・たね蒔きジャーナル終了について
・プルトニウムの扱い方
番組冒頭(番組冒頭部分の水野さんの言葉を書き出しました)
小さな出来事、ニュースのたねを見逃しません、伝えます。ラジオニュースたね蒔きジャーナル
こんばんは、水野晶子です。
そして毎日新聞専門編集委員の近藤勝重さんは東京にいらっしゃいます。
近藤さ~ん、こんばんは、よろしくお願いいたします。
今日は1時間近く遅れてのスタートとなりました。
今日はですね、番組冒頭ではありますけれども、皆様にお伝えしたい事がございます。
たね蒔きジャーナルは9月で終了いたします。
9月28日金曜日が最後の放送となります。
10月の番組改編で新しい番組に取り組みます。
この間、たね蒔きジャーナル終了の検討について、新聞などでも報道されまして、
多くのリスナーの皆様から、番組やMBSに対して、
応援のメールやFAX、はがき、手紙を頂戴しました。
本当に、ほんとうにありがとうございます。
正式に決まりますまで、番組で何も申し上げることが出来なかったことを大変申し訳なく感じています。
たね蒔きジャーナルやMBSラジオについて、
番組には今日までに575通ものメールなどを頂戴いたしました。
これらすべてを読ませていただきまして、本当に感謝の気持ちで一杯でございます。
涙しながら読ませていただいています。
さらに毎日放送にも電話やメールなどを届けていただきまして、
合わせて2000件近いお声を頂戴いたしました。
そうしたお便りの中から、近藤さん、
ほんの少しだけなんですけれどもご紹介させていただきたいと思います。
東京都杉並区の方はこんなふうにくださいました。
「たねまきは今の日本の中で最も良心的なラジオ番組、
庶民的な目線で問題の核心を突く手法はジャーナリズムの真髄です」
こんなふうに言葉を寄せて下さいました。
富田林市の方は
「『こんな考え方もあるよ』と言い続けることの大切さ、
目をそらさない、恐れない、そして何より世の中を動かす力を持っているラジオという媒体。
放送局という会社に許された報道という精神を社会に対する使命と誇りを持って、
今後も続けて欲しいと思っています」
あるいは、
「たね蒔きジャーナルという放送を知って、毎日放送という局を知り、」
あ、この方横浜から下さっているんですね、
「たね蒔きジャーナルという放送を知って、毎日放送という局を知り、
はじめて『まっとうな放送局もあるんだなぁ』と思い聞いてきました。ただただ、感謝しています。」
こちらこそ感謝しておりますが、こんなふうに下さりました。
あるいは高槻市の方、FAXで頂戴いたしました。
「震災後の原発関連の事が目立っていますが、
それ以外の、まさに番組タイトル通りの小さな種のようなネタを提供している大切な番組だと思います。
テレビでなく、ラジオだからこそできる報道番組のあり方をMBSから発信してほしいと思います」
こんなふうに、もう、あの、お一人お一人の言葉を紹介させていただきたいし、
お一人お一人に感謝の気持ちをお伝えしたい、そんな思いでおります。
こうしてリスナーのみなさんと番組の放送が出来たことを本当に感謝しておりますし、
また今後もリスナーの皆さんと一緒に番組をつくっていけたらと、強く思っています。
2012年9月19日水曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
2012年秋の改編について
MBS 2012年9月19日
ーー前半略ーー
新しい番組が始まるのに伴って、いくつかの番組が終了することになります。
3年間にわたって放送してまいりました『たね蒔きジャーナル』(月~金曜・21時~22時)も来週9月28日(金)をもって終了し、翌週(10月2日)からは、生放送のワイド番組『with・・・夜はラジオと決めてます』(火~木曜は17時54分~22時/金曜は17時54分~20時30分)がスタートします。
この新番組は、『たね蒔きジャーナル』を作ってきた報道部門の全スタッフに加えて、新たにスポーツや編成のスタッフが加わり、ラジオ局が一丸となって取り組む番組です。
元オリックスのプロ野球選手で、メジャーリーグも経験した田口壮さん。宇宙飛行士で、今は農業に携わる秋山豊寛さんらがパーソナリティを務めるほか、『たね蒔きジャーナル』に出演していたアナウンサー(水野晶子、千葉猛ほか)や毎日新聞の近藤勝重氏、平野幸夫氏も出演します。
また、金曜21時台には新たに『報道するラジオ』(水野晶子アナウンサーほか)も始まります。
新番組『with・・・夜はラジオと決めてます』では、MBSラジオがこれまでつちかってきた、「今」を伝え、「明日」を考える進取の精神を引き継ぎ、さまざまな事象に正面から向き合っていきます。これまでどおり独自の視点を持って、取材対象となる方々との信頼関係を生かしながら、防災や政治、地域が抱える問題をはじめ、生活情報、スポーツ情報に至るまで、リスナーの小さな疑問に答え、知りたいと思うことに応える「共感できるラジオ」を目指します。
