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「兵器と原子力は手を携えて進んでいるのです…従って私たちは地球から核兵器と原発を排除しなければなりません」パターソン医師(アメリカ)8/31(内容書き出し) 

アメリカ×ドイツからの非核医師来日記念
2012年8月31日(金)
未来をつくるフォーラム~原発事故避難者と私たち

場所:ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)ホール
主催/避難者と未来をつくる会 
共催/Hibakusha Project ・ストップ!放射能汚染ガレキ関西ネットワーク 
・ストップ!放射能汚染ガレキ関西原告団  
企画/川井和子 賛同/コープ自然派ピュア大阪



パターソン医師(アメリカ) 
「社会的責任を果たす医師団」 (ノーベル平和賞受賞)代表
核実験、核兵器工場、原発事故による健康被害、核戦争による食糧危機

※以下パターソン医師の部分書き出しましたが、
 地名など聞きとりにくい部分は多分正確ではないと思います。ご了承ください。



13:10
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今日はお招きいただきましてありがとうございます。
わたくしはジェフリー・パターソンと申しまして、・・大学医学部教授とともに、
社会的責任を果たす医師団の次期代表に決定しております。

社会的責任を果たす医師団は、
核実験により大気圏が汚染されているという事が判明いたしました時に、創設されました。

この核実験により、その子どもたちの上に蓄積していくことを示すものがあるんですが、
これにより地上での核実験の中止の署名をして、核実験は地下で行われることになりました。
ところがこの当時、子どもの事をこんなに心配していて、
放射性物質が大気圏中に拡散するのを防止したのに、
そのような悲劇がチェルノブイリや福島で再び起きていることはとても悲劇的なことだと思います。

原子力ムラには核兵器と原子力発電の両方があります。
アメリカでは核兵器がまず隠蔽されたうえで、次々に開発されました。
その後アイゼンハワー大統領が原子力の平和利用の建設で、原子力発電を誕生させました。
これは核兵器が世界に容認されるようにするためです。
現在では核兵器は世界中の平和的原子力事業の中から生まれています。
以後、パキスタンなどの国でこうしたことが起こるのを見ています。
兵器と原子力は手を携えて進んでいるのです

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原子力ムラの行動には、私たちの生活に大きな課題を与えるものが3つあります。

まず1番目はコストです。
核兵器と原子力は非常にコストが高く、
貴重な資源や私たちが本当に必要とする、たとえば子どもたちとか医療サービスとか
そんなものから流用していくことになります。

2番目は核燃料サイクルから常に放射線が漏れていることです。
このサイクルにはウランの掘削・生成、核兵器実験、チェルノブイリや福島のような事故、
廃棄物処理などが生まれます。

3番目の問題は核兵器の開発と将来的な利用に関してです。
日本が核兵器と原子力の両方から悲惨な経験を受けたという事は、皮肉なことだと思います。



まず、ここでハッキリさせなければいけないのは
安全な放射線量というものは存在しません。
これが意味することは、多くの人が被ばくした場合、
人類に対して「有害にならない放射線量」は存在しないという事です。
これらの影響は癌だけではなく、それ以外の疾患や遺伝子への影響も含まれます


電離放射線の生物学的研究、いわゆるBEIR Ⅶですが、
これによりますと、低線量被ばく、被ばく線量と癌の間には正の線形の相関関係がゼロからあります。
従って「安全な放射線量」というものは存在しません。
そして100ミリシーベルト以下だったら安全だという事は、全く本当のことではありません。




続きを読むにつづく







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広島長崎の原爆投下の後、行われた調査により放射線の被害について熟知しています。
そして日本人はみなさんが、核兵器の威力と破壊力についてよくご存じだと思います。
しかしこれらの調査は部分的なものですから、
長期にわたる継続的な被ばくの被害について、明確に説明するものではありません。

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これはビキニ環礁でのベーカー水爆実験です。
実験場内に停泊中の戦艦が見えますね。
そのあとこの戦艦を除染しようとしたのですが、
結局除染は不可能で船を海中に沈めたのでした。

