第6回【ペイフォワード環境情報教室】 「放射能汚染の少ないものを選んで食べる事が自分の身を守る一番のやり方」 11/5松崎道幸先生(内容書き出し)


【ペイフォワード環境情報教室】
松崎道幸先生 2012年11月5日




Sawada:
今回は一般的にみなさんからのご質問がありますので、
この辺の疑問にお答えいただければと思っています。

一つ目は
福島他東北関東で、水道水から検出されている放射性物質が与える影響は?
これはやっぱり、お店で外食するとそちらで使われているでしょうし、
お風呂に入ったり、シャワーを浴びたりと、こういう素朴なところで疑問があるんですけれど、
こちらはどの程度気にしたらいいでしょうか?

松崎道幸:
放射能っていうのがもう、現地の上流に降り積もって、それがだんだん水になって出てくるわけですから、
これからも若干水道水が汚染されるという事は避けられないと思うんですよね。

で、今簡単に測れるのがセシウムだけなので、
他のストロンチウムだとか、他の放射性物質は全然、
「セシウムがでなければ他も大丈夫だろう」という感じで言われている訳なんですけれども、
水の、今政府が行っている基準と言うのは、「本当に安全かどうか?」っていうのは
誰も確かめたことはないし、
机の上の計算だけで、「おそらく大丈夫だろう」という計算で、基準がつくられているものですから、
それを飲んで将来完全に放射線障害が出ないという保証はまずないだろうと思うんです。

ですから、飲み水とか食べ物の放射能汚染の基準はいろいろと言われていますけれども、
僕自身は、311前の日本のいろんな食品とか水に含まれるセシウムなどのレベルを超えないようなものを、
食べたり飲んだりする事が、まず第一に必要じゃないかと思うんですよね。

だから、非常に「昔よりも放射能が多く混じったものを今、食べなければならないんだ」というふうに、
政府が311以後に言っているのは、非常に僕はおかいしいと思ってね、
で、汚染されてない飲料水とか食料が、ほんのちょっとしかないんならば、
それは赤ちゃんとか子どもにクリーンなものを優先して摂取してもらって、
大人の人は残念ながら汚れたものを食べるしかないという事になるかもしれませんけれど、
今の日本は、汚染されていない311前のレベルの割とクリーンな食料や飲料水も
簡単に入手できる環境にあるので、
僕の考えはとにかく政府の言う基準にあったものを食べたり飲んだりして大丈夫だ。というんじゃなくて、
出来るだけクリーンな飲料水とか食料を求めてそれを摂取するべきだと思うんですね。


Sawada:
そうですか、
そうしますと比較的放射性物質がでやすいと言われる食品、
たとえば、牛乳、お魚、シイタケ、海草、など、
これはどの程度意識して、もしくは、取得すら中止すべきかというところでいくと

松崎道幸:
もう、おそらくですね、東北地方、東日本の山菜、きのこなどは、
やはり放射性物質の汚染が割と多いと思いますし、
それから乾燥させて保存して食べるも
のは、余計に放射能が濃縮されますから、
当面は避けた方がいいだろうと思うんですよね。

それから、お魚などの海産物もですね、
今、結構福島から何百キロも離北海道の近くで獲れた魚でも、
セシウムが基準値以上に検出されて、どうなるかと言うのが結構心配なので、
本当に、放射能汚染が心配な方は、日本海側で獲れたものとか、輸入の海産物を食べるというふうに、
当分の間した方がいいのかもしれない
なというふうに思っています。


Sawada:
そうですか、
今回、水産省のホームページで、
この海の汚染と言うのが、実はしっかり公表されているんですけれども、
その中で100ベクレルといった基準を超えたものについては当然出荷しないという事でやっていますが、
ホームページを見るとですね、ホームページでしっかりと公表しているんですけれども、
100ベクレル以下のゼロから100までのあたりに、
随分汚染しているものがある
んですけれども、
世の中全般、100ベクレルを切れば安全であるというような風潮があるが故にですね、
なかなか、当然ニュースにも出てきませんし、
皆さんが水産省のホームページを見る訳じゃないので、気付かないというところがあるんでしょうし、
これはどういったもので、
この100ベクレルは切っているという事自体がどうかというところがありますけど、
たとえば、ドイツなんかは、26年前のチェルノブイリを受けてですね、
大人8ベクレル、子ども4ベクレルという基準を作っています。
この基準の設定というのはどうしたら…
自分でもう、基準を設定するしかないと思うんですけれど、
先生のお勧めとしてはいかがでしょうか?


