fc2ブログ
10.21
Sun
2012年10月20日
アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 ・質疑応答より
二分される被ばくへの対応、ベラルーシでは?
ベルラド研究所がエートスと決別した理由


アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 21

記者会見前半↓上杉氏質疑部分の動画はここにあります

「人が住んでいるところにもかかわらず、 福島は線量が高い。 想像以上に高い」
アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 10/20(内容書き出し)


<質疑応答前半>アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 10/20(内容書き出し)



1:10:05
アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 19
上杉隆:
今日本では民間が主ですが、たとえば球美(くみ)の里という沖縄がさきほどありましたが、
療養を進めているグループ、それを実践するグループがあります。
一方で福島に戻ってそこで生活しようというグループ
たとえば福島版エートスですとか、あるいはこれはプロジェクトが途中で中断になっていますが、
ピーチプロジェクトといって、
大阪の小学生を福島に連れていって、
桃を食べて除染センターを見るという事をしているグループもあります。
どちらも同じく被ばくに対しての対応なんですが、
こういうふうにはっきりと二分されていると、
これで福島、もしくは日本の世論が分断しているのですが、
事故当初のベラルーシはどのような状況だったのか?
そして今のベラルーシはどうなのか?
さらにエートスというグループがありますが、それはベラルーシにもあると伺ったんですが、
どうされているのかを教えて下さい。

ネステレンコ:
まず、ちょっとお話を伺って、そのピーチプロジェクトについてちょっと言いたいんですけれども、
今年、福島に住んでいる子どもたちがベラルーシに保養のためにやってきました。
ベラルーシ側が、日本人が今とても辛くて大変な状況であるという事を理解して、
ベラルーシ人が日本人を助けるという立場にちょっと変わったわけですよね。
アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 20

辰巳:
つまり、桃の話に戻るんですけれども、
それはつまり、福島の子供たちがベラルーシのような遠いところまで、わざわざ保養に行っているのに、
大阪に住んでいる子ども、要するに安全と言われている地域の子どもを
わざわざ福島まで連れていって桃を食べさせる事は、ちょっとおかしいんじゃないかと、
暗に言いたいわけですね。

ネステレンコ:
エートスの事についてなんですけれども、
ベラルーシにおけるエートスの活動についていえば、
プラスの面もありますし、マイナスの面も両方ありました。

ベラルーシのエートスの活動についてなんですけれども、
ベルラド研究所も一時、そのエートスと協力関係にありました。
エートスとの協力のもと、ホールボディーカウンターを搭載して、
巡回車でゴメリ州にあるグラミール地区というところに行きまして子どもの測定をした事もあります。
しかし、そのエートスがやっている活動の内容をよく見たり、一緒に働いているうちに、
協力関係を結び続けるのはちょっとやめておこうという事になり、たもとを分かちました。


そういうわけで、
エートスの活動について日本人のみなさんに、広くあまり紹介しない方がいいのではないかと思っています。

皆さんに唯一アドバイスができるというのは、
そういった福島のみなさん達のためにいろんな団体とかがやってきて、
「こういうプロジェクトをしましょう」とか、「こういう事をやりましょう」
「みなさんのためです」と、
いろんな事を言ったりとか、いろんなプロジェクトを提示してきたりすると思うんですけれども、
一緒に働き始める前にですね、その人たちが提示したものをよくよく見て、
本当に自分たちのためになるのかどうかを、良く調べて、良く考えてから
その人たちと協力関係を持つのかどうか、決めた方がいいです。

上杉:
で、ベラルーシの分断というのはどうなっているのか?
今現在26年後のその活動ですね、現状ベラルーシはどちらの方へ動いたのか?
そしてベルラド研究所がエートスと関係を解消するにあたった
具体的な理由
を一点でもお聞かせ願えないでしょうか?

辰巳:どのように分断されているのかを?

上杉:
被曝の対処法については二つありますよね?
一つは被ばくのリスクを減らすために避難、避難というか、いったん何処かへ行くと、1か月ほど。
もうひとつは今申し上げたように福島の中で生活して対応すると、
この二つが今現在ベラルーシではどうなっているのか?と。いうことと、
ベルラド研究所がエートスと解消した具体的な理由を一つでも
申しあげにくかったらいいんですが、具体的な理由として何か教えていただけたらと思います

辰巳:はい

ネステレンコ:
まず、避難する、あるいは移住する、あるいはその場に残るといった分断についてなんですけれども、
現在のベラルーシの状況といえば、もう事故が起きたからだいぶ時間が、26年もたっておりますので
移住したいと思った人は、もうとうの昔に移住しているわけですね。
というわけで、結局移住したい人が移住してしまった後で、
じゃあこれからそういった地域でどうやって生活していくかという事を考える人の方が多いです。

他にこのような問題がベラルーシにありました。
チェルノブイリの事故の後、
人々が避難あるいは移住をしてしまって、その村が無人になっていますよね。
だけども言えはそのまま残っている訳で、ようするに住もうと思えば住めるわけです。
ちょうど90年代の初めの頃に内戦がいろいろなところでありまして、たとえば、
アゼルバイジャン、アルべニア、アルバ、チェチェン、と言ったところで難民になってしまった人が、
自分たちの家がもうなくなってしまったので、
汚染地域に残っていた無人の家に勝手に引っ越してきて、勝手に住むというケースもあります。

で、その人たちに言わせれば、爆弾に当たって弾に当たって死ぬよりも放射能の方が安全という事ですね。

ベラルーシでは国がプロパガンダというものを積極的にやっておりまして、
そのベラルーシが言っている国のプロバガンダというのは
「安全である」
「放射能は危険ではない」
「住民は住むことができる」
「安心していい」

