10.12
Fri
チェルノブイリ原発事故:「内部被ばく9割超」
ウクライナの研究者、二本松で講演 /福島
毎日新聞 2012年10月11日 地方版
旧ソ連・チェルノブイリ原発事故による健康被害の研究に携わる
ウクライナの国立ジトーミル農業生態学大学長らが来日し、二本松市で講演した。
事故から26年間の研究結果を基に、
「放射性物質の人体への影響は9割以上が内部被ばくだった」ことを明らかにし、
住民への長期にわたる健康調査の重要性を示唆。
福島での住民帰還の安全基準については、
「年間空間線量1ミリシーベルト以下が望ましい」と指摘した。
獨協医科大学と二本松市の共催。
同大のムィクィチュク学長と、同大地域エコロジー問題研究所のディードゥフ所長らが参加した。
ムィクィチュク氏は、避難地域に住民が戻った際の農地復興に関し、
「ウクライナでは今も植物が放射性物質をある程度吸収している」と述べ、
26年たっても汚染被害が続く現実を指摘。
「食用の作物を植えるのではなく、バイオ燃料になる作物を植える試みが続いている」と話した。
ディードゥフ氏は内部被ばく防止について、「食品管理の徹底が重要だ」などと強調した。
一方、環境省は除染の長期目標として
「年間1ミリシーベルト」を掲げる一方で、
住民帰還を前提とした避難区域再編の住民説明会などでは、
国際機関の見解を引用して「年20ミリシーベルト以下なら問題ない」と目標値を後退させている。
【三村泰揮】
ーーー
上記記事の講演チラシ。
動画は見つけられませんでした。

- 関連記事
-
- 尿検査~継続検査の結果見えるもの~「福島老朽原発を考える会」会見10/18(内容書き出し)
- 県民健康管理”秘密会議”での尿検査のやりとり~消えた議事録~「福島老朽原発を考える会」会見10/18(内容書き出し)
- ヤマトシジミ被曝影響研究論文とドイツ報道(字幕書き出し)
- 甲状腺がんと積算線量「避難指定地域の道一本挟んだ隣」おしどりマコさん10/1(内容書き出し)
- 3完「内部被ばくの実態」 消えない放射能~最悪事故が残す汚染の実態~TBS(内容書き出し)
- 「関節や心臓が痛い」26年後のチェルノブイリ報告 健康被害、3世代に10/1
- 千葉の小児科医の声「子どもの甲状腺がんについては非常に珍しいので医学部でも学ばない」10/12金曜デモ文科省前(内容書き出し)
- チェルノブイリ原発事故:「内部被ばく9割超」
- チェルノブイリ原発事故・汚染地帯からの報告「ウクライナは訴える」(動画・内容全て書き出し)
- 県が認めました→福島県民健康管理調査「発言内容誘導の進行表作成して口止めした」
- モーニングバード&ワイドスクランブル10/4福島県民健康調査「秘密会議」時間の経過で新しく出てきた情報(番組内容書き出し)
- 甲状腺検査めぐる不満も… 福島健康調査で「秘密の会合」10/3報道ステーション(内容書き出し)
- <これも利権?>福島県・福島医大「 薬品メーカーと連携し、抗がん剤の新薬を開発事業」
- 県が主導「原発事故とがん発生の因果関係を否定する秘密会議」毎日新聞スクープ記事
- 避難地域の指定「年間5ミリシーベルト」が無視されていく過程11/15議事録から真実を知る
コメント