新しい年になりました。
2013年1月1日の初めての文字起こしが小出先生であった事がとても嬉しいです。
でも内容は「2030年代原発ゼロ」どころではなく、新しい原発をつくるという安倍首相の話でした。
20121231報道するラジオSP_⑤.省みようとしない政治と原子力村・小出裕章
報道するラジオ 来年の話をしよう!
鬼が笑う年末スペシャル2012 1179MBSラジオがお送りしています。
水野:
毎日新聞専門編集委員近藤勝重さんとわたくし水野晶子で、スタジオをお送りしています。
近藤さん、ここからしばらくの時間はですね、原発について小出先生とお話しいただこうと思っております。
さっそくお呼びいたしましょう。
京都大学原子炉実験所助教小出裕章さんです。
小出さ~ん、こんにちは、というか、こんばんはになりましたかね。
小出:はい、こんばんは。
水野:近藤さんはお久しぶりでございませんか?
近藤:いや;あ、お久しぶりです。お元気ですか?
小出:はい、何とか生きています。
水野:
今日もこの大晦日という日に小出さんとお話しさせていただく、大変お忙しいのに申し訳ないんですが、
やはりどうしても今年2012年にね、原発をめぐる動きがどうであったのか?
そして来年どうなっていくのか?っていうのは、なんとしても小出さんに伺いたいという思いがございます。
そして小出さんに質問したいというリスナーの方もいろいろと送ってきて下さっているんです。
で、まず一番多くのお声を頂いているのは何か?と言いますと、
今日、毎日新聞の一面トップ。
近藤さん、これ、毎日新聞がドドンと掲げましたね。
近藤:ええ。
日本にもっと原発・新設
水野:
「安倍首相原発新設に意欲」
つまり、新しくつくるという意味ですね。
「新たにつくっていく原発は40年前の古いもの、事故を起こした福島第一原発のものとは全然違う。
何が違うのかについて、国民的な理解を得ながら、それは新規につくっていくことになるのだろう」
というふうに、安倍総理がおっしゃったと。
つまり新しくつくって増やしていくという事ですね。
近藤:ん。
水野:
これについてですね、聞いて下さっている方が多いんです。
「大掃除しながら聞いていますけど、え、え?そういうことなんですか?
再稼働に向けてどんどん動き出しているということなんですか?」とかですね、
「ホンマに前とは違う、福島とは違うものなんでしょうか?」って言うふうに聞いて下さっているんです。
ここのところからまず始めたいと思いますが、
まずこの安倍総理の発言について、どうお感じになります?
小出:呆れた人だと思います。
水野:
そうですか。
「今の原発は昔のものと全然違うと安倍さんは言いますが、
じゃあ、具体的にどこがどう違うんですか?小出先生教えて下さい」とおっしゃっております。
いかがでしょう?
小出:
まず、日本で原子力というものを進めてきたのは、自民党なんですね。
福島第一原子力発電所も含めて、日本国内に50何基もの原子力発電所を建ててしまったのは、
全て自民党のせいです。
福島第一原子力発電所の事故を起こしたのも自民党のせいです。
その自民党がまた新しい原子炉をつくるというような事を言っているわけですが、
福島第一原子力発電所だって、
自民党が安全な原子力発電で運転していいと許可を出したものなのです。
水野:
そうか、そうかそうですね。
自民党政権の時に政府が許可を出したんですよね。
小出:
そうです。
「日本の原子力は技術が進んでいる」
「日本だけは事故を起こさない」と言うような事を、
自民党がずーっと言いながらきて、事故を起こしているのです。
先ずその責任というものを安倍さん自身がきっちりと言わなければいけないし、
これから新しい原子力発電所をつくるというなら、
先ずそれがどこがどう違っているかを安倍さん自身が言わなければいけません。
そして、私から見ればまったく変わっていないのです。
今は改良型の軽水炉、
改良型の加圧水型原子炉、
改良型の沸騰水型原子炉というようなものを、これから作るという事を言っている訳ですけれども、
水野:「改良型」っていう名前が付いているんですね。
小出:そうです。
水野:
そうすると私たちは、素人は、
「あ、改良されたんだ」「大丈夫なんだ」というイメージを持つわけです。
小出:
はい。
技術というのは少しずつ進歩していく訳で、
悪いところを見ながら改良していくというのは当たり前な事なのであって、
1年経てば少しずつまた改良されているというのは、当たり前の事なんですね。
で、特に日本の場合にはその改良という事が、
たとえば原子炉の大型化であったり、経済性の追求であったり、
そういう事で来てしまったわけで、
改良というのはむしろ私から見ると改悪になってしまっているのです。
水野:あぁ~…
小出:
で、いかなる原子力発電所も原子炉というものを使う限りは放射能をつくってしまいますし、
機械である以上は壊れるという事は時にはあると覚悟をしなければいけないものなのです。
そういう意味で言えば全く変わっていない旧態依然、また自民党がやろうとしているという事です。
水野:う~ん…
近藤さん、自民党、安倍政権は、その原発推進シフトで閣僚はかなり固めているんですってね?
