福島県新米の「全袋検査」ニュースを見て、検査機械の性能を調べてみた

福島県で新米の「全袋検査」始まる 基準は1kgあたり80Bq以下
FNN 08/25 18:50 福島テレビ
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福島県で、収穫した新米の放射性物質検査を1袋ごとに行う「全袋検査」が、25日から始まった。
福島県内のトップを切って検査が行われたのは、早場米の「五百川」。

出荷したのは、二本松市のコメ農家・安斎孝行さん。
安斎さんは「不安ですよ、当然。だんだん、心臓がバクバクしてきまして」と話した。
検査の基準は、1kgあたり80ベクレル(Bq)以下。

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検査の結果、安斎さんが出荷した14袋は、全て基準を下回った。
安斎さんは「ほっとして、目が潤みます。本当にうれしい限りです」と話した。
これからコメの収穫が本格化する福島県内では、およそ35万トン、1,200万袋の検査が行われる。

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まず、このニュースを見て最初に思ったのは、
お米を袋に入れたまま、ベルトコンベアーに載せて・・・
「こんなんで本当にちゃんと検査ができるの?」
「信じられる~?」
こんな疑問です。
3.11以降、全てに疑い深くなってしまっているのです。

ニュースに出ていた検査機器がどこのどんなものなのか?
探しました。
(✪ื‿✪ื)見つかりました。


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島津製作所の食品放射能検査装置
これ、ニュースの機械と同じですよね!

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がん診断に用いられる医療画像診断用PET装置の技術を応用

BGOシンチレータ(ゲルマニウム酸ビスマス)と光電子増倍管を組み合わせた高感度検出器が、
放射性セシウム から放出される高エネルギーのガンマ線を効率よく検出します。
また、検出器の周りを50 mmの鉛で遮蔽する ことにより、
自然環境からのバックグラウンド放射線の影響を最小限に抑えていますので、
短時間で精度よく 測定することが可能です。






続きを読むに島津製作所プレスリリース



2012/05/22 株式会社島津製作所 プレスリリース
株式会社 島津製作所(社長:中本 晃、京都市中京区)は、2月より福島県二本松市において進めてきた
「食品放射能検査装置FOODSEYE(フーズアイ)」の実証試験を終了し、
試作機に改良を加えた新製品として5月22日より販売を開始します。

本装置は、医療画像診断用PET装置の技術を応用し、
食品衛生法の新基準値に対応したスクリーニング検査を米袋1袋あたり5秒で行うことを可能にした製品です。
検査時間5秒での測定下限値は20 Bq/kg以下、15秒では10 Bq/kg以下を達成しています
(装置の技術的特長については3月5日発表プレスリリースをご参照)。

装置が実際に使用される環境での性能を確かめるため、2月中旬に試作機を用いた実証試験を開始し、
米袋のべ約16,000回の測定を行い精度の実証を続けてきました。

実証試験で得られた結果をもとに、実用に即した改良を試作機に加えることによって、
全袋検査に対応可能な高速・高精度な装置として発売します。
米袋を運搬するための補助を行うハンドクレーンなどと組み合わせることで、
作業者の負荷を軽減した効率的かつ迅速な測定が可能です。
タッチパネルによるシンプルな操作性のほか、米袋にQRコードなどを添付する等、
トレーサビリティに配慮した拡張性を有しているのが特長です。

本製品は当社子会社の島津メディカルシステムズが
福島県、宮城県ほか、東日本の各地に拠点をおいてサービスを行うと共に、
本体をネットワークで接続してオンラインで装置の状態診断を行うなど、
きめ細かなサポート体制で現地のニーズに対応します。

【実証試験の結果】
(1)ゲルマニウム半導体検出器と同レベルの高精度測定を実現
30検体以上の様々なセシウム濃度の米袋を5秒、10秒、15秒等と測定時間を変えて、
計約16,000回、測定を行いました。
また測定した値を、当社子会社の株式会社島津テクノリサーチでゲルマニウム半導体検出器を用いて
精密測定した値と比較・検証し、ほぼ一致する結果が得られました。

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FOODSEYE 5秒検査(100回測定)とゲルマニウム半導体検査(1500秒) の比較

同じ米袋を5秒で100回測定し、
ゲルマニウム半導体検出器で1500秒測定した値とのばらつきを計測した結果、
1)平均値はゲルマニウム半導体検出器の測定値とほぼ一致 
2)100回測定でも測定値の差は、最大で21Bq/kg という結果が得られました。