今後ともその精神は24時間の放送のなかで表現していきたいと思います。
最後になりましたが、『たね蒔きジャーナル』はこれまで数多くのリスナーの皆様にご愛聴いただき、支えられてまいりました。本当にありがとうございました。
今回の改編を前に2000件近い電話やメールをいただきました。皆様の熱いご声援、ご支持に感謝いたします。さらに、座間宮ガレイさんには4500件を超える署名を届けていただきましたし、小出裕章さん、石井彰さん、今西憲之さん、西谷文和さん、石丸次郎さん、高瀬毅さん、湯浅誠さんからは直接貴重なご意見を頂戴しました。また、先日は有志の方々の呼びかけで集まった多額の「寄付金」を当社に持参して下さいました。それを受け取ることはできませんでしたが、多くの方々のお気持ちはありがたく頂戴いたしました。心より御礼申し上げます。新番組においても皆様のご期待に応えるべく、今後の番組作りに全力を傾ける所存です。
大変多くの皆様がMBSラジオを支えてくださっていることに、改めて感謝いたしますとともに、今後ともラジオの将来像について、応援していただいている皆様からの貴重なご意見を頂戴して、皆様と共に考えてまいりたいと思います。引き続きMBSラジオへのご声援、ご愛聴をよろしくお願いいたします。
注目ラジオ番組が終了
デイリ~2012年9月19日
毎日放送(大阪市)は19日、
平日夜のラジオ報道番組「たね蒔きジャーナル」を10月の番組改編で終了すると発表した。
番組は東日本大震災後、福島第1原発事故の現状や問題点を積極的に取り上げる姿勢で注目を集め、
リスナーから存続を求める声も上がっていた。
同社は、代わりに情報番組を新設する理由について、
報道を聴きたい人だけでなく多様なニーズに対応するためと説明した。
金曜夜には1時間枠の報道番組を新設する。
たね蒔きジャーナルは2009年開始。いじめや大阪市政など硬軟のテーマを分かりやすく伝えてきた。
IAEA総会:「原発ゼロ」日本説明 見直す可能性も強調
毎日新聞 2012年09月17日 21時55分(最終更新 09月17日 23時08分)
【ウィーン樋口直樹】
国際原子力機関(IAEA)の年次総会が17日、ウィーンで開幕し、
日本の山根隆治副外相は「30年代の原発稼働ゼロ」を目標とする新エネルギー戦略を
初めて全加盟国に説明した。
「グリーン電源の開発に最大限取り組む」と決意を表明する一方、
経済への影響や国際社会との協力状況をみながら「不断に見直していく」とも強調。
将来的な再修正に強い含みを残した。
新戦略は将来的な原発ゼロを明記しつつ、
使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す「核燃料サイクル」の継続を確認している。
兵器転用が可能なプルトニウムの蓄積には国際的な懸念もあるが、
山根副外相は演説で核燃料サイクルの継続には触れなかった。
これに先立ち、天野之弥IAEA事務局長は冒頭演説で
「(福島原発)事故後18カ月を経て、原子力が多くの国にとって重要な選択肢であり続けることは明らかだ」
と原子力の重要性を再確認。
1年前の総会で承認された原発安全強化に向けた「行動計画」の早期完全履行などを加盟国に重ねて要請した。
IAEA:プルトニウムの扱い注視 日本の新エネ戦略で
毎日新聞 2012年09月18日 11時33分(最終更新 09月18日 11時49分)
【ウィーン樋口直樹】
国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は17日、ウィーンで山根隆治副外相と会談し、
脱原発路線と核燃料サイクルの継続を併記した日本の新エネルギー戦略について、
核兵器の原料になり得るプルトニウムの扱いを注視していく考えを示した。
使用済み核燃料から抽出されるプルトニウムが「原発ゼロ」で行き場を失う可能性があるため。
日本は国際社会からの懸念払拭(ふっしょく)を迫られることになった。
山根氏は会談で「各国と随時協議していきたい」と述べた。
IAEA関係者は毎日新聞の取材に
「日本がプルトニウムを軍事転用する可能性があると考えているわけではないが、
使わないプルトニウムをためてどうするのか、よく話を聞く必要がある。
核セキュリティー(防護)の観点も忘れてはならない」と指摘した。
山根氏は会談後、IAEA総会の一般演説で、全加盟国向けに脱原発路線を初めて表明。
核燃料サイクルの継続には触れないまま、
「(プルトニウムの蓄積に伴う)核拡散の懸念がないことについての信頼を一層確実なものにできるよう、
IAEAや各国の協力を得ながら取り組んでいく」と述べた。
続きを読むに
番組内容を書き出しました
たね蒔きジャーナル終了について
水野:
小出先生、番組冒頭で皆さまにお伝えしたんですが、
たね蒔きジャーナル、9月で終了いたします。
