fc2ブログ
08.23
Thu
・野田首相、反原発市民団体代表と面会
・エネルギー政策、討論型世論調査
・アイナメからセシウム2万5800ベクレル


acz7zl.png

↑ クリックすると
MBS(毎日放送)メールフォームが開きます。



2012年8月22日水曜日 
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]




脱原発市民団体と野田首相の面会


水野:
今日はまずですね、
毎週金曜日に総理官邸前で抗議行動を呼び掛けて脱原発を訴えている市民団体のメンバーと、
野田総理が面会したという、このあたりから伺いたいと思います。
小出さん、この両者の発言を詳しく見ていきますと、
根本的に違うのは、市民団体メンバーの方は、
「出来るだけ早く、一刻も早く原発を止めるべきだ」というふうに主張しているんですが、
野田総理はですね、
「中長期的には、脱原発の態勢を作っていく」という、
この時間軸が全く違うように思うんです。
科学者としてこの両者の言い分を小出先生はどう判断しますか?

小出:
あのすみませんが、私は政治には全く期待をしていないと、当初からみなさんにお伝えきたと思うし、
野田さんにも全く期待をしていません。
野田さんが原発を止めるなんていう選択は、彼には全く無いと私は思っています。

水野:それはどういう野田さんの発言からそのように読みとりはるんでしょう?

小出:
彼は大飯の原発を容認した張本人です。
で、未だに福島第一原子力発電所の事故を引き起こした責任の追求もほとんどしていないと、私には見えます。
原子力ムラはいまだに無傷で生き残っているわけですし、
東京電力だって、株価がゼロになったわけではありませんし、
会長、社長、重役他、いまだに充分豊かに生活をしていると思います。
福島の被災者の方々の生活と比べれば、
何でこの人達がぬくぬくと生きているのかな?と私は思いますけれども、
それを許してきた人たちが今の政権の中央にいるわけですし、
野田さんがその主犯だと私は思います。

水野:
ん・・・しかしながら今日野田さんはですね、
「再稼働に当たってはこれまでの知見、対策を踏まえたうえでの安全性を確認したうえで、
国民生活の必要性を合わせて、総合的に判断して再稼働した」とおっしゃっているんですね。


小出;そうですね、

水野:「安全性を確認した」と、いう事を繰り返しおっしゃっております。

小出:
はい、愚かなことですね。
原子力発電所の安全性など確認できる道理がないのです。
福島事故の原因すら分かっていない。
収束をどうやってできるかもまだよく分からないという状況なのであって、
原子力発電所の安全性を確認出来る道理が無いのです。
それなのに彼は「安全性を確認した」と言って大飯原子力発電所の再稼働を容認したのです。


討論型世論調査

水野:
はい、あの…この野田総理の考え方についてですけれども、
ずっとですね、討論型世論調査というものがございました。
これは2030年までに原発依存を何%にするかというのを
三つの選択肢から皆さん選んで下さいということでしたよね。
ゼロにするかとか15%だとか、、その三つの選択肢がありましたけれども、
ゼロにする方が多いというのは事実で、
で、それでどうなったかというとですね、
政府の中で今言われているのは、「2030年代前半で原発ゼロ実現を目指す」案が有力だという、

小出:(* >ω<)=3ククク・・・

水野:情報が出てきました。

小出:はい。

水野:
ええっと・・・ww
討論の中では2030年までにゼロかどうなのかだったはずなんですが、
今有力なのが、2030年代前半で。って・・・
なんかこれ、時間軸がまた変わってるんですよ。

小出:( ´艸`)★。、::。.::・'゜はい、
すみません、私、ものを言う気が起きません。
私は即刻ゼロにしなければいけないと言ってきたわけですし、
2030年にゼロなんて言う、その選択自身が私にはないのですけれども、
政治をやっている方々は、もう初めから、
私のような希望をかなえてくれるような方は全然いないのだなと、むしろ思いました。

水野:
野田さんはですね、こうも言ってらして、
「将来原発依存度をゼロにする場合にはどんな課題があるか、議論を深める際には必要だ」と、
だから、「課題を整理して、どうしたら克服できるのか検討するように」と、ま、
官僚に指示したそうです。
え…課題って、原発ゼロにする「課題」っていうのは、どんなものがあると考えられるんですか?

