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事故直後のかん口令について語る・小出裕章氏9/11(内容書き出し)

「私は12日に発信を始めたのですけれども、
私が発信を始めた直後に原子炉実験所の所長から呼び出しを受けました」

アーカイブを見ていて、「えぇっ!?」っと驚いた部分です。
事故直後、個人的な発言は控えるようにと、かん口令が敷かれていたという内容の部分です。


9.11小出さんと温泉だら飲みオフ http://www.ustream.tv/recorded/25334860
2012年9月11日、原発事故から1年半という節目に小出裕章さんをブロガーが囲んで温泉オフ会を開催。

小出:
3月12日にはもう、福島の第一原発の1号機は少なくてもメルトダウンしてたんですよ。
でも、私自身もそこまで行っているという事が認識できなかったから、そういうご返事をしたんですよ。
でもその日の午後にはもう爆発してしまったんですよね。
で、私はあの爆発を見てから「これはもうどうしようもない」と思って、
ネット上で自分から発信を始めたのです。
そうしたら随分実験所から怒られたりもして…

もちろん、だから日本中の原子力研究をしていた大学を含めて、かん口令が敷かれたわけですよ。
「個人的な発言はするな」と。
「組織としてしか発表してはいけない」と。

私は12日に発信を始めたのですけれども、
私が発信を始めた直後に原子炉実験所の所長から呼び出しを受けました。

その実験所の所長というのは、結構私の仲間というか、あの…
私から見ても「いい人」だと思う人なんですけれども、
その人自身でも、要するに私のような発言は「ダメだ」という事で、
「個人的な発言を控えろ」というために私を呼びだしているんですね。

その時には日本中の、いわゆる政府管轄下にある組織は、
「事故は大したことない」と・・・という事を言いたかったんですよ。
「大変だ」という事を流してしまうと、住民がパニックに陥ってしまうから
なるべく住民がパニックに陥らないような情報だけ流すという、そういう戦術に出たんです。
ですからマスコミを含めて全部が
「大したことはない」「原子炉は溶けていない」というような報道をずっと流し続けるという、
そういう事だったんですよね。

私はそんなふうに全然思えなかったし、
パニックを防ぐ唯一の政策はちゃんと正確な情報を知らせる事だと、住民に。
それ以外にパニックを防ぐ方法はないんだから、ちゃんと知らせろ。
私は知り得たことを知らせると言って、
私の知り得た情報は流したのですけれども、
まぁ・・・ん・・残念ながらほんの少数というか、ほぼ無かったという、
そういう状況の中で日本中が統制されたんです。


ーー:かん口令は東大のプルトニウム大橋さんのところに出ていました。

ざまみや:気象庁とかも出していますもんね、関係者全員に

小出:もちろんそうです。

ざまみや:そこを破るっていうのはやっぱりすごいな。

ーー:気象庁が風向きだとかそんなの出すななんて言うのはあんまりですよね。

ジャック:
11日と12日、風向きがね、表示に風向きの情報がほとんど入ってこなかったんですよ。
で、その時どこから情報を得たかと言ったら、
ドイツとかノルウエーの阿修羅とか夕刊フジとかに載っている
ああいうところから風向きを仕入れたりとか、
あれってちょっとひどくないですか?

小出:
恥ずかしいですよね。
日本に住んでいる人間が日本政府から教えてもらえない。
海外からしかね、知らないなんて。

ーー:しかもその日本政府は海外に情報提供はしているんです。アメリカ軍に。

小出:そうですね、米軍にはちゃんと情報提供している。

ざまみや:アメリカですよいちばん最初に情報を得たのは、震度の。

ーー:
それって結構昔からで、たとえば阪神大震災の時に、起こった直後に、
僕はNHKにいた人から聞いたんですけど、
そうするともう、バンバン入ってくるんだって、
「これは流しちゃダメ」
「この映像は流さないでください」「その映像は流さないでください」

ーー:どこから?政府から?

ーー:
なんかそれは上の方から「これはダメ」「これはダメ」「これは流しちゃダメよ」って
NHKのね、どんどん来たっていうのは聞いたんです。
だから、やっぱりそういうところが全てのところにあったんでしょうね。
今回の3.11も。
「これ流しちゃダメ」
なんか一部でありましたよね、
「これ流しちゃいけないんだって―」みたいな声が入っちゃった放送事故いたいなやつね。
だからそうやって、どんどんどんどん規制がかかっていくんですよ。



ーー:
さっき小出さん怒られたっておっしゃったじゃないですか
かん口令を破って、ネットで配信したことに対して、仲間内だけど京大の内部で怒られたって、

小出:
私は怒られたんじゃないですよ。
私は所長から「かん口令がある」という事を言われて、
注意をされたんです。
「自分で発信するな」というよな注意をされたし、

ーー:その時になんて答えられたんですか?

小出:
「私はパニックを抑えるための一番の手段は情報を正確に伝える事なんだ」と。
ですから、
「情報を隠すなんていう事でパニックを防げるなんていう事はあり得ないのだから」と所長に答えたんです。

ーー:という事は折れなかったという事ですね、そこで。

小出:私はもちろん折れませんでした。

ざまみや:それはなんかデータに基づいていったんですか?それとも直感ですか?

