甲状腺検査めぐる不満も… 福島健康調査で「秘密の会合」10/3報道ステーション(内容書き出し)

2012年10月3日放送 テレビ朝日 報道ステーションより

報道ステ2012100311

古舘:
今日はまずはじめにですね、1年7か月前に毎日耳にしたあのコメント。
私たちも毎日伝えたこのコメントをまず聞いて下さい。

枝野幸男(去年3月16日):
直ちに人体に影響を及ぼすような数値ではないというのが、あー、現在の概略的な数値の状況でございます。


古舘:
この当時の枝野官房長官の言葉を聞いて、かなり当初、広いエリアの方々、
とくに小さなお子さんを持っている方々は不安にさいなまれた訳です。
現在もそれは続いているわけですが、分けても福島の方。
今日は福島の大熊町に住んでいらっしゃって、
そして検査をしたところ9歳の娘さんの甲状腺に小さなのう胞が見つかったという、
そのお母さんが不安な胸の内を語ってくれています。
さらにですね、その福島の健康調査に関して、「秘密会」があったということが明るみに出てきました。


甲状腺検査めぐる不満も…
福島健康調査で「秘密の会合」


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娘(9)の甲状腺に異常が見つかった母親:
やっぱり…ってやっぱり思ってしまったっていうか、
福島県も国や東電と一緒なんだなって、被災者目線じゃないなって。


原発事故による健康被害。
放射性物質に色も匂いもないため不安が広がっている。
福島県は18歳以下のおよそ36万人を対象に甲状腺の検査を行っているが、
この検査をめぐって福島県が秘密の会合を開いていることがわかった。

健康管理調査検討委 星北斗委員(福島県医師会常任理事):
この件は公表しないで欲しいという事を担当者から言われた記憶はあります。


なぜ会合は隠されたのか?


福島県大熊町から埼玉県に避難してきた家族。
9歳の長女が甲状腺検査で異常が見つかった。
のう胞と呼ばれる液体がたまった袋状のものが見つかったという。

娘(9)の甲状腺に異常が見つかった母親:
衝撃がまずありまして、将来の子どもの健康、
女の子ですしね、これから結婚とか出産とか、

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この家族は原発事故が起きた翌日(3月12日)の朝、福島第一原発がある大熊町を出発して
原発から40km離れた田村市の体育館に避難した。
1号機の原子炉建屋で水素爆発が起きたのが避難先のこの体育館にいるときだった。

※3月12日
10:17 1号機ベント開始
14:30 1号機格納容器の圧力低下
15:36 1号機水素爆発

原発事故で外部に放出される放射性ヨウ素は喉の奥にある甲状腺に溜まりやすい。
1986年に起きたチェルノブイリの原発事故では、子どもたちの甲状腺がんが多発していた。

福島県でも今年3月時点で甲状腺検査を受けた3万8000人のうち、
36%の子どもたちにしこりやのう胞と呼ばれる液体がたまった袋状のものが見つかり、
そのうちの一人は甲状腺がんと診断された。

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ただ、二次検査が必要とされたのは全体の0.5%の186人だった。

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その他の人は2年後の次の検査まで検査は必要ないとされていた。
しかし、異常が見つかった子どもの母親からは不安な声が出ている。

娘(9)の甲状腺に異常が見つかった母親:
2年間頬放っておいていいのかしらと、その間にどんどん変化したりしないのか?
私も知識が無いので「そういうものかしら」とも思ったんですけれども、
ネットで調べたりしたら、やっぱり
「こういう物(のう胞)が認められた場合は、半年に一遍の検査が必要」
と書いてあるお医者さんもあったので、
検査を受けられるところがあるならば、子どもにとって最善の医療を
…親としてやってあげたいって、


ただ福島県は2次検査は2年後に行うとすると言っているため、
セカンドオピニオンを求める母親は県外の病院などで再検査を行うしかない。

こうした不信感をさらに助長するようなことが明らかになった。
福島県が実施している県民の健康管理調査。
この調査について議論する専門家の検討委員会をめぐって、
福島県は検討委員会が開かれる直前に委員を集めた日もう回の会合を開きいた。
そこで当日配布される資料を示し、事前の打ち合わせを行っていたことが分かった。
さらに公表を「口止め」までしていたというのだ。

出席者の一人は私たちの電話インタビューでその事実を認めた。

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健康管理調査検討委 星北斗委員(福島県医師会常任理事):
なんでそんなに、その県の人達がその会自体をね、
えー、その、知られたくなうのかなという…ま、そういう感覚です、はい。

Q:県の人達の言動というのは、知られたくないという感じのところが感じられたんですか?