松崎道幸:
おそらく国は「汚染のひどいものを食べる期間は数年で収まるだろう」という見通しで、
当面は1kgあたり100ベクレルとか、というものを摂取しても大丈夫だろう、
というふうにみてると思うんですが、
あの…実は、毎日10ベクレルずつ、食べ物とか飲み水で、
身体に摂取、セシウムを入れますと、
だんだん、だんだん、身体に蓄積して、最終的には千何百ベクレルで、  状態になっちゃうんですね。
そうすると、今の政府の基準のものを、限度いっぱい、もし何年間も食べていると、
実際には体の中には
1kg当たり数十ベクレルとか、数百ベクレル位のセシウムが溜まる危険があるわけですね。
そうなると、脳ですとか心臓ですとか、いろんな内臓の障害が   のように出てくる恐れがありますので、
そうなると、政府が言う基準にあっていれば安心して食べるというのは、
もう机上の計算で出したものにすぎないので、
実際にはできるだけ放射能汚染の少ないものを選んで食べていくという事が、
自分の身を守る一番のやり方
になるんじゃないでしょうかね。

Sawada:
そうですね、先生の著書の中にもありましたけれども、
内部被ばくは外部被ばくに比べてですね、
「直の症状が出るというよりは次の世代に対して出やすい」というような位置づけで、
ま、一部は分かりにくいような表現もあるかと思うんですけれど、
こういった中で、ご自身でなかなか気付かないと、
気付かないと当然症状が無ければというところがあると思いますけど、
どうしたらいいもんでしょうかね?

松崎道幸:
放射線被ばくは大量に一度に沢山浴びると、あら方の細胞が死んでしまうというふうになるんですね。
少しづつ長い時間被ばくを受けると、細胞が死ぬところまではあんまり行かなくて、
ただ、遺伝子が変質したままで生き延びて
その生き延びた遺伝子を持った細胞が将来癌を起こしたり、いろんな病気をもたらす。
それから、次の世代に変質した遺伝子が伝わって、いろんな障害を起こすという。

ですから、「線量が低いから、被ばく量が無いから、将来への害も少ない」というのは、
放射線被ばくの場合は、あたらないみたいですね、
ですから、「被ばく量が少ないから害が少ない」と考えたいところだけども、
実は、少しずつの被ばくをした方が、
後の世代に受け継がれる遺伝子の損傷の量が増えてくるだろう
と僕は思うんですね。
ですからそういう意味では外部被ばくそれから食べ物を通した内部被ばくも、
本当にできるだけ少なく少なく押さえるということが、
後で悔いを残さないためには重要なことだと思いま
すね。



Sawada:
そうですね、
結構私の友達なんかでもみなさん、気にしている方は気にしてるんですけど、
個人で気にするのはちょっと限界が出てきているところもありまして、
そうしますと、やはり、まずは測ること。
で、自分たちで測るのも限界がありますから、
やっぱり自治体等で、一緒に測ってもらえるように呼び掛けること、
また、ベクレルの事についても表示してもらうとか、
今回の基準自体をもう少し下げてもらうように要求するとか、
なにかもう少し次のアクションを起こしていかないとなかなか、これ、続かないですよね。


松崎道幸:
そうですね。
ですから、食品添加物ですとか、塩分がどのくらい入っているというのは、
普通の食品の表示は随分進んでいますのでね、
それに放射能の量が加わるというのは、ある意味で悲しいけれども、
それを判断にして食べていかなければいけないというような、
いやな時代になっちゃったなと僕は思いますね。


Sawada:
そうですね、本当にいやな時代だなぁと思うんですけれども、
いやな時代だからと言って耳をふさいで目を閉じてというわけにはいきませんしね、
次の世代のためになにができるのか?となると、
やはり私たちの世代がそういうふうに動いていかなければならないんでしょうね。


松崎道幸:そうですね。

Sawada:
今後もこういった形でいろいろとお話をお聴きできるればとおもいますので、
またよろしくお願いいたします。


ーーー


農林水産省
農畜水産物等に含まれる放射性物質の検査結果(随時更新)

http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/index.html#01



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