小出:
電力供給という意味で言えば即刻ゼロに出来ます。
いついかなる時も原発など必要ありません。
今年の夏だって、政府は「原発を無くしたならば停電になるぞ」と言って脅かしたわけですけれども、
そんなことは全く、もともとはないのであって、
政府がずーっと嘘をついてきたのです。
ただ、停電になるかどうかという事以外にも、もちろん課題はいっぱいあります。
原発をやめればもちろん火力発電所を当面は使わなければいけないわけですから、
火力発電所の燃料代がかかるであるとか、
老朽化力を動かさなければいけなくなりますので、
そのための費用が必要であるとかという事は起きると思います。
でもそんな事は原発をこれからも抱えていくという事に比べれば、
本当に瑣末(さまつ)なことだと思いますので、私たちが覚悟しなければならないと私は思います。
   ※さまつ【瑣末/些末】重要でない、小さなことであるさま。些細(ささい)

水野:電気料金が値上がりするかもしれないという事はあるかもしれないが、

小出:短期的にはあります。

水野:短期的にはあります、

小出:
ただし、長期的に言うならば、原子力が一番高い電源だった訳ですから、
一刻も早く止めた方が長期的に言えば助かります。

水野:うん…近藤さん、このあたりいかがですかね?

近藤:
ぼくは、野田さんはご承知の通り消費増税を三党合意でやったわけで、
次の総選挙を脱原発依存を仮に掲げても、
自民党との協力なくして自分の政治は全く動かないという事を分かっていますから、
当の自民党が脱原発であり得ない以上ですね、
野田さんが世の中の前面に出ている限り、私は
「原発を止める」なんていうのは口先で言っているにすぎないと思います。

水野:はぁ・・・・ww、そうですか。

近藤:はい

水野:
小出先生のお話では、
「本当に差し迫った課題はないにもかかわらず、原発は止められない」という事になっていくわけですが、
たとえば「電気料金があがったら企業が海外へ出ていくんじゃないか」という議論もありますが、
小出さん、どうですか?
こういうものを克服しなければならないという議論がありますが、

小出:
そうです。もちろん克服しなければいけないのです。
日本という国はもともと、天然、いわゆる地下資源に恵まれた国ではありませんので、
そういう国として国家の戦略を立てなければいけなかったのですけれども、
なにか原子力があたかも国家のエネルギー戦略で必要だと思いこんでしまったという時がある時期にあって、
国家全体がそれにのめり込んでしまった歴史が続いてきたのです。
でもそれが間違いだったという事に今気がつかなければいけませんし、
それをいつか、重い責任を持っても直さなければいけないときが必ず来るのです。
それを今出来なければ、もっとひどい痛みを被ることになると思います。


セシウム2万5800ベクレルのアイナメ

水野:
はい。もう一つ教えて下さい。
アイナメというお魚についてです。
福島第一原発からおよそ20キロ離れた沖合で捕れたアイナメからですね、
大量のセシウムが検出されました。
1kgあたり2万5800ベクレル。
これは今おかれている食品の基準の258倍の濃度です。
で、1年半近く経ってですね、これまでの魚介類の調査で最大の値が出たという事に
私なんかビックリするんですが、
なんで今、今までで一番高い値が検出されるのか?
いかがでしょう?

小出:今まで測定をしなかったからです。

水野:はーっ!

小出:
福島県は漁を自粛していましたし、
それが市場に出回るという事、
ま、漁民が痛みを抱えながら引き受けてきたのですけれども、
これがとにかく、漁民としては何とか漁をしたいと思って、測定を始めているのですけれども、
もちろんアイナメというのは底生魚類で、海底の底の汚染を引き受けやすい生き物ですので、
当然のことが分かっているという事です。

水野:
という事は、海底にどんどん、その海の表面、海面にあったようなセシウムも、
どんどん下がってきているということですか?