今日除染が行われていますが、この教訓を振りかえる必要があります。

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これは1954年に行われたビキニ環礁の水爆実験キャッスルグランド作戦です。
この漁船の乗組員は素手で灰をかき集めて袋詰めしたのでした。
灰は表面や身体や髪の毛に付着しました。
放射能症が現れてからは、乗り組み員は「死の灰」と呼ぶようになりました。
米国政府は国家安全保障を理由にその組成開示を拒否しました。
同位体の比率、すなわちウラン237の%が分かれば、どんな爆弾か分かるからです。
原子力委員会のロイス・ストロース委員長はこの請願を何回も拒絶をしまして、さらには
「その乗組員の身体にある皮膚の損傷は放射線が原因なのではなくて、
危険水域内にいたためショウセンしたサンゴの化学反応が原因である」などとも言いました。
そして、アイゼンハワーの報道官は、
「これはソ連の命令で、共産党のスパイによる偽装工作である」というような発表もあり、
政府による隠ぺいがその当時も行われていたことが分かります。

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マーシャル諸島の島民は日本の漁師と同様にブラボー作戦の放射能降下物で汚染されました。
ロンゲラップ島の子どもたちは、白いサンゴの降下物が雪だと思って、その中で遊んでいました。
この若い男性はワシントン近くのベセッサの海軍病院まで連れてこられて、
今日の福島の子どものように甲状腺の検査を受けたのです。

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しかし残念なことにこの若い男性は1~2年後に白血病で亡くなりました。
ほぼ被ばくによるものだと考えられています。

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水素爆弾が1950年代初頭にビキニ環礁で炸裂しました。
その後土壌改善が試みられてきましたが、
核実験から30年以上たった1985年にここに見えるビキニで採れたカボチャを見れば分かります。
左側のがそのカボチャで、スクリーン上でセシウムが分かります。
植物はセシウムを吸収し続け、これによりカボチャが深刻な影響を受けているのです。

また、繰り返しますけれども、
チェルノブイリ周辺の土壌は26年経ってもセシウムの量が減ることはなく
その理由も不明のままです。
現在生きている私たちへの教訓です。

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アリス・スチュワート博士(Dr.Alice Stewart)はイギリスの物理学者ですが、
子宮内の胎児に一回放射線が照射されるだけでも充分に白血病の原因になることを、
明解な疫学調査により発見しました。

私が1973年に医師になった時、陣痛が始まった妊婦に骨盤が適切な状態にあるかどうかを発見するために
エックス線骨盤計測法というものを、決まり切った通りに行っていたものです。

そして、このアリス・スチュワート博士の研究は、原子力ムラの批判が激しくありましたが、
時間の経過により博士が正しいことが証明されて、今日ではこのようなことは行われておりません。

・子宮内退治に対するエックス背の影響
ー骨盤へのエックス線照射1回により、子どもが白血病を発病する可能性は1.5倍増加する。
ーエックス線骨盤計測法は25年前には一般に行われていた。


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放射線は食物連鎖によって、どんどん濃縮を始め、
私たちはその食物連鎖の一番最後のところに位置しております。

天災は台風などもそうですが、警報が発せられて始まり、天災がやってきます。
そして私たちは災害から復興し、前に進んでいきます。

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ところが核兵器や原発事故などの放射線災害は全く事情が異なります。
放射線は、見えず、感じず、味も匂いもない。
その影響が直後に現れることもあれば、数年後または数世代後に出ることもあります。
このように放射線災害は天災とは非常に異なり、
継続して思いもよらぬ影響をもたらすことがあります。

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これはウクライナのキシュテムというところなんですが、
かつて甚大な原子力事故が起こったところです。
この森林は放射能レベルが非常に高いため、標識がありまして、住民に入ってはいけないと書いてあります。

しかし動物は文字が読めませんから、この地域で餌を探して、住民はその動物の肉を食べるんです。
こうして放射能は食物連鎖で濃縮を続けます。


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これは同じ時期のキシュテムの様子なんですけれども、
ここを通りかかった時に畑がありましたので聞いてみましたら、
ここは住民が「汚染されているという事はよく承知の上で」作物を作っているのだそうです。
で、その汚染された作物を出荷して、綺麗な作物と混ぜて、その汚染度を下げて販売しているのだそうです。

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ここはチェルノブイリ付近の土地です。
もとは森だったのですが、木が死んで除去されました。
それから土がはがされて埋められ、砂が入れられました。

私がここを調査した時に、このあたりで作業をしている人がいました。
作業をしているといっても呼吸器具付きの全面マスクとか防護服などを全く身につけていませんでしたので、
案内する人に被曝を計測する方法を尋ねたところ、
「バッヂを付けている」という答えでした。
で、当然バッヂはあると思いましたが、
「あるのか?」と聞きましたら、上着をちょっと開けて
「あ、今日忘れてきちゃった」というような返事でした。