近藤:
う…ん、そうですよ。甘利さんとかね、
いずれにしても僕は12政党の中で、脱原発に最も消極的だったのが自民党だったわけです。
今度の選挙でも。
小出:そうですね。
近藤:
で、にも関わらすそれが政権政党になっちゃったわけです。
そこのところがね、自民党のものの言い方っていうのが、結構いろいろとあいまいな部分があって、
「原発に依存しなくてもいい社会を目指す」っていう予防線を張ったり、
いろんな事を言って、なんとなく争点からぼかしていったんですよ。
水野:選挙の時に争点になかなかなりませんでした。
近藤:
ですからね、そういう争点はずしを意図的にやったうえで、
今になってですよ、原発新設に意欲を示すような発言をするっていうのは、
それはやっぱり、1000年に一度と言われる未曽有の災害、
その事のいろんな豊かさの本質とか、そういうことを問う選挙でね、
原発の問題の是非を本当に問う選挙でね、
そういうことをはずして国民に投票させて、
そしてそののちにですよ、こういう事を言い出すっていうのはね、
僕はある意味それはフェアーじゃないと思うんだよね。
だから、ここはやっぱり公明党がね、一緒に政権をつくっている訳ですけれども、
その話にどう反応するのか?って言う事をね、
とりあえずそこのところを見なくちゃいけないなっていう気がしていますけどね。
東電の刑事責任
水野:
小出さん、今起こっている事のもうひとつの側面でね、
福島原発の事故をめぐって検察当局が東電の幹部から事情を任意で聞いているっていう、
そういう事実もあるんですね。
で、あの…このポイントがどこか?って言いますと、
「津波の危険性を予測しながら、津波に対する安全対策を怠ったんじゃないか」
そこがどうだったんだ?って言うのがポイントになっているという事なんですよ。
これについて小出先生はどう見てらっしゃるか教えていただきたいんですが。
小出:
もちろん津波に対しての対策を怠っていたのですね。
で、それだけではなくて、原子力発電所が機械であって、
さまざまな要因でその機械が壊れるという事について、十分な対策を取らないまま来てしまったわけです。
もちろん「地震という出来事で原子力発電所の一部が壊れたかもしれない」という事は、
福島第一原子力発電所の国会事故調査委員会すらが指摘しているわけで、
東京電力の責任は、私はモーレツに重いと思います。
たとえば皆さん考えていただきたいのですが、
どこかのちいちゃな町の工場が毒物を周りになにか漏らしてしまって、
周辺の人に迷惑をかけたというような事をすれば、
すぐに警察が踏み込んで、何がしかの法的な手続きを取る筈だと思いますけれども、
福島第一原子力発電所の事故の場合には、
何十万人もの人が家を奪われる、そしてその中で命を落としていくという事が進行してきている。
今でも進行しているわけですし、
何百万人もの人が、放射線の管理区域に指定しなければいけないようなところで
生活を強いられてしまっているという事実があるのです。
それなのに東京電力の会長社長以下誰も責任を問われていないという、
この国はいったいどういう国なのか?と、私は思います。
近藤:
刑事責任のレベルで言うと、
津波の高さをね、どの程度彼らが想定していたかというのが大きなポイントなんですよね。
水野:ポイントになるんですよね。
近藤:
だからいわゆる6m説、15m説、いろいろあるけれども、
東電の現場では、たとえば15mと見ていたとすればね、
その対策を取っていたか取っていないという事になると大きな違いがあるわけですよね。
だから、地検が関心を持っているのは、まずとりあえず「津波の高さをどの程度想定できてたか?」
水野:ああ、そこになるんですか。ただ、
近藤:できてないっていう
水野:事であれば責任を問えなくなるわけですね。
近藤:いわゆる予見、可能性の問題だよね。
水野:
でもそうしますとね、あの、ある意味津波の危険性をどう捉えていたか?っていうポイントの、
ま、訴訟だからそれはしょうがないんでしょうけども、
告訴告発があっての事だからしょうがないのかもしれないけれども、
じゃあ「津波が無かったら原発は安全なんだ」と、いう話にもつながっていきやすい論理じゃないですか?
近藤:
それは、またその話の別個の性格として出てきますよね。
ただとりあえず起きた事故はその津波と無縁じゃないわけで。
水野:もちろんね。
近藤:大いに関係があるわけだからそこを
水野:そこで今は
近藤:過失を問えるか、問えないか?というのはそこのところが大きいという判断はあると思うんですよ。
水野:でも過失を問えない可能性もあるということですね。
近藤:あるでしょうね。
水野:はぁあ~
近藤:あの、刑事事件的に言えばね、ん…そういう性格のもんでしょうね。
全ての原発が止まった日~大飯再稼働
水野:
小出さ~ん、
今年というのは5月5日に全ての原発がストップしたんですよね。
小出:そうでしたね
水野:あの時の小出さんの言葉を私、覚えているんですよね。
小出:はい。
水野:「ああこんな日がやってくるんだ」という非常に感慨深いものがおありだったと思うんですが、
小出:はい。嬉しかったです。
水野:
ねぇ、そうおっしゃった。
しかし、続きませんでしたね、その状況は。
小出:そうでしたね。
水野:
んーーー、
その後、ま、二カ月弱で大飯の3号機が再稼働するという形、7月1日に再稼働しましたので、
二カ月弱で、全ての原発が停止している状況は日本から消えました。
小出:はい。
水野:
で、その間ね、あの、何があってそういうふうになったのか?って、
いろいろ見ていくと、
たとえば大飯の再稼働に反対していた関西広域連合が、
「限定的だったら再稼働は認めざるを得ない」というふうに態度を変えたと、いうような事もあります。
小出:はい、
水野:
そしてどんどん、どんどん雰囲気が変わって行ったんじゃないかと思うんですけれど、
小出さんはそのあたりはどんな風に日本の人達の気持ちの変化を見ていらっしゃいますか?
小出:
大飯の再稼働という事は、「再稼働をしないと停電になるぞ」という脅しをかけられたのです。
ですね、で、橋下さんなんかはころりと再稼働反対から容認に変わってしまうと、いうとになりました。
しかし、事実でいうのであれば、大飯なんか再稼働させなくても電気は十分足りたのです。
それを、国民がみなさん騙された。
橋下さんも騙されたふりをして、結局認めていくという事になりました。
私は日本の電力需給の状況というのを、もっとみなさんがしっかり知らなければいけないと思いますし、
国や電力会社は正直に現在の状況というものを説明するべきだと私は思います。
水野:
実際、再稼動無しでもこの夏電力不足にならなかったというのは、
ま、後で検証してみたらはっきりしたんですよね。
小出:
もちろん後でしてもハッキリとしましたし、
初めから分かっていた事なのです。
水野:
小出先生は初めから分かっているとおっしゃって、
そのベースになるデータは国が出してるっておっしゃっていましたよね。
小出:
そうです。
国がきちっと、どこの原子力発電所は何万kw、火力発電所が何万kwというデータを公表していますし、
そのデータを見る限りは、現時点で原子力発電所を即刻全て止めたところで
いついかなる時も停電にはならないのです。
その事をみなさんどうしてわかってくれないか、私には大変不思議です。
近藤:
そこのところが先生あれなんでね、
選挙の間そこのところが浸透してたらまた話がちょっと変わってたんだよね。
小出:と思います。
活断層
近藤:
それとね、ぼくね、
先程自民党の責任云々の話で、どうしても今日……付け加えて、
先生の事に付け加えて言いたいんだけど、
東通原発の問題で、学者の方全員でしょ、全員が活断層の危険をいうてますよね。
小出:はい
近藤:
にもかかわらず東北電力はそれを「膨潤」だと、地下水を吸ってるんだと、いうことで、
要するに安全なんだという事でまかり通ったでしょ、
で、まかり通した事で誰の政権の時だったのか?と考えればこれも自民党ですよね。
そうすると、この手の活断層をめぐるいい加減な、ある意味いい加減な処理の仕方。
あるいはその時何がどうでOKになったのか?という、その経過。
ここらあたりをもう一回やる事がですね、
あの、僕すごく大事じゃないかと最近よく思うんですよ。
こんないい加減な形でぼんぼん、ぼんぼん原発が出来ていったのか、と、
今ぞっとするような感じの、
要するに、いわゆる原子力ムラっていうのはこういうことだったのか?!みたいなね、
実態すらそこに私なんか感じるんですけどね、
小出:
そうですね。
マスコミの方、報道の方にもっとしっかりと、
こういう事実をきちっと調べて報道して欲しいと願います。
近藤:
ほんとうに、今になってね、なんかそういう事を言ってもなんかある種の虚しさがあるんだけども、
いまからでも、追及する側としては遅くない気がするんですよね。
小出:そうですね。
民主党の2030年代原発ゼロ
水野:
やらねばならない事ですよね。
あの、そして今年、かえすがえすも、「あの時何でああなったんやろ?」と思いますのは、
民主党がね、2030年代原発ゼロって言っておきながら、閣議決定しませんでしたよね。
あのあたりのところを小出先生はどう見ていらっしゃいますか?
