今日発足!原子力規制委員会、メンバーはどんな人?
2012年9月19日水曜日
番組冒頭部分の「たねまきジャーナル終了のお知らせ」と小出先生のコーナーは
こちらに書き出しています。↓
「たね蒔きジャーナル終了・プルトニウムの扱い方」小出裕章氏
9/19たねまきJ(内容書き出し・参考あり)
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
08:40
今日の特集でございますけれども、
近藤さ~ん、さっきおっしゃったみたいに「なんだか時代が後ろを向いて走っているんじゃないか」という、
ね、そう感じさせるニュースはこの頃多々具体的にあるわけですけれども、
あの、今日は原子力規制委員会発足です。
その人事についてはいろんな見方があるわけですけれども、
今日はですね、慶応義塾大学の金子勝教授に登場していただいて、
この人事の裏側に迫って頂こうと思っております。
33:48
水野:
たねまきジャーナル今日の特集です。
近藤さ~ん、原子力規制委員会が今日発足ですよね。
近藤:そうですね
水野:
今日のテーマはその原子力規制委員会、メンバーはどんな人?ということで、
その人事の裏側をいろいろと見ていきたいと思います。
今日はですね、
慶応義塾大学経済学部教授でいらっしゃいます金子勝さんと久しぶりにつながせていただきます。
金子さんこんばんは、どうもよろしくお願いいたします。
金子さんはですね、
原子力委員会の有識者会議である「新大綱作成会議」というところのメンバーでいらっしゃいますので、
いうたら、「原子力っ行政を、これどうやって行くんだ」という方角を決めていくところのメンバーで、
金子:
そうなんですけれども、委員会はwムラ会議、秘密会議をやってしまって、ww
空中分解状態です。
水野:
そうですよね、
金子さんものすごくこのとき激怒しましたよね、
金子:そうですね、暴れすぎちゃったかもしれません。
水野:
いや、裏会議とかっていうものが、この3.11以降でもまだ存在しているという、
もう、そ、そのこと自体にわたしらはあきれ返るんですけれど、
金子:ビックリしますよね
水野:
金子さんはもうまさにその中にいらっしゃると、
政治家や、官僚、役人のいろんな体質をまざまざとご覧になっていると思うんですね。
金子:wwそうですね、もう、呆れちゃいますよね。
水野:
呆れちゃいますか、
今日の原子力規制委員会発足にあたっては、もう率直なところどんなご感想でしょうか?
金子:いやね、これみんな逆戻りしちゃうような気配をちょっと感じますよね。
水野:逆戻り・・・
金子:
なんか、あれじゃないですけ、
ようやく世論にこたえて、「30年代原発ゼロ」というのを首相が口にしたわけですよ。
ね、見直すとか言う曖昧な表現ですけど、
水野:ま、曖昧ではありながらも一応「2030年代原発ゼロ」という看板が出ましたよね。
金子:
ところが、閣議決定は曖昧になり、でしょ?
で、今度はなんか、「自民党中心の政権になるんじゃないか」っていうふうに言われているんだけど、
これがまた、5人の候補が全部原発ゼロに反対ですからね。

水野:自民党の総裁候補、皆さん原発ゼロには反対のお立場なんですね。
金子:
そうです、場合によっては、もう今言っていることも全部反故になって、
この規制委員会が残ったら、元の木阿弥になっちゃうんじゃないかなっていう、
そういう危惧を強く持っていますね。
続きを読むに
つづく
水野:
近藤さ~ん、
金子さんが逆戻りを全部しちゃうんじゃないか、っていう危惧をおっしゃっていますが、
近藤:
僕もそんな危機感を持ちますね。
ん…とりわけ経済3団体が一斉に声をそろえて政府の方針に異議を唱えるという、
あんまりないんじゃないですかね、今までには。
水野:お三方が一堂に会して会見なさるというのはちょっとないですよね。
金子:
ま、見ててもね、日本の内側20年を見ていると
経営者がダメになっているんだなっていうのを強く感じますね。
あの、なんか農業を改革しろと言っている本人が、この規制に守られて地域独占で、
総括原価主義でで利益がガンボガンボ上がるというようなのが財界団体の中心にいるとか、
なんかそういう自己反省の前で、じゃあ将来明るい、もっと技術革新を誘導して、
「こういう社会をつくろう!」っていうんじゃなくて、
一生懸命既得権益を守ろうとしているっていうか、そういう姿っていうのが、
なんとなく余計に危惧を抱かせますよね。
んーーー、なんか困ったもんだなっていう、
水野:
この逆戻りの流れを危惧していらっしゃるのが、
原子力規制委員会、今日発足したこの人事にも、
…じゃあ、どう言うふうに具体的に表れているんでしょうか?
金子:
まずはこの原子力規制委員会の設置法の中で、
国会の同意人事というのが決まっている訳ですよ。
水野:
これは国会の衆議院・参議院、
両方が過半数で「この人でよろしいよ」と言わないと決まらないもの、違いましたっけ?