去年の原発事故直後から、小出先生にはずーっと解説をしていただいてまいりました。
ほんとうにありがとうございます。
小出:
いえ、こちらこそ。
この私のようなものの声を拾っていただいて、大変ありがたく思ってきました。
長い間お世話になってありがとうございました。
水野:
ほんとうにありがとうございます、こちらこそ感謝でいっぱいでございますが、
リスナーの方々からも、本当に小出先生へのメッセージ、
また、この解説のコーナーについて私たちに対して、応援して下さるメッセージを
本当に数え切れないぐらいに、沢山、これまでずっと頂いてまいりました。
少しご紹介させて下さい。
福島からお手紙で下さったんですが、
「原発事故の情報が錯綜するなか、真実を伝えて下さったのが
たね蒔きジャーナル、そして小出裕章さんでした。
おかしすぎる今の日本、権力・圧力に屈しない真実を報道する番組でいて欲しい」
こんなふうに下さいました。
あるいは東京からも下さって、
「原発事故が進む中、素人が考えても政府の説明では納得いかない事態の中で、
夜も眠れない恐怖が半月ほど続きましたが、
そうした日々、小出さんの説明を聞くことで『ああ、最悪こういうことなのだな』と、
腹をくくることでかえって落ち着くことが出来ました。
パニックに陥ることを防いで下さった。
事実を直視し、一人一人に考えさせる種を提供する番組でした」
こんなふうに頂きましたが、
今日は遠方からの方のメールをご紹介しておりますが、
もちろん関西にお住まいの方々から本当に沢山、
番組への応援、また小出先生への感謝の声を頂戴しました。
小出:
ありがとうございます。
ただ、え…、いつも水野さんが初めにおっしゃるように、このたね蒔きジャーナルというのは
「ニュースのたねを見逃しません」という事で、
本当に生活に密着したところから、大切な問題を拾い上げて、掘り下げていって下さるという、
ジャーナリズムというんでしょうか、報道というのでしょうか、
それの原点を支えるような番組を続けてきて下さったのだとおもいます。
水野:ありがとうございます。
小出:
そのことが評価されて坂田記念ジャーナリズム賞も受けた筈ですし、
関西だけではなく日本中あちこちから、そしてまた世界中から、
これほど広く愛された番組というのは、本当に例がないほど、ないのではないかと私は思います。
そのために私も何度か毎日放送に足を運びまして、
「たね蒔きジャーナルを存続してほしい」とお願いをしてきたのですけれども、
大変残念なことに、なりました。
でも、これまでやってきた方々、
水野さんはじめ近藤さん達、そしてたねまきジャーナルを支えて下さったスタッフの皆さんに
心からお礼を申し上げたいと思います。
水野:
ほんとうにありがとうございます。
小出さんもそうですし、他の方々もご自分の体を動かして、
何とか応援したいという思いを形にして下さった方々が大勢いらっしゃるという事を
本当に感謝しておりますし、
何よりもこのたねまきジャーナルで、こうした、…
出来るだけ頑張ってスタッフみんなで報道してきたつもりなんですけれども、
こうしたものを支えてきて下さったのは本当にリスナーの皆様の応援でございます。
あらためて感謝を申し上げたいと思います。
小出:
こちらこそありがとうございました。
9月いっぱいだそうですけれども、お付き合いさせてください。
水野:
はい、ぜひ。
あのー、9月28日金曜日が最後の放送ですので、
今週、そして来週の水曜と木曜と小出先生、また解説をよろしくお願いいたします。
小出:よろしくおねがいします。
プルトニウムの扱い方
水野:
今日質問させていただきたいことはですね、小出さん、
プルトニウムについてです。
日本政府が2030年代に原発稼働をゼロを目指す方針を、
ま、結局閣議決定はしなかったそうですが、
その前にIAEA 国際原子力機関には伝えに行ったんですよね。
そうしたら、IAEAの事務局長はこういうことをおっしゃいました。
「プルトニウムの扱いをしっかりと見ていきたい」というんですね。
で、この原発をゼロにして再処理をしない場合、
プルトニウムが溜まって行くことを懸念している模様なんですが、
この、プルトニウムが溜まる、蓄積されるというのは、どんな心配があるっていうんでしょうか?
小出:
原発というものを動かしてしまう限り、
原子炉の中にプルトニウムが出来てきてしまう事は避けられません。
ただしそれをそのままにしておくのであれば、プルトニウム問題というのはほとんど起きません。
問題は、その中から再処理という処理をして、プルトニウムを分離して取り出してしまうという、
その事によって生じます。
プルトニウムというのは原爆材料そのものですので、
水野:原爆の材料そのものがプルトニウムなんですか、
小出:そうです
水野:つまり、核兵器の転用にすぐつながるというのがプルトニウムという物質だと思っていいのでしょうか?
