ベラルーシ 市民の放射線計測協会 2012年5月12日
動画の前半部分↓
「正しい情報を普及させるために」ベルラド放射能安全研究所・
アレクセイ・ネステレンコ所長(動画書き出し)

Babenko
12:50
友人の皆様わたくし、アレクセイにとってもそうですが、
このフォーラムに参加できて大変うれしく思っております。
2009年にドイツの同僚が言いました。
「チェルノブイリに対する関心、これがもう低下している」と。
そして、いろいろな、チェルノブイリとそれからドイツの原発を含む比較、
英国等と比較することがなかなか難しくなってきたというような事を聞きました。
しかし25年経って、今度は福島事故が起きました。
そして大きな影響をもたらしています。
インパクトがありました。
ですからまたチェルノブイリに目が向けやすくなったと思います。
そしてこの両方の事故、大惨事、これが地球上の原発に対して大きなクエスチョンマークを投げかけます。
25年。
これは私たちが結論を出すことを可能にする歳月です。
これまでなにをしてきたのか?
このような惨劇があり、そしてその結果、それを最小限に抑えるにはどうしたらいいのか、
しかし、残念ながらその結論というものはがっかりさせられるものです。
というのもチェルノブイリの非常に深刻な結果というものがありました。
ソ連というのは非常にユニークな特異な政治体制だったと、そのせいだったと。
しかし、今全く異なった経済、地理状況が全く違うところでまた事故が起きる。
全く25年前と同じミス、間違いが起きている。
その大きな根本にあるもの、それは隠ぺいです。
情報がきちんと正確に伝えられない。
そして、実際に起きた事を過小評価するという事。
そして真実を歪曲するという事なんです。
で、このような場合、
チェルノブイリと福島、この二つの場合、
これは結局いろんなうわさが出る、そして思惑となる。
そして住民はもう基本的な情報源を信じなくなるわけです。
これら、人々がもし正式な情報源を信じないという事になれば、国の情報を信じないという事になれば、
そうすると今度は深刻な、心理的な健康を害するような問題になるわけです。
チェルノブイリの基本的な規模。
これはウラリウスのほうで6年経ってから。
6年経って初めて、
事故の後6年経って初めて分かった。1992年でした。
それでもまだ、この惨事の側面で、公式的には秘密になっているところがあります。
これはたとえば、原発の建設材料が何だったか?という事はまだ知られていません。
で、こうした隠ぺいがあった。そして情報の歪曲があった。
結局すごく時間が失われてしまいました、無駄になりました。
ヨウ素剤でありますが、タイミングよく使われておれば、
甲状腺の癌というものも削減できたでしょう。
また、住宅を再建してはならないようなところに、家が建てられてしまった。
ゴーゲンなんかがそうなんですけれども、
避難させられた人たちがそちらに送られてしまった。
しかし、そこは全く人が住むには適した場所じゃなかった訳です。
そこで実際我々はは測定をしました。
さまざまな測定をして、そこでは1kgあたり1000ベクレル以上の数値が測定されたんです。
また、700,800というような数字も出ました。
日本で実は私はいろんな人に会いました。
いろんな見解を持っている方々。
福島の問題に関していろんな意見を持っている人たちです。
人によっては、「全く問題は起きていない」と考えている人がいました。
自らそう信じている。
「福島という問題は起きていない」
もう「今までと同じような生活をしていくんだ」と言っている人たちがいました。
「何も変わっていないんだ」と。
でも、人によってはやっぱり「国家の大惨事」だと考えている人もいました。
また、「福島というのはそこを経過しなくてはいけなかった段階なんだ」と言っている人もいました。
強い意志を示して、そして「この問題を克服しなくてはいけないんだ」というスタンスの人もいました。
しかし、私がいろんな人に日本で会った時に、非常に深刻に懸念をしている人たちもいて、
もちろん「子どもの健康を守りたい」と言っている人たちもいました。
これは当然のことです。
こうした人々が幸い大半な人々であります。
そういう人たちが過半数なのであればもちろん措置がとられるでしょう。
そして前向きなプラスの結果が出る筈です。
また関心の高まりといえば、
日本でこのチェルノブイリの事故に関しても非常に関心が高いです。
日本に於いて実は一般に普及された文献というものが無かったようです。
またアクセスという意味でも、情報、
たとえば放射線事故の場合何をすればいいのか?という情報がなかった。
その結果今非常に関心が高まっています。
これはベラルーシに於いて、「自分と子どもを放射能から守るには」という本が実はありまして、
この本は実は農村部、
ベラルーシの農村部の人たち向けに書かれた本であり、
その際に問題提起をするうえで、一般の農村部にいる人たちが
本当に理解できる形で本を書かなくてはいけないというのが一つのチャレンジでした。
リアクションとして、この本は主婦のためだという事もありました。
で、これは実は目的果たしたわけです。
本当に誰でもがアクセスできる分かりやすい本だった訳です。
本の最初のところには基本的な事が書いてあります。
自然放射能は何であるのか?人口放射能は何であるのか?
また、いろんな放射能の定義が出ています。
そして、チェルノブイリの惨事に触れている部分もあります。
この事故についての記述もあります。
ただ最も重要な部分。これは人々に説明している部分です。
どのように食品における放射能を減らすことができるのか?
その水準を減らすことができるのか?
体内の放射能をどのように減らすことができるのか?