金子:
そう、それは何故そういう規定があるか?っていうと、
今まで原子力事業者と、原子力安全委員会とか原子力安全保安院とか、
ちっとも安全じゃない規制側と事業者側が、癒着というか慣れ合いの関係になってしまったために、
あんな大事故、福島第一原発事故のような事を起こしたという、
反省のもとにそれが入ったわけですよね。
水野:そうですよね。
金子:
ところが同意が出来なくなって、
民主党の中にも反対がすごく多いんですね。
水野:「この人事じゃ駄目だ」というふうに与党の中でも反対論が多いんですよね。
金子:
そうそう、これでまた分離すると与党から転げ落ちちゃうので、
で、国会を空転させた状況で、
ま、自民党の方もそういう「解散、解散」ってやってたんで、
空転させた状況でいきなり「例外規定」じゃないですか!
首相が任命しちゃうんだから。
水野:これ、「例外規定」というのは普通よっぽどの緊急事態の時に使うものなんですって?
金子:
そうですよ。
だから自分たちで緊急事態だって言って作っちゃって、
法律がスタートからですね、一番、なんて言うんでしょうか、あんパンの餡子に当たる中身の部分が、
独立性を担保する部分がまず発動されないで、
「例外規定」の文言が出てきちゃったっていうのは、もう、
最初からこの設置にミソを付けちゃうという、
もう、なんか、人がこう信頼性ってあるじゃないですか、
委員会に対する信頼性って。
水野:それ今回ものすごく大切なところだったと思うんですよ。
金子:
それが最初から壊れちゃっている感じが非常に強くて、
たとえばね、過去にいろいろ言われた、
たとえば耐震のバックチェックと言われて、安全基準が2005年に変わったんだけど、
それを既存の原発に適応しようとするのを、
電気事業者と保安院が一緒になって、それを骨抜きにしたりとか、
水野:何で役所が一緒になって骨抜きにすんねんな~
金子:
だから過去、事故隠しだとか情報隠しは山ほどやっているし、
1990年代の、「全電源喪失はない」っていう原子力安全委員会のあれも、
電気事業者がやっぱり絡んでいるという事なので、
そういう状態を避けるための、ま、1丁目1番地というか、一里塚というか、
そこのところがまず発動されなくて、
次に、じゃあ、出てきた人事がそれなりの人ならまだしも、
水野:どうなんですか?
金子:また原子力ムラでしょ?
水野:これの委員長の田中俊一さんっていう方はどういう方なんですか?
金子:
この人はですね、日本原子力研究機構って呼ばれている機関の特別顧問をやってたんですね。
これは、みなさん、高速増殖炉の「もんじゅ」を知っていますよね
水野:ああ、はい。もんじゅ。
金子:
もんじゅ君で有名になっちゃいましたけれど、
15年も事故だらけで動いていなくて、2兆円ぐらい増資している、
要するに核燃料サイクルの原子炉を持っているわけです。
つまり、原子力事業者なんですよ
水野:あっ!そうなんですか!
金子:
おまけに東海にも再処理施設を持っていますから、これも事業者なんですよ。
それから、六ヶ所は直接じゃないですけど、やっぱり六ヶ所の再処理施設の工程にコミットをしているんですよ。
それで、ガラス固化過程というのが動かなくなって、ダメになったでしょ。
だからこの原子力研究開発機構っていうのは、原子力事業者で、国の原子力事業者で、
民間の電力事業者じゃないっていう理由で、
法律を勝手に解釈して「この人は的確だ」とやっているんだけど、
どう見ても原子力事業者の推進側ですよ、これ。
水野:
はぁー、そうなんですか。
ただ、確か田中さんはですね、いわゆる国会議員からの面接みたいな形でね、おしゃべりになった時に、
「事業者との付き合いがあまりない」っておっしゃったように思いますよ。
金子:
だって、この人原子力委員長代理の時に、
もうこの時代にも、秘密会合裏会議をやっていたんですよ。
水野:やってたんですか!
金子:そうです。
水野:言うたら、原子力委員会のNo2.でいらした訳でしょ?
金子:
そうです。
裏会議をやってて、彼は国会の答弁で、その所信の後の質問に対して、
「大したことやっていませんでした」と。
「もう大綱が決まった後でしたし」っていう答弁なんですよ。
「大したことやっていなくてもお付き合いしているんじゃないの?あなた」っていうね、
これ、やっぱり、そのまずい人事ですよね。
今問題が起きている、そういう原子力委員長の委員会の代理をやっているという、
水野:そうですよね。
金子:
電気事業者の元役員であり、しかもその後も原子力関係の、
いまなんか、高度情報化技術開発機構とか何とかいう名前になっていますけれども、
もともとは原子力データーセンターですから、
文科省系の原子力ムラ官僚だと考えてもいいと思います。
水野:あ、文部科学省系の原子力行政の官僚のお一人と考えたら分かりやすいタイプの方。
金子:村長の一人です。
水野:村長ですか!!