小出:
そうです。
ですから原子力発電をやるだけであれば、
ただただ、その放射性物質の一つとしてプルトニウムがそこにあるという事だけですので、
原爆材料にならないのですが、
日本の場合には核燃料サイクルを作り上げて、プルトニウムを取り出して、
それを日本は原爆にはしないけれども、高速増殖炉の燃料に使うというような事を
ずーーっと言い続けてきたのです。
ただ、高速増殖炉は全くできません。
実験炉というか、私たちが原型炉と呼んでいる、実験炉に毛の生えたような「もんじゅ」でさえ、
すでに1兆円のお金を捨てましたけれども、
水野:1兆円、あれ捨てて、何にも出来ていないんですよね。
小出:
はい、1kwアワーの電気も起こしていないという、
本当にどうしようもないものになってしまいましたし、
水野:それでもこれ、「廃炉にしない」という方針が出てきましたよね。
小出:
はい
これは、高速増殖炉というものを一度でも、少しでも動かすことが出来ると、
超優秀な原爆材料になるプルトニウムが手に入るからなのです。
水野:はぁ~あ
小出:
ですから今でも「もんじゅ」は廃炉にしないし
研究炉として残すというような事になっているのです。
水野:
残すと言っています。
これ意味が分からなかったんです。研究炉として残す意味って、
小出:はい、それは超優秀原爆材料が欲しいからなのです。
水野:
はぁ・・・・・
近藤さん、プルトニウムの問題というのは、
全くエネルギー分野とは違う分野にも関連してくるということですか、
近藤:
そうですね。
ですから、まあ小出先生が、1,2,3,4と原発推進の理由をいろいろと挙げていましたけれども、
その中に核兵器に向けての転用が可能だという事もあるんじゃないかという・・・
・・・あー、ま、ここのところと直結する話ですよね、プルトニウム
小出:そうです。
水野:ん・・・
これ、ただですね、私の理解が間違っているのかもしれませんが、
IAEAの天野事務局長が言っているのは、
「再処理をしていかないとプルトニウムが蓄積されて、核兵器、核拡散につながる」
という事をおそれているように、聞こえたんですよ。
小出:多分それは水野さんの受け取り方が違っていると思います。
水野:私が違っているんですね。
小出:
はい。
日本は核燃料サイクルは進めるという事を表明しています。
核燃料サイクルというのは再処理という事も含めてという事なので、
原子力を仮にゼロにしたとしても、核燃料サイクルというものをやってしまうと、
すでに動いていた原子力発電所の燃料からプルトニウムを取り出してしまう事になるのです。
その始末の仕方が全く分かっていませんので、
水野:プルトニウムの始末の仕方が分からないんですか?
小出:
はい、そうです。
原爆になるか、高速増殖炉の燃料にするか、どちらかだったわけですけれども、
高速増殖炉がもう実用化できないという事は、この間の歴史で、もうはっきりとしてしまっているのです。
そうであれば、「再処理を断念する」というのが当然の選択の筈なのですが、
日本というこの国は再処理を相変わらず「やりたい」と言い続けているのです。
ですから世界中が日本を不信の目で見ているわけですし、
IAEAにしても、「本当にそんなことをやるのか」と言って、注意を喚起している訳です。
水野:
政府の方針が一応原発ゼロをうたいながら、
再処理をすると言っているところが矛盾があるというのは、
「何でこんなことになるんだろう」と思っていたんですが、
そこには、この核兵器転用の疑いがもたれるという、
そういう国際的な見方も絡まっているんですね。
小出:
そうです。
原発をもうやらないというならば、プルトニウムを取り出す意味も本当は「ない」のです。
水野:そうですね。
小出:
それなのに取り出すという事は、
「核兵器をつくるんだろう」というふうに、どの国だって思うのが当然な訳です。
水野:
そうした意味でも国際的な信用をうし……
先ず、ま、まま、今信用があるのかどうかは私にはわかりませんが、
信用をより失ってしまう恐れがあるとみなければいけないんでしょうか
小出:
ま、そうですね。
原子力発電を止めると言いながら再処理をやるなんていう事は本当に論外な事だと、わたしは思います。
水野:はい、どうもありがとうございました。
小出裕章さんからのメッセージ
「たね蒔きジャーナル」では、昨年3月14日以降、大変お世話になりました。
国、電力会社などが一体となった原子力の大本営発表のもと、少しでも事実に近い情報を流し続けてくださり、ありがたく思いました。
そして、私がありがたく思うだけでなく、「坂田記念ジャーナリズム賞」を受賞したことで、業界内部でも評価されました。
さらに、毎日放送が聞けるエリアだけでなく、世界の多数の視聴者から、これだけ愛された番組もなかったはずと思います。
それを潰すのであれば、しっかりした説明をしてくれるよう毎日放送にお願いしてきましたが、残念ながら私が納得できる説明は得られませんでした。
ジャーナリズム、報道の本来の仕事を守ってきた「たね蒔きジャーナル」が潰されたことを心から残念に思います。
2012年9月19日 小出 裕章
ーーーー
・プルトニウムの扱い方
番組冒頭(番組冒頭部分の水野さんの言葉を書き出しました)
小さな出来事、ニュースのたねを見逃しません、伝えます。ラジオニュースたね蒔きジャーナル
こんばんは、水野晶子です。
そして毎日新聞専門編集委員の近藤勝重さんは東京にいらっしゃいます。
近藤さ~ん、こんばんは、よろしくお願いいたします。
今日は1時間近く遅れてのスタートとなりました。
今日はですね、番組冒頭ではありますけれども、皆様にお伝えしたい事がございます。
