27:58~
阪南大学 島:
阪南大学の、下地君は経済学部ですが、私は流通学を教えております島といいます。
簡単に申しますが、下地さんが捕まった事は、
私には、9日の夜にめぐりめぐって連絡がありまして、
10日の朝に、奥さんと朴さんが
「大学の方にこうやって逮捕されたという事を説明に行きたいから」とおっしゃるので、
「誰かあてがありますか?」と言ったら、「誰も知らない」とおっしゃるので、
僕は下地さんの事は、もちろん良く知っておりましたけれど、
同じ学部の同僚、ま、同僚と言えば同僚なんですけれど、
そんなに、毎日会うとか毎週会うとか、そういう間柄ではありませんでしたので、
率直に言ってちょっと「ありゃ」と思ったんですけれども、
月曜の朝、奥さんと朴さんを経済学部長のところに案内し、
その次には学長と副学長のところに案内して、逮捕されたという事を伝えました。
その時に私の老いぼれの感がビビッ!と響きまして、
「この人ら知ってたんじゃないかな」という気がしたんです。
大学当局がですね、いやに落ち着いていまして、
「いやー、もう本当に大変です」という感じじゃなくて、
「え、え、」っていう感じで、
「ひょっとしたら事前に知ってたんじゃないかな?」ということを、
これは私の全くの感ですが、感じました。
それですぐに学内に呼び掛けまして、
その週の金曜日に本当にささやかな「下地先生を支援する会」というのをつくりまして、
みなさんがみられたらビックリすると思いますけれども、
190人以上の教職員の中で、わずか20数名でありますが、
その半分以上の人が名前を出して下地さんを支援しようと、…泣…
すみません…
という事で、簡単な声明を出したりいたしました。
6日に大学が危機対策管理本部というのを立ち上げたという噂が耳に入りまして、
6日というと、下地さんが逮捕される前なんで、
今頃、危機管理対策というか、急に地震が来るとか大津波があるという事もあんまり聞かないので、
「何の危機管理かな?」ということをちょっと疑問に思いまして、
それで今週の水曜日、19日に私と二名他の先生を支援する方達と学長、副学長に面談を申し込みまして、
「何ですか?」って聞いたらですね、ベラベラッと言いまして、
6日に大阪府警の公安第3課の2名の刑事、それから松原警察署の刑事、…泣… が、
大学にやってきまして、「下地さんを8日に逮捕する」と。
それで、「10日には研究室を捜索する」ということを、
その時は対応したのは学長副学長ではなくて、他の機関が、
多分たまたま松原署と学生の暴動やなんかで関連のある部所が対応したようなんですけど、
で、5時にその報告が学長のところへあがって、
「あら大変だ」という事で、そういう危機対策管理本部というものを立ち上げた。
という事を、普通に言いました。
それで私どもは大変なショックを受けて、
どうして事前に知っていたのならば、少なくても下地さんに言ってやったり、
あるいは研究室の捜索についてもですね、研究室の捜索は
あ、それから、
何故事前に伝えたかがよく分からないんですけれども、
逮捕の日程は一日ずれまして、初めは8日と言っていたものが9日になったようですけれども、
それは電話で「延びます」と言ってきたようです。
実にふざけた話なんですけれども、
「ああ、そうですか」と言って聞いていたようです。
それで、研究室の家宅捜索は予定通り10日月曜日の3時から1時間20分にわたって行われました。
私は授業があったので立ちあう事は出来ませんでしたが、
大学側が二名の管理職メンバーとそれといま近い人間が立ちあっています。
ただし、私たちが
「どんな捜査令状で来たか?」
「だれ宛でしたか?」と聞いてもですね、
いや、こうやって(腕をあげて振る動作)紙を持って振っていた事はもちろん覚えているけれども、
それを普通は、僕は捜索をされた事はないから知りませんけれども、ちょっと詳しい人がですね、
「読み上げましたか?」と、
あるいは「読み上げを求めましたか?」というんで、
もう、読み上げも求めないし、読み上げられてもしないし、
施行されてそれをためつすがめつ読んだわけでもない。
従って、研究室と言えば大学の人間にとっては、
一つの聖域、聖域というのはおかしいかもしれませんけれど、
学生の個人情報や教員の個人情報が詰まっているところですから、
そんなところを、たとえ彼が罪を犯したとしても、
平気で入り込んで、もう関係ないものまで全部見るとか、
一冊一冊本も見たそうですけれども、
「そんな事は許されないんではないか」というので、
「たとえば捜索の範囲とか目的とかあなた方見ましたか?」と言われたら、
「いやぁ、それは見ていないです」ということで、
驚くべきズルズルぶりに私は本当に、ビックリしたような状況です。
この事は、全学に知らせる前に、あまりにも衝撃が大きいので、
支援する会、今20人ちょっとおりますけれども、その方々にはかった上で、
なにしろ大学側は年末年始でもうあんまり時間がございませんので、
来年の早々に授業が始まった時にもう一度支援する会の方々に集まっていただいて、
私としては、教授会や組合大会で、きちんと、
「大学当局は下地さんが不当な逮捕をさせられているという事をハッキリと述べなさい」
という事を求めていくつもりです。
これはできるかどうかはわかりません。
率直に言って僕らの力はそんなに大きくないので、ごく小さいのでできるかどうかはわかりません。
ただ今、ご覧になっていただいたらすぐにわかると思いますけれども、
大学のウエブサイトの冒頭に「本学教職員の逮捕について」というのがありまして、
リンクをたどってみると、「警察で捜査中で詳しい事は何もわかりません」という事で、
全く善意の第三者で「分からない」と言っているように見えるんですけれども、
実は、共犯者というのはちょっと表現が強すぎるかもしれませんけど、
善意の第三者ではなかったという事はハッキリさせておきたいと思います。
それは下地さんの早期釈放を求めるという事とは一見別の事かもしれませんけれど、
私どもは大学の管理機関で、ここまで自治や、
昔は誰でも普通に言った事が「え?そうですか?」っていうふうに言うようになってしまっていると。
そういう劣化に、管理機関や教職員の劣化については私は深く、
もう深く失望しているところであります。
言わなければならないところはそういう所で、
ちょっとお見苦しいところ(何度も泣いちゃったところ)をお見せしちゃいました。すみません。
36:32
つづくーー
<1>ー支援者による説明ー下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)
<3>ー「立派な独裁国家、警察国家ですよね、もう完全な」山本太郎・メディア質疑応答ー
下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)~テレビ局にお願いしよう~
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<許されない!>下地先生不当逮捕
「駅での訴え 犯罪?」東京新聞こちら特報部12/21(書き出し)
●憲法学者の声明
JR大阪駅頭における宣伝活動に対する威力業務妨害罪等の適用に抗議する憲法研究者声明
●大学研究者が呼びかけ人の署名
放射能と有害物質を含む震災がれきの広域処理に反対する市民の逮捕は不当です。
下地真樹准教授らの即時釈放と謝罪を求めます。
●獄中からの下地先生の手紙
●その他、下地先生の抗議活動などへのリンクがあります
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- <2>ー大学側は逮捕の3日前、すでに下地先生が逮捕されることを知っていたー下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)
- <1>ー支援者による説明ー下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)
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