金子:
原子力村の村長の一人だと思いますね。
で、更田(ふけた)さんという方も、
水野:更田さんという方も委員でいらっしゃるんですよね。
金子:そうです、若い時から、ふけたさんという名前ですが・・・
水野:いやそんなw金子さんって本当のジョークがいっぱい飛び交う方なんですねwふけたさん。
金子:
すみません、オヤジでw
この人も、現職の原子力開発機構の部長ですから。
水野:それって、どういう感じの方ですか?
金子:この人だって、「もんじゅ」をやっているわけだから、
水野:あっ!そうか!!
金子:事業者団体の現職だから、これは完全に違反だと思うんですけれど。
水野:えぇーッ!!
金子:
だからそういう、
それから中村佳代子さんっていうのは、
放射線審議会のメンバーで、500ベクレルから100ベクレルに下げるのを、
食品の安全基準の。
水野:
食品の安全基準が最初500ベクレルでした。
それを100ベクレルに下げましたけれど、
金子:放射線審議会で最後まで抵抗しましたしね。
水野:えっ!?「500ベクレルのままがいい」とおっしゃった方なんですか?
金子:
そうです。
「20ミリシーベルト以下は大丈夫」みたいな発言も沢山しているといろんなところで書かれていますよね。
水野:はーーっ!
金子:
だから、要するに推進側と規制側が表裏一体化しちゃっている人事だったら、
今までの委員会と何も変わらないじゃないですか。
水野:そうなんですか。
金子:
だからこれで、今はその反原発というか脱原発の世論が強くて、
みんなOK出来なくて「反省しています」とか口先でいろいろと言ってても、
先ほど言ったように政治の状況が変わってしまった時には、
また「わが世の春」になっちゃうわけですよね。
水野:はぁ、近藤さん、今具体的なお話を聞かれていかがです?
近藤:
ただ、結局最初の方でおっしゃっていた、与党の中の造反ね、
僕はそれを結構恐れていたんだと思いますよ。
で、安全の番人だという事でこういう方達を指名するんならね、
少なくてもですよ、少なくてもそれは国会の同意を取ったほうがいいですよ。
金子:そうですよね。
水野:少なくても、ね。
近藤:うん。とった方がいい。
金子:
それからね、
普通、こういう委員会って、原子力委員会でも反対派の人を入れるじゃないですか。
ひとりとかふたり”飾り”で入れるんですよ。
水野:
まぁ、ひとりだけ、飾りでも嘘でも。嘘と言ったら失礼ですね、
飾りとしてでも入れるっていうのがこういう物の常識だった訳ですね。
金子:
小出さんなんかはそういうの「飾りは嫌よ」というね。
「飾りじゃないのよ私は~♫♪♬」みたいな感じで言ったりするわけじゃないですか。
で、僕はまあ、こういう時代でこういう事故が起きたから、行ってって言いたい放題言って
なんて言うか、出来るだけのことはやろうという立場でやりましたけれど、
普通はバランスをとって、賛成派反対派みたいなのをやって、
議長をそれとなく、それなりに信用できる人を推進派で連れて来て、
反対派の意見も、チョコッと取り入れてやるっていうのが、
大体普通の審議会とかそういう物のパターンなんですけれども、
それも露骨すぎますよね。
水野:それさえも”ない”っていうことですものね。
金子:
田中さんは「反省した」って言っても具体的なことはなにも反省していないんです。
だから、政治家っぽい振る舞いなので、余計に心配なんですね。
というのは、原子力損害賠償紛争審議会の委員長なんですけど、
これたとえば、「福島で100ミリシーベルト以下は大丈夫」みたいな発言をしていたり、
水野:ええぇぇぇーッ!!はい、
金子:当初ですね、で、人が逃げなきゃいけないのを遅らせちゃっているわけです。
水野:そっち側の考えを述べてらしたんだ!
金子:
そうですよ。
紛争審議会でも「20ミリシーベルト以下は帰還が前提」だって。
水野:ああ、つまりその賠償金額が出来るだけ低くなるような側の発言をしてこられた方なんですね。
金子:
そうなんです。
だから、2012年の3月のあと、1年ぐらい経ってから、
「自主避難の損害賠償を削った方がいい」とか、
水野:ええっ!
