードするようにするとか、収税対象への長期
展望をきちんと考え直させないといけませんね。

風評被害は被害賠償から行政が逃れるために造語した変な
日本語のひとつです。それが一人歩きして業界人間を主として
国家に対する屈従意識にいびつに導かれて吹き出物的に
用いられている傾向があります。でも正常感覚が普通働くから
違和感が添う形で使う人間も引け目感覚を持つ、そんな造語
ですから寝付かないのではないですかね。本来的には。

では
単純な者 | 2012.08.14 06:51 | 編集
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