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ベラルーシ 市民の放射線計測協会

2012年5月12日

Dr.アレクセイ・ネステレンコ

Dr.ネステレンコ16

00:42
それでは私の発表を始めたいと思います。

地域に根ざした住民の放射線防護のコンサルタントという事です。
これを私は20年ほどやってきました。
こちらの方の概略をご紹介したいと思います。

このチェルノブイリの結果というものは、そして欧州の影響というものは、
もうすでに話された通りです。

ベラルーシでのデータがあります

Dr.ネステレンコ11

核種の数がどの位あるのか?
1000万人の人が我々の国に住んでおりますが、
その中で200万人が今現在実際汚染しているチェルノブイリの各州に住んでいます。
特にセシウムで汚染されています。

これはベラルーシの地図です。

Dr.ネステレンコ12

これを見れば一目瞭然なんですけれども、大半は白となっています。
という事は汚染が無いという事、放射性核種が無いという事ではありません。
けれども、そこでの放射能の活動が1kmあたり100キューリーという事、
1キューリーという事で、ですから白はそのような低い地になっている訳です。
1キロ平方メートル当たり1キューリとなっている訳です。
ゴメリ、マギロフ、その他。

それでは我々の仕事に対して説明をします。
我々の研究所(ベルラド放射能安全研究所)というのは1990年に私の父が設立しました。
ワシリー・ネステレンコという教授でありました。

Dr.ネステレンコ13


彼は、1996年の前に、もうすでに活発に活動をしていました。
物理学者として、原子物理学で活動をしていました。
そして移動製の原子力発電を開発しようとしたんですけれども、
1996年に子どもの避難を見てから彼は大きく変わりました。
1996年の5月にそのような様子を見る事によって、
彼の子どものころの戦争の記憶が呼び起こされたわけです。
その後、
人間はこの技術を使う準備ができていない
原子力のエネルギーというものは民生用であれ軍事用であれ、使う準備ができていない
といったわけです。
そして、子どもたちを守ろうとしたわけです。

Dr.ネステレンコ14

で、このような研究所を設立した際には、主なタスクとしては、

これはたとえば日本の事をかんがみても、
一般の市民が政府の情報に対する信頼が無かったのです。
ですので、我々の研究所のタスクというものは、
実際の環境に対する影響というもの、正しい情報を普及させる事だったわけです。

我々はチームを作りまして、
それぞれの、たとえば自分の家の庭の放射能がどうなっているのか?というところから始めて、
より洗練された機器を導入しました。

これによってたとえば食べ物などから測定をする事ができた訳です。

父にとっては人々に情報を提供して、そしてまた、
人が来て情報を得ることができるというところを提供することが非常に重要だったわけです。
300以上のコミュニティーラボが汚染地区に設置されました。
これらは学校ですとか、それから子どもたちが積極的に参加しました。
彼ら自身もサンプルをとりました。
そこから知識を得ました。
この知識を親に伝えたりしたわけです。

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1994年前にこのようなセンターというものは国の政府から資金を得ていた訳です。
その時には非常に深刻な

ベラルーシにとって非常な勝利だったんですけれども、
1994年以降、明らかな理由から政府の資金というものが少なくなって、全く無くなってしまいました。
そして今サブセンターがあるんですけれども、
こちらの方も今は様々なスポーンサーシップから資金を得ています。
で、人々を訓練しました。


この人達に機器の使い方などに関する訓練をしたわけです。
セシウム、ラジウム核種に関するこのようなセンターを持っています。
ヒューマンスペクトロメーター、ホールボディーカウント機器、
そうすると、子どもや大人のセシウム量を図ることができるわけです。

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食料が汚染されているという事は分かっています。
そして、この子どもたちを避難させることはできません。
親には沢山のお金がわたる事がありません。
ですので、子どもはセシウムなどの汚染で被ばくしているという事が分かっています。