金子:
この人も500ベクレルから100ベクレルに食品の安全基準を下げる時に
「風評被害を広げる」と言って、公然と反対しているんですね。
ところが彼は所信声明で、
「福島の人が放射能で苦しんでいるのを、心を痛んでいます」ってこう言って
水野:そう言っていましたよ。
金子:
ところが、現実の紛争審議委員会、今どきインターネットで放送されちゃうじゃないですか、どんどん。
それがもうインターネットで沢山アップされていて、
自主避難の賠償を一生懸命委員長が決めた時も、
最後にメモを読み上げて抗議しているんですよ。
水野:はぁ・・・・
金子:だからこれはもう強烈すぎるなっていう
水野:
あの、この方の言葉を聞いているととてもソフトなお話しぶりなんですよね。
で、ものすごく丁寧な言葉が柔らかく聞こえるので、私は今金子さんにうかがって、
「え?やってはることと言うてはることと、エライ違うやんか!」っていう印象を持ちますね。
金子:
彼はだって、過去の原子力委員会でこういう発言をしているんですよ。
JCOの事故の時、ありましたよね1990年代に。
あのJCOの事故の時に、
「住民は当然今後反発が強まるもんですけど、以外と賠償額が少なくなりました」と、
これはノウハウを体系化したほうがいいみたいな、ね。
そういう発言をしていて今日と同じ行動様式をとっていて、
40年の廃炉の原則も「厳しくやります」と言っているんですが、
厳格、ようするに、「場合によっては認める」ようなニュアンスのある発言しかしていませんよね。
だから、すごく心配で、
ちょっと言葉は悪いけれど、
ヤクザのチンピラみたいな威勢のいい人っていうのは大体小物で、
本当のなんか怖い人は静かで、
なんとなく凄んでみたり、謝ってみたりするんだけど、
決して自分のやることは変えないみたいなね。
なんか、ちょっと例えが悪かったかもしれないけど、
むしろ逆に科学者としてみれないっていうか、僕なんかが見ていると。
政治家。
原子力政治の政治家みたいに振る舞っているように、映るんですね。
で、彼は行動一つ一つに対して、決して、反省していないですよ。
「100ミリシーベルト発言は間違っていました」とか
「20ミリの期間は間違っていました」とか、
「食品の安全基準を下げようとしたことは間違っていました」とか、
「ご批判は承知しております」以上は言わないんです。
水野:は~。
金子:
だから「私はちょっと原子力ムラと言われております」という事も認めるんだけど、
「それは人の見方ですので」、とかね、
つまり、自分がどう言う立場で、
たとえば高速増殖炉についてどういうふうにするか?とか、
再処理については原子力機構も含めた日本原電も含めた推進に対して、
どういうふうに私は振る舞いますとか、
そういう事に関してですね、
具体的なことについてはほとんど言わずに、抽象的な言葉で言うんです。
だからそこが、
あの科学者って、一つ一つの現象や、一つ一つの事象に対して、
自分の自説にしたがって、科学的論拠でしゃべるっていうのが普通じゃないですか。
ところが言葉の選び方が非常に抽象的で、具体的なことに対しては。
抽象的には「反省しています」とか、「福島の人の事を考えています」とか言いながら、
場面場面で発言しているのがすごく強烈な推進側の発言で、
本当はもう、いろんなところでもメディアでも出てしまっているし、
今日、インターネットメディアが発達しちゃっているが為に、
もういろんなところで、そういう委員会での彼の発言がアップされて、何度も見られているという状況なので、
むしろ、普通のメディアが、大手メディアがそういう事をきちんと報道していないんですよ。
水野:
という事は私たちとしては、この田中さんが具体的に何をしようとしているか?という事を
言葉じゃなく、具体的なところをちゃんとチェックしておかなきゃいけないことになりますよね。
金子:
それからやっぱり、僕が思うに、
福島事故の前に警鐘を鳴らしていた人をやっぱりいれるべきなんだと思うんですよ。
水野:たとえば、小出先生のような方が入る状況って全然なさそうですか?
金子:ないでしょうね、多分。
水野:あ、ないんだ。
金子:
今の状況の中では。
なんて言ったってこういうメンバーの中で、
たとえば他にも原子炉の技術者だった後藤政志さんとか田中三彦さんとか、
非常に批判的な発言をきちんとしてこられた方もいるわけだし、
まあ、吉岡 斉さんとか、沢山いるじゃないですか!
水野:
はい。でもそういう方は入らない。
というのが現状なんですね。
金子:そうなんです。だから現状
水野:金子さんすみません、あのちょっと時間がきてしまいました。
金子:ほんとう?ごめんなさいね。
水野:だいぶ内情が分かってまいりました。
金子:だからよく注意深く皆さん見ておいて欲しいんですね。
水野:はい。そこは本当の覚えておきます。どうもありがとうございました。
ムラ会議、秘密会議
「原子力ムラ」が秘密会合5/24報道ステーション・飯田哲也氏(動画・内容書き出し)
「全電源喪失はない」っていう原子力安全委員会のあれ
斑目春樹最後の日9/18ニュースウオッチ9より(音声&内容書き出し)
2011年5月 斑目春樹委員長:
「長期間の外部電源喪失は考えなくていい」なんてわざわざ書いてますよね。
私も本当にうっかりしていましたけれども、
あまりにもこれについて目をそむけ過ぎていた。
そういう事だったんだ!って思いました。