星北斗委員:
そうですね、
この件は、その「公表しないで欲しい」的なことは言われた記憶はあります。


この問題は今日の県議会で取り上げられた。

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福島県議:
福島全県民に対する背信、裏切りであり、いかなる理由を持ってしてでも許されることではありません。

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福島県 村田文雄副知事:
事実等を公表せずに開催していたことで、今般、誤解を招いたことは大変遺憾であります。
議員の皆様をはじめ、県民の皆様に深くお詫びを申し上げます。


深々と頭を下げる福島県の副知事。
そもそも健康管理調査は原発事故によって多くの県民が健康に不安を抱えている状況を踏まえて、
福島県と福島県立医科大学が始めたもの。


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健康管理調査検討委 山下俊一座長:
皆さんご不安、不安の原因は自分がどれだけ被ばくしたかと、
被ばくしたことによって将来どういう事が起こるか、という事については当然、
説明責任はあろうかと思います。


調査は既存の健康診断を活用するほか、
妊婦に関するものや、
事故が起きた時に18歳以下だった子どもを対象にした甲状腺検査などを行っている。
この健康管理調査について、専門家による検討委員会がこれまで8回開かれていた。
8回目の検討委員会は午後2時から県庁の近くにある会館で開かれた。
これがその時の映像。

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甲状腺検査の調査結果などについて議論された。
ところがこの検討会が開かれる1時間ほど前に「秘密の会合」が開かれていた。
呼びかけたのは福島県の担当者。
福島県庁の一室に検討委員会のメンバーを集めて、事前の打ち合わせを行っていた。


星北斗委員:
「事前の打ち合わせをするので集まってくれ」という趣旨だったと思います。


検討会はこれまで8回開かれているが、このうち7回の検討会でこうした事前の打ち合わせが行われていた。
ここで委員会の議論の流れまで調整していたかどうかは今の段階では不明だが、
配布した資料はその場で回収し、
議事録もとっていない。


星北斗委員:
言い訳にはなるんでしょうけれども、(県民が)知るところになった時に、
「何か別なものを隠しているんじゃないか」って思われるのは、
ま、冷静に考えればそうだろうなって思います。


「口止めされた」というこの出席者の証言を
主催者側である福島県の担当者は、きっぱり否定した。


福島県保健福祉部:
準備会の存在を県民やマスコミに内緒にしてほしいと言っていない。


福島県で子どもを持つ母親はどう思っているのか?

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2人の子どもを持つ母親:
当事者である私たちが知らないところで話が進んでいるというのは、すごく不信に思いました。
まだまだ分からない所が多いので包み隠さずにオープンにしていただきたいと思います。


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3人の子供をもつ母親:
何でそういう事をするのかなぁ?って、
反感とも言えるような不安とも言えるような、もう複雑ですよね。
そういう事だけはして欲しくないですね。


東京大学の上特任教授は福島の被災地で医療支援を続けている医師の一人だ。

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東京大学医学学研究所 上昌広特任教授:
「またか」っていう感じですね。
事故から1年以上経ったこの時期に、未だに住民の方に十分な情報を提供しようとせず、
都合の悪いところは伏せようとする姿勢がまだ直っていないんだなと驚きました。
福島県の被災地の方々はもともと政府や県を信頼していないんですね。
それが今回このようなことがあれば、
「またか」と思ってますます不信感が募ります。