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ここにあるのはチェルノブイリの木なんですけれども、
生態系が影響を受けておりますので、こんな感じで、
内側の年輪、白っぽいところですが、ここは事故以前です。
年輪の幅も人くて、大体10年から20年なんですが、
外側のところは色が濃くなっていて、年輪の幅も非常に狭くなっています。
これはセシウムの影響を受けての事だと考えられます。


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これは最近の研究ですけれども、チェルノブイリのツバメの調査です。
全体の数が減っただけではなく遺伝上の欠損が沢山見られます。


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これは福島の二回目の爆発の写真ですが、幸いなことに放射性物質は大半が海の方に行きました。
もしそうでなかったら、
現在は私たちがこんな所でのんびりしているというところではなかったかもしれません。

そして現状というのは収束からは程遠いものです。

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そして私たちには今このように、破壊された原子炉が4つ残ったのです。

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これは燃料プールの写真ですけれども、
原子炉から移した燃料棒をこのプールに置きますが、
放射性物質は非常に大量のものでして、冷却を何年も続けなければいけません。
そして台風や地震などの天災により、非常に損傷しやすいものになっており、
もし冷却が止まれば悪化し、もっと沢山の放射性物質を大気圏中に世界中にばらまくことになります。

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原子力、核戦争の危機は私たちが直面する甚大な危機で、
これにより文明が突然に終わってしまう可能性も本当にあるのです。


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我々の団体「社会的使命を果たす医師団」が最近発表した研究ですけれども、
インドとパキスタンの間で、もし100個の核兵器が使用されると、
急速な寒冷化が起き、食糧に甚大な被害が及びます。

これは文明の没落にもつながり多くの人が餓死することになるでしょう。

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世界中にはまだ2万個の核兵器があります。
これは広島の原爆に換算して20万個に相当します。
核兵器による爆発、発火、放射線、環境破壊等による地球の破壊が大きすぎて、
文明が破壊される可能性が大きいです。
この核兵器の発射は通知があってから10分から15分の間位に準備が完了します。

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しかし、木を見て森を見失ってはいけません。
たとえば、チェルノブイリのツバメや、日本の蝶の科学的な研究がありましたけれども、
このような研究だけを見るのではなく、
たとえば、核燃料サイクルの中で放射線の放出がその地元に対してもたらす影響とかです。

また、放射線の種類、アルファ、ベータ、ガンマ等によって影響が異なりますし、
我々を取り巻くエコロジーに対する影響などの科学的な研究も含まれてくる訳です。

しかし、森という全体像に集中することも大切です。
原子力ムラは核燃料サイクルの中で非常に長期にわたり、
私たちにとって良いものではないと知っているのに、毒物出地球を覆う事を継続しているのです。


この中には少量の放射線の漏れも含まれていますが、
各製品の掘削、精製、運搬の最中にも発生するもの、
核兵器の準備使用、また原発は恒常的に核物質を放出して漏れもあるのですが、
チェルノブイリや福島などの大惨事にもなるのです。
そして将来子どもや孫世代にもわたって、核廃棄物の問題を押し付けています。

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私たちは現在非常に危険な実験を行っているのです。
核実験、チェルノブイリ、福島といった放射能、放射線の蓄積が長期にわたってありますし、
また、何も知らない人達に同意なしに被曝をさせて、その後のフォローもしていません。
そうして、数世紀にわたってようやく結果が出てくるのですが、
どのようなものであるかは私たちには分かりません。


私にとってはこれは倫理的な問題です。

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私たちは現在重大な決定をする必要があると思います。

核兵器や原発を使って地球を破壊することを保証しているような道に進んでいくのか、
それとも持続可能なエネルギーを使って、そういった生活につながる道を選ぶかです。

そしてその第一歩は、核兵器と原子炉を出来るだけ早くに止めるべきだと思います。

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従って私たちは地球から核兵器と原発を排除しなければなりません。

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完全な惑星というものは見つけがたいものです。
私たちは、この美しい地球を破壊するのではなく守らなければいけません。
ありがとうございました。





「ミュンヘンではダウン症と診断された子どもが2、3倍に」
ジーデントップフ医師(ドイツ)8/31(書き出し)



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