また、その危険がどの位なのか?って言う事も説明する必要があるわけです。
つまりいろんな測定がされてい、このスペクトロメーターで測定する。
そうするとこれをすべて説明しなければいけない訳です。
人体測定スペクトルメーター(ホールボディカウンター)の測定値についての説明が必要です。
で、たとえば食品を作る際に、生産する際にどのようにそれを防いだらいいのか。
2003年までの段階で、これは確信しました。
つまり人々は要するに今まで全く情報が無かったという事が分かったんです。
たとえば木を切る際に、伐採して燃やす、それは汚染された木なんです。
そうすると、その灰の中に沢山放射能が溜まるわけです。
これは薪を使ってストーブ、つまり暖を取ったりするわけですけれど、
それはやってはならないし、その灰を庭に捨ててはならないのです。
2003年までの段階でいろいろとそれまでの経験を積んだわけです。
どういう事が特に人々の関心事なのか?という事も分かってきたわけです。
そして汚染地でも我々は仕事を頑張ってやりました。
そして人々の信頼を勝ち取ることができた。
そしてこの本が出版されたんです。
このチェルノブイリ事故の後、
もちろんこの事故が起きてこれからもこの事故は存在し続けるわけです。
この本に関して非常に、そして研究所で我々がやっている事についても説明しております。
そしてこれはただの理論だけではなくて実際に現場に出ていって我々は実践しています。
セミナーをやったり、講義をやったり、会議を一緒にやったりしています。
我々は思うんですけれども、
我々の研究所の仕事がもちろん万能薬ではないっていう事も十分わかっています。
もちろん良い結果を常に出す努力はしていますけれども、
我々のやっている事が全ての問題をすぐに解決できるわけではありません。
特に放射線防護、そして安全性という、この問題に取り組む際には、
もう常に食品のモニタリングが必要です。
放射線のモニタリング、また人体のモニタリング、
また常に医療的なスクリーニングも必要です。
いろんなレベルに於いて、また行政に於いてもいろんな努力が必要です。
たとえばキノコ。
これは、汚染地域ではもちろんキノコ狩りをしてはならない。
これは重要な事です。
また、生活レベル水準も上げていかなくてはならない訳で、
さっきの話にもあったように、やはり社会的レベルが低い家族であればある程その汚染度が高いわけです。
今までさまざまな作業がチェルノブイリ事故の後に行われてきました。
そうした努力の成果がこうした人体の放射性核種のレベル、
またそうした数字などにも出てきています。
ヤブロコフ氏もおっしゃっていたように。
しかし、本当の事実というものはこうした公式データには反映していない。
で、計算の結果によって全然違う数値が出るんだという話もありました。
一つ違う方式を使えばまた違う結果が出る。
ですからいくら測定したとしても、
それをどのように計算してその結果を解釈するのかによって、非常に主観的になってしまう。
ですから、放射性核種の水準というものも、事実関係として正確に把握しなくちゃいけない。
ゆがめてはいけない訳です。
放射線防護。
これは常にモニタリングするという事が大事です。
年間の線量、これは0.1ミリシーベルトを設定されている、それを守らなければなりません。
放射線。じんこうげんからの最大値これが0.1ミリシーベルト以下でなければいけないと言われています。
また労働者に関しては、作業者に関しては、
これはもうより高い数値が設定されていますけれども、
やはり常識を用いて、たとえばスイス、スウェーデン、英国、アイルランド、フランス、インド
ベラルーシ・・・
ーーーウラジーミル・バベンコ氏出演番組
原発事故25年目の現実 「心臓障害」・・・医師の告発(動画・内容書き出し)
あさイチ10/17「食卓丸ごと放射能チェック」番組丸ごと書き出しました。

自分と子どもを放射能から守るには ウラジーミル・バベンコ
ベルラド放射能安全研究所 世界文化社 95p 2011年09月 発売
840円(税込)送料無料
今日からできる! キッチンでできる!チェルノブイリからのアドバイス
【内容情報】
チェルノブイリ事故から25年。時を経てわかった放射能の中を生きるすべとは。
ちゃんと知って、ちゃんと食べて、賢く生き抜く12Files。
【目次】
1章 知って守る
チェルノブイリ原発事故のこと
放射能とは?
放射能はどのようにして体に入る?
放射能が体に与える影響
食品の放射能測定と暫定基準値
体内放射能を測る
2章 食べて守る
キッチンでできる食品放射能の減らし方
放射能から体を守る食生活
ペクチン剤とは?
3章 この地で生きる
汚染地域で畑や家庭菜園をするには
汚染地域で生きるためにするべきこと(まとめ)
いっしょなら簡単に!
【著者情報】
バベンコ,ウラジーミル(Бабенко,Владимир)
ベルラド放射能安全研究所・副所長。
1952年生まれ。ロシア連邦カリーニングラード州グワルデイスク市出身。
国立ベラルーシ大学地理学部卒。1993年からベルラド放射能安全研究所に勤務。
体内放射能測定室室長を経て2009年より現職
ーーー
この日の他の講演↓
「チェルノブイリ事故以外の説明はあり得ない」
ダウン症・奇形・がん死亡率~隠されていた真実のデータ~アレクセイ・ヤブロコフ博士
(動画・内容書き出し)
「チェルノブイリ事故後2010年になっても増え続けている子どもの疾病」
ベラルーシの小児科医(動画・通訳書き出し)
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| 2012.10.27 15:26 | 編集