小出:
情けないことだと思いました。
もともと民主党政権が国民にパブリックコメントというのを求めて、
2030年にゼロにするのか、15にするのか、25にするのか、と言って意見を求めたのですね。
水野:なん%原発に依存するのか?っていう話ですね。
小出:
そうですね、
そして、その政権の求めに応多くの国民が意見を寄せました。
そしてその大部分はゼロにせよと。
そして2030年ではなくて即刻ゼロにしろという意見が多かったのです。
水野:そうでしたね、はい。
小出:それを受けて民主党政権は今度は30年代という、一つ「代」という言葉を付け加えて、
水野:最初は2030年まででしたよね。
小出:
そうです。
2030年にと言っていたんですが
水野:に、ゼロにするというてたのに、気が付いたら2030年代に10年も増えていましたよね
小出:
2039年12月31日までに延ばしてしまった。
つまり10年そこで、パッとサバを読んでしまったわけで、
それでもま、一応はゼロを目指すと言ったのですね、
だからその閣議決定すらが出来ないという状態で、情けない政権だなと私は思いました。
近藤:
これは先生、すごく大きかったんですよ。
僕は民主党政権の普天間の問題もおかしかった。
そして八ッ場ダムもおかしかった。
そこへもってきて30年代でぼやけてしまって、閣議決定しなかったでしょう。
そういう連続の中で民主党に対するイメージって言いますかね、
なんかこう、ぼやけちゃったですね。
小出:そうでしょうね、こんな政権はやはり支持を失うと私は思います。
福一廃炉の費用は国が負担
水野:
その間ですね、株式市場でなにが起こったか?
東京電力の株価はですね、ま、事故後ずーっと落ちて言ったわけですけど、
今やですね、一番低かった夏場の株価の倍以上に跳ね上がりました。
えー、安倍さん達自民党が圧勝と伝えられた直後の東京電力の株価は
もうこれ以上値がつけられませんというストップ高にまでなるという、
跳ね上がったんですよね。
で、小出先生ね、さらにこんなことを安倍さんは言っています。
「福島第一原発の廃炉の作業を政府が全面支援する」というふうに言っているんですね。
「政府としてそれはやってもらわなきゃあかん」という気がする一方で、
という事は東電が廃炉にしていく費用を税金、
つまり私らのお金で負担して食っていう事になるん違うんですかね。
小出:
そうですね、
「私らの」と水野さんのお金でもあるわけだし、私のお金、近藤さんのお金でもあるわけだし、
何よりも福島第一原子力発電の事故で今家を奪われて流浪化している人たち、
そして汚染地帯に捨てられてしまった人たち、
そういう人たちのお金を使って東京電力を救済するということをやるのです。
水野:
そういう事になりますよね。
ハァー、廃炉に、福島についてもね、「廃炉にホンマにできるんですか?」と聞いていらっしゃいますけど、
それぐらい思うような廃炉って、お金はどのくらいかかるんですか?
小出:
わからないのです。
ようするに、人間が初めて遭遇した事なのですね、今。
一度に4基もの原子炉が溶け落ちてしまって、
放射能がそこから噴き出してきているという状況になってきてしまっているわけで、
一体どうやれば廃炉に出来るのか?その事自身が分からないのです。
もちろん東京電力が自分でやろうとすれば簡単に倒産するいう、
それほど難しい事なのであって、
日本の国家がもちろんなにがしかの財政負担もやらなければならないというのは
当然なことなのですけれども、
こんなことを引き起こした責任というものをまず、
東京電力も、そして自民党という政党も自覚をしなければいけないと思いますし、
その全ての負担を国民、そして今苦しめられている人たちにまた負わせようとしているのです。
ーCM-
「原発推進」なんでこうなるの?
水野:
小出さ~ん、引き続き伺いたいんですけれども、
多くの方達が、脱原発を望んだという事実があります。
しかしながら、今になったらですね、選挙で大勝した政権のリーダーは、
「新しく作っていく」ということに意欲を示しているという、これがいま日本の実情なんですよね。
小出:そうですね。
水野:
「なんでこんなことになるのか?」ということを、
ま、いろんな見方があると思いますけど、小出さんはどう思います?
小出:まぁ、また騙されたのですね。
水野:また騙された。ですか。
小出:
要するに近藤さんが先程きちっとおっしゃって下さったけれども、
選挙の時には自民党が明白に自分たちは進めるという事は言わなかった。
水野:ま、「10年でいろいろ考えます」みたいな話でしたね。
小出:
でも初めから進めるという事を彼らは明白に腹をくくっていた訳ですし、
それを言わないまま選挙というものが行われて、
国民がまた騙されたという事です。
水野:
あの、このぅ、「騙された」という感覚ね、
ん・・・・確かにそれは騙されたかもしれないけれど、
わたしは自民党はこんなふうに原発政策を考えているだろうというのを、
安倍さんがハッキリおっしゃらなくても感じていましたよ。
小出:そうですね( ´艸`)★。、::。.::・'゜
水野:
小出先生ももちろん、小出先生はもちろんですけれど、
感じている人は私だけじゃなくて、
「あ、自民党は多分こうするんだろうな」って、感じてたんじゃないですかぁ?
近藤:
騙されたっていうかね、要するに優先度が下がったんですよ。
国民の意識の中で、自民党のものの言い方で。
水野:もう、今すぐ株をあげて欲しい、自分の暮らしをよくしてほしい意識が上がったっていう事ですか?
近藤:
うん、そっちの方がむしろ。
いわゆる生活者レベルの方の感覚の方が上にあがっちゃったんだね。
そやけど本当言うとやっぱり主権者、
主権者としての感覚が一番優先されなければならない総選挙だったんだわ。
水野:本当はね。
近藤:うん。
水野:
そこのところを騙された。
騙されてしまう私たちっていうところを小出さんは、どう見ていらっしゃるのか。
小出先生もね、子どもの頃は騙されたっておっしゃってたじゃないですか。
戦後間もない時代にね、子ども時代を迎えられて、
あの、戦争の話しとこの原発の話って、ちょっと似ているところがありませんか?
小出:
はい、私はずっとそう言ってきましたし、
私が関わり続けてきた原子力の歴史というものを見ると、
「戦争の時とそっくりだな」と思い続けてきましたし、今でもそう思います。
水野:どういう事でしょう?