たね蒔きジャーナルは9月で終了いたします。
9月28日金曜日が最後の放送となります。
10月の番組改編で新しい番組に取り組みます。
この間、たね蒔きジャーナル終了の検討について、新聞などでも報道されまして、
多くのリスナーの皆様から、番組やMBSに対して、
応援のメールやFAX、はがき、手紙を頂戴しました。
本当に、ほんとうにありがとうございます。
正式に決まりますまで、番組で何も申し上げることが出来なかったことを大変申し訳なく感じています。
たね蒔きジャーナルやMBSラジオについて、
番組には今日までに575通ものメールなどを頂戴いたしました。
これらすべてを読ませていただきまして、本当に感謝の気持ちで一杯でございます。
涙しながら読ませていただいています。
さらに毎日放送にも電話やメールなどを届けていただきまして、
合わせて2000件近いお声を頂戴いたしました。
そうしたお便りの中から、近藤さん、
ほんの少しだけなんですけれどもご紹介させていただきたいと思います。
東京都杉並区の方はこんなふうにくださいました。
「たねまきは今の日本の中で最も良心的なラジオ番組、
庶民的な目線で問題の核心を突く手法はジャーナリズムの真髄です」
こんなふうに言葉を寄せて下さいました。
富田林市の方は
「『こんな考え方もあるよ』と言い続けることの大切さ、
目をそらさない、恐れない、そして何より世の中を動かす力を持っているラジオという媒体。
放送局という会社に許された報道という精神を社会に対する使命と誇りを持って、
今後も続けて欲しいと思っています」
あるいは、
「たね蒔きジャーナルという放送を知って、毎日放送という局を知り、」
あ、この方横浜から下さっているんですね、
「たね蒔きジャーナルという放送を知って、毎日放送という局を知り、
はじめて『まっとうな放送局もあるんだなぁ』と思い聞いてきました。ただただ、感謝しています。」
こちらこそ感謝しておりますが、こんなふうに下さりました。
あるいは高槻市の方、FAXで頂戴いたしました。
「震災後の原発関連の事が目立っていますが、
それ以外の、まさに番組タイトル通りの小さな種のようなネタを提供している大切な番組だと思います。
テレビでなく、ラジオだからこそできる報道番組のあり方をMBSから発信してほしいと思います」
こんなふうに、もう、あの、お一人お一人の言葉を紹介させていただきたいし、
お一人お一人に感謝の気持ちをお伝えしたい、そんな思いでおります。
こうしてリスナーのみなさんと番組の放送が出来たことを本当に感謝しておりますし、
また今後もリスナーの皆さんと一緒に番組をつくっていけたらと、強く思っています。
2012年9月19日水曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
2012年秋の改編について
MBS 2012年9月19日
ーー前半略ーー
新しい番組が始まるのに伴って、いくつかの番組が終了することになります。
3年間にわたって放送してまいりました『たね蒔きジャーナル』(月~金曜・21時~22時)も来週9月28日(金)をもって終了し、翌週(10月2日)からは、生放送のワイド番組『with・・・夜はラジオと決めてます』(火~木曜は17時54分~22時/金曜は17時54分~20時30分)がスタートします。
この新番組は、『たね蒔きジャーナル』を作ってきた報道部門の全スタッフに加えて、新たにスポーツや編成のスタッフが加わり、ラジオ局が一丸となって取り組む番組です。
元オリックスのプロ野球選手で、メジャーリーグも経験した田口壮さん。宇宙飛行士で、今は農業に携わる秋山豊寛さんらがパーソナリティを務めるほか、『たね蒔きジャーナル』に出演していたアナウンサー(水野晶子、千葉猛ほか)や毎日新聞の近藤勝重氏、平野幸夫氏も出演します。
また、金曜21時台には新たに『報道するラジオ』(水野晶子アナウンサーほか)も始まります。
新番組『with・・・夜はラジオと決めてます』では、MBSラジオがこれまでつちかってきた、「今」を伝え、「明日」を考える進取の精神を引き継ぎ、さまざまな事象に正面から向き合っていきます。これまでどおり独自の視点を持って、取材対象となる方々との信頼関係を生かしながら、防災や政治、地域が抱える問題をはじめ、生活情報、スポーツ情報に至るまで、リスナーの小さな疑問に答え、知りたいと思うことに応える「共感できるラジオ」を目指します。
今後ともその精神は24時間の放送のなかで表現していきたいと思います。
最後になりましたが、『たね蒔きジャーナル』はこれまで数多くのリスナーの皆様にご愛聴いただき、支えられてまいりました。本当にありがとうございました。
今回の改編を前に2000件近い電話やメールをいただきました。皆様の熱いご声援、ご支持に感謝いたします。さらに、座間宮ガレイさんには4500件を超える署名を届けていただきましたし、小出裕章さん、石井彰さん、今西憲之さん、西谷文和さん、石丸次郎さん、高瀬毅さん、湯浅誠さんからは直接貴重なご意見を頂戴しました。また、先日は有志の方々の呼びかけで集まった多額の「寄付金」を当社に持参して下さいました。それを受け取ることはできませんでしたが、多くの方々のお気持ちはありがたく頂戴いたしました。心より御礼申し上げます。新番組においても皆様のご期待に応えるべく、今後の番組作りに全力を傾ける所存です。
大変多くの皆様がMBSラジオを支えてくださっていることに、改めて感謝いたしますとともに、今後ともラジオの将来像について、応援していただいている皆様からの貴重なご意見を頂戴して、皆様と共に考えてまいりたいと思います。引き続きMBSラジオへのご声援、ご愛聴をよろしくお願いいたします。