小出:
はい、セシウムという放射性物質自身は、水にも溶けやすいですし、
土、泥にものすごく吸着しやすいという、そういう性質を持っていまして、
多分、福島の原子力発電所の周辺の、海底の土は、猛烈に汚れているはずです。
そういう場所で生きてしまう魚、あるいは魚介、貝類ですね、
そういうものはモーレツに今、汚れている筈だと思います。

水野:という事はアイナメのような海底近くに住む魚介類はですね、

小出:貝類もそうですけれども、はい。

水野:魚貝類は、これからまだ濃度は増すという事になりますか?

小出:はい、増す可能性もありますし、当面下がらないと思います。

水野:たとえば、何年単位で下がらないのですか?

小出:
わかりませんけれども、
セシウム137の半減期は30年です。
それで水に溶けている限りは、ま、拡散してしまう
拡散してしまうというのは、無くなるわけではなくて薄く広く広げるという意味ですけれども、
そういう意味で言えば、福島県沖からは薄くなっていくとは思いますけれども、
土に関して言うならば、一度くっついてしまうとなかなか離れませんので、
汚染は長引くと思います。
多分、何年、10年、20年という単位で猛烈な汚染が続くと思います。

水野:調査をもっとこまめに、いろいろなところでやらなきゃダメですね。

小出:
はい。
その上にストロンチウム90という放射性物質も海産生物は重要ですので、
今回の発表ではなかったようですけれども、
きちっと測定して公表してほしいと願います。



続きを読むに<参考>番組内容の毎日新聞記事







野田首相:反原発の市民団体代表と面会 議論は平行線

毎日新聞 2012年08月22日 17時17分(最終更新 08月22日 22時38分)

野田佳彦首相は22日、反原発市民団体「首都圏反原発連合」の代表者11人と首相官邸で面会し、
政府の原子力政策について
「基本的な方針は脱原発依存だ。中長期的に原子力に依存をする体制を変えていくことを目標にしている」
と述べた。
市民団体側は関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転再開中止や全原発廃炉を求めたが、
首相は「今日の意見なども参考にして判断していきたい」と述べるにとどめ、議論は平行線に終わった。

首相が官邸で抗議行動の参加者に会うのは極めて異例。
同連合は毎週金曜日に首相官邸前で抗議活動を行っている。
(1)大飯原発の運転再開中止
(2)現在検査のため停止している全原発を再稼働させない
(3)国の原子力政策を全原発廃炉へ転換
(4)原子力規制委員会の人事案撤回−−の4点を要求した。

市民団体メンバーは、原発再稼働について
「経済で判断するのではなく命基準で政策を作ってほしい」と主張。
今後のエネルギー政策については
「当面は火力発電などで補い、長期的には自然エネルギーで十分可能だと考えている」と訴えた。

首相は再稼働について
「安全性の確認をした上で、国民生活への影響等の必要性から、総合的な判断をした」と説明し、
「特定の経済団体に影響されての判断ではない」と強調。
エネルギー政策に関しては
「丁寧に国民のさまざまな声を受け止めながら、国民が安心できるエネルギー構成のあり方を、
政府として責任を持って方向性を定めたい」と語った。

面会には市民団体側と首相をつないだ菅直人前首相も同席。
面会時間は20分間の予定だったが、約10分延長された。
市民団体側は面会後に記者会見し、メンバーの女性は
「官邸に集まって抗議をした人たちの力がこの場所をつくった。要求が聞き入れられるまで抗議を続ける」
と話した。
【飼手勇介】




野田首相:面会の反原発団体代表「不完全燃焼」の声
毎日新聞 2012年08月22日 20時39分(最終更新 08月22日 20時50分)

毎週金曜日の夕方から夜、東京・永田町の首相官邸前で脱原発の声を上げている市民の代表11人が
22日、官邸に入り、野田佳彦首相に全原発の廃炉などを直談判した。
話は平行線をたどり、脱原発行動をまとめる市民団体「首都圏反原発連合」には
「主張を十分に伝えられず、不完全燃焼」との不満も。
だが、面会後に衆議院第1議員会館であった記者会見では
「ここは到達点でなく、通過点」と言葉に力を込めた。

