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12.14
Fri
たね蒔きジャーナルに続いてソコトコも来年3月終了が決まったようです。
私たち国民が真実を知る事を拒むかのようなメディアの姿勢です。
岩上安身氏が出演している夕焼け寺ちゃん活動中も3月いっぱい。
4月からは朝5時から7時までの「おはよう寺ちゃん活動中」になるらしいのですが、
朝が早すぎる><;

ソコトコの小出先生のお話しの中で一番気になったところは、
4号機に万が一の事があれば風向きにとっては数時間で東京に高濃度の汚染が到達するという事です。
内容を文字起こししました。


ーーー

月曜から金曜まで一つのテーマを追いかけます、週刊エンター。
今週のテーマはこちら。「ソコトコ キーパーソンが語る2012」

唐橋ユミ:
2012年も残すところあとわずか、今年もいろんな事があった年でした。
今週の週刊エンターは今年ソコトコで注目となりました方にご出演頂きまして、
2012年を振り返ってお話を伺ってまいります。


吉田照美:
この原発アウトもですね、多極では本当にかからないですね、いい歌だと思いますけどね。
今朝は是非お話を伺いたいという事で毎回大勢の方からご希望をいただいております、
この方でございます。
原子力の専門家としてのお立場からその危険性を訴え続けていらっしゃいます、
京都大学原子炉実験所助教の小出裕章先生です。
今朝もお電話に今生で出て下さっています。


吉田:
まず、小出先生にとって、
まもなく過ぎようとしている2012年という年はどういう年でございましたでしょうか?

小出裕章:えぇ、…辛い年でしたし、あっという間に終わってしまいました。

吉田:あっという間でしたか。

小出:はい。

吉田:まだまだ、じゃあ、言いたい事やりたい事というのはいっぱいおありになったという事ですか?

小出:
もちろんです。
福島第一原子力発電所の事故が今現在も進行中ですし、
沢山の方々が故郷を追われて苦しんでいる訳ですので、やらなければならない事は山積みです。

吉田:
そうですよね、で、さっそく何ですけれども、
連日のニュースは選挙と隣の国のロケット打ち上げの事ばかりでですね、
福島原発事故の事は報道されないで、
まぁ、収まっているかのように、なんか感じちゃっている人がいたりするわけで、
野田さんが、あの、ね、収束宣言を撤回しないというのは本当に許せないと思うんですけれども、

小出:
はい、吉田さんがおっしゃる通りだと私も思いますし、
今現在も事故が拡大する事を防ごうとして、沢山の労働者が被ばくをしながら戦っている訳ですし、
故郷を奪われた人の生活だって、全く元に戻っていないという状態が続いています。
「これで一体何が収束なのか?」と私は思います。

吉田:それをまた突っ込む人がいない日本って、ヘンすぎますよね?

小出:不思議ですね、はい。

吉田:ね、メディアだって徹底的に叩くべき話なのに。

小出:そう思います。

吉田:ね、
で、これ事故当時と全く変わってないという状況なんですか?

小出:
事故の直後に膨大な放射性物質が噴出してきたというのは、
およそ半月だったのですが、その期間は過ぎています。
ただしもう、それの間に出てきてしまった放射能で、敷地内も汚れているわけですし、
敷地の外も広大なところが汚れてしまって、もう元に戻せない状態がいまも続いていますし、
いま、これからの ということだって、大きな可能性がまだ残っていますので、
これはら何年何十年と苦闘を続けなければいけません。

吉田:
あらためて東京電力福島第一原発の現状を教えて頂きたいんですけれども、
1号機2号機3号機の様子というのは、
それぞれどういう状況として小出先生は捉えていらっしゃるんでしょうか?

