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09.23
Sun
たねまきジャーナルでの金子勝さんのお話を聞いていて、
わたしは原子力規制委員になる中村佳代子さんという方の話をぜひ聞いてみたいと思っていました。



原子力規制委員会、メンバーはどんな人?
「露骨すぎます」金子勝氏9/19たねまきJ(内容書き出し)

<一部抜粋>

金子:
中村佳代子さんっていうのは、
放射線審議会のメンバーで、500ベクレルから100ベクレルに下げるのを、
食品の安全基準の。

水野:
食品の安全基準が最初500ベクレルでした。
それを100ベクレルに下げましたけれど、

金子:放射線審議会で最後まで抵抗しましたしね。

水野:えっ!?「500ベクレルのままがいい」とおっしゃった方なんですか?

金子:
そうです。
「20ミリシーベルト以下は大丈夫」みたいな発言も沢山していると
いろんなところで書かれていますよね。



ーーーー

2012年9月19日 原子力規制委員会発足の日の記者会見で、
この20ミリシーベルトについての質問がありました。
中村佳代子さんの部分だけ音声にして、内容を書き出しました。
どうぞお聞きください。

ーーーー

(音声のみ)


質問
フリーランスのまさのです、ありがとうございます。
「2回目からの傍聴は当然である」という意見をまず言わせていただき、質問ですが、
子どもたちが20ミリシーベルト/年以内の環境にまだ、今、
そういった環境に住まわされていますけれども、
その健康面からの安全基準、つまり身体だけではなく、心身共にですね、
安全基準をこれからこの委員会としてはどうやって行かれるか?というお考えを、
中村委員と更田委員そして田中委員長にお願いしたいと思います。


中村佳代子
お子さんへの放射能の影響というのは、
お子さんだけではなく、それを取り巻く保護者の方、
それからさらにその祖母の方のご不安とかいったようなもので、
なかなか、この、頭で割り切れるものではなく、心の問題だと思います。
えー、そういったような問題に、一人一人寄り添って解決していくことが非常に重要だと思いますので、
具体的には一人一人、個人個人によって事情が違うとわたくしは考えておりますので、
その相談、とか、いったようなもので、
なるべく、解決出来るような形、に、していけたらというふうに考えています。


質問
アワープラネットTVの白石と申します、ありがとうございます。
えーっとですね、先程、これまで安全委員会が助言していた
被ばくリスクの問題の質問がありましたけれども関連なんですが、
全員の委員の皆さんにお聞きしたいんですけれども、
現状ですね、ICRPの現存被ばくの基準で一番高い
20ミリシーベルト/年が避難の基準になっているかと思うんですけれども、
先程もちょっと言及されていましたけれども、それぞれのみなさんが、
この20ミリという避難基準をどう言うふうに捉えていらっしゃるか?
難しいと思いますけれどもご見解をお聞かせ下さいお願いいたします。


中村佳代子
「今後の事故の事を考えて、どういうふうな値にするのか?」というのは
これは、あー、考えていかなければいけない事だと思います。
現状の20ミリシーベルトに関しては、
とにかく、うー、すみやかに低減させていく工夫をする、というのが第一だと思っています。


ーーーーー

まず、ギョッとしたので赤字にしてしまいましたが
「今後の事故の事を考えて、どういうふうな値にするのか?」
と、いきなり発言したことです。
今後も事故があり得るとの見解を持っていらっしゃるように思い、
ビックリしたと同時に、愕然としました。


また、
「お子さんへの放射能の影響というのは、
お子さんだけではなく、それを取り巻く保護者の方、
それからさらにその祖母の方のご不安とかいったようなもので、
なかなか、この、頭で割り切れるものではなく、心の問題だと思います」

あたりまえです。
20ミリシーベルトの地域からの避難をさせてもらえずに、
「不安を持つ」のは誰でも当然のことです。
どうしても避難できない方はいらっしゃるでしょうが、
きちんとした避難を国がさせてくれるのならば、
今でも避難したいと思っている人は34%もいると朝日新聞の記事に書いてありました。


http://www.asahi.com/national/update/0914/TKY201209140652.html
「今でも避難したい」福島市民の34% 市調査 2012年9月17日

この記事には 

20歳以上の市内在住者5千人、市外への避難者500人でアンケートを行い、
55%から有効回答を得た福島市が行った健康調査によると、
34%が「今でも避難したい」と答え、「以前はそう思っていた」人も31%いた。
と書かれています。


「以前はそう思っていた」人31%は、
「もうすでに沢山被ばくしちゃったから、今更遅い」と、
諦めてしまった方々なのではないかと想像します。

つまり、本来ならば65%の方が避難できる体制を整えてもらえるのならば、
避難したいと思っているということです。


中村佳代子さんには「何故不安なのか?」という事が本気で理解できていますか??