田中俊一さんの話を書き出していると何時も嫌な感じになるのは、
「具体的なことについてはほとんど言わずに、抽象的な言葉で言うんです」
これだ!と。
<怒りの文字起こし>田中俊一 訓示:原子力規制委員会発足式 2012年9月19日
文字起こしをしながら怒りの感情が湧いてくるのは、
何一つ本当のことをハッキリ言わないで抽象的な言葉ばかりの発言のせいだったんだと、
原因がはっきり分かったこと金子さんに感謝します。
8/1国民に隠された規制委員人事!議運委員会・田中氏所信質疑(動画・内容全て書き出し)
2012年9月19日水曜日
番組冒頭部分の「たねまきジャーナル終了のお知らせ」と小出先生のコーナーは
こちらに書き出しています。↓
「たね蒔きジャーナル終了・プルトニウムの扱い方」小出裕章氏
9/19たねまきJ(内容書き出し・参考あり)
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
08:40
今日の特集でございますけれども、
近藤さ~ん、さっきおっしゃったみたいに「なんだか時代が後ろを向いて走っているんじゃないか」という、
ね、そう感じさせるニュースはこの頃多々具体的にあるわけですけれども、
あの、今日は原子力規制委員会発足です。
その人事についてはいろんな見方があるわけですけれども、
今日はですね、慶応義塾大学の金子勝教授に登場していただいて、
この人事の裏側に迫って頂こうと思っております。
33:48
水野:
たねまきジャーナル今日の特集です。
近藤さ~ん、原子力規制委員会が今日発足ですよね。
近藤:そうですね
水野:
今日のテーマはその原子力規制委員会、メンバーはどんな人?ということで、
その人事の裏側をいろいろと見ていきたいと思います。
今日はですね、
慶応義塾大学経済学部教授でいらっしゃいます金子勝さんと久しぶりにつながせていただきます。
金子さんこんばんは、どうもよろしくお願いいたします。
金子さんはですね、
原子力委員会の有識者会議である「新大綱作成会議」というところのメンバーでいらっしゃいますので、
いうたら、「原子力っ行政を、これどうやって行くんだ」という方角を決めていくところのメンバーで、
金子:
そうなんですけれども、委員会はwムラ会議、秘密会議をやってしまって、ww
空中分解状態です。
水野:
そうですよね、
金子さんものすごくこのとき激怒しましたよね、
金子:そうですね、暴れすぎちゃったかもしれません。
水野:
いや、裏会議とかっていうものが、この3.11以降でもまだ存在しているという、
もう、そ、そのこと自体にわたしらはあきれ返るんですけれど、
金子:ビックリしますよね
水野:
金子さんはもうまさにその中にいらっしゃると、
政治家や、官僚、役人のいろんな体質をまざまざとご覧になっていると思うんですね。
金子:wwそうですね、もう、呆れちゃいますよね。
水野:
呆れちゃいますか、
今日の原子力規制委員会発足にあたっては、もう率直なところどんなご感想でしょうか?
金子:いやね、これみんな逆戻りしちゃうような気配をちょっと感じますよね。
水野:逆戻り・・・
金子:
なんか、あれじゃないですけ、
ようやく世論にこたえて、「30年代原発ゼロ」というのを首相が口にしたわけですよ。
ね、見直すとか言う曖昧な表現ですけど、
水野:ま、曖昧ではありながらも一応「2030年代原発ゼロ」という看板が出ましたよね。
金子:
ところが、閣議決定は曖昧になり、でしょ?
で、今度はなんか、「自民党中心の政権になるんじゃないか」っていうふうに言われているんだけど、
これがまた、5人の候補が全部原発ゼロに反対ですからね。

水野:自民党の総裁候補、皆さん原発ゼロには反対のお立場なんですね。
金子:
そうです、場合によっては、もう今言っていることも全部反故になって、
この規制委員会が残ったら、元の木阿弥になっちゃうんじゃないかなっていう、
そういう危惧を強く持っていますね。
続きを読むに

水野:
近藤さ~ん、
金子さんが逆戻りを全部しちゃうんじゃないか、っていう危惧をおっしゃっていますが、
近藤:
僕もそんな危機感を持ちますね。
ん…とりわけ経済3団体が一斉に声をそろえて政府の方針に異議を唱えるという、
あんまりないんじゃないですかね、今までには。
水野:お三方が一堂に会して会見なさるというのはちょっとないですよね。
金子:
ま、見ててもね、日本の内側20年を見ていると
経営者がダメになっているんだなっていうのを強く感じますね。
あの、なんか農業を改革しろと言っている本人が、この規制に守られて地域独占で、
総括原価主義でで利益がガンボガンボ上がるというようなのが財界団体の中心にいるとか、
なんかそういう自己反省の前で、じゃあ将来明るい、もっと技術革新を誘導して、
「こういう社会をつくろう!」っていうんじゃなくて、
一生懸命既得権益を守ろうとしているっていうか、そういう姿っていうのが、
なんとなく余計に危惧を抱かせますよね。
んーーー、なんか困ったもんだなっていう、
水野:
この逆戻りの流れを危惧していらっしゃるのが、
原子力規制委員会、今日発足したこの人事にも、
…じゃあ、どう言うふうに具体的に表れているんでしょうか?
金子:
まずはこの原子力規制委員会の設置法の中で、
国会の同意人事というのが決まっている訳ですよ。
水野:
これは国会の衆議院・参議院、
両方が過半数で「この人でよろしいよ」と言わないと決まらないもの、違いましたっけ?
