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第4回【ペイフォワード環境情報教室】「窒素注入はその分格納容器の中のガスを外部に出しているということ」小出裕章先生10/25&福島テレビニュース(内容書き出し)

第4回目の今日は小出裕章先生をお迎えしております。

【ペイフォワード環境情報教室】121025小出裕章先生Vol004

Sawada:
10月23日、おとといになるんですけれども、
福島放送の方で、テレビ局の方からですね、
「福島第一1号機の方で爆発を回避するために窒素注入が行われています」
といった内容が報じられておりまして、
こちらは全国ニュースでは出ていなかったものなんですけれども、
一部内容ですと、「爆発の危険性はどの位あるのか?」と不安に思う方もいらっしゃいますし、
「全国放送をされていないのでそんなに心配ではないのではないか」というふに言う方もいらっしゃいますが、
先生はいかがご覧になりますか?

小出:
はい、原子炉の中では放射線が飛び交っていますし、
中性子線というところももちろんまだ出ているところがあって、
さまざまな放射性物質が出てきたり、
あるいは水が放射線で分解されて水素になるというような現象が必ず起きてしまっています。
そして出てきた水素は格納容器という大きな容器の中に少しづつ溜まってくる訳ですが、
それが爆発濃度を越えてしまうような事にならないように、
東京電力は、これまでもずーっと格納容器の中に窒素を注入してきました。
おそらくその作業が続いているという事なのであって、
特別新たになにか爆発の危機が生じたという事ではないと私は思います。

Sawada:
そうですか、可能性としてはずっと否定できないながらも、継続して行われている作業ではないか、というのが今回の先生の

小出:
はい。おっしゃるとおりです。
水素は必ず出来てしまいますし、
それが爆発しないように手当てをこれからもしなければいけませんけれども、
今回の事が特別何か異常が起きてという事ではないように私は思います。

Sawada:
そうですか、それと去年の3月お話があったように、
報道がされなかったでしたけれど、ドライベントという形で、水素爆発を防ぐために行われたりですとか、
ま、こういった形で報道されないながらも周りの放射線量が知らぬ間に上がっている事とか、
今回も報道が一部のところに限られていますので、
疑心暗鬼になってしまうところがあると思うんですけれども、

小出:ん・・そうですうね。

Sawada:今後もこういう可能性というのは当然ある事なのでしょうか?

小出:
もちろん
窒素を注入しているという事は、その分格納容器の中のガスを外部に出しているという事ですので、
放射性物質がそれに伴って環境に出て来ているという
事は、必ずそうなってきてしまうのです。
ですから東京電力の方から、
窒素注入に伴ってどのような放射性核種が出ているかというような情報ももちろん、
本当であれば公表しなければいけませんし、私たちもそういう事に注意を払っておくべき
だと思います。

Sawada:
そうですか、
なかなかこういう情報というのは報じられないというか、
まず東京電力は第一義的でありますけれど、
そういった意味で今回人事で新しく原子力規制委員会とで新しい組織が生まれたりしていますけれども、
全く、やっぱりそういったところが機能していないがゆえに、
こういった、細かいところの情報というのも出てこない状況なんですね。

小出:
私はあまり、もともと原子力規制委員会に期待もしていませんけれども、
本来であれば原子力規制委員会っていう組織がきちんと情報を集めて公開をして、
人々の不安を払しょくするという役目を負わなければいけないと思いますが、
残念ながらそうはなっていないように思います。

Sawada:
廃炉というか、まだ廃炉に行く手前の現状を押さえるという作業がまだずーっと続いているんですけれども、
こういった作業自体も民間企業である東電がまず、
一社で担う事に無理があるんじゃないかというご意見があるんですけれども、
そこはちょっといかが思われますか?

小出:
え・・・しかし、いったい誰が担うのか?と言えばやはり人間がやるしかないわけで、
そのトップに東京電力がいようと、政府がいようと、私はあまり関係ないと思います。
要するにちゃんと知識を持った人がやって、ちゃんとその情報を公開してくれればいいのですけれども、
残念ながら今現在そうはなっていませんが、
むしろ政府がやったらもっと悪くなるような心配も、私にはありますので、
私たちがこれからも十分に監視しながら、
データをきちっと要求していくという事以外にないと思います。

Sawada:
そうですか、たまにご意見で、世界でタグを組んで世界の専門家を集めてやるべきだとか、
先生がおっしゃられているように実際東電の最前線でやられている方の知識を超えるような、
もしくはノウハウを超えるような組織というのは今、日本にはあまり存在しないものなんでしょうかね?

小出:
ようするに、今の福島の事故というものは、
人類がこれまで一度も経験したことが無い事が進行しているのです。
ですから日本にいる私を含めた専門家にしても、
一体何が起きているのか正確に知ることもできないまま手探りで作業をしているわけですし、
世界にいる同じような専門家も、程度の違いはあっても
やはり真相をきちんと知れるという状態にはないと思います。
でも、「3人寄れば文殊の知恵」ということわざもある通り、
いろいろな専門家が集まって議論をしながら事態に対処するという事は必要だと思いますので、
日本だけでなく世界から英知を集めるという事、もちろんやるべきことだと思います。

Sawada:
そうですか、私どもとしてはぜひ小出先生のような専門家、
世界中から専門家も集まって、一日も早く収束してほしいと願うばかりですので、
今後ともまた是非いろいろとご解説等よろしくお願いいたします。


小出:こちらこそよろしくお願いいたします。



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爆発リスク回避へ窒素注入

福島のニュース 福島テレビ(10月23日放送)
2:09~
fukusimaterebi.jpg

爆発リスク回避に向けた圧力抑制室への窒素の注入が福島第1原発1号機で始まりました。
1号機の原子炉格納容器内では今年4月以降、
核分裂反応が発生する放射性ガスクリプトンと水素の濃度が上昇や下降を繰り返す状態が続いています。
これをうけて東京電力は午前9時過ぎから圧力抑制室に窒素を連続的に注入し、
水素濃度を下げるとともに放射性クリプトン排出する作業を行っています。

fukusimaterebi1

格納容器内の水素の濃度はきょう午前5時の時点で0%です。
酸素と反応して爆発のリスクが増える4パーセントには達していません。

fukusimaterebi2

東京電力は今のところ臨界や爆発の恐れはないとしています。




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