そういった事ばかりをよく言っていますので、
それについていろいろと聞いて、やっぱり信じる人と信じない人がいます。
人によっていろいろです。


それからエートスとの問題についてなんですけれども、
いろいろなことがあったんですけれども、たもとを分かつ一番の理由になったことというのは、
測定はする。けれども、その結果について、
被ばくをしている子どもに対しての対策はしちゃダメ」とエートスの方から言われました。
ベルラド研究所としてはペクチンサプリを子どもたちに渡して、被ばく量を減らそうという方に、
「そういうふうにした方がいい」と言ったのに、
エートスは「そのようなものはあげなくていい」
「そんなことは我々はしない」と言われたので、それで我々はエートスから離れることにしました。




関連ブログ↓
赤い羽根共同募金とピーチプロジェクトと半谷輝己そして田中俊一が同じ線で繋がった
9/1収録上杉隆&おしどりマコ(内容書き出し)




ーーーー

エートスって「検査はするけど対策しない」ところが山下俊一みたいだ!
ベラルーシのプロバガンダは今の日本と同じだ!!

唯一のアドバイス
「いろんなプロジェクトを提示してきた人をチェックするのが大事」ですぐに頭に浮かんだのが
赤い羽根からお金をもらって講演をしている半谷輝己
赤い羽根募金はみんなの善意のお金を使っているのだから、
ネステレンコさんがおっじゃるようにチェルノブイリのアドバイスを聞いてきちんとチェックしてほしいな。

赤い羽根共同募金から多額の助成金をもらって「放射能は怖くない」と洗脳講演

放射能は怖くないという活動のために募金を使う位ならば、
保養プロジェクトとか、市民測定所とかに使ってほしい。

関連記事

comment 3
コメント
こんにちは。

初めから募金とか赤い羽根とかにはうさんくささを抱いているのでご寛容を願いたいのですが、善意とかのお金に利権のにおいをかぎつける感覚の鋭い人間がいるんでしょうね。一種異様な感覚で単純には全く合わない問題です。

焦点をずらすつもりはありませんが、よく云うのですが大人は老齢になるほど放射能に鈍くなり幼年になればなるほど過敏になると。この場合は真逆ですが、発想の根底からして判らない。

社会的に存在する家族とかのグループだと大人とかより高齢者がその行動とか趣向をリードするのが当たり前ですから、自分は高齢だからもう放射能でも何でもいいやとなったらそのグループの内のもっとも弱い立場の幼年者は否応なく内部被曝しやすくなるということぐらい通常の社会生活している者だったら判りそうなものです。

まだまだ個としての生活行動に縛られている社会段階なのですから、
高齢者は放射能の濃い食品を食べてなどという論説は言う機にもないし聴くのもレベルが低い話しだなぁとは思います。

さて元に戻ってそのピーチ半谷とか田中とかというのは人が帰属意識を持ちたがる傾向があるのを利用して弄ぶような様子が感じられて、いやですね。

では。

単純な者 | 2012.10.21 21:53 | 編集
きーこさん

気が付けば、めぐちゃんがコメントされていますね。

めぐちゃんのブログもチェックしていますが、あの方はなかなか頭が良い方で、
志の高い人たちのつながりに、少しですが希望が持てそうです。

先ほどのCMで、エイブラハム・リンカーンの映画を宣伝していましたが、
初代アメリカ合衆国大統領の 聖書を引用した名言「人民の人民による人民のための政治」で皮肉ってみました。
・公務員の公務員による公務員のための政治。
・報道の報道による報道のための偏向報道。
・御用学者の御用学者による御用学者のための洗脳講演(嘘発言)
・電力会社の電力会社による電力会社のための原発再稼働。
・経団連(米倉)の経団連(米倉)による経団連(米倉)のための原発再稼働容認。
・地方自治体の地方自治体による地方自治体のための原発誘致。
・官僚の官僚による官僚のための天下り先優遇対応(犯罪共謀)。
・細野の細野による細野のためのガレキ広域処理。
・北橋市長の北橋市長による北橋市長のためのガレキ受け入れ。
・橋下市長の橋下市長による橋下市長・公明党(創価)のためのガレキ受け入れ。
・枝野の枝野による枝野のための「ただちに健康に影響はありません」発表。
・枝野の枝野による枝野のための「格納容器・圧力容器は健全に守られています」発表。
・プルト君(大橋)のプルト君(大橋)によるプルト君(大橋)のための「プルトニウムは飲んでも害はありません!」発言。
・池上彰の池上彰による池上彰のための「プルトニウムは重いので遠くには飛んでいませんよ!」発言。
・町村衆議院議員の町村衆議院議員による町村衆議院議員のための「原発の事故に比べて、自動車事故による死亡者は過去100万人以上ですよ!」発言。
・ミキハウス社長のミキハウス社長によるミキハウス社長のための「原発の事故に比べて、自動車事故による死亡者は過去100万人以上ですよ!」発言。
おまけ
・警視庁の警視庁による警視庁のための誤認逮捕。
・検察庁の検察庁による検察庁のための冤罪でっち上げ。(三井大阪高検検事・厚労省の村木さん・陸山会事件の小沢さんと秘書3人)
・警視庁の警視庁による警視庁のための裏金作り。
・検察庁の検察庁による検察庁のための裏金作り。

自分の事しか考えないこの日本、空しくなります。
大庭孝広 | 2012.10.22 03:28 | 編集
ここは大庭孝広の掲示板なのでしょうか?
安淳徳 | 2015.08.24 13:11 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top