金子:
そう、それは何故そういう規定があるか?っていうと、
今まで原子力事業者と、原子力安全委員会とか原子力安全保安院とか、
ちっとも安全じゃない規制側と事業者側が、癒着というか慣れ合いの関係になってしまったために、
あんな大事故、福島第一原発事故のような事を起こしたという、
反省のもとにそれが入ったわけですよね。
水野:そうですよね。
金子:
ところが同意が出来なくなって、
民主党の中にも反対がすごく多いんですね。
水野:「この人事じゃ駄目だ」というふうに与党の中でも反対論が多いんですよね。
金子:
そうそう、これでまた分離すると与党から転げ落ちちゃうので、
で、国会を空転させた状況で、
ま、自民党の方もそういう「解散、解散」ってやってたんで、
空転させた状況でいきなり「例外規定」じゃないですか!
首相が任命しちゃうんだから。
水野:これ、「例外規定」というのは普通よっぽどの緊急事態の時に使うものなんですって?
金子:
そうですよ。
だから自分たちで緊急事態だって言って作っちゃって、
法律がスタートからですね、一番、なんて言うんでしょうか、あんパンの餡子に当たる中身の部分が、
独立性を担保する部分がまず発動されないで、
「例外規定」の文言が出てきちゃったっていうのは、もう、
最初からこの設置にミソを付けちゃうという、
もう、なんか、人がこう信頼性ってあるじゃないですか、
委員会に対する信頼性って。
水野:それ今回ものすごく大切なところだったと思うんですよ。
金子:
それが最初から壊れちゃっている感じが非常に強くて、
たとえばね、過去にいろいろ言われた、
たとえば耐震のバックチェックと言われて、安全基準が2005年に変わったんだけど、
それを既存の原発に適応しようとするのを、
電気事業者と保安院が一緒になって、それを骨抜きにしたりとか、
水野:何で役所が一緒になって骨抜きにすんねんな~
金子:
だから過去、事故隠しだとか情報隠しは山ほどやっているし、
1990年代の、「全電源喪失はない」っていう原子力安全委員会のあれも、
電気事業者がやっぱり絡んでいるという事なので、
そういう状態を避けるための、ま、1丁目1番地というか、一里塚というか、
そこのところがまず発動されなくて、
次に、じゃあ、出てきた人事がそれなりの人ならまだしも、
水野:どうなんですか?
金子:また原子力ムラでしょ?
水野:これの委員長の田中俊一さんっていう方はどういう方なんですか?
金子:
この人はですね、日本原子力研究機構って呼ばれている機関の特別顧問をやってたんですね。
これは、みなさん、高速増殖炉の「もんじゅ」を知っていますよね
水野:ああ、はい。もんじゅ。
金子:
もんじゅ君で有名になっちゃいましたけれど、
15年も事故だらけで動いていなくて、2兆円ぐらい増資している、
要するに核燃料サイクルの原子炉を持っているわけです。
つまり、原子力事業者なんですよ
水野:あっ!そうなんですか!
金子:
おまけに東海にも再処理施設を持っていますから、これも事業者なんですよ。
それから、六ヶ所は直接じゃないですけど、やっぱり六ヶ所の再処理施設の工程にコミットをしているんですよ。
それで、ガラス固化過程というのが動かなくなって、ダメになったでしょ。
だからこの原子力研究開発機構っていうのは、原子力事業者で、国の原子力事業者で、
民間の電力事業者じゃないっていう理由で、
法律を勝手に解釈して「この人は的確だ」とやっているんだけど、
どう見ても原子力事業者の推進側ですよ、これ。
水野:
はぁー、そうなんですか。
ただ、確か田中さんはですね、いわゆる国会議員からの面接みたいな形でね、おしゃべりになった時に、
「事業者との付き合いがあまりない」っておっしゃったように思いますよ。
金子:
だって、この人原子力委員長代理の時に、
もうこの時代にも、秘密会合裏会議をやっていたんですよ。
水野:やってたんですか!
金子:そうです。
水野:言うたら、原子力委員会のNo2.でいらした訳でしょ?
金子:
そうです。
裏会議をやってて、彼は国会の答弁で、その所信の後の質問に対して、
「大したことやっていませんでした」と。
「もう大綱が決まった後でしたし」っていう答弁なんですよ。
「大したことやっていなくてもお付き合いしているんじゃないの?あなた」っていうね、
これ、やっぱり、そのまずい人事ですよね。
今問題が起きている、そういう原子力委員長の委員会の代理をやっているという、
水野:そうですよね。
金子:
電気事業者の元役員であり、しかもその後も原子力関係の、
いまなんか、高度情報化技術開発機構とか何とかいう名前になっていますけれども、
もともとは原子力データーセンターですから、
文科省系の原子力ムラ官僚だと考えてもいいと思います。
水野:あ、文部科学省系の原子力行政の官僚のお一人と考えたら分かりやすいタイプの方。
金子:村長の一人です。
水野:村長ですか!!