注目ラジオ番組が終了
デイリ~2012年9月19日
毎日放送(大阪市)は19日、
平日夜のラジオ報道番組「たね蒔きジャーナル」を10月の番組改編で終了すると発表した。
番組は東日本大震災後、福島第1原発事故の現状や問題点を積極的に取り上げる姿勢で注目を集め、
リスナーから存続を求める声も上がっていた。
同社は、代わりに情報番組を新設する理由について、
報道を聴きたい人だけでなく多様なニーズに対応するためと説明した。
金曜夜には1時間枠の報道番組を新設する。
たね蒔きジャーナルは2009年開始。いじめや大阪市政など硬軟のテーマを分かりやすく伝えてきた。
IAEA総会:「原発ゼロ」日本説明 見直す可能性も強調
毎日新聞 2012年09月17日 21時55分(最終更新 09月17日 23時08分)
【ウィーン樋口直樹】
国際原子力機関(IAEA)の年次総会が17日、ウィーンで開幕し、
日本の山根隆治副外相は「30年代の原発稼働ゼロ」を目標とする新エネルギー戦略を
初めて全加盟国に説明した。
「グリーン電源の開発に最大限取り組む」と決意を表明する一方、
経済への影響や国際社会との協力状況をみながら「不断に見直していく」とも強調。
将来的な再修正に強い含みを残した。
新戦略は将来的な原発ゼロを明記しつつ、
使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す「核燃料サイクル」の継続を確認している。
兵器転用が可能なプルトニウムの蓄積には国際的な懸念もあるが、
山根副外相は演説で核燃料サイクルの継続には触れなかった。
これに先立ち、天野之弥IAEA事務局長は冒頭演説で
「(福島原発)事故後18カ月を経て、原子力が多くの国にとって重要な選択肢であり続けることは明らかだ」
と原子力の重要性を再確認。
1年前の総会で承認された原発安全強化に向けた「行動計画」の早期完全履行などを加盟国に重ねて要請した。
IAEA:プルトニウムの扱い注視 日本の新エネ戦略で
毎日新聞 2012年09月18日 11時33分(最終更新 09月18日 11時49分)
【ウィーン樋口直樹】
国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は17日、ウィーンで山根隆治副外相と会談し、
脱原発路線と核燃料サイクルの継続を併記した日本の新エネルギー戦略について、
核兵器の原料になり得るプルトニウムの扱いを注視していく考えを示した。
使用済み核燃料から抽出されるプルトニウムが「原発ゼロ」で行き場を失う可能性があるため。
日本は国際社会からの懸念払拭(ふっしょく)を迫られることになった。
山根氏は会談で「各国と随時協議していきたい」と述べた。
IAEA関係者は毎日新聞の取材に
「日本がプルトニウムを軍事転用する可能性があると考えているわけではないが、
使わないプルトニウムをためてどうするのか、よく話を聞く必要がある。
核セキュリティー(防護)の観点も忘れてはならない」と指摘した。
山根氏は会談後、IAEA総会の一般演説で、全加盟国向けに脱原発路線を初めて表明。
核燃料サイクルの継続には触れないまま、
「(プルトニウムの蓄積に伴う)核拡散の懸念がないことについての信頼を一層確実なものにできるよう、
IAEAや各国の協力を得ながら取り組んでいく」と述べた。
続きを読むに

たね蒔きジャーナル終了について
水野:
小出先生、番組冒頭で皆さまにお伝えしたんですが、
たね蒔きジャーナル、9月で終了いたします。
去年の原発事故直後から、小出先生にはずーっと解説をしていただいてまいりました。
ほんとうにありがとうございます。
小出:
いえ、こちらこそ。
この私のようなものの声を拾っていただいて、大変ありがたく思ってきました。
長い間お世話になってありがとうございました。
水野:
ほんとうにありがとうございます、こちらこそ感謝でいっぱいでございますが、
リスナーの方々からも、本当に小出先生へのメッセージ、
また、この解説のコーナーについて私たちに対して、応援して下さるメッセージを
本当に数え切れないぐらいに、沢山、これまでずっと頂いてまいりました。
少しご紹介させて下さい。
福島からお手紙で下さったんですが、
「原発事故の情報が錯綜するなか、真実を伝えて下さったのが
たね蒔きジャーナル、そして小出裕章さんでした。
おかしすぎる今の日本、権力・圧力に屈しない真実を報道する番組でいて欲しい」
こんなふうに下さいました。
あるいは東京からも下さって、
「原発事故が進む中、素人が考えても政府の説明では納得いかない事態の中で、
夜も眠れない恐怖が半月ほど続きましたが、
そうした日々、小出さんの説明を聞くことで『ああ、最悪こういうことなのだな』と、
腹をくくることでかえって落ち着くことが出来ました。
パニックに陥ることを防いで下さった。
事実を直視し、一人一人に考えさせる種を提供する番組でした」
こんなふうに頂きましたが、
今日は遠方からの方のメールをご紹介しておりますが、
もちろん関西にお住まいの方々から本当に沢山、
番組への応援、また小出先生への感謝の声を頂戴しました。
小出:
ありがとうございます。
ただ、え…、いつも水野さんが初めにおっしゃるように、このたね蒔きジャーナルというのは
「ニュースのたねを見逃しません」という事で、
本当に生活に密着したところから、大切な問題を拾い上げて、掘り下げていって下さるという、
ジャーナリズムというんでしょうか、報道というのでしょうか、