(2)スクリーニングレベル70 Bq/kg を確認
基準値100 Bq/kgの場合は5秒測定で70 Bq/kg 、
基準値50 Bq/kgの場合は15秒測定で30 Bq/kg のスクリーニングレベルを達成しています。
スクリーニングレベルとは基準値未満であるか、基準値を超えている可能性があるかを判定する数値で、
この測定値を境にして○×の判定を行います。
同じ基準値で比べた場合、この数値が高いと測定装置の精度が良い(誤差が小さい)
ということを意味します。
「食品中の放射性セシウムスクリーニング法」では、スクリーニングレベルは基準値の1/2以上、
すなわち基準値100 Bq/kgに対して50 Bq/kg以上を測定装置の性能要件としています。
これに対し本製品は実証試験を通じて、70 Bq/kg のスクリーニングレベルを実現しており、
基準値以下であるかどうかを迅速かつ高精度に測定するという
スクリーニング検査の目的を達成するために充分な性能を備えています。

(3)1時間あたり平均300袋の測定を確認
実際の全袋検査を想定した大量模擬測定を行った結果、
1袋あたり5秒の測定で、1時間あたり、平均300袋、
最高では400袋の検査が可能であることを確認しました。
1分間で約5袋~7袋の検査が可能ですので、大量の米袋を迅速に測定することができます。

米袋専用スクリーニング装置としての充分な性能を確認し、
このたび発売すると共に、今後は大豆、もみ、ぬか、水や果物、土壌など
他の食品等の測定への適用可能性についても検証を続ける予定です。


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性   能
検出限界 : 5.0Bq/kg以下 (225秒測定)
測定下限値 : 20Bq/kg以下(5秒測定)・・・基準値 100Bq/kgに対応可
10Bq/kg以下(15秒測定)・・・基準値 50Bq/kgに対応可
(空間線量0.5 μSv/h、室温20℃の環境下にて)




児玉龍彦教授 講演「福島原発事故に対する緊急提案」8/12(内容一部書き出し)

<上記より一部抜粋>

児玉:
日本の中にどういう技術があるかという一例を申し上げますと
島津製作所の北村さんというこの世界の第一人者
このような機械。要するに流れ作業で50ベクレル/kgの測定するような機械は
大体3カ月あれば作れるという事を聞いております


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24年産米 全袋検査スタート 
初日は全て下限値未満 信頼回復へ正念場

福島民報 2012/08/26 08:42

平成24年産米の放射性物質を調べる県の全袋検査が25日、始まった。
初日は二本松市で収穫された早場米「五百川」を14袋(計420キロ)検査し、
放射性セシウムは全て検出下限値(11ベクレル)未満だった。
検査は主力品種・コシヒカリなどが収穫期を迎える10月上旬ごろに本格化し、
県は測定器192台を配備して年内にはほぼ完了させる方針。
ただ、ピーク時の検査への対応や検査場への搬入態勢などが課題で、
県産米の信頼回復に向けた取り組みは正念場を迎える。
 
検査は県産米の全袋が対象。
県が管理し、市町村やJAなどでつくる地域単位の36の協議会が実施する。
初日は二本松市や生産者らで構成する二本松市地域農業再生協議会が運輸会社から借り上げた
同市上川崎の倉庫で行われ、23日に市内の農家1軒が収穫した五百川を検査した。
 
生産者を特定する識別番号や検査日などを記録したバーコードが貼られた米袋を、
検査作業員が1袋ずつベルトコンベヤー式の機器に通して調べた。
1袋当たりの検査時間は10秒程度で、
機器のモニターに放射性セシウムが基準値(1キロ当たり100ベクレル)以下を示す丸印が表示された。
モニターには放射性セシウムの検出値も併記され、
14袋全てで測定器の検出下限値(11ベクレル)未満となった。
検査後、携帯電話などで結果が確認できるQRコードを記したシールが貼られた。
 
検査を終えたコメは27日の等級検査を経て28日から二本松、本宮両市の直売所で販売される。
事前出荷制限区域と作付け制限区域以外のコメ(早場米を除く)は、
収穫後のモニタリング検査で基準値以下であれば旧市町村単位で出荷自粛を解除。
その上で全袋検査にかけ、基準値を下回れば出荷できる。
 
