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報道が決して国民に伝えないもの(3)3号機の爆発映像「いちテレビ局の判断で出さなくてもいい映像なのか?」武田邦彦氏(音声書き出し)


報道が決して国民に伝えないもの(3) 3号機の爆発映像
武田邦彦 平成24年10月26日

この映像は福島3号機の爆発映像で、
30キロ定点カメラでとった動画をネット上で切り取ったものを転載したものです。

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映像は著作権に基づくという名目で放映されませんが、
著作権が命に関わるもので、独占的情報を取り得る報道機関の権利かどうか怪しいと考えられます。

また、最高裁判決と覚えていますが、この映像は定点カメラからとったものですが、
「定点カメラ映像」は創造性がないので著作権の対象にならないとされていて、
さらに「テレビ映像の一部」を切り取った写真は、人物などの肖像権に関係しない限り、
著作権が及ばないとされています。

日本のマスコミは福島で「国民に代わって」得られた情報についての著作権について
そのスタンスを明確にするべきです。





ーー音声ここから

報道が決して国民に伝えないものの3回目ですが、
今度は、今度の事故ですね、福島原発の。
これは伝えないことが山ほどあるんですけれども、その中で、一番顕著だったものはですね、
やっぱりこの3号機の爆発映像でしょうね。

30km定点カメラで撮ったと言われるもので、
私はこれをネットからさらに切り取ったものを転載していますが、
この映像はどうしても国民が何回も何回も検討しなければいけなかったものなんですね。

たとえばこの煙こそが放射性物質なんですが、
どの位の高さに上がったのか、
どういう状態で上がったのか、
それからもうひとつはですね、水素爆発なら四方八方に散るはずなんですね。
建物の上部で爆発していますから。

このようにですね、建物から上の方へこういく、上部で爆発するっていうのは、
建物の一番上の部分で爆発しますとね、四方八方に丸い形で飛びますよね。
こういうふうに上空に向かって飛んでいるっていうのは、筒状のものが無ければ、

あの、爆発っていうのはですね、爆発するものっていうのは、
どっちが上とかどっちが下とか分かりませんからね。

バーンッ!って爆発したら、上も下も左右も全部力がいくんですよ。
ところが、筒の中に入っていると大砲みたいにその先の方に行くんですね。
ということは、こういう爆発が起こるという事は「筒があった」という事なんですよ。

「筒があった」という事になると、その”筒”というのは、
原子炉か建物しかなくて、
原子炉の上部が破れているという、
そういう事が考えられないとしたら、建物の下の方で爆発した、
そういう事を議論すればですね、随分そのあと助かった人が多いと思う。
被ばくを減らせたと思うんですよね。

で、こういった映像は著作権だからと言って全部削られてるんですけれども、
ま、一つはここで著作権の問題で言ったように、
著作権が命に関わるもので、
かつ独占的情報を取り得る社会システムになっている現在の報道機関がその権利を有するかどうか?
これは極めて怪しいですね。

出来れば検察が一回ですね、なんか過失致死傷かなんかよく分かりませんが、そういったもので逮捕して、
そして法廷の場でやらなくちゃダメじゃないでしょうかね。

そうしないと、著作権がもう際限なく膨らんじゃってですね、
たとえば人が殺されそうになっている事が分かっているのにそれを著作権で出しちゃいけないとかですね、
どこまで行くか分からない訳ですね。

で、もうひとつはこの映像自身を私が使っているのは、私が著作権の問題をずっと勉強した時に、
最高裁判決だと記憶しているんですが、ま、高裁かもしれませんが、
「定点カメラから撮ったものは創造性が無いので著作権の対象にはならない」
というのを読んだことがあります。
ま、つまりそれはそうだな」と思って覚えているんですね。

著作権というのは人間の頭の中の創造性なんですよ。
事実そのものは、ならないんですね。
ですから定点カメラというのはそこに置いておいて、自動的にカメラが撮影している訳ですからね、
人間の頭の創造性なんかないわけですね。

しかももうひとつはですね、テレビ映像の一部を切り取った写真というのは、
人物などの肖像権に影響が無い限り著作権は及ばないとされていると私は思っています。

さらにですね、たとえ著作権のある物でも、
「単に紹介する」というような形の内容で、
テレビ映像なんかの一部を切り取って出してもいいというふうに捉えております。

いずれにしてもですね、私はこれはそういう裁判を待たずに、
日本のマスコミがですね、福島で国民に代わってこの撮影をしていた訳ですね。
これは国民に代わってやっていた訳ですから、
別に営利のためにやっていた訳じゃないと思うんですよね。

その国民の代わりに情報を得てたんですが、
それが後になってみんなが支払ってくれるという事だと思うんですよね。

これについて著作権があると主張しているマスコミが多いんで、
これはですね、本当にこういうものが著作権に該当するのかどうかという事を
マスコミ側からですね、ペンを持っている訳ですから、
法律ではなくて、報道という意味でですね、
今回のこの3号機の映像をですね、出して、これに著作権がかかるのか?

独占的な情報収集能力を持って、国民に代わって福島で撮影したものがですね、
「国民が見ることができないという事があり得るのか?」
と、

原発の爆発ですからね、
これはまぁ、結果的にどうなるかは別として、非常に多くの人が知りたい事なんですね。
それに著作権をかけるっていうことが適当か?

それからもうひとつは、
それが一テレビ局の判断で、出したり出さなかったり出来るものなのか?

これはですね、むしろ私は法廷の前よりかね、
マスコミとしてやはりいろいろな議論を重ね、
国民に説明する必要があると、ま、こう思います。



著作権と人命「人の命に直接関係のある報道で、大手マスコミが入手した情報に著作権が及ぶか?」
武田邦彦氏10/17(音声書き出し・参考あり)




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文章を使わせて頂きました

武田先生の記事二件、文字起こししたものを転載させて頂きました。連絡を頂き大変助かりました。

ありがとうございましたm(__)m