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第8回【ペイフォワード環境情報教室】 「累積被ばく10ミリシーベルト増すごとに癌が3%ずつ有意に増加する」 11/17松崎道幸先生(内容書き出し)

【ペイフォワード環境情報教室】
松崎道幸先生 2012年11月17日





Sawada:
札幌の方で先生が講演されたなかで、大変有用なデータが沢山出ているという事が注目されていまして、
一番大きなところがよく言われる低線量被ばくにおける、
100ミリシーベルト以下の部分になりますけれども、
ここの部分の健康被害について、有意か有意じゃないかというところが常に問題になるという事で、
何が問題になるか?と言うと科学的根拠に基づいていないと言う事で否認されるケースが、
論文は出ているけれど、そうじゃないというケースが多いんですけれども、
今回それについて、特に原発労働者20万人を対象にした調査、
これは政府発表のものですけれども、
こちらのもの、ま、311以前のデータという事で発表されているのが比較されて、
今回そのような見解を出されていますけれども、その辺について教えていただけますか?



松崎:
日本の原発労働者の健康調査というか、追跡調査をずっと20年ぐらい前から政府がやっていまして、
それで、311前のちょうど1年前に4回目の報告書が公表されたんですね。
それによると10ミリシーベルトで、癌が3%有意に増加するという結果が出てしまっていたんですね。

ただそれは報告書の中では、政府、文科省サイドは
労働者の飲酒や喫煙率が高いから、たまたまそういう結果になったんだろうと書いていたんですね。
で、私がその報告書を読みなおして、いろいろと分析をしなおしても、
やはりですね、
飲酒とか喫煙の影響を補正してもやっぱり、
原発労働者はがかだか10ミリシーベルトの被ばくで癌のリスクが3%上がるという事は、
大体間違いがなさそうだという、そういう結論を出したわけです。

で、もうひとつ、
20年前からずっと、癌の発生率を追跡しているわけですけれども、
全体として右肩上がりで、だんだん、だんだん増えてきているんですね、そのデータが。
このトレンドでいくと、日本の原発労働者は
10数ミリシーベルト程度の累積の被ばくでも
さらにがんの率が増えてくるだろうということは予想できますね。

それが今まで、ICRPなんかが
「100ミリシーベルト以下では、
癌が出るかどうかは、被ばく者などのデータでも全然わからないから心配ない」
と言ってた事を覆すものだと僕は思うんですね。

で、それをまたさらに補強するデータが最近出まして、
それは、医療被曝。

心筋梗塞を患った患者さんに、
CTとかで沢山検査をやって、診断とか治療をするようになってきているんですけど、
1万人の患者さん、医療被曝を受けた患者さんを5年間追跡していてですね、
やはり、
10ミリシーベルト被ばく量が増すごとにですね、癌のリスクが3%ずつ増えるという
データが発表されまして、
これはカナディアンメディカル ジャーナルという医学雑誌に
2011年に掲載された論文なんですけれども、
それによると医療被曝、これは外部被ばくだけですけれども、
外部被ばくで10ミリシーベルト受けるごとに3%ずつ、癌のリスクが有意に上昇するという事がわかった。


ですから、
原発労働者も10ミリシーベルトで3%。
医療被曝でも10ミリシーベルトで3%。
という事で、桁も数字もまさに一致している
わけで、
そうすると、やっぱりもう、
10ミリシーベルトとか20ミリシーベルト程度の低線量被ばくでも、
癌は有意に3%とか6%増えてくるんだというふうに
放射線の影響を捉えなおす必要があると思うんですね。


そうしますと、実は文部科学省が3.11から1年間で、
福島のいろんな地域の住民がどれだけの被ばくを受けたかという実態をホームページに出しております。
それによると、福島の市役所の所在地ですとか、郡山市の市役所の所在地周辺の住民は、
すでに1年間で10ミリシーベルト程度の被ばくを受けていることになるんですね。
ですからもう1年半たっていますから、15ミリシーベルトぐらいは
文部科学省の推定値でも福島市や郡山市の住民はすでに被ばくをしているということになる。


そうすると10ミリシーベルトで3%癌のリスクが増えるということからすると、
やはりもう5%近くがんのリスクが上がるような
被ばくを受けちゃっているんじゃないか
という事になるんですね。

ですから
「100ミリシーベルト未満なら全く心配ない」
「50ミリ、20ミリでも子どもはそこに住んでもいい」というふうに政府が言ってきたんですけれども、
政府自身の調査が逆に、
「もうそれではちょっと危険だからしっかりするする必要があるんじゃないか」
ということを言わざるを得ないなと、僕は。それが一番、最近気にしていることです。

ですから、子どもさんとかはもちろん、大人の方々も、
福島の中通りに、ずっとこのまま居続けて良いのか?真剣に、というか、
もうひどい、困難なことではあるけれども、避難とか移住とかを考えなきゃいけないのかな?と
どうするのか?という事については、
私の出したデータを考慮に入れて、いろいろと考えていただきたいなと

もちろん政府もデータを、
最近の放射線の影響のデータをどういうふうに捉えて対策をまた見直すか?という事も、
政府にやってもらいたいなというふうに思っていますね。


Sawada:
そうですね、
そんな中でもですね、また、チェルノブイリの例においても
小児の甲状腺がんが中心であるというような形で、ついついそれだけが目に行きがちですけれども、
それ以外についてはどの程度考慮するべきだと思いますか?