小出:
要するに国家という存在が戦争をやると決める。
あるいは原子力をやると決めて、いわゆる体制というものが全部でそれにのめり込んでいくという、
そういう流れだったのだと思います。
戦争はもちろんそうでしたし、原子力もそうでした。
マスコミも含めてみんなが原子力こそ夢のエネルギーで、
事故など決して起こさないというような宣伝、流れをつくってしまって、
国民の多くはそれをただただ信じてきてしまったという流れだったと思います。
でも少なくても原子力に関しては、
福島第一原子力発電所の事故というものが起こって、今現在進行しているのです。
苦しみがなにも軽減されないまま、人々の苦しみが続いているわけで、
「せめてしっかりと目を見開いてみて下さい」と私はお願いしたいと思います。
水野:何で私たちは騙されてしまうんでしょうか?
小出:
今、近藤さんがおっしゃって下さったけれども、
やはり生活、日々の生活。
もっと景気が良くならないかとか、そういう事にやはりどうしても引きずられてしまうということが、
一番大きな要因だと思います。
水野:
ん…あの、戦争についても近藤さん、あれですね、
「責任をちゃんと取れているのか?」という事をずっと問われ続けてきた日本ですよね。
近藤:
ええ、広島・長崎を見て、そして福島を見た訳ですよ。
これは要するに核と原子力の負の連鎖ですよね。
こんな国ないですよ!
水野:うん
近藤:ない!時に選挙があったんだけどその答えが出なかった。
水野:私達は出せなかった、
近藤:そうですね、そういうことがね、辛いところです
水野:
自民党の得票率が、ね、決して上がっている訳ではないという事実がそこにあるわけですね。
えー、小出さん、
あの、この番組は「来年どうなっていくのか?」という話をみなさんに伺っているんですが、
小出さんはこの原発問題に関して、どう見ていらっしゃいますか?
小出:
少なくても自民党が政権を取ったわけですから、
脱原発、あるいは原子力をゼロに目指していくという流れは、
「大きく変えられてしまうだろう」と、私は思います。
ただし、このまま反省のないまま、また、新しい、
再稼動どころでないんですね、自民党の場合は。
水野:新しくつくるんですから。
小出:
そうです、再稼働なんか当たり前で、
さらにまた、新しくつくるというような事を自民党という政党が言っているわけですね。
私はそんな事は到底させたくないと思っていますし、
次の参議院選挙がまたあるわけですから、
きちっと皆さん考えていただきたいと思います。
水野:そうですね、また来年7月に私たちが問われる段階がやってくるんですね。
小出:そうですね。
水野:でも、その時また、あの、この…原発の問題は隠れるかもしれませんね。
小出:
また、自民党は多分参議院選挙までは、
あまり明確に進める進めると言わない作戦に出るんだろうなと思っています。
そしてまた国民が騙されて、自民党を指示してしまうような事になれば、
「もうそれで終わり」という事になると思います。
水野:
小出さん、あのー、また、来年「希望のある話を聞かせて下さい」なんて簡単に言えないんですけれど、
何とか希望のある話が出来ればと願っております。
小出:と、思います。
水野:
どうもありがとうございました。
京都大学原子炉実験所小出裕章さんに伺いました。
ーーー
安倍さんは、2012年4月5日報道ステーションで、原発に関してこう語っていらっしゃいました。
「えーっと、わたくしはですね、賛成とか、反対とかいう事ではなくて再稼働が必要であると考えています」
我々は過酷な事故を経験したが、それに委縮することなく、わたしたちの知恵と技術で克服していこう。
「原発再稼働わたしはこう思う」安倍晋三4/5(動画・内容書き出し)
この時はまさか、安倍さんが、また総理大臣になる日が来るなんて、
想像力が豊かな私にも想像できませんでした。
これほどの圧勝で自民党が勝つという事も私には想像できませんでした。
(私の想像力もショボい(。♋ฺ‸♋ฺ。)ウルウル)
投票所は今までと違う年齢層の小さな子どもを連れた人々で長い長い行列が出来ていました。
あの方々はみんな自民党に入れたのでしょうか?
開票速報も開票率が10%なのに確定が出ています。
やっぱり、どうしても気になります。
投票用紙は人々の手で2日ぐらいかかってもいいからキッチリと数えて欲しいと思っているのですが・・・
国民は本当にそんなに簡単に騙されてしまうものなのでしょうか?
だけど、私の周りを見てみると、騙されているのかもしれないとも思います。
騙されているというか、なんにも考えていないんじゃないかな?と。
やっぱコロコロ騙されてしまうようなおバカなんだなぁ~きっと(◞‸◟ㆀ)
おバカというよりも、自分の事以外に関心がないのかも、と思います。
危機感も無いのかな?とも思います。
参議院選挙までに国民の目を覚まさせるためには何が出来るんだろうか?
ーーー
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安倍首相:「国民的な理解を得て」…原発新増設に前向き
毎日新聞 2012年12月30日 21時23分(最終更新 12月30日 23時06分)
安倍晋三首相は30日、首相官邸でTBSのインタビューに応じ、今後の原子力政策について
「新たにつくっていく原発は、40年前の古いもの、
事故を起こした(東京電力)福島第1原発のものとは全然違う。
何が違うのかについて国民的な理解を得ながら、それは新規につくっていくことになるのだろう」
と述べ、新増設に前向きな考えを示した。
首相は21日の記者会見で、
原発の新増設を原則認めないとした民主党政権の方針について
「もう一度見直していきたい」と述べ、新増設を認める可能性を示唆していた。
首相は
「当面の電力需要にどう対応していくかが国民も不安なのだろう。
だから、簡単に『脱原発』『卒原発』とやや言葉遊びに近い形で言ってのける人たちは
(衆院選で)信用されなかったのだろう」とも述べた。
茂木敏充経済産業相も27日の記者会見で、
既に着工しているJパワー(電源開発)大間原発と中国電力島根原発3号機の建設を容認する方針を表明。
着工前の原発の新増設についても
「専門的知見を十分蓄積したうえで政治判断していきたい」と含みを持たせていた。
国内には未着工の原発建設計画が9基ある。
大半は、開発当初の設計に安全性や効率面で改良を加えた
「改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)」
「改良型加圧水型軽水炉(APWR)」と呼ばれる原子炉を採用している。
新増設を認めた場合、「2030年代に原発稼働ゼロ」という民主党政権の方針は白紙に戻る。
首相は29日、
「直ちに政策になっていくということではない」と述べゼロ方針を踏襲しない意向で、
「脱原発依存」の転換を図る姿勢が鮮明になっている。
ただ、自民、公明両党は連立政権合意に「可能な限り原発依存度を減らす」ことを盛り込んだ。
公明党は新増設に反対の立場で、原発政策を巡り温度差が生じている。【中島和哉】
2013年1月1日の初めての文字起こしが小出先生であった事がとても嬉しいです。
でも内容は「2030年代原発ゼロ」どころではなく、新しい原発をつくるという安倍首相の話でした。
20121231報道するラジオSP_⑤.省みようとしない政治と原子力村・小出裕章
報道するラジオ 来年の話をしよう!