小出:
1号機2号機3号機というのは昨年の3月11日に運転中でした。
そのため電源が断たれて、3つとも炉心が溶け落ちてしまった。
そこまでは分かっているのですが、
融けた炉心がいったいどこにいあるのか?
それを調べに行く事も出来ないまま、もうすでに二年近くが経とうとしています。
建屋の中がものすごく放射能で汚れてしまっていますので、
建屋の中に調べに行くことすらが出来ないという、
そういう状態が、今あるわけです。


数時間で東京に到達

吉田:
で、4号機に関しては、たまたま僕、ツイッターでですね、
今朝なんですけど、岩上安身さんのですね、情報で、
これちょっと紹介したいんですけれども、、
村田光平元駐スイス大使から先程メールで驚くべき情報が届けられた。
福島第一4号機の使用済み核燃料を貯蔵したプールのコンクリートがボロボロに痛んできており、
冷却水を送るポンプが故障し、ひそかに復旧作業をしているという。
村田氏ご本人に確認のうえ、如何に全文を明らかにするという事で、
ツイッターをやられる方はこれをチェックしていただきたいと思うんですけれども、
この情報が各メディアにも届けられているはずなんですかれども、
どっこもこの情報を明らかにしていないというのは、僕は、とんでもないことだと思うんですけど、
この話は小出先生はどういうふうに理解しますか?


報道されない4号機冷却装置の故障について
12/12村田光平元駐スイス大使インタビュー(内容書き出し)
岩上さんのツイートも全文あります


小出:
今初めて私も知りましたが、
言ってみれば当たり前のことというか、
コンクリートがどんどん劣化するというのは、どこもそうですし、
ポンプが故障するなんていうのは、原子力発電所では日常的に起きているわけです。
それが今回起きたという事だと思うし、
これからもまたそういう事は起きていく訳で、
時間との戦いで、出来る限り早く使用済み燃料プールの底に、今現在は眠っている使用済みの燃料を、
少しでも安全なところに取り出すという事をやらなければいけません。

吉田:
先週のような地震がまた来るかもしれない状況でですね、
最悪の場合この4号機の使用済み燃料プールに損傷が起こると、
これは、どうなってしまうという事なんですか?

小出:
日本政府がこれまでの期間に大気中の放出されたセシウム137という、
人間に対して大変危険を及ぼす放射性物質ですが、
それは広島原爆から比べると168発分だったと、日本政府が言っています。
そして4号機の使用済み燃料プールの底には、
広島原爆に比べれば5000発分のセシウム137が存在しています。
もしプールが崩壊するような事になって、使用済み燃料を冷却できなくなれば、
最悪場合は5000発分が大気中に出てくるという事になります。
つまり、これまでに出てきた放射性物質の10倍を超えるようなものが出てくる可能性があるという事です。

吉田:
そうなんですね、で、実際にこれたとえばそういう事態になったら、
もう、あっという間に日本は終わってしまう訳でしょ?これ。

小出:
え……、それは運です。
要するに、風がどちらの方向に向いているか?という事で、

吉田:その時の…

小出:
はい、噴出してきた時の風向きが、西から吹いていてくれれば放射能は太平洋に落ちてくれるわけですし、
北風が吹いていれば東京がやられるという事になります。

吉田:
それは、たとえば東京、関東エリアの方に向かっていれば、なんか…
この間見たものでは、なんか4時間で到達してしまうみたいな話ですけれど。

小出:
もちろんそうですね。
250kmぐらいしかないのですから、数時間のうちに東京まで到達すると思います。

吉田:
恐ろしい事だと思うんだけどな。
だから、そういう事を認識したうえで、原発推進とか、反対という事を述べなくちゃいけないんですけれど、
認識していない日本人が相変わらず僕は多すぎるような気がするんですけど。

小出:
そうですね、一時期、去年の3月11日後は、直後は、
皆さん何か放射能というものについてそれなりの注意を払っていたと思うんですが、
今現在皆さん忘れてしまったように私にはみえます。

吉田:
僕なんかこういう小さいラジオ局でこういう発言をしているんですけれど、
本来であれば、僕はやっぱり
NHKが7時のゴールデンタイムで、小出先生の話を僕はやっぱり流すべきだ
と思うんですけど。

小出:(笑)はい、ありがとうございます。

吉田:
そういう事の動きをNHKがしないというのは、
僕は「みなさまのNHK」という感じはとてもしない訳なんですけれども、

小出:はい、私もそう思います。


活断層

吉田:ね、
それから今週月曜日のニュースですけれども、
原子力規制委員会が敦賀原発敷地内の断層が「活断層」という結論を出しましたけれども、
数週間前の拡散予想のミスの発覚なども含めて、小出先生はこの事態をどういうふうに受け止めていますか?