それの原点を支えるような番組を続けてきて下さったのだとおもいます。
水野:ありがとうございます。
小出:
そのことが評価されて坂田記念ジャーナリズム賞も受けた筈ですし、
関西だけではなく日本中あちこちから、そしてまた世界中から、
これほど広く愛された番組というのは、本当に例がないほど、ないのではないかと私は思います。
そのために私も何度か毎日放送に足を運びまして、
「たね蒔きジャーナルを存続してほしい」とお願いをしてきたのですけれども、
大変残念なことに、なりました。
でも、これまでやってきた方々、
水野さんはじめ近藤さん達、そしてたねまきジャーナルを支えて下さったスタッフの皆さんに
心からお礼を申し上げたいと思います。
水野:
ほんとうにありがとうございます。
小出さんもそうですし、他の方々もご自分の体を動かして、
何とか応援したいという思いを形にして下さった方々が大勢いらっしゃるという事を
本当に感謝しておりますし、
何よりもこのたねまきジャーナルで、こうした、…
出来るだけ頑張ってスタッフみんなで報道してきたつもりなんですけれども、
こうしたものを支えてきて下さったのは本当にリスナーの皆様の応援でございます。
あらためて感謝を申し上げたいと思います。
小出:
こちらこそありがとうございました。
9月いっぱいだそうですけれども、お付き合いさせてください。
水野:
はい、ぜひ。
あのー、9月28日金曜日が最後の放送ですので、
今週、そして来週の水曜と木曜と小出先生、また解説をよろしくお願いいたします。
小出:よろしくおねがいします。
プルトニウムの扱い方
水野:
今日質問させていただきたいことはですね、小出さん、
プルトニウムについてです。
日本政府が2030年代に原発稼働をゼロを目指す方針を、
ま、結局閣議決定はしなかったそうですが、
その前にIAEA 国際原子力機関には伝えに行ったんですよね。
そうしたら、IAEAの事務局長はこういうことをおっしゃいました。
「プルトニウムの扱いをしっかりと見ていきたい」というんですね。
で、この原発をゼロにして再処理をしない場合、
プルトニウムが溜まって行くことを懸念している模様なんですが、
この、プルトニウムが溜まる、蓄積されるというのは、どんな心配があるっていうんでしょうか?
小出:
原発というものを動かしてしまう限り、
原子炉の中にプルトニウムが出来てきてしまう事は避けられません。
ただしそれをそのままにしておくのであれば、プルトニウム問題というのはほとんど起きません。
問題は、その中から再処理という処理をして、プルトニウムを分離して取り出してしまうという、
その事によって生じます。
プルトニウムというのは原爆材料そのものですので、
水野:原爆の材料そのものがプルトニウムなんですか、
小出:そうです
水野:つまり、核兵器の転用にすぐつながるというのがプルトニウムという物質だと思っていいのでしょうか?
小出:
そうです。
ですから原子力発電をやるだけであれば、
ただただ、その放射性物質の一つとしてプルトニウムがそこにあるという事だけですので、
原爆材料にならないのですが、
日本の場合には核燃料サイクルを作り上げて、プルトニウムを取り出して、
それを日本は原爆にはしないけれども、高速増殖炉の燃料に使うというような事を
ずーーっと言い続けてきたのです。
ただ、高速増殖炉は全くできません。
実験炉というか、私たちが原型炉と呼んでいる、実験炉に毛の生えたような「もんじゅ」でさえ、
すでに1兆円のお金を捨てましたけれども、
水野:1兆円、あれ捨てて、何にも出来ていないんですよね。
小出:
はい、1kwアワーの電気も起こしていないという、
本当にどうしようもないものになってしまいましたし、
水野:それでもこれ、「廃炉にしない」という方針が出てきましたよね。
小出:
はい
これは、高速増殖炉というものを一度でも、少しでも動かすことが出来ると、
超優秀な原爆材料になるプルトニウムが手に入るからなのです。
水野:はぁ~あ
小出:
ですから今でも「もんじゅ」は廃炉にしないし
研究炉として残すというような事になっているのです。
水野:
残すと言っています。
これ意味が分からなかったんです。研究炉として残す意味って、
小出:はい、それは超優秀原爆材料が欲しいからなのです。
水野:
はぁ・・・・・
近藤さん、プルトニウムの問題というのは、
全くエネルギー分野とは違う分野にも関連してくるということですか、
近藤:
そうですね。
ですから、まあ小出先生が、1,2,3,4と原発推進の理由をいろいろと挙げていましたけれども、
その中に核兵器に向けての転用が可能だという事もあるんじゃないかという・・・
・・・あー、ま、ここのところと直結する話ですよね、プルトニウム
小出:そうです。
水野:ん・・・
これ、ただですね、私の理解が間違っているのかもしれませんが、
IAEAの天野事務局長が言っているのは、
「再処理をしていかないとプルトニウムが蓄積されて、核兵器、核拡散につながる」
という事をおそれているように、聞こえたんですよ。
小出:多分それは水野さんの受け取り方が違っていると思います。
水野:私が違っているんですね。
小出:
はい。
日本は核燃料サイクルは進めるという事を表明しています。
核燃料サイクルというのは再処理という事も含めてという事なので、
原子力を仮にゼロにしたとしても、核燃料サイクルというものをやってしまうと、
すでに動いていた原子力発電所の燃料からプルトニウムを取り出してしまう事になるのです。
その始末の仕方が全く分かっていませんので、
水野:プルトニウムの始末の仕方が分からないんですか?