金子:
原子力村の村長の一人だと思いますね。
で、更田(ふけた)さんという方も、
水野:更田さんという方も委員でいらっしゃるんですよね。
金子:そうです、若い時から、ふけたさんという名前ですが・・・
水野:いやそんなw金子さんって本当のジョークがいっぱい飛び交う方なんですねwふけたさん。
金子:
すみません、オヤジでw
この人も、現職の原子力開発機構の部長ですから。
水野:それって、どういう感じの方ですか?
金子:この人だって、「もんじゅ」をやっているわけだから、
水野:あっ!そうか!!
金子:事業者団体の現職だから、これは完全に違反だと思うんですけれど。
水野:えぇーッ!!
金子:
だからそういう、
それから中村佳代子さんっていうのは、
放射線審議会のメンバーで、500ベクレルから100ベクレルに下げるのを、
食品の安全基準の。
水野:
食品の安全基準が最初500ベクレルでした。
それを100ベクレルに下げましたけれど、
金子:放射線審議会で最後まで抵抗しましたしね。
水野:えっ!?「500ベクレルのままがいい」とおっしゃった方なんですか?
金子:
そうです。
「20ミリシーベルト以下は大丈夫」みたいな発言も沢山しているといろんなところで書かれていますよね。
水野:はーーっ!
金子:
だから、要するに推進側と規制側が表裏一体化しちゃっている人事だったら、
今までの委員会と何も変わらないじゃないですか。
水野:そうなんですか。
金子:
だからこれで、今はその反原発というか脱原発の世論が強くて、
みんなOK出来なくて「反省しています」とか口先でいろいろと言ってても、
先ほど言ったように政治の状況が変わってしまった時には、
また「わが世の春」になっちゃうわけですよね。
水野:はぁ、近藤さん、今具体的なお話を聞かれていかがです?
近藤:
ただ、結局最初の方でおっしゃっていた、与党の中の造反ね、
僕はそれを結構恐れていたんだと思いますよ。
で、安全の番人だという事でこういう方達を指名するんならね、
少なくてもですよ、少なくてもそれは国会の同意を取ったほうがいいですよ。
金子:そうですよね。
水野:少なくても、ね。
近藤:うん。とった方がいい。
金子:
それからね、
普通、こういう委員会って、原子力委員会でも反対派の人を入れるじゃないですか。
ひとりとかふたり”飾り”で入れるんですよ。
水野:
まぁ、ひとりだけ、飾りでも嘘でも。嘘と言ったら失礼ですね、
飾りとしてでも入れるっていうのがこういう物の常識だった訳ですね。
金子:
小出さんなんかはそういうの「飾りは嫌よ」というね。
「飾りじゃないのよ私は~♫♪♬」みたいな感じで言ったりするわけじゃないですか。
で、僕はまあ、こういう時代でこういう事故が起きたから、行ってって言いたい放題言って
なんて言うか、出来るだけのことはやろうという立場でやりましたけれど、
普通はバランスをとって、賛成派反対派みたいなのをやって、
議長をそれとなく、それなりに信用できる人を推進派で連れて来て、
反対派の意見も、チョコッと取り入れてやるっていうのが、
大体普通の審議会とかそういう物のパターンなんですけれども、
それも露骨すぎますよね。
水野:それさえも”ない”っていうことですものね。
金子:
田中さんは「反省した」って言っても具体的なことはなにも反省していないんです。
だから、政治家っぽい振る舞いなので、余計に心配なんですね。
というのは、原子力損害賠償紛争審議会の委員長なんですけど、
これたとえば、「福島で100ミリシーベルト以下は大丈夫」みたいな発言をしていたり、
水野:ええぇぇぇーッ!!はい、
金子:当初ですね、で、人が逃げなきゃいけないのを遅らせちゃっているわけです。
水野:そっち側の考えを述べてらしたんだ!
金子:
そうですよ。
紛争審議会でも「20ミリシーベルト以下は帰還が前提」だって。
水野:ああ、つまりその賠償金額が出来るだけ低くなるような側の発言をしてこられた方なんですね。
金子:
そうなんです。
だから、2012年の3月のあと、1年ぐらい経ってから、
「自主避難の損害賠償を削った方がいい」とか、
水野:ええっ!