事前出荷制限区域は、水田の除染など県と市町村の管理計画に従って作付けされており、
全袋検査で基準値以下であれば出荷できる。今回検査した早場米も該当する。
 
県は今年の収穫を約36万トンと見込んでおり、検査対象は約1200万袋(1袋30キロ)に上る。
測定器は1台当たり1日(8時間)2千袋の検査が可能だが、
検査場へのスムーズな搬入態勢の確保が課題となる。
 
さらに、検査機器をフル稼働した場合、
1日当たり約1万1400トン(38万袋)を調べることができるが、
収穫ピーク時は出荷量が検査量を大幅に上回る見通しだ。
県と各協議会は1日の検査時間の延長など対応策を検討している。
 
初日の検査に立ち会った佐藤雄平知事は「
安全、安心が消費者に届くことを願う。県内の全袋を着実に検査していく」と述べた。

※全袋検査 東京電力福島第一原発事故を受け、県は昨年、収穫前後にコメの放射性物質検査を実施した。
この結果を踏まえ、10月に佐藤雄平知事が県産米の「安全」を宣言。
しかし、県北地方の農家から暫定基準値の1キロ当たり500ベクレルを超えるコメが見つかり、
一部地域で出荷停止となった。
県は平成24年産米から全袋を検査し、
基準値(1キロ当たり100ベクレル)以下のコメのみを市場に出す。
コメは9月末まで暫定基準値(同500ベクレル)が適用されるが、県は新基準値を前倒しして適用する。



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初めに検査したニュースに出ていた安斎さんに関して読売新聞が下記のように報じています。


2012年8月25日13時03分 読売新聞「福島でコメ全袋検査…すべて不検出、関係者安心」
<上記より一部抜粋>
昨年、安斎さんが収穫した米からは
1キロ・グラム当たり20ベクレル前後
の放射性物質が検出された。
今年は放射性物質を吸着させる鉱物ゼオライトを散布するなど対策を取った。
検査前、「心臓がばくばくする」と汗を拭いながら不安そうに機器を見ていた安斎さんだったが、
最初の不検出の結果を見て、検査に立ち会った佐藤雄平知事らと笑顔で握手した。
安斎さんは
「出たらどうしようかと思っていたが、ホッとしている。
消費者に安全・安心なコメを届けられるという夢がかなった」と目を潤ませながら語った。

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安斎さんのお米は昨年でも20ベクレル前後。
対策もしっかり取られていて、今年は検出限界11ベクレル以下。

がれきの時もそうでしたが、
最初に検査して報道する時には、汚染されていない所を選ぶ傾向があるように思ってしまいました。

今後の検査、繁忙期には多分、ベルトコンベアーを通過する時間を短くすることでしょう。
100ベクレル以下は出荷していいのですから。

お米の100ベクレル。
この基準・・・どう思いますか?

お米は日本人の主食です。
私は10ベクレル未満にして欲しい。




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コメント

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No title

今回もわかりやすいまとめありがとうございます。

1 s(秒)間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量が1 ベクレルである。

日本人の主食の米が、 100ベクレル/kg という基準。

もし、100ベクレル/kgの食べ物が体の中に取り込まれるとすると、
・1時間・・・100×3600秒=360000の原子核崩壊の放射線
・1日・・・360000×24時間=8640000の原子核崩壊の放射線
・1年・・・8640000×365日=3153600000(31億5360万)の原子核崩壊の放射線
(優秀なきーこさん、計算間違いがないかみといてください)

ちなみに以前の暫定基準の500ベクレル/kgの場合はその5倍
・1年・・・15768000000(157億6800万)の原子核崩壊の放射線

これだけ体の中で細胞が放射線に攻撃され遺伝子が破壊する。

米だけ毎日1kg食べる訳ではないですが、米以外の食べ物も当然同じ基準ですので、合算すれば最悪100ベクレル/kgはありえるでしょう。

いいわけない。

100ベクレル/kgの基準を言っている官僚・政治家と金持達は、
恐らく産地を吟味し安全な食品を食し、
何も知らない貧乏な一般庶民が、常に汚染食品を食べ続け、
苦しんで死んでいく。

恐ろしい日本。

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100ベクレルは高すぎます!!

少量であっても体の中を血液にのって何度もまわり、遺伝子を壊すと聞きました。100などあり得ない値です。若い人はゼロにちかいものにすべきです。