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10.16
Tue
「愛川欽也パックインニュース」

kinkin.tv  2012年10月13日(土)


愛川:
小出さんお待ちどうさまでした。
すみませんね公衆電話なのに立たせっぱなしで

小出:とんでもない

愛川:
原発問題の話なんですけれども、
この中で計画中の9基を枝野さんはこれは「認めない」と、これから新規にやるのは。
しかし、原子力規制委員会、その政府が任命した田中さんをはじめとする、
まぁこの番組でも、「こういう人達は村の人じゃない?」っていう番組をやりましたけれども、
この人達が「いや、決めるのはこっちだよ」と言っているという話を聞きましたけれど、
これだと私たちはですね、枝野さんの「これは認めない」っていうのを信じるのか?
それともその枝野さん達の総理というか、その政府が決めた、田中さん達、
田中さんが中心となった委員会ですね、原子力規制委員会っていうんですか、
今度出来た5年も任期があるっていうんだけども、「ここが決める」と。
この二つがね、同じように新聞の中で書かれていると、
我々はどうもまず、この原子力規制委員会っていうのは村出身だからね、
みんなだって、おらが村が好きなんだよ。
だから、そういう人たちの考え方でいくのか、
それとも枝野さん、枝野も、枝野さんはちょっと、
どうも今の政府っていうのはあっちへ寄ったり、あっちへ傾いたりして、どうも信用性が無いんだけど
この話をご覧になっていて、小出さんはどんなふうにお考えになりました?

小出:
はい、まず、原子力規制委員会は、審査中の原発に関しては必ずGOサインを出すと思います。
そしてそのうえで政治が判断する訳ですが、
今、愛川さんがおっしゃったように
今の民主党政権は全然、原子力に対する基本的な姿勢がグラグラしているだけですので、
このままいけば民主党政権もGOサインを出すと思います。
ただし、民主党政権はもうすぐ崩壊して、自民党が返り咲くだろうと私は思っているのですが、
そうなればもちろんGOサインが出てしまいますので、
原子力発電所がこれから次々と運転される、
あるいは造られてしまうという事になると思います。

愛川:
小出さんね、なんかあんまり・・・小出さんにそう言われちゃうとこっちがさ、
どこか頼りにしている訳じゃないんだけど、
本当に、去年の3月11日以降ですね、
原発問題について国民がこんなに関心をもって、
そしてこれは「大変なものを作っちゃったんだから止めようよ」と。
で、それぞれのお国柄で言えば、それぞれのお国柄には
「やっても大丈夫だよ」の背景があるにしても、
ドイツは「もうやらない」と「脱」という事をはっきりメルケルさんもおっしゃって、
そっちへ向かって今歩いているような気がするんですが、
日本は、最初はちょっとそんな事もいわれていましたね、菅さんあたりがいってました。
だけど、だんだんだんだん、今の野田さんになるあたりからですね、
本当に「どう言おうとしているのかな?」というような気になってきてね、
それから国民もね、本当に私も国民の一人を今やらせてもらっているんだけど、
だらしのない国民だからね、
この頃ね、原発の話っていうのはね、
なんかこう、なんだか…こう響かないっていうかね、そういう気がするんです。
なんか、「そういう気はないよ」という、
この番組に出ていらっしゃる方は皆さんそうおっしゃっていますけれども、
小出さんからご覧になってね、
小出さんはもっといわゆる原子力ムラなんていうのができる、動き始めたんじゃなくて、
日本に原発なんていうものを作った頃から、
「これはまずいもんだぞ」ってところでずーーっと、あの、人生を過ごしてこられた方で、
その方から見てね、去年の3月11日以降の日本の、この国民の関心とともに、
そしてあるいは国民にいろんな形で影響を与える政治家はもちろんのこと、
そういう人たちの流れがね、最近ちょっと、俺は気が弱いのかな?
なんかちょっと下火っていうか、それをどう思われますか?

小出:
えー、原子力を日本が始めた60年代の初めから、いわゆる原子力ムラという巨大な組織が出来て、
今日まで原子力を進めてきました。
その巨大な組織の中には政治もあるし、経済もあるし、マスコミも、
みんなが参加して作ってきたわけです。
で、福島の事故が起きて、ま、国民の中のかなりの人達が
「原子力が危ないんじゃないか」と気がついて下さったのですけれども、
それでも原子力ムラは無傷で生き残っています。
いまだに誰も処罰をされていないし、誰も責任をとらないし、、
新しい原子力規制委員会もちゃんと原子力ムラを押さえるという事になっている訳で、
彼らはこれからも原子力をどんどん進めようという事になってしまうでしょうし、
国民の方が全く馬鹿にされたという状態になっていると思います。

愛川:
で、小出さんこれね、だけど金曜日の首相官邸のデモの様子なんか見たってね、
つまりそんなことはないですよね、今までの日本ではね。
これはたとえば組合運動とか、あるいはそういう人たちが集まって賃上げを中心とした運動は
歴史の中でも戦後史の中でもたくさん見ましたけれど、
もう本当に、みんなが自然に出て集まっていって、
原発は怖いから、少なくても脱原発で、
今の頼りない政府でも30年には、あの、なくそうって言ってたのが、
30年って、昨日聞いてたら、
30年代、10年間になるから40年まで行けそうな話になったと思ったら、
今度はそれに対して、どうもそうじゃないみたいな、こういう状況でね、
それで野田さんもこの間、福島の原発の事故の後を見に行って、
あれ見て、傍まで行ってみたら「これ、こんなに危ないものなんだ」っていう事をまず考えないと、
ちょっとやっぱり、・・・そういうのはないのかしら?
まるで昔の月光仮面よりすごいお面かぶらされて、なんかあそこら辺歩いてね、
「この下に何かあるんですか?」って、
あそこ、だって、落っこったらあの人死ぬんですよ。

小出:そうですね。

愛川:
そういうところを覗きながら、こういって、
「これはどうしようもない」と、
せめて30年って言ったけれども20年。
そうするとちょうど30年で終わるかななんていう話をやってくれるかと思いきやそうでもないし、
やぱりこれはちいちゃな運動かもしれないけれど、
我々がこういうふうにずっと、言い続けるしかないんでしょうかね?

小出:
愛川さんもおっしゃってくれましたけれども、これまでは労働組合とかを動員していた訳ですが、
今は、誰から動員される訳でもない、命令される訳でもない人々が集まってきてくれる。
そういう時代になってきているんですね。
愛川さんだって、こうやって、ま、多分様々なバッシングがあると思うけれど、
「放送を続けていきたい」と言って下さっている。
そういう事を、やはり一つ一つ積み上げていくしかないんだろうと私は思います。

愛川:
そうですね。それしかない。
今日もね、田中優さん、鈴木亘さん、マエキタミヤコさん、
で、田岡さん、そして横尾さんが今スタジオにはいないんだけど、いるんですよね。
で、これから、あんまり長い時間お邪魔するといけないんで、
小出さんのお話しを土台にしてみなさんとで話を進めていきたいと思うんですけれども、

小出:はい、ぜひお願いします、

愛川:
あの~また小出さん、じゃあ、電話でこんなことを出演中にお願いしちゃいけないんですけど、
私どもの番組に、なんかのチャンスがありましたら出ていただけますか?

小出:はいはい。もちろんです。
あの、上手く時間が合えば出させていただきたいと。

愛川:そうですね、お忙しいから…
うちの方ののスタッフから、何らかの形で連絡させていただきますんで、
またひとつよろしくお願いいたします。

小出:はい、ありがとうございました。

愛川:どうもすみませんでした。

小出:はいぃ

愛川:お忙しい中失礼しました。






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