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11.04
Sun
11月2日、朝帰国されて、その夜文科省前で、ジュネーブの報告をして下さいました。
お疲れだったと思いますが、柳原弁護士さん、ありがとうございます。


国連での福島の人権侵害アピールの報告
柳原弁護士:文科省前報告

2012年11月2日


こんにちは、集団疎開裁判弁護団の柳原です。
今週日曜日に双葉町の井戸川町長と一緒にスイスのジュネーブに行って、
今朝、戻ってきました。
まだ頭が時差ボケで、決して、あの、トシは時差ではないんですが、
頭が時差ボケで、話がうまくできないかもしれませんが、お聞きください。

世界の国連のジュネーブで、福島の惨状をアピールする取り組みをしてきましたが、
幸いIWJの放送が許可されて、かなり多くの方がその様子をご覧になって頂いたと思うので、
少し、そこには出てこない話をさせていただきます。

国連にはジュネーブに、世界の人権を守るための組織、
人権理事会という組織がごく最近ですが作られまして、
そこで、世界の国々の人権侵害の状況を順番に、各国々が審査をする、勧告をするというそういう制度が、
4年、5年前から始まっています。

日本は今回第二回目の審査を受けるというので、
10月30日・31日にその審査がありました。

その前日にNGOの主催による、
「日本からの人権侵害の声を届ける」という企画が、ジュネーブの国会の国連の建物の中で実施されまして、
そこにわたくしども、双葉町長をはじめとして、
私とスイスのバーゼル大学名誉教授のミッシェル・フェルネックスさんと3人で、
あと、福島からの声という事で、裁判の原告のお母さんのビデオレター
福島の子供たちの声のメッセージ等をそこで上映しました。

この企画が本格化したのは、
約2週間前に、この説明会を双葉町長に提案したところ、
彼が「参加したい」と、
「自分はパスポートもないけれども、参加したい」と言いだしたのがきっかけです。

それは彼自身が、日本にいて、福島県の中では唯一
「今の福島県に被ばく状況は異常である」と、
「世界標準である、チェルノブイリの住民避難基準に照らして、住民や子どもたちを即避難すべきだ」
と訴えている唯一の福島県の自治体の首長でが、
彼は自分自身の声が、日本ではあまりにも小さく、あまりにも弱いので、
世界に行ってこの正しい真実を訴えたいという事で、国連で、話す機会を与えられることにすぐ同意して、
世界に向けて発信したいということでした。

この企画は実現しました。

フェルネックスさんも、約10日前にこの提案をしたところ、
即時に快諾されて、83歳ですか、になる彼が、スケジュールをおしてですね、
この31日と、30日の説明会に来ていただきました。

私どももこういう説明会は初めてのことで、英語の準備をしたり、
そういう、その、やり方もですね、
右も左もわからない形で取り組んだので、ほとんど手探り状態でしたが、
幸い世界にはこの福島の問題を本当に真剣に考える、世界に出ている日本人の人の若者が沢山いて、
その彼らが急きょ集まって、使い言葉で話をして、当日の連絡や同時通訳に参加してくれました。

これは、正直いってほとんど奇跡のような取り組みで、
もう、寝ないでですね、ホテルもラウンジで、もうホームレスみたいな形で、
準備をずっとやっていました。

それにもめげないで、当日に間に合うように、一緒に準備をして、
当日の準備をおえ、会を迎えることができました。
その内容に関しては、



ードラム隊が来たという事で、改めて説明(略)


今ほとんど報告をしていただいたので私が言う事がなくなってしまいました。(笑)
しかしもう少ししゃベろという事なので少しまとまりませんがしゃべります。

井戸川さんは、何故世界に行ったのか?というと、
彼の認識では、「今、日本は戦争状態である」と、
大本営本部の一方的な情報に多くの国民が縛られ、本当の真実を知らされずにいて、
その中で福島の人達は大変な犠牲なめにあっていると、
この戦争について世界に真実を知ってもらいたいと、
このような嘘とでっち上げの自治体に対して、本当の事実を伝えたいと、
そして彼は日本政府が普段から行く国連に日本市民として、
福島の市民、県民・町民として、審査をされるために行くんだと

会場でも彼はハッキリと、
「福島は本当にひどい」と
「これ以上ひどい場所は無い」
「にも関わらす、日本政府はなにもしない」
世界の人々がぜひ福島にきて、直接我々を見て、現実を知って、調査をして、
本当の姿を世界に伝えてほしいと、ハッキリと真実を伝えました。

これはオフレコですが、
ここで言ってしまえばオフレコにならないですが、

彼は「もう自分は日本に戻っては来れないかもしれない」と、
それぐらいの決意でもって
亡命すらしてもかまわないぐらいの気持で、
いままで世界に向かって本当の福島の姿を語ったものはいないけれども、
自分が初めて国連の場で真実を伝える。
そのためにどんな破壊があってもいい。
そんな決意でもって来たというふうに言っていました。

それに対して、世界の中でさっき言いましたように、
オーストリア1国だけが、
「福島の子供たちの人権を配慮してほしい」と、勇気を持ってその声をあげました。

もともと世界の国家は様々な利害があいまって、
日本に対してそのような勧告を出すことは難しいのですが、
オーストリア政府は勇気をっ持って、その声をあげたのです

それはひとつという、1という小さな数かもしれないけれども、
私たちにとっては偉大な一歩です。

しかも国連には、
今回初めて行って分かったんですが、普通二つの顔があると。
世界の政府と、世界のNGO、世界市民の運動と顔と二つの顔があると思っていたが、
もうひとつ国連には、国連の職員という、もうひとつの顔がありました。

それは世界の市民でありながら、国連に勤務している人たちで、
彼らが30日の私たちの説明会を映像で見て、そのあと、私たちに
「出来る限りの事を協力したい」と、
「世界は、国連の職員はみなさんの事を応援する」と、
「是非これからも一緒に協力していきたい」という、そういう申し出がありました。

私たちは世界の国家が、いずれは、福島の事をきちんと、
オーストリアのように取り上げるようになると確信していますが、
それを本当に実現し、政治にする力は、
国連の職員や、世界のNGOのような世界市民の中から、このような声を上げることによって、
大きく世界が変わると信じています。

この貴重な偉大な一歩が、今回の訪問の中で果たされて、
井戸川町長も「私は決して亡命しないで、日本に帰って日本で頑張る」と、
その決意を表明しました。

彼は、ここにいる福島の声を、真実を伝え、
皆さんと、また世界にも同じような思いを持って下さる方がいると、この二つの情報の力、支援を確信して、
今日からまた、うがずはげまず、世界にまた福島の真実を伝えるために頑張ると、
帰国の成田で私に語って別れました。

これからが世界に向けての福島の声を伝える第一歩が始まると確信しています。
ありがとうございました。





↓国連人権理事会前日の「言論と表現の自由を守る会」主催による説明会はこちら
世界に訴える!「どうか皆さんの大きな声で救ってください」
井戸川双葉町長10/30ジュネーブ(書き出し)


世界に訴える!<ジュネーブ後半>フェルネックス博士・柳原弁護士・福島の母・郡山市中学生
(ツイート同時通訳と日本語は書き出し)福島民報&東京新聞記事書き出し


<ジュネーブ記者会見>井戸川町長・柳原弁護士・垣内さん10/31(内容書き出し)
↑こちらの動画はすでに一般公開されていない状態になってしまいました。


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