鬼が笑う年末スペシャル2012 1179MBSラジオがお送りしています。
水野:
毎日新聞専門編集委員近藤勝重さんとわたくし水野晶子で、スタジオをお送りしています。
近藤さん、ここからしばらくの時間はですね、原発について小出先生とお話しいただこうと思っております。
さっそくお呼びいたしましょう。
京都大学原子炉実験所助教小出裕章さんです。
小出さ~ん、こんにちは、というか、こんばんはになりましたかね。
小出:はい、こんばんは。
水野:近藤さんはお久しぶりでございませんか?
近藤:いや;あ、お久しぶりです。お元気ですか?
小出:はい、何とか生きています。
水野:
今日もこの大晦日という日に小出さんとお話しさせていただく、大変お忙しいのに申し訳ないんですが、
やはりどうしても今年2012年にね、原発をめぐる動きがどうであったのか?
そして来年どうなっていくのか?っていうのは、なんとしても小出さんに伺いたいという思いがございます。
そして小出さんに質問したいというリスナーの方もいろいろと送ってきて下さっているんです。
で、まず一番多くのお声を頂いているのは何か?と言いますと、
今日、毎日新聞の一面トップ。
近藤さん、これ、毎日新聞がドドンと掲げましたね。
近藤:ええ。
日本にもっと原発・新設
水野:
「安倍首相原発新設に意欲」
つまり、新しくつくるという意味ですね。
「新たにつくっていく原発は40年前の古いもの、事故を起こした福島第一原発のものとは全然違う。
何が違うのかについて、国民的な理解を得ながら、それは新規につくっていくことになるのだろう」
というふうに、安倍総理がおっしゃったと。
つまり新しくつくって増やしていくという事ですね。
近藤:ん。
水野:
これについてですね、聞いて下さっている方が多いんです。
「大掃除しながら聞いていますけど、え、え?そういうことなんですか?
再稼働に向けてどんどん動き出しているということなんですか?」とかですね、
「ホンマに前とは違う、福島とは違うものなんでしょうか?」って言うふうに聞いて下さっているんです。
ここのところからまず始めたいと思いますが、
まずこの安倍総理の発言について、どうお感じになります?
小出:呆れた人だと思います。
水野:
そうですか。
「今の原発は昔のものと全然違うと安倍さんは言いますが、
じゃあ、具体的にどこがどう違うんですか?小出先生教えて下さい」とおっしゃっております。
いかがでしょう?
小出:
まず、日本で原子力というものを進めてきたのは、自民党なんですね。
福島第一原子力発電所も含めて、日本国内に50何基もの原子力発電所を建ててしまったのは、
全て自民党のせいです。
福島第一原子力発電所の事故を起こしたのも自民党のせいです。
その自民党がまた新しい原子炉をつくるというような事を言っているわけですが、
福島第一原子力発電所だって、
自民党が安全な原子力発電で運転していいと許可を出したものなのです。
水野:
そうか、そうかそうですね。
自民党政権の時に政府が許可を出したんですよね。
小出:
そうです。
「日本の原子力は技術が進んでいる」
「日本だけは事故を起こさない」と言うような事を、
自民党がずーっと言いながらきて、事故を起こしているのです。
先ずその責任というものを安倍さん自身がきっちりと言わなければいけないし、
これから新しい原子力発電所をつくるというなら、
先ずそれがどこがどう違っているかを安倍さん自身が言わなければいけません。
そして、私から見ればまったく変わっていないのです。
今は改良型の軽水炉、
改良型の加圧水型原子炉、
改良型の沸騰水型原子炉というようなものを、これから作るという事を言っている訳ですけれども、
水野:「改良型」っていう名前が付いているんですね。
小出:そうです。
水野:
そうすると私たちは、素人は、
「あ、改良されたんだ」「大丈夫なんだ」というイメージを持つわけです。
小出:
はい。
技術というのは少しずつ進歩していく訳で、
悪いところを見ながら改良していくというのは当たり前な事なのであって、
1年経てば少しずつまた改良されているというのは、当たり前の事なんですね。
で、特に日本の場合にはその改良という事が、
たとえば原子炉の大型化であったり、経済性の追求であったり、
そういう事で来てしまったわけで、
改良というのはむしろ私から見ると改悪になってしまっているのです。
水野:あぁ~…
小出:
で、いかなる原子力発電所も原子炉というものを使う限りは放射能をつくってしまいますし、
機械である以上は壊れるという事は時にはあると覚悟をしなければいけないものなのです。
そういう意味で言えば全く変わっていない旧態依然、また自民党がやろうとしているという事です。
水野:う~ん…
近藤さん、自民党、安倍政権は、その原発推進シフトで閣僚はかなり固めているんですってね?
近藤:
う…ん、そうですよ。甘利さんとかね、
いずれにしても僕は12政党の中で、脱原発に最も消極的だったのが自民党だったわけです。
今度の選挙でも。
小出:そうですね。
近藤:
で、にも関わらすそれが政権政党になっちゃったわけです。
そこのところがね、自民党のものの言い方っていうのが、結構いろいろとあいまいな部分があって、
「原発に依存しなくてもいい社会を目指す」っていう予防線を張ったり、
いろんな事を言って、なんとなく争点からぼかしていったんですよ。
水野:選挙の時に争点になかなかなりませんでした。
近藤:
ですからね、そういう争点はずしを意図的にやったうえで、
今になってですよ、原発新設に意欲を示すような発言をするっていうのは、
それはやっぱり、1000年に一度と言われる未曽有の災害、
その事のいろんな豊かさの本質とか、そういうことを問う選挙でね、
原発の問題の是非を本当に問う選挙でね、
そういうことをはずして国民に投票させて、
そしてそののちにですよ、こういう事を言い出すっていうのはね、
僕はある意味それはフェアーじゃないと思うんだよね。
だから、ここはやっぱり公明党がね、一緒に政権をつくっている訳ですけれども、
その話にどう反応するのか?って言う事をね、
とりあえずそこのところを見なくちゃいけないなっていう気がしていますけどね。
東電の刑事責任
水野:
小出さん、今起こっている事のもうひとつの側面でね、
福島原発の事故をめぐって検察当局が東電の幹部から事情を任意で聞いているっていう、
そういう事実もあるんですね。
で、あの…このポイントがどこか?って言いますと、
「津波の危険性を予測しながら、津波に対する安全対策を怠ったんじゃないか」
そこがどうだったんだ?って言うのがポイントになっているという事なんですよ。
これについて小出先生はどう見てらっしゃるか教えていただきたいんですが。
小出:
もちろん津波に対しての対策を怠っていたのですね。
で、それだけではなくて、原子力発電所が機械であって、
さまざまな要因でその機械が壊れるという事について、十分な対策を取らないまま来てしまったわけです。
もちろん「地震という出来事で原子力発電所の一部が壊れたかもしれない」という事は、
福島第一原子力発電所の国会事故調査委員会すらが指摘しているわけで、
東京電力の責任は、私はモーレツに重いと思います。
たとえば皆さん考えていただきたいのですが、
どこかのちいちゃな町の工場が毒物を周りになにか漏らしてしまって、
周辺の人に迷惑をかけたというような事をすれば、
すぐに警察が踏み込んで、何がしかの法的な手続きを取る筈だと思いますけれども、
福島第一原子力発電所の事故の場合には、
何十万人もの人が家を奪われる、そしてその中で命を落としていくという事が進行してきている。
今でも進行しているわけですし、
何百万人もの人が、放射線の管理区域に指定しなければいけないようなところで
生活を強いられてしまっているという事実があるのです。
それなのに東京電力の会長社長以下誰も責任を問われていないという、
この国はいったいどういう国なのか?と、私は思います。
近藤:
刑事責任のレベルで言うと、
津波の高さをね、どの程度彼らが想定していたかというのが大きなポイントなんですよね。
水野:ポイントになるんですよね。
近藤:
だからいわゆる6m説、15m説、いろいろあるけれども、
東電の現場では、たとえば15mと見ていたとすればね、
その対策を取っていたか取っていないという事になると大きな違いがあるわけですよね。
だから、地検が関心を持っているのは、まずとりあえず「津波の高さをどの程度想定できてたか?」
水野:ああ、そこになるんですか。ただ、
近藤:できてないっていう
水野:事であれば責任を問えなくなるわけですね。
近藤:いわゆる予見、可能性の問題だよね。
水野:
でもそうしますとね、あの、ある意味津波の危険性をどう捉えていたか?っていうポイントの、
ま、訴訟だからそれはしょうがないんでしょうけども、
告訴告発があっての事だからしょうがないのかもしれないけれども、
じゃあ「津波が無かったら原発は安全なんだ」と、いう話にもつながっていきやすい論理じゃないですか?
