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<6.原子力規制委員>「何を言うよりも大切なことがある。誰が言うかだ」 田坂広志氏11/2自由報道協会記者会見(内容書き出し)

11月2日に自由報道協会主催
以下は質疑応答の一部分です。




質問:
ロイター通信Maedaと言います。
原子力規制委員会というのが、発足してもう2カ月経って、
実際に今度は再稼働に向けての安全性を見るという事で、
地層の部分の調査、今日は大飯にみなさんパネルの方々が行ってらっしゃるんですけれども、
そちらの方向にどんどん、
つまり安全であることを確認して、
安全でないものと安全であるものを分けると、いうような形に、
今原発の政策の在り方がなってきていると思うんですけれども、
このまま行っていいのかな?という素朴な疑問がありまして、
かなり今回の原子力規制委員会は法的には力を持っていると思うんですね。
なので、そこを誰がどのようにコントロールできるのかな?
その、最終処分場の問題は原子力規制委員会で、議論するものではなくなってますので、
その部分をどういうふうに、現実の原子力発電というものと、つなげていったらいいのかな、
ちょっとわからないので、もしご意見があったらお願いします。



田坂広志:
あの、いずれにしても、原発をたとえば再稼働するとかしないという事はですね、
どこかの組織なり、何かの公的機関が決めざるを得ないのは事実ですね。

仮に止めたにしても「誰が決めたのか?」という問題になってきますので、
その意味においては私は、原子力規制委員会が、ある役割を果たすことは当然あり得るんだと思います。

で、むしろ問題はですね、
国民の納得感だと思うんです。

これはどうしてか?というとですね、
仮にですけれど、今みなさんが原発に対して非常に疑問を持っている方で、
皆さんがたとえばこの中で誰か一人を選ぶ。
この人はもう本当に、頭が下がる位に
国民の命と安全の観点からだけ判断する人だという信頼があったらですね、
仮にその方が、
「とはいってもみなさん、全体のエネルギー状況を考えた時、これについては安全を徹底確認しました。
だから、これは例外的にまずはこの稼働を認めて下さい」と言った時の受け止め方とですね、

なんかよく分からないけれどもどうしてあの人が選ばれたの?となってですね、
その人が同じ事を同じ文脈で言った時の受け止め方が違うんだと思うんですね。

これは人間心理で、
何を言うよりも大切なことがある。誰が言うかだ」という名言がありますが、
同じ事を言ってもあの人が言うとなんか信用できない。
この人だったら、なんか信用できるといった世界は現実にあります。


これは誰かを固有名詞的に誰かを批判している訳ではありません。

そもそも原子力規制委員会のメンバーが、
本当に適任かどうかというような議論を私が決めつける立場にはありません。

むしろ、この方々が選ばれるプロセスが、なぜあのような形を取ってしまわれたのか?が
わたしには、残念です。
私が逆にあの委員の立場だったとしても、
あの首相指名というような形は止めていただきたい。


逆に選定のプロセスから、広報の段階から国民的な討議にかけて、いろんな情報もオープンにして、
まさにパブリックコメントなんかも受けた中でですね、
最後にある部分国民の意見も反映した形で選ばれていくような、
そして国会同意人事をとられれば、納得感がもう少し高まるわけですね。

どこまで高めるかというのは、この後細やかな議論があり得ますけれども、
少なくとも今のやり方だと、
「この人達は政府から見て信頼できる人だ」
「経歴調べてもほんとにちゃんとした人だ」
「いろいろヒアリングしたけれども、原発についてはしっかりしたものを持ってる。
もうその通りなのかもしれませんが、

原子力の問題のほとんどすべての問題は、
パブリックアクセプタンスの問題です。
国民がそれを受容するかどうか?納得するかどうか?
これは特に放射性廃棄物使用済燃料の問題は、全ての問題はパブリックアクセプタンスの問題です。

従って、政府はこういう国民の納得と了解、信頼を得るという事についての手順論を、
もっと成熟するべきです。

今は私から見ると相当荒っぽいやり方をされているように見えます。

これは残念ながらそう言わざるを得ないと思います。



ーー会見全てーー

会見本編↓
<会見・本題>「脱原発は選択の問題ではなく、不可避の現実である」
田坂広志氏11/2自由報道協会会見(内容書き出し)


質疑応答↓

<1.望まない被ばく>「今後何十年と極めて重い心の重荷を背負う事になる」
田坂広志氏11/2自由報道協会記者会見(内容書き出し)


<2.放射性廃棄物>「国民の意識の成熟が問われる問題」
田坂広志氏11/2自由報道協会記者会見(内容書き出し)


<3.立地自治体>「地元の経済的自立を図るための政府の支援」
田坂広志氏11/2自由報道協会記者会見(内容書き出し)


<4.原子力の技術と輸出>「原発ゼロ社会にすると原子力技術者がいなくなる?」
田坂広志氏11/2自由報道協会記者会見(内容書き出し)


<5.核武装>「『プルトニウムを減らすために大間を稼働しなければいけない』は詭弁」
田坂広志氏11/2自由報道協会記者会見(内容書き出し)


<6.原子力規制委員>「何を言うよりも大切なことがある。誰が言うかだ」
田坂広志氏11/2自由報道協会記者会見(内容書き出し)



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