小出:
活断層なんていう事はもう昔から分かっていた訳ですけれども、
その事実を無視する」という事で、
「敦賀原子力発電所の安全性を確認した」とずーっとやってきたわけです。

吉田:無視した人たちがいた訳ですね?やっぱり。

小出:
そうです。
ずっとそうやってきたし、今回も活断層だという所までは認めた。
ま、昔から分かっていた事を認めたというだけのことであって、
それでもなおかつ「運転していい」と、ひょっとすれば彼らは言いだすのではないかと私は心配しています。

吉田:
ほんとですね、それで、日本の国土に、
果たして活断層ばかり注目していますけれども、
活断層の無い原発の立地に適切ななんてあるんですか?

小出:
私は断層の専門家ではありませんけれども、
日本は世界一の地震国で、
世界中で起きる地震の10%から20%が起きるというようなところですので、
原子力発電所を建てて安心できるという場所は無いと私は思います。

吉田:本当にこれは、注目というか、注意しておかないととんでもないことになってしまいますよね。

小出:はい、もうすでに福島第一原子力発電所の事故で、大変なことになっているのですね。

吉田:なっているんですからね。

小出:「それに気がつかないという事がどういう事なのか」というのが私には理解が出来ないです。


たね蒔きジャーナル終了

吉田:本当にできないですね。
我々放送人にとって今年一年を振り返りますと、東京電力福島第一原子力発電所の事故以降ですね、
1年半にわたり小出先生のお話をしっかりと伝えてくれたラジオ番組の
“たね蒔きジャーナル”終了という、ま、事件だと思いますけど、ありましたけど、
これに対しては小出さんはどういうふうに感じていますか?

小出:
はい、大変残念なことだと思います。
え…この世界にある事実、真実というのは、広大なものがあるのですね。
その広大な物の中から何を伝えるか?というのが
報道、あるいはジャーナリズムの使命というか存在意義だと思うのですが、

当り前のことを言えば、強いものが自分の好みの情報を流すというのがこれまでもそうでしたし、
現在も多分そうなのだと思います。
それではなくて「本当に何が必要なのか?」という事を見極めるという所に
ジャーナリズムの価値があると思います
し、
たね蒔きジャーナルが随分頑張ってきてくださったのですけれども、
それでもやはりそういう番組は潰されてしまうという事で残念ですし、
吉田さんの番組も気を付けてほしいと思います。

吉田:
ちょとこの事に関しては後ほど話をしなければいけないと思っていますけれど、
福島の方までがね「助けて」というふうに、
たね蒔きジャーナルに本当の事を知りたくて、番組の方まで連絡があったなんていう話を聞くと、
もう、それだけの番組って、なかなか今まで聞いた事もない番組でしたからね。

小出:そうですね。

吉田:
わかりました。
お時間が来てしまいましてね、今年一年ありがとうございました。

小出:こちらこそありがとうございました。

吉田:
とにかく来年は今年よりもちょっとでも良い年にしたいと思いますけれども、
また年が明けて何度もご出演お願いすることになりますけれども、
またよろしくお願いいたします。

吉田:
頂いたメールファックスのご紹介のコーナーですけれども、
先ず先程小出先生からもチラッと言われたりしたんですけれども、ここにメールを頂いています。
茨城県つくば市のトラキチさん54歳男性からです。

照美さん、ユミちゃんおはようございます。
年末に重大ニュース。
オハテン3月で終了、ソコトコも3月で終了ですか?照美さん夕方に移動ですか?