近藤:
それは、またその話の別個の性格として出てきますよね。
ただとりあえず起きた事故はその津波と無縁じゃないわけで。
水野:もちろんね。
近藤:大いに関係があるわけだからそこを
水野:そこで今は
近藤:過失を問えるか、問えないか?というのはそこのところが大きいという判断はあると思うんですよ。
水野:でも過失を問えない可能性もあるということですね。
近藤:あるでしょうね。
水野:はぁあ~
近藤:あの、刑事事件的に言えばね、ん…そういう性格のもんでしょうね。
全ての原発が止まった日~大飯再稼働
水野:
小出さ~ん、
今年というのは5月5日に全ての原発がストップしたんですよね。
小出:そうでしたね
水野:あの時の小出さんの言葉を私、覚えているんですよね。
小出:はい。
水野:「ああこんな日がやってくるんだ」という非常に感慨深いものがおありだったと思うんですが、
小出:はい。嬉しかったです。
水野:
ねぇ、そうおっしゃった。
しかし、続きませんでしたね、その状況は。
小出:そうでしたね。
水野:
んーーー、
その後、ま、二カ月弱で大飯の3号機が再稼働するという形、7月1日に再稼働しましたので、
二カ月弱で、全ての原発が停止している状況は日本から消えました。
小出:はい。
水野:
で、その間ね、あの、何があってそういうふうになったのか?って、
いろいろ見ていくと、
たとえば大飯の再稼働に反対していた関西広域連合が、
「限定的だったら再稼働は認めざるを得ない」というふうに態度を変えたと、いうような事もあります。
小出:はい、
水野:
そしてどんどん、どんどん雰囲気が変わって行ったんじゃないかと思うんですけれど、
小出さんはそのあたりはどんな風に日本の人達の気持ちの変化を見ていらっしゃいますか?
小出:
大飯の再稼働という事は、「再稼働をしないと停電になるぞ」という脅しをかけられたのです。
ですね、で、橋下さんなんかはころりと再稼働反対から容認に変わってしまうと、いうとになりました。
しかし、事実でいうのであれば、大飯なんか再稼働させなくても電気は十分足りたのです。
それを、国民がみなさん騙された。
橋下さんも騙されたふりをして、結局認めていくという事になりました。
私は日本の電力需給の状況というのを、もっとみなさんがしっかり知らなければいけないと思いますし、
国や電力会社は正直に現在の状況というものを説明するべきだと私は思います。
水野:
実際、再稼動無しでもこの夏電力不足にならなかったというのは、
ま、後で検証してみたらはっきりしたんですよね。
小出:
もちろん後でしてもハッキリとしましたし、
初めから分かっていた事なのです。
水野:
小出先生は初めから分かっているとおっしゃって、
そのベースになるデータは国が出してるっておっしゃっていましたよね。
小出:
そうです。
国がきちっと、どこの原子力発電所は何万kw、火力発電所が何万kwというデータを公表していますし、
そのデータを見る限りは、現時点で原子力発電所を即刻全て止めたところで
いついかなる時も停電にはならないのです。
その事をみなさんどうしてわかってくれないか、私には大変不思議です。
近藤:
そこのところが先生あれなんでね、
選挙の間そこのところが浸透してたらまた話がちょっと変わってたんだよね。
小出:と思います。
活断層
近藤:
それとね、ぼくね、
先程自民党の責任云々の話で、どうしても今日……付け加えて、
先生の事に付け加えて言いたいんだけど、
東通原発の問題で、学者の方全員でしょ、全員が活断層の危険をいうてますよね。
小出:はい
近藤:
にもかかわらず東北電力はそれを「膨潤」だと、地下水を吸ってるんだと、いうことで、
要するに安全なんだという事でまかり通ったでしょ、
で、まかり通した事で誰の政権の時だったのか?と考えればこれも自民党ですよね。
そうすると、この手の活断層をめぐるいい加減な、ある意味いい加減な処理の仕方。
あるいはその時何がどうでOKになったのか?という、その経過。
ここらあたりをもう一回やる事がですね、
あの、僕すごく大事じゃないかと最近よく思うんですよ。
こんないい加減な形でぼんぼん、ぼんぼん原発が出来ていったのか、と、
今ぞっとするような感じの、
要するに、いわゆる原子力ムラっていうのはこういうことだったのか?!みたいなね、
実態すらそこに私なんか感じるんですけどね、
小出:
そうですね。
マスコミの方、報道の方にもっとしっかりと、
こういう事実をきちっと調べて報道して欲しいと願います。
近藤:
ほんとうに、今になってね、なんかそういう事を言ってもなんかある種の虚しさがあるんだけども、
いまからでも、追及する側としては遅くない気がするんですよね。
小出:そうですね。
民主党の2030年代原発ゼロ
水野:
やらねばならない事ですよね。
あの、そして今年、かえすがえすも、「あの時何でああなったんやろ?」と思いますのは、
民主党がね、2030年代原発ゼロって言っておきながら、閣議決定しませんでしたよね。
あのあたりのところを小出先生はどう見ていらっしゃいますか?