あなたのおっしゃるように、事情は人それぞれ異なるでしょうが、
不安の原因は全ての方が同じだと思います。

そこに放射能があるから不安なのです。
原因を無くさなければ不安は取り除けないのです。


もう1年半以上の時が経ってしまっているのだから、
放射能の無い地域に移り住んだとしても全ての不安を取り除くことは出来ないとは思うけれど、

せめて、避難できるだけの十分な補償をする事が、
「不安」を少しでも少なく出来る唯一の道なのではないでしょうか?

今からでも、
きれいな空気の場所で、汚染されていない食材を十分に手に入れられる所へ
生活の場を変えることだけが、不安をすこしでも軽くすることが出来るのではないでしょうか?


中村佳代子さんに寄り添っていただいても不安は解消されないと思います!




「被ばくの症状と予防対策」エフゲーニャ・ステパノワ博士OurPlanetTV(内容書き出し)
<ウクライナの避難対象区域の部分一部抜粋>

エフゲーニャ・ステパノワ博士
私たちのところでは、避難というのが行われたのは、
1986年でもすでに第一地域以外もすべて行われていました。
それは放射線を測った結果、高濃度であるというのが分かった場所から避難が始まりました。
それは555kベクレル/平方メートルあたりの汚染度があったところであります。
そこからの人々がまず避難させられました。

そして放射能の雲というものは、様々なところに点在して行ったわけでありまして、
第二区域の人達も年間5ミリシーベルト以上の被ばく線量があるところの人達というところも
強制移住という事の対象になりました。

それから第三区域に住んでいる人々というのは、
自分たちが避難したければ避難するという地域でありまして、
そして受ける年間線量の割合で言えば1ミリシーベルトであります。

そして第四区域の人達というのはどこにも移住をするわけではなくて、そこに住んでいますが、
ただ、健康管理の観察対象にはなるという事です。
この地域というのは放射線の環境状況というのは、ずっと管理対象になるということです。


ーーーー



20ミリシーベルト/年の地域に人々を住まわせておくことがどれほどの罪になるのか?
この中村さんという方は、分からないのでしょうか?



原子力規制委員会のホームページをもうみなさんご覧になりましたか?

委員長プロフィールのページは、ものすごいです。゚
+。:.゚(oゝ艸・)・;'.、フ゜ッ!っと思わず見た瞬間・・・苦笑いしましたが、

委員紹介の中村佳代子委員
こちらも、写真が・・・(ノ∀≦。)ノ笑えますがww

そんなツッコミは置いておいて、

プロフィール
生年月日
昭和25年3月
昭和53年3月
東京工業大学大学院理学系研究科博士課程修了
昭和53年4月
東京都臨床医学総合研究所放射線医学研究室研究員
昭和58年5月
慶應義塾大学助手(医学部放射線科学)
平成2年4月
慶應義塾大学専任講師(医学部放射線科学)
平成22年1月
(社)日本アイソトープ協会医療連携室長
平成24年4月~9月
(公社)日本アイソトープ協会プロジェクトチーム主査

この方は医学の方で放射線に関してのプロの方でしょ?