行動は3月に300人で始まり、共鳴した一般市民が次々と参加。
首相と面会した代表者も普段は会社員や介護士などとして働いている。

その一人でイラストレーターのミサオ・レッドウルフさんは
「面会がパフォーマンスや政局がらみの可能性もある」と警戒しつつ
「何十万人もの力がこの場所に押し上げた。
抗議の声を可視化して圧力をかけることで、国会議員を動かすこともできている」と手応えを語った。

この日の面会中も多くの市民が官邸前で抗議を続け、その声は官邸の建物の入り口まで届いていたという。
大学非常勤講師の小田マサノリさん(46)は
「社会運動やデモに対する一般市民の嫌悪感がなくなりつつある。この流れは止まらない」と強調した。
【水戸健一】




エネルギー政策:討論型世論調査 
「原発ゼロ」増加46.7% 「15%」「20〜25%」減少

毎日新聞 2012年08月22日 中部夕刊

新たなエネルギー政策の策定に向け政府が今月実施した「討論型世論調査(DP)」の実行委員会は
22日、調査結果を発表した。
2030年の総発電量に占める原子力発電の比率について
「ゼロ」を支持した参加者の割合は、討論実施前の41・1%から46・7%に増え、
「15%」と「20〜25%」を含めた3案の中で最大となった。
「15%」と「20〜25%」の2案は横ばいか減少した。【久田宏、小倉祥徳】

「15%」を最も高く支持した人の割合は討論前後で18・2%から15・4%に減少、
「20〜25%」は13・3%から13・0%とほぼ横ばいだった。

エネルギー政策を考えるうえで最も重視する項目を聞く質問では、
「安全の確保」を挙げた人が討論前の74・0%から討論後に80・7%に増え、
「エネルギーの安定供給」(15・8%)や「コスト」(2・1%)を大幅に上回った。
討論には原発の専門家らも加わり質疑に応じたが、
それでも安全性を信用できない参加者が多かったことが調査結果に反映されたとみられる。

調査の実行委員長を務めた曽根泰教慶応大大学院教授は記者会見で
「(参加者は)再生可能エネルギーの推進など全体を考えたうえで原発ゼロを選んでいる」
との見方を示した。

討論型世論調査は、全国から無作為に選んだ6849人に電話で質問した上で討論会への参加を呼び掛け、
そのうち285人が東京都内に集まってエネルギー政策を討論して、討論前後にも質問に回答した。
原発比率の三つの選択肢に対して、それぞれ「強く反対」から「強く賛成」までの
11段階から賛否の度合いを聞いた。

政府はこの調査や全国11カ所で実施した意見聴取会などの結果について、同日午後開く
「国民的議論に関する検証会合」(座長・古川元久国家戦略担当相)で
世論調査の専門家らの意見を聞いて検証に入る。
それらを踏まえて、9月にも中長期の指針となる「エネルギー・環境戦略」を正式決定する方針。
すでに政府は「30年代前半の原発ゼロ」を目標とする方向で検討に入っている。



東日本大震災:福島第1原発事故 
セシウム2万5800ベクレル、20キロ圏内のアイナメから検出

毎日新聞 2012年08月22日 東京朝刊

東京電力は21日、1日に福島第1原発の北約20キロの沿岸で採取したアイナメから、
1キロ当たり2万5800ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。
3月末から原発20キロ圏内で測定を始めて以来、最大となる。

東電は今回、7月18日と同23日、8月1日に採取した魚介類のセシウムの濃度を調べた。
高濃度のセシウムを検出したアイナメは、
福島県南相馬市の太田川沖合1キロ付近の2匹分をすり身にして測定した。
個別の測定では、1匹が1キロ当たり3万8000ベクレルで、別の1匹は9300ベクレルだった。

一方、国が定める一般食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えたのは
クロソイなど10種類に上った。原発20キロ圏内では漁業は再開されていない。

東電は「ホットスポットのようなものがあり、
アイナメがそこの小エビなどを食べた可能性が考えられるが、今後詳しく原因を調べたい」としている。
【奥山智己】






関連記事
comment 0
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top