小出:
情けないことだと思いました。
もともと民主党政権が国民にパブリックコメントというのを求めて、
2030年にゼロにするのか、15にするのか、25にするのか、と言って意見を求めたのですね。
水野:なん%原発に依存するのか?っていう話ですね。
小出:
そうですね、
そして、その政権の求めに応多くの国民が意見を寄せました。
そしてその大部分はゼロにせよと。
そして2030年ではなくて即刻ゼロにしろという意見が多かったのです。
水野:そうでしたね、はい。
小出:それを受けて民主党政権は今度は30年代という、一つ「代」という言葉を付け加えて、
水野:最初は2030年まででしたよね。
小出:
そうです。
2030年にと言っていたんですが
水野:に、ゼロにするというてたのに、気が付いたら2030年代に10年も増えていましたよね
小出:
2039年12月31日までに延ばしてしまった。
つまり10年そこで、パッとサバを読んでしまったわけで、
それでもま、一応はゼロを目指すと言ったのですね、
だからその閣議決定すらが出来ないという状態で、情けない政権だなと私は思いました。
近藤:
これは先生、すごく大きかったんですよ。
僕は民主党政権の普天間の問題もおかしかった。
そして八ッ場ダムもおかしかった。
そこへもってきて30年代でぼやけてしまって、閣議決定しなかったでしょう。
そういう連続の中で民主党に対するイメージって言いますかね、
なんかこう、ぼやけちゃったですね。
小出:そうでしょうね、こんな政権はやはり支持を失うと私は思います。
福一廃炉の費用は国が負担
水野:
その間ですね、株式市場でなにが起こったか?
東京電力の株価はですね、ま、事故後ずーっと落ちて言ったわけですけど、
今やですね、一番低かった夏場の株価の倍以上に跳ね上がりました。
えー、安倍さん達自民党が圧勝と伝えられた直後の東京電力の株価は
もうこれ以上値がつけられませんというストップ高にまでなるという、
跳ね上がったんですよね。
で、小出先生ね、さらにこんなことを安倍さんは言っています。
「福島第一原発の廃炉の作業を政府が全面支援する」というふうに言っているんですね。
「政府としてそれはやってもらわなきゃあかん」という気がする一方で、
という事は東電が廃炉にしていく費用を税金、
つまり私らのお金で負担して食っていう事になるん違うんですかね。
小出:
そうですね、
「私らの」と水野さんのお金でもあるわけだし、私のお金、近藤さんのお金でもあるわけだし、
何よりも福島第一原子力発電の事故で今家を奪われて流浪化している人たち、
そして汚染地帯に捨てられてしまった人たち、
そういう人たちのお金を使って東京電力を救済するということをやるのです。
水野:
そういう事になりますよね。
ハァー、廃炉に、福島についてもね、「廃炉にホンマにできるんですか?」と聞いていらっしゃいますけど、
それぐらい思うような廃炉って、お金はどのくらいかかるんですか?
小出:
わからないのです。
ようするに、人間が初めて遭遇した事なのですね、今。
一度に4基もの原子炉が溶け落ちてしまって、
放射能がそこから噴き出してきているという状況になってきてしまっているわけで、
一体どうやれば廃炉に出来るのか?その事自身が分からないのです。
もちろん東京電力が自分でやろうとすれば簡単に倒産するいう、
それほど難しい事なのであって、
日本の国家がもちろんなにがしかの財政負担もやらなければならないというのは
当然なことなのですけれども、
こんなことを引き起こした責任というものをまず、
東京電力も、そして自民党という政党も自覚をしなければいけないと思いますし、
その全ての負担を国民、そして今苦しめられている人たちにまた負わせようとしているのです。
ーCM-
「原発推進」なんでこうなるの?
水野:
小出さ~ん、引き続き伺いたいんですけれども、
多くの方達が、脱原発を望んだという事実があります。
しかしながら、今になったらですね、選挙で大勝した政権のリーダーは、
「新しく作っていく」ということに意欲を示しているという、これがいま日本の実情なんですよね。
小出:そうですね。
水野:
「なんでこんなことになるのか?」ということを、
ま、いろんな見方があると思いますけど、小出さんはどう思います?
小出:まぁ、また騙されたのですね。
水野:また騙された。ですか。
小出:
要するに近藤さんが先程きちっとおっしゃって下さったけれども、
選挙の時には自民党が明白に自分たちは進めるという事は言わなかった。
水野:ま、「10年でいろいろ考えます」みたいな話でしたね。
小出:
でも初めから進めるという事を彼らは明白に腹をくくっていた訳ですし、
それを言わないまま選挙というものが行われて、
国民がまた騙されたという事です。
水野:
あの、このぅ、「騙された」という感覚ね、
ん・・・・確かにそれは騙されたかもしれないけれど、
わたしは自民党はこんなふうに原発政策を考えているだろうというのを、
安倍さんがハッキリおっしゃらなくても感じていましたよ。
小出:そうですね( ´艸`)★。、::。.::・'゜
水野:
小出先生ももちろん、小出先生はもちろんですけれど、
感じている人は私だけじゃなくて、
「あ、自民党は多分こうするんだろうな」って、感じてたんじゃないですかぁ?
近藤:
騙されたっていうかね、要するに優先度が下がったんですよ。
国民の意識の中で、自民党のものの言い方で。
水野:もう、今すぐ株をあげて欲しい、自分の暮らしをよくしてほしい意識が上がったっていう事ですか?
近藤:
うん、そっちの方がむしろ。
いわゆる生活者レベルの方の感覚の方が上にあがっちゃったんだね。
そやけど本当言うとやっぱり主権者、
主権者としての感覚が一番優先されなければならない総選挙だったんだわ。
水野:本当はね。
近藤:うん。
水野:
そこのところを騙された。
騙されてしまう私たちっていうところを小出さんは、どう見ていらっしゃるのか。
小出先生もね、子どもの頃は騙されたっておっしゃってたじゃないですか。
戦後間もない時代にね、子ども時代を迎えられて、
あの、戦争の話しとこの原発の話って、ちょっと似ているところがありませんか?
小出:
はい、私はずっとそう言ってきましたし、
私が関わり続けてきた原子力の歴史というものを見ると、
「戦争の時とそっくりだな」と思い続けてきましたし、今でもそう思います。
水野:どういう事でしょう?
小出:
要するに国家という存在が戦争をやると決める。
あるいは原子力をやると決めて、いわゆる体制というものが全部でそれにのめり込んでいくという、
そういう流れだったのだと思います。
戦争はもちろんそうでしたし、原子力もそうでした。
マスコミも含めてみんなが原子力こそ夢のエネルギーで、
事故など決して起こさないというような宣伝、流れをつくってしまって、
国民の多くはそれをただただ信じてきてしまったという流れだったと思います。
でも少なくても原子力に関しては、
福島第一原子力発電所の事故というものが起こって、今現在進行しているのです。
苦しみがなにも軽減されないまま、人々の苦しみが続いているわけで、
「せめてしっかりと目を見開いてみて下さい」と私はお願いしたいと思います。
水野:何で私たちは騙されてしまうんでしょうか?