金子:
この人も500ベクレルから100ベクレルに食品の安全基準を下げる時に
「風評被害を広げる」と言って、公然と反対しているんですね。
ところが彼は所信声明で、
「福島の人が放射能で苦しんでいるのを、心を痛んでいます」ってこう言って
水野:そう言っていましたよ。
金子:
ところが、現実の紛争審議委員会、今どきインターネットで放送されちゃうじゃないですか、どんどん。
それがもうインターネットで沢山アップされていて、
自主避難の賠償を一生懸命委員長が決めた時も、
最後にメモを読み上げて抗議しているんですよ。
水野:はぁ・・・・
金子:だからこれはもう強烈すぎるなっていう
水野:
あの、この方の言葉を聞いているととてもソフトなお話しぶりなんですよね。
で、ものすごく丁寧な言葉が柔らかく聞こえるので、私は今金子さんにうかがって、
「え?やってはることと言うてはることと、エライ違うやんか!」っていう印象を持ちますね。
金子:
彼はだって、過去の原子力委員会でこういう発言をしているんですよ。
JCOの事故の時、ありましたよね1990年代に。
あのJCOの事故の時に、
「住民は当然今後反発が強まるもんですけど、以外と賠償額が少なくなりました」と、
これはノウハウを体系化したほうがいいみたいな、ね。
そういう発言をしていて今日と同じ行動様式をとっていて、
40年の廃炉の原則も「厳しくやります」と言っているんですが、
厳格、ようするに、「場合によっては認める」ようなニュアンスのある発言しかしていませんよね。
だから、すごく心配で、
ちょっと言葉は悪いけれど、
ヤクザのチンピラみたいな威勢のいい人っていうのは大体小物で、
本当のなんか怖い人は静かで、
なんとなく凄んでみたり、謝ってみたりするんだけど、
決して自分のやることは変えないみたいなね。
なんか、ちょっと例えが悪かったかもしれないけど、
むしろ逆に科学者としてみれないっていうか、僕なんかが見ていると。
政治家。
原子力政治の政治家みたいに振る舞っているように、映るんですね。
で、彼は行動一つ一つに対して、決して、反省していないですよ。
「100ミリシーベルト発言は間違っていました」とか
「20ミリの期間は間違っていました」とか、
「食品の安全基準を下げようとしたことは間違っていました」とか、
「ご批判は承知しております」以上は言わないんです。
水野:は~。
金子:
だから「私はちょっと原子力ムラと言われております」という事も認めるんだけど、
「それは人の見方ですので」、とかね、
つまり、自分がどう言う立場で、
たとえば高速増殖炉についてどういうふうにするか?とか、
再処理については原子力機構も含めた日本原電も含めた推進に対して、
どういうふうに私は振る舞いますとか、
そういう事に関してですね、
具体的なことについてはほとんど言わずに、抽象的な言葉で言うんです。
だからそこが、
あの科学者って、一つ一つの現象や、一つ一つの事象に対して、
自分の自説にしたがって、科学的論拠でしゃべるっていうのが普通じゃないですか。
ところが言葉の選び方が非常に抽象的で、具体的なことに対しては。
抽象的には「反省しています」とか、「福島の人の事を考えています」とか言いながら、
場面場面で発言しているのがすごく強烈な推進側の発言で、
本当はもう、いろんなところでもメディアでも出てしまっているし、
今日、インターネットメディアが発達しちゃっているが為に、
もういろんなところで、そういう委員会での彼の発言がアップされて、何度も見られているという状況なので、
むしろ、普通のメディアが、大手メディアがそういう事をきちんと報道していないんですよ。
水野:
という事は私たちとしては、この田中さんが具体的に何をしようとしているか?という事を
言葉じゃなく、具体的なところをちゃんとチェックしておかなきゃいけないことになりますよね。
金子:
それからやっぱり、僕が思うに、
福島事故の前に警鐘を鳴らしていた人をやっぱりいれるべきなんだと思うんですよ。
水野:たとえば、小出先生のような方が入る状況って全然なさそうですか?
金子:ないでしょうね、多分。
水野:あ、ないんだ。
金子:
今の状況の中では。
なんて言ったってこういうメンバーの中で、
たとえば他にも原子炉の技術者だった後藤政志さんとか田中三彦さんとか、
非常に批判的な発言をきちんとしてこられた方もいるわけだし、
まあ、吉岡 斉さんとか、沢山いるじゃないですか!
水野:
はい。でもそういう方は入らない。
というのが現状なんですね。
金子:そうなんです。だから現状
水野:金子さんすみません、あのちょっと時間がきてしまいました。
金子:ほんとう?ごめんなさいね。
水野:だいぶ内情が分かってまいりました。
金子:だからよく注意深く皆さん見ておいて欲しいんですね。
水野:はい。そこは本当の覚えておきます。どうもありがとうございました。
ムラ会議、秘密会議
「原子力ムラ」が秘密会合5/24報道ステーション・飯田哲也氏(動画・内容書き出し)
「全電源喪失はない」っていう原子力安全委員会のあれ
斑目春樹最後の日9/18ニュースウオッチ9より(音声&内容書き出し)
2011年5月 斑目春樹委員長:
「長期間の外部電源喪失は考えなくていい」なんてわざわざ書いてますよね。
私も本当にうっかりしていましたけれども、
あまりにもこれについて目をそむけ過ぎていた。
そういう事だったんだ!って思いました。
田中俊一さんの話を書き出していると何時も嫌な感じになるのは、
「具体的なことについてはほとんど言わずに、抽象的な言葉で言うんです」
これだ!と。
<怒りの文字起こし>田中俊一 訓示:原子力規制委員会発足式 2012年9月19日
文字起こしをしながら怒りの感情が湧いてくるのは、
何一つ本当のことをハッキリ言わないで抽象的な言葉ばかりの発言のせいだったんだと、
原因がはっきり分かったこと金子さんに感謝します。
8/1国民に隠された規制委員人事!議運委員会・田中氏所信質疑(動画・内容全て書き出し)
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| 2012.12.02 11:14 | 編集