それでどうするか?という事なんですけれども、様々なことをしました。
で、これを吸収するようなものを探しました。

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このような放射性核種を体内から吸収して出すようなものをさがしました。
で、ある製品が見つかりました。
数年間使ってきております。こちらの方は無料で配布しております。
ウクライナと我々の国内で配布しております。

Dr.ネステレンコ144

これらすべての製品(ビタペクト)は様々な形があります。
粉であったりタブレットであったりするわけです。

そしてこの製品の仕様の効果というものが見られます。
これはある村の数値です。

Dr.ネステレンコ15

グラフの緑のところが製品が使われているところ、
そして、赤の線が、きのこの消費量。
きのこの量がピークになったところで測った値です。
ですので、このような事をする事によって子どもの体内の核種の量を、
汚染地域に住んでいたとしても下げることができるわけです。

我々の研究所はフランスのパートナーと、密接に協力して、子どもたちの健康を
ベラルーシ国内でそして国外で改善することを尽力しています。

特に夏休みにクリーンな食べ物を出来るだけ長い期間食べる事によって、
体内から60~70%の核種を排出することができるわけです。

で、次のアプローチを我々は勧告します。
市民を守るためには次の事が勧められます。

情報を持たなければなりません。
放射性核種というものが体内にある事を知らなければなりません。
そして人々に機械を与えるという事が必要です。
このような情報を持って、自分たちで結論を出す。


放射性核種というのは貧困層の子どもですね、
たとえばアルコール中毒の親を持っていたり、ひとり親だったりする子どもが、
それだけ森で時間を過ごしてですね、木の実ですとかキノコを食べたりしますので、
それによってより悪影響を受けているわけです。
同じ村の中でもそれだけ大きな差がみられています。

で、チェルノブイリ問題はもう忘れられようとしている機運も見られます。
25年が経ちました。
我々の国は今、このような放射性核種というものは大きく削減されていると言っております。
けれども、我々はきのこを見つけました。
ベラルーシのあるところできのこが見つかりました。

それは1kgあたり15万ベクレルだったんですね。

これは放射性廃棄物と全く同じくらいの濃度な訳です。
その他にも研究所は活発に情報を市民に提供しています。
沢山の情報を持っております。

映画、ブックレット、それから私の同僚が、
フランス語の翻訳版を皆様が入手できるようにするという事です。

自分と自分の子供を放射性核種から守るにはどうしたらいいのか?
というようなものを刊行しています。
今現在フランス語になっております。

で、経験から言って、
個人的にみなさんがお使いになる必要が無いとは思っていますけれども、
このようなものがあります。

それから、アトラス。
汚染の地図というものなんですけれども、このようなものを作っております。
これはさまざまな放射性核種の量を
子どもの体内の放射性核種の量を地図にしたものです。
20万ほどの測定を行いました。

このような測定を長い期間行わなければ、状況を改善することができない訳です。
介入しなければ、介入なしでは状況の改善をする事が出来ない訳です。


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動画後半部分・つづきはこちら↓
「日本で私はいろんな見解を持っている人に会いました」
ウラジーミル・バベンコ氏(動画・通訳書き出し)


この日の他の講演↓
「チェルノブイリ事故以外の説明はあり得ない」
ダウン症・奇形・がん死亡率~隠されていた真実のデータ~アレクセイ・ヤブロコフ博士
(動画・内容書き出し)


「チェルノブイリ事故後2010年になっても増え続けている子どもの疾病」
ベラルーシの小児科医(動画・通訳書き出し)


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「人が住んでいるところにもかかわらず、 福島は線量が高い。 想像以上に高い」
アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 10/20(内容書き出し)


<質疑応答前半>アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 10/20(内容書き出し)

二分する被ばくへの対処方とエートス上杉隆氏10/20
アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 (質疑応答後半・内容書き出し)


セシウム137とアップルペクチン
チェルノブイリ地区の放射性物質からの開放
13. Decorporation of Cherrnobyl Radionucleides
V.B. ネステレンコ、 A.V. ネステレンコ
Institute of Radiation Safty (BELRAD 研究所)




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