小出:
今、近藤さんがおっしゃって下さったけれども、
やはり生活、日々の生活。
もっと景気が良くならないかとか、そういう事にやはりどうしても引きずられてしまうということが、
一番大きな要因だと思います。
水野:
ん…あの、戦争についても近藤さん、あれですね、
「責任をちゃんと取れているのか?」という事をずっと問われ続けてきた日本ですよね。
近藤:
ええ、広島・長崎を見て、そして福島を見た訳ですよ。
これは要するに核と原子力の負の連鎖ですよね。
こんな国ないですよ!
水野:うん
近藤:ない!時に選挙があったんだけどその答えが出なかった。
水野:私達は出せなかった、
近藤:そうですね、そういうことがね、辛いところです
水野:
自民党の得票率が、ね、決して上がっている訳ではないという事実がそこにあるわけですね。
えー、小出さん、
あの、この番組は「来年どうなっていくのか?」という話をみなさんに伺っているんですが、
小出さんはこの原発問題に関して、どう見ていらっしゃいますか?
小出:
少なくても自民党が政権を取ったわけですから、
脱原発、あるいは原子力をゼロに目指していくという流れは、
「大きく変えられてしまうだろう」と、私は思います。
ただし、このまま反省のないまま、また、新しい、
再稼動どころでないんですね、自民党の場合は。
水野:新しくつくるんですから。
小出:
そうです、再稼働なんか当たり前で、
さらにまた、新しくつくるというような事を自民党という政党が言っているわけですね。
私はそんな事は到底させたくないと思っていますし、
次の参議院選挙がまたあるわけですから、
きちっと皆さん考えていただきたいと思います。
水野:そうですね、また来年7月に私たちが問われる段階がやってくるんですね。
小出:そうですね。
水野:でも、その時また、あの、この…原発の問題は隠れるかもしれませんね。
小出:
また、自民党は多分参議院選挙までは、
あまり明確に進める進めると言わない作戦に出るんだろうなと思っています。
そしてまた国民が騙されて、自民党を指示してしまうような事になれば、
「もうそれで終わり」という事になると思います。
水野:
小出さん、あのー、また、来年「希望のある話を聞かせて下さい」なんて簡単に言えないんですけれど、
何とか希望のある話が出来ればと願っております。
小出:と、思います。
水野:
どうもありがとうございました。
京都大学原子炉実験所小出裕章さんに伺いました。
ーーー
安倍さんは、2012年4月5日報道ステーションで、原発に関してこう語っていらっしゃいました。
「えーっと、わたくしはですね、賛成とか、反対とかいう事ではなくて再稼働が必要であると考えています」
我々は過酷な事故を経験したが、それに委縮することなく、わたしたちの知恵と技術で克服していこう。
「原発再稼働わたしはこう思う」安倍晋三4/5(動画・内容書き出し)
この時はまさか、安倍さんが、また総理大臣になる日が来るなんて、
想像力が豊かな私にも想像できませんでした。
これほどの圧勝で自民党が勝つという事も私には想像できませんでした。
(私の想像力もショボい(。♋ฺ‸♋ฺ。)ウルウル)
投票所は今までと違う年齢層の小さな子どもを連れた人々で長い長い行列が出来ていました。
あの方々はみんな自民党に入れたのでしょうか?
開票速報も開票率が10%なのに確定が出ています。
やっぱり、どうしても気になります。
投票用紙は人々の手で2日ぐらいかかってもいいからキッチリと数えて欲しいと思っているのですが・・・
国民は本当にそんなに簡単に騙されてしまうものなのでしょうか?
だけど、私の周りを見てみると、騙されているのかもしれないとも思います。
騙されているというか、なんにも考えていないんじゃないかな?と。
やっぱコロコロ騙されてしまうようなおバカなんだなぁ~きっと(◞‸◟ㆀ)
おバカというよりも、自分の事以外に関心がないのかも、と思います。
危機感も無いのかな?とも思います。
参議院選挙までに国民の目を覚まさせるためには何が出来るんだろうか?
ーーー

安倍首相:「国民的な理解を得て」…原発新増設に前向き
毎日新聞 2012年12月30日 21時23分(最終更新 12月30日 23時06分)
安倍晋三首相は30日、首相官邸でTBSのインタビューに応じ、今後の原子力政策について
「新たにつくっていく原発は、40年前の古いもの、
事故を起こした(東京電力)福島第1原発のものとは全然違う。
何が違うのかについて国民的な理解を得ながら、それは新規につくっていくことになるのだろう」
と述べ、新増設に前向きな考えを示した。
首相は21日の記者会見で、
原発の新増設を原則認めないとした民主党政権の方針について
「もう一度見直していきたい」と述べ、新増設を認める可能性を示唆していた。
首相は
「当面の電力需要にどう対応していくかが国民も不安なのだろう。
だから、簡単に『脱原発』『卒原発』とやや言葉遊びに近い形で言ってのける人たちは
(衆院選で)信用されなかったのだろう」とも述べた。
茂木敏充経済産業相も27日の記者会見で、
既に着工しているJパワー(電源開発)大間原発と中国電力島根原発3号機の建設を容認する方針を表明。
着工前の原発の新増設についても
「専門的知見を十分蓄積したうえで政治判断していきたい」と含みを持たせていた。
国内には未着工の原発建設計画が9基ある。
大半は、開発当初の設計に安全性や効率面で改良を加えた
「改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)」
「改良型加圧水型軽水炉(APWR)」と呼ばれる原子炉を採用している。
新増設を認めた場合、「2030年代に原発稼働ゼロ」という民主党政権の方針は白紙に戻る。
首相は29日、
「直ちに政策になっていくということではない」と述べゼロ方針を踏襲しない意向で、
「脱原発依存」の転換を図る姿勢が鮮明になっている。
ただ、自民、公明両党は連立政権合意に「可能な限り原発依存度を減らす」ことを盛り込んだ。
公明党は新増設に反対の立場で、原発政策を巡り温度差が生じている。【中島和哉】
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| 2013.01.01 06:26 | 編集
野田氏がシリアの自衛隊の皆さんを順次帰国してもらって我が家でお正月を迎えることができるようにしてくれたそうです。心から明けましておめでとうございます。無上の聖賢仁徳を御顕しになる畏れ多くもいとかしこき今上陛下の御心が野田氏をご薫陶たもうて君子豹変なされたのでしょうか、いずれにしても日本に新たなる平和憲法を守る君子政治家が生まれたこととあわせて今上陛下のおん御代に新たな御栄光が初日の出と共に地球に訪れたことをわが大君の辺にこそ死なむ一寸の通りがけ五分の大和魂のあらん限りを捧げまして心よりお慶び申し上げます。
東行系 | 2013.01.01 09:09 | 編集
明けましておめでとうございます。
昨日の『報道するラジオSP』、私も聴いていました。
そもそも米国のような二