松崎:
放射線に被曝してどんな病気が起こるのか?っていうことは、
最初に原子爆弾の被害者の方をずっと追跡してわかってきたのは、
やはりいろんな癌が増えてくると、
癌だけじゃなくて、心筋梗塞ですとか脳卒中、
ホルモンの異常の病気ですとか、そういう事も
学者の中にはうんと増えてきたというデータが最近出てきていますね。

ですからどうも、
癌だけじゃなくて、普通のいろいろな病気も随分被ばくで増えるというのがハッキリしてきて、

それが決定的になったのは、チェルノブイリの事故の後の、またいろいろな疫学調査が行われて、
一番インパクトがあったのが、子どもさんに絶対ない甲状腺がんが沢山出てきたという事で、
甲状腺がんが、ま、強調されているんですけれども、
肺がんですとか乳がん、
大人がなる乳がんも放射線被ばくでチェルノブイリでは増えてきました 
若い白血病も増えましたし、
で、それ以外にですね、やはり心臓病とか脳卒中
それから、認知症とか精神疾患
そういう、癌ではないけれども、非常に生活の質を落とすような病気も
放射線被ばくによって随分増えるというような事がわかってきました。

で、早期老化
早く年を取るという言葉を当てるんですけれども、
早期老化現象というのが放射線被ばくでは起きるんだろうと言う事が
チェルノブイリのいろいろな経験で分かってきました。

とりわけそういう現象が強く表れたのが、
チェルノブイリの原発事故を収束させるために
数十万人の軍隊を中心とした労働者が作業をした訳ですけれども、
リクビ ダートルと呼ばれる人々ですけれども、
その方達が、癌も多かったけれども、心臓病も、それから認知症なども
その後どんどん、どんどん出てきたという事も分かっていますので、
放射線被ばくというのは癌だけじゃなくて、がん以外のさまざまな病気をどんどん増やす
そういう影響があるんだという、そういう認識が広まってきていますよね。



Sawada:
そういった中でいろいろな検査、
今回福島県で行われた小児の甲状腺異常検査が行われて、
44%のお子さんに異常が見つかったというような事が出てはいるものの、
たとえば今回そういった方が、手紙を、検査結果を受け取ったなかで、
「あなたのお子様にはしこりがございますよ」みたいなもがくるんですけれども、
それがまた「2年後に検査しましょう」と。
大変、なんか聞いていて悠長だなぁと、
本当に真剣に考えているのかな?と思えるような事が多いのですけれども、
不安に思った方はセカンドオピニオンを求めて外に出なければいけない。
中ではなかなか受けてくれないなんていう話もありますが、
もうすこし、やっぱり、
本当になにかがあるのであれば、何かしらしたいというのが親の心だと思うんですが、
そんな中で、血液検査などをはじめとした、遺伝子の染色体異常検査。
多分これは費用も、コストもちょっとかかると思うんですけれども、
そういった物の方がむしろ有効ではないか?と言うような意見も出ていますけれど、
それについて先生はどう思われますか?

松崎:
おそらく遺伝子レベルでいろいろと詳しく調べてると、
放射線の影響がどれだけあったか
将来どういう病気が起きる可能性があるか、わかる時代になってくると思うので、
少なくても遺伝子検査ができるようなプロジェクトを早く立ち上げてですね、
一番望ましいのは、国レベルできちんと予算を出して、
いろいろな詳しい調査ができるような環境をつくることだと思うんですけど、

なかなかそういうことが難しいとしても、
たとえば何か、実はあまり多くなくてもいいですから、そういう遺伝子の分析をすれば、
そういう将来の病気を診断したり早く発見したりするメリットがあるという、
そういうアイデアをいろんな研究者の方にどんどん出していただいてですね、
そしてそのかかる費用を見積もって、
とにかく多くの方が心配しているような病気を早く見つけて治せるような検査や計画を
どんどんやってもらえれば、いいんじゃないかなと。

そういう事ではやはり市民の方々も、
それから被曝された方々の心配な民主的な動きというか、意欲的な研究者の方が、
もしそういうことの声を挙げればですね、結構その協力をすると思いますし、
国が動くのを待っていたんではなかなか、子どもさんの心配もすぐには晴れないと思うので、
ネットの力を利用していろいろなプロジェクトをどんどん立ち上げて、
みなさんの心配を減らす努力をしていただけたらなと、
そういうふうに僕も思います。



Sawada:
そうですね、先生が札幌で公演されたという事もありますし、
そういうところにも多くの方々が駆けつけるかと思いますし、、
今度たとえば11月18日、ちょっと定員はいっぱいだと聞いているんですけれども、
医療者向けにですね、
オーストラリアの有名な先生が医療者向けに講演会というと結構な人数が集まるというような形で、
聞いているところによると、
良心ある医師という方も数多くいらっしゃるのかなというふうに思っていますので、
ぜひまた医師の方、また市民の私たちができるレベルで、
少しづつでも前に動くような言い活動をしていきたいと思いますんで、
また今後ともアドバイスの方よろしくお願いいたします。





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コメント

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No title

原発労働者の疫学的調査(27万人)について、去年8月の国会の特別委員会で自民の古川俊治氏が質問している動画があります(開始14:30~31:00まで)。慶應義塾大学医学部の外科教授でもあります。
民主党の懐かしいとさえ感じる面々、彼らは戻ってこられるんでしょうか。

No title

URLを忘れてました。
→ ttp://www.youtube.com/watch?v=9S-oHfuZhTg&feature=youtu.be%20%208.1
です。
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