略歴を見れば、ものすごく頭は良さそうなのに、
話している内容は、想像力が全く無く、賢そうには全く思えない方だと思いました。



どこか別の世界の方が話していらっしゃるような、次元が違うようなお話だと思いました。



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comment 3
コメント
低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ報告書11頁には次の記述があります。
http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/info/twg/111222a.pdf
「被ばく線量を減らすことに伴う便益と放射線を避けることに伴う影響の双方を考慮」

放射線審議会基本部会(第41回)の資料第41-2号4頁下方には次の記述があります。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/002/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/10/07/1311895_1_1.pdf
「汚染地域に居住し続けることには、住民、社会双方とも便益…国は一般にその領土の一部を失うことを受け入れることはできず…汚染レベルが持続可能な人間活動を妨げるほど高くはない場合…汚染地域を放棄させるのではなく…」

つまり、WG報告書も「健康第一ではない」旨明言してるばかりでなく、放射線審議会基本部会(引用部分はICRPの考察ですが、これを無批判に受け入れた日本の立場でもある)の資料では「国家が領土を失いたくないから、汚染地域を放棄させたくないから、持続可能な人間活動が妨げられなければ(どんなに住民に健康被害が出ようが)住民が移住するようにはしない」と言っています。

またそもそも累積100mSvで発がん死率0.5%増加(仮説)との立場にICRPでさえ立っています。

更に言えばICRPは20~1mSv/yの下方の線量(一番高くて10mSv/y)を選択すべしとしているところ、日本は選択をしていない。
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/anzen/shidai/genan2011/genan054/siryo4.pdf
上記(旧)原子力安全委員会の「今後の避難解除、復興に向けた放射線防護に関する基本的な考え方について」の2頁最終行~3頁1行目。

現存被ばく状況に関してはサイト上公開された範囲でさえ上記の考え、問題点が存在しており、それを専門家である中村氏が単に「心の問題」とするのは許し難い不誠実さです。
またそれを追及できないマスコミも、不勉強だということです。
めぐ | 2012.09.24 04:13 | 編集
こんにちは。

気になるので若干、あなたはそうではないのでしょうしひとつは韜晦し反語的に表現しているつもりなんでしょうが、何も頭が良いのではないのですよね。お学校出たてになればなるほどあるいは死ぬ間際でも同窓会がどうだとか賞味期限が切れた妄想に気をとらわれているのがこの世には相当数存在して国家教育すなわち国権思想の餌食になっている、かくは国土を破滅され人民を嘆かせる国家による放射能攻撃罪にめをつぶっている、覚醒を自ら呪っている。

倫理のない学問や知識なんかましてや学歴なんか身にまとう飾りにはなれこそすれ、真に頭の良さに・・人間の叡智に縁もゆかりもないことは既にお判りなんでしょう。

さて、それにしてもこの中村佳代子というのは核・放射能について評価に値するほどの知識を有しているのでしょうか?戦争直下の米軍政統制下恣意的に決定された100ミリシーベルトを固執している、専門家で珍しい存在なのではありませんか。本家の米国でさえも低線量被曝について認めているのが現在なんだろうというのに。原発推進の仲間内からもその情報過疎的頑迷さに呆れられているとか研究論文のレベルの低さ数の少なさが指摘されていると言うことらしいですよ。

さてさて、こういう出来損ないのこけおどし女と並べてはいけないのですが、武田邦彦氏がブログで『2012年(今年)9月21日の報道によると、「福島第1原発事故が起きた2011年(昨年)3月の空間放射線量で最大なのは、原発から北西に約5・6キロの双葉町上羽鳥で、12日午後3時に毎時1.59ミリシーベルトだったことが福島県から1年半経った9月21日に公表された。』という重大な情報について論じています。

この報道は既にご存知でしょうか・・驚きましたよ。だから管は怒鳴ったのが当然だったんですよ。双葉町でなくどこに飛んでいたかと思うと避難して居て正解だとわが身の判断の正解さを知ってホッとした・・人々が居ると思いますよ。

これから時間が過ぎて何かしら溶解していく推移があろうとも、されど
田中俊一や中村佳代子などなどは滅ぼさなければならない、のです。

では。
単純な者 | 2012.09.24 06:57 | 編集
好い加減にして欲しい。
この中村という人間は恐ろしすぎる。
今や日本という国が世界からとことん呆れられてるというのも
このような破廉恥極まりない事を、あたかも事実かのように
あたかも知り尽くしたかのように語る
頭でっかち尻つぼみならず
頭でっかち心つぼみの人間を人事に選んでしまう政府だからなのだ。
即刻退いていただかなければならない。

研究ばかりしていて、人に接していないと
まともな精神が育たないというのは、この人間を見ているとよくわかる。
何とも恐ろしい。
心の問題はこの中村自身にあるようだ。
Vancouverkara | 2012.09.24 15:32 | 編集
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