小出:
直感じゃなくて、私が一番初めに発信をしたのはジャックさんがさっき言ってくれたけれど、
3月12日の初めは、まだ私は何とかなると思っていたけれども、
1号機の原子炉建屋が爆発してしまった時には、
「これは水素爆発しかない」と思ったし、
「水素爆発が起きるためにはもう燃料が溶けている以外にはあり得ない」と思ったので、
これはもう、最悪の事態が進行していると思ったんですよ。
それで発信を私は始めている訳で、
それ以外に私の選択はなかったからやっただけです。

それに対して日本の国家は「とにかくそんなことはない」
「燃料は溶けていない」「原子炉の炉心は溶けていない」
「住民は安心しろ」と、パニックなんかを起こしてはいけないという事で、
情報統制を始めたわけですよ。
それで日本の国家の末端にある京都大学原子炉実験所もその網に入っているわけです。
その網に入っている実験所の所長が私に対しては「勝手に言うな」という事を言ったわけですよ。

ざまみや:小出さんが情報を公開することがパニックを起こさない方法だと、

小出:「唯一の方法だ」と私はその時に所長に言って、私は「自分で出す」と言ったんです。

ざまみや:これからも出すって言ったんですね。

小出:「これからも出す」って言ったんです。

ざまみや:それに対してなんて言ったんですか?

小出:
それで何にも彼は言いませんでした。
私に対しては。

ーー:黙認



ーーーーー


何時だって、大事故が起これば
国民には正確な情報は流れてこないのだという事がよく分かりました。

「私はこれからも出す!」ときっぱりおっしゃった小出先生に感謝です。






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コメント

非公開コメント

No title

小出先生の勇気と行動力に感謝です。
こういう大学教授、医者、政治家がたくさんいたら、今どんなに日本の状況が違っていたでしょうか。。。
福島第一原発が危ないと言われ始めた時から、ずっとアメリカのテレビを見ながら、日本のNHKの放送も聞いていました。
危機感の違いに驚いたのと、情報の違いにも驚いたとうか疑問を持ちました。
やっぱり、かん口令が引かれてたんですね。
テレビで水素爆発を見たすぐ後に日本の家族に電話をして、アメリカにすぐに逃げてくるようにって懇願したんですけど、日本にいる家族は「何でそんなに慌てるの? みんな普通に仕事に行ってるよ。」というような呑気なことを言われたのを覚えてます。
その状況は今も同じで、放射能汚染、内部被ばくについても、アメリカにいる私の方が危機感を持ってるんですよね。
国民がパニックにならないように嘘の情報を流すよりも、本当の情報を流して命を救う方が大切です。

No title

いつも、貴重な記事、情報をありがとうございます。
家内と二人で可能な限り閲覧させて頂いています。
心から感謝いたします。

凄い人たちに感謝です

去年、発信を続けて下さった小出さんには感謝しかありません。
そして、たねまきジャーナル、YouTubeに上げて下さる方、きーこさんのように文字起こしをして下さる方、みんなに感謝です。

小出さんも凄い人だと思いますが、注意をしただけで黙認したと言う所長さんも、実は凄い人だったのではないかと、ふと、思いました。

あとに続く人は…

きーこさんの貴重な書き起こし、いつもありがたく拝見しています!
3.11のときは、小出先生を始め、後藤正志さんや田中三郎さんが情報を発信してくださったけど、皆さんがほとんどベテランだということが気がかりです。
後に続く研究者は育っていないのでしょうか…
万が一また重大な事故が起きたときに、勇気をもって情報発信してくれる方がどれだけいるだろうかと不安です。

ありがとうございます

いつも情報 記事を本当にありがとうございます。本当の事を知りたい私たちに貴重な存在です。

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腐敗の国から逃げろ!

此の情報統制国家が今の日本だ。そして、腐敗政治が腐敗社会を作った。そして国民が腐敗してゆく。いじめが国中に広がっている。自殺者が年々増加している。私は海外に避難して日本には多分もう行かない。が、海外で非常識日本人がホテルで各国の人々とけんかをしている。深夜の日本語の株式放送を大きな音でホテル中に流しまくるからだ。皆起こされておこっている。今年行ったホテル10カ所とも同じ問題が起こってた。むろん私も毎晩起こされた。日本がおかしくなっている。このまま中国と戦争になってゆくのだろう。デモこん亜国を守ってどうするつもりか?腐敗した利権を守る。その腐った人間を守って死んでゆくのか?守る価値のないものの為に死ぬことはない。海外に逃げろ!そして帰ってゆくな!腐ったものに腐った国を守らせて、太平洋に沈めてしまえ!もう放射能で此の国は住めなくなっているのだ。

小出さんの選択は、研究者としての当然の事だとおもいますが。
研究者として正確な知識を持っていれば、原子力などに依存していてはいけないのは自明の理です。
それなのに多くの専門家や研究者はたぶん「経済面、安全保障、生活への利便性」などという言い訳で原子力発電を続けようとしている国家の片棒を担いでいる。
悲しい、救われない人たちだと思います。
再度、大事故が起こって本当に日本という国家が本物の破綻状態になった時にも自分たちには利益があると思っているのでしょうか?

小出さんは本物の研究者、です。