ーースタジオ

古舘:
この件で、今日の毎日新聞などではですね、
この秘密の事前会合で、何らかのすり合わせがあったのではないかというような事も書いているんですね。
本当にこれはおかしなことで、で、それから現実、
子どもさんにのう胞や、それから行政でもこのしこりっていうものが見つかった時に、
セカンドオピニオンを求めようとする時には県外に行くしかないと、
これはもってのほかです!よね。
大変な不安があるわけです。
チェルノブイリの例を見てもですね、
たとえばその周辺では甲状腺異常に関しては、ま、4年あたり経過してから増えて、また下火になって、
10年以上経って、つまり小さかったお子さんが大分大きくなってから甲状腺異常が出てくると、
甲状腺がんも出てくるというデータもあるわけですから、
それを考えた時には経過観察、定期的に半年に一遍最低限。
こういう事は福島県内ですぐに出来るような事をやらなくてはおかしいと思いますね。

小川:
そうですよね、そしてもともとは県民のそうした不安にこたえるための調査であった委員会なのに、
ますますこうして不安を高めるような事をしてどうするのか、って本当に思ってしまいますよね。

古舘:現実にここまで来てしまったのだから、すぐに変えなければいけないですね。システムをね。




ーーー


県が主導「原発事故とがん発生の因果関係を否定する秘密会議」毎日新聞スクープ記事

毎日新聞記事の詳細

モーニングバード&ワイドスクランブル10/4
福島県民健康調査「秘密会議」時間の経過で新しく出てきた情報

同じテレビ朝日の翌日の朝と昼の番組。
山下俊一氏のこの件に関する見解の文書など新しい情報が出てきました。

福島県の「秘密会議」と出席した人たちの犯罪性10/3武田邦彦氏(音声書き出し)
<一部抜粋>
この人達は社会的に地位のある人たちで、ま、「立派な人達」とも言っていいでしょうね。
この立派な人達は、医師として、もしくは専門家として
「県民の健康調査をする」というのが県の、県民の税金でなされており
民主主義であり、
データはデータのままちゃんと公表し、
自分たちの専門としての見解をつければいいというふうに、
なぜまともに考えられなかったのか?」ということですね。


「小児甲状腺がん事故無関係」危うい即断 チェルノブイリ翌年から増加
医師の菅谷松本市長が警鐘9/27東京新聞

検査を担当する県立医大の鈴木眞一教授は
「チェルノブイリ事故でも、甲状腺がんが見つかったのは最短4年」と説明したが、
同市長は
「事故後、早い時期に甲状腺がんが発症する可能性は否定できない。
現段階では『わからない』としか言えないはずだ」
医師の菅谷昭・長野県松本市長の訴えの記事。



福島の子どもひとりに”甲状腺がん”「原発事故が原因の可能性は低い」
福島県立医科大学鈴木教授9/11たねまきJ(内容書き出し・参考あり)

これまでにおよそ8万人の結果が判明し、
その結果、ひとりが甲状腺がんと診断されたことが報告された事に対して、
たね蒔きジャーナルの水野さんと千葉さんのコメントと、
この件に関する報道記事。

甲状腺・3人に1人どころじゃない、ほとんど半数の子どもにのう胞や結節
ーこの異常事態をごまかそうとする検討委員会の資料ー

3mm以下ののう胞を“なし”と併せて扱うという、
第8回福島県 「県民健康管理調査」 検討委員会の作為的な資料について検証しました。


「福島の甲状腺検査に問題は」とくダネ!9/11(内容書き出し)

甲状腺検査についての問題点と、
上記記事内にある「シナリオ」どおりに、「チェルノブイリでは4年以降にがんが発生した」と
原発事故との関係を否定した発言をしている
鈴木眞一教授(福島県立医科大学)にインタビューをしています。






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きーこさん

福島県でのボランティアは、日本最大のカルト教団とその手下の創価警察の妨害にあい断念しました。

南相馬市で約1週間すごしましたが、線量が高いのにも関わらず、
皆さん普通の生活で、拍子抜けしたのと合わせて、近い将来の福島県を考えると、
恐ろしい思いがしました。

北九州市へ戻り、線量が大幅にあがった自宅の庭の線量測定を
北九州市へ依頼しましたが、「業者へ委託しておりますので、
そちらへ連絡してください」とすでに人事状態。
さらにひどいのは、放射線量の基準を環境局に確認したところ、
「判断基準はありません。」とありえない回答。

また、皇后崎焼却場近くの八幡西区役所内での放射線量が、
0.5μsv/h越えを記録したので、区役所内の線量測定を訴えたところ、
八幡西区と北九州市で相談した結果「区役所内の線量測定は行いません。」
測定しない理由も回答なしの異常事態です。

これで故郷 北九州市は終わりました。

No title

こんにちは。

何故なのか?の第1にあげられるのは国民が県民が住民があらゆる意味で弱くってへたれで意気地無しだからですよ。

例えば「誤解を与えて・・すみません」という言葉自体が不正確で全然謝っていないことに気づいていないし直後直接その間違いに抗議しないしあいまいにしてそのまま許しています。

行政とか公務員とかにそういわれたら、すかさず「君は私が誤解をするような頭の悪い人間だと馬鹿にしているのか」と突っ込んで下さい。
誤解をする方が悪いんだということを言われているのに言わせっぱなしにさせている方が悪いんです。

そう言い返すだけの社会的活動と経験の積み上げをして強くならないと
行政や公務員が住民を馬鹿にしてかかってくるのですから・・。

後は・・ここでは例として出ていませんが、「ご心配をおかけして申し訳ありません」とか「心配なことはありませんから」とかの常套句化されている言葉の応対をされたら、すかさず「心配なんかしていない。心配するのは君の方だ。そんな下手な仕事をしていて退職金無しで民間に仕事を見つけた方が良いことになるのを心配するべきだ、誰がそんな下手な仕事をして反省もしないのを心配してやるほどお人好しじゃあないんだからな」と。

こういうのは実戦録ですから、みんながそうすれば問題のほとんどは解決するのです。官僚や公務員が元々物事を決めるという社会が間違っているので、彼らはデーターを出せば良いだけ、決めるのは自分なんです。今みたいな甘やかされたのが多くなってしまった日本社会には成長していく根本的な構えがないと見ていますがね。

では。

No title

きーこさんへ

テレビニュースの文字おこし本当に助かっています。
最近のテレビニュースは、情報統制の圧力がかかっているので、国民に肝心要の事実が放送できなくなっているように思います。
その中でもこの新聞社は頑張っているなぁ。この記事は国民に広く知らせなければいけないのではないか?
微力ながらきーこさんの情報源は、物凄く多くの人の励みになって勇気を奮い立たせるものになっているものと確信しています。

北九州のガレキ問題も、福岡県民として自分たちの住む地域の問題なのに、寂れた北九州だからと気にかけずにいましたが、それでも一歩踏み込んだ活動をする人々の情報を伝えていただいたおかげで、放射能拡散反対という共通の目的の為に活動する人々を出来るだけ支持ししようと思いました。

本来、税金で飯を食っている公務員が国民の不満や疑問に対して、暴力的に行ったガレキ受け入れ、現実として汚染が進んで突然死や子供の異常で騒がれるような深刻な問題に発展すれば、こちらも、ただ黙って済ませるつもりはありません。
一般市民の弾圧に対してそれなりの手段を講じることになると思います。決して意気地なしでも屁たれているわけでもありませんが、今はまだその時ではないのかなぁ~と沈黙しているだけです。

この国家権力を打破して正常な生活を取り戻す為には、果てしなく遠い道のりと言うものではないと思います。

私の予測では、最近の有名人・著名人の突然死を見る限り、ボトボトと国民が死んで行っていますので、この国の権力者も誤魔化しが利かなくなると思います。

今まで、この爺さん婆さんは、何歳まで生きるのだろうかと思っていたのですが、70歳80歳でちょっとしたことで、肺炎とか心不全、心筋梗塞でなくなって無くなられています。ごまかしてもごまかせない現実が事態を動かしていくのだと思いますが、それまで生きながらえる為にきーこさんのブログはなくてはならないものになっています。

これからも、放射能に対応する事ができなくなった頭の固いお年よりは、どんどん死んで行きますのでギャーギャー騒がなくても嘘つき公務員は犯罪人として糾弾されるでしょう。

誰が何時、どのような発言をして人々を死に追いやったのか。
その証拠だけは広く国民に伝えていかなければなりませんので、いろいろな人の意見に凹むことなくこれからも頑張ってくださいね。