小出:
はい、そうです。
原爆になるか、高速増殖炉の燃料にするか、どちらかだったわけですけれども、
高速増殖炉がもう実用化できないという事は、この間の歴史で、もうはっきりとしてしまっているのです。
そうであれば、「再処理を断念する」というのが当然の選択の筈なのですが、
日本というこの国は再処理を相変わらず「やりたい」と言い続けているのです。
ですから世界中が日本を不信の目で見ているわけですし、
IAEAにしても、「本当にそんなことをやるのか」と言って、注意を喚起している訳です。
水野:
政府の方針が一応原発ゼロをうたいながら、
再処理をすると言っているところが矛盾があるというのは、
「何でこんなことになるんだろう」と思っていたんですが、
そこには、この核兵器転用の疑いがもたれるという、
そういう国際的な見方も絡まっているんですね。
小出:
そうです。
原発をもうやらないというならば、プルトニウムを取り出す意味も本当は「ない」のです。
水野:そうですね。
小出:
それなのに取り出すという事は、
「核兵器をつくるんだろう」というふうに、どの国だって思うのが当然な訳です。
水野:
そうした意味でも国際的な信用をうし……
先ず、ま、まま、今信用があるのかどうかは私にはわかりませんが、
信用をより失ってしまう恐れがあるとみなければいけないんでしょうか
小出:
ま、そうですね。
原子力発電を止めると言いながら再処理をやるなんていう事は本当に論外な事だと、わたしは思います。
水野:はい、どうもありがとうございました。
小出裕章さんからのメッセージ
「たね蒔きジャーナル」では、昨年3月14日以降、大変お世話になりました。
国、電力会社などが一体となった原子力の大本営発表のもと、少しでも事実に近い情報を流し続けてくださり、ありがたく思いました。
そして、私がありがたく思うだけでなく、「坂田記念ジャーナリズム賞」を受賞したことで、業界内部でも評価されました。
さらに、毎日放送が聞けるエリアだけでなく、世界の多数の視聴者から、これだけ愛された番組もなかったはずと思います。
それを潰すのであれば、しっかりした説明をしてくれるよう毎日放送にお願いしてきましたが、残念ながら私が納得できる説明は得られませんでした。
ジャーナリズム、報道の本来の仕事を守ってきた「たね蒔きジャーナル」が潰されたことを心から残念に思います。
2012年9月19日 小出 裕章
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コメント
◎百万言費やしても「脱原発ツブシ」にしか見えない
MBSラジオ様
どんなに美しい言葉でいわけしても、
たね蒔きジャーナルの終了は、
単なる「脱原発ツブシ」にしか見えない。
いま国民の命にとって一番重大事は、
原発・エネルギー問題
「脱原発」できるかどうか。それを他の話題に変えるのは、
「脱原発ツブシ」しかありえない。
マスコミや政界に電力会社から流れている
巨大な資金は、
もともと総括原価方式により、
私たちが払っている電気料金なのです。
そのマスコミに広告料等で流れる電気料金を、
返して頂きたいです!!
マスコミの本当のスポンサーは「脱原発」を望む
われわれ国民であることをお忘れ無く!
MBSラジオ様
どんなに美しい言葉でいわけしても、
たね蒔きジャーナルの終了は、
単なる「脱原発ツブシ」にしか見えない。
いま国民の命にとって一番重大事は、
原発・エネルギー問題
「脱原発」できるかどうか。それを他の話題に変えるのは、
「脱原発ツブシ」しかありえない。
マスコミや政界に電力会社から流れている
巨大な資金は、
もともと総括原価方式により、
私たちが払っている電気料金なのです。
そのマスコミに広告料等で流れる電気料金を、
返して頂きたいです!!
マスコミの本当のスポンサーは「脱原発」を望む
われわれ国民であることをお忘れ無く!
【国民の90%を占める原発0派】 | 2012.09.20 11:35 | 編集