という、同様多数メールを頂きました。ありがとうございました。

一部スポーツ紙にも載っていますけれど、
ソコトコが、会社としてですね来年3月で終了という事になりまして、
「残念ながら」という事なんですけれど、
番組はいつもですね、僕も夜、深夜放送もそうだし、浅い時間の若者向け番組もそうでしたし、
昼のラジオやる気満々もそうでしたし、今回もそういう…ま、結果としてまァね。
「終わる」という事が会社として決められたという事なんで、これは事実なんですけれども、

で、4月からこの時間帯はフジテレビアナウンサーの福井謙二さんが担当されまして、
僕は午後3時半からの番組をやることになります。

番組のテーストというのは「ソコトコ」とは変わると思いますが、
なんにも今は決まっていませんね。
ただし、「言いたいことを率直に言う」という事と、
「言いたい事は今まで通り伝える」スタンスは全然変わらないという事で、
満6年ですけれどね、その実感はなかなかないんですけれども、

とにかく、全然その…変わるっていう意味での“ソコトコのともしび”は絶対に消さないので、
それだけはご安心いただきたいと思っています。
全くまだ何も決まっていませんけどね。

という事で、本当に「突然だった」という思いの方も多いと思うんですけれども、
小出先生にも先程スタッフがチラッと伝えたと思いますけど、
応援して下さった方々本当にありがとうございます。
まだ後3ヵ月半ありますのでね、引き続きお聞きいただきたいと思っています、よろしくお願いします。
ま、いろいろとご意見希望、ツイッター恨み何でも結構です。
ご紹介しますのでね。


唐橋:でもよかった。照美さんの声がまだ聞けるという事で安心した方もいらっしゃると思います、沢山。

吉田:
いやぁ、ね。ま、決まり次第また発表させていただきたいと思っております。
これは頂いたメールです。


ま、本当に政治の世界ではこういういい話がないというのが残念ですね。
素敵な話だったと思います、これね。
小出先生の話って言うのは、本当にあれですね、
日本人全員に届けたいんですけど、なかなか障害があるっていうか、
ま、障害と言っていいと思いますけど、規制しているというか、
それがあって知らない人がまだいっぱい居ますね。
うちのおふくろなんかも知らないですしね。
生の声で、生の先生の語りで情報を届けてもらうと、
やっぱりそりゃ、今の現実という事がはっきりとわかると思うんでね。
そういった事を、政治家の人達にも本当は全部と聞いてもらいたいですよね。
そうすると「あ、私今まで間違っていました」いう人が相当数いるんではないかというふうに
僕は本当に思いますね。




ソコトコは3月いっぱいで終わります
by 上杉隆 2012年12月10日



えー、もうひとつ、これUstに流れてるんだよな。
もう、もういいです。時間も後ちょっとなんで。
実は明日発表すると思うんですけど、
私がかつて言っていた、最も原発の事故に対してずーっと取り組んできていて、
自由報道協会でも、「自由報道協会賞」というのを取った番組、
吉田照美のソコダイジナトコという番組があるんですが、文化放送の。
これも明日発表しますが3月いっぱいで終わります。
たね蒔きジャーナルもそうですし、
つまり原発や放射能の被ばくを追ってきていた、
そういう良心的な番組がことごとく今日本では無くなります。もしくは無くなりました。


ーーおことわりーー


こちらの音声の方で某賞をおとりになった先生が小出先生の講演会にいらしていたとの話がありましたが、
いろいろな行き違いからの間違いだったそうです。
詳しくはこちら→小出裕章非公式まとめ
ですので、その部分の削除をさせていただきました。


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コメント
小出先生発言にありましたが、日本の地震の多さは小出先生発言以上です。
世界で起きる地震の回数で順位をつけた場合、日本は世界第四位です。

世界で起きるM6以上の地震の20.5%が日本で起きる。
これも事実です

ただ抜けている項目がありまして、国土面積が勘案されていません。
地震回数世界第1位の中国は世界の7.2%の面積を占めています。

国土面積の比率を計算に入れるべきですね。
日本の面積はたったの0.25%ほどでしかありません。

さらに言えば世界の活火山の7.1%も日本にあります。

原発立地としての危険性は計算したくもありません。
今までは「たまたま」生き延びて来られただけです、あなたも私も。

参考URL
http://j-jis.com/data/plate.shtml
http://www.geocities.jp/warera_tikyujin/country_information/world/menseki_wariai2.html
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4380.html
おすぎ@沖縄 | 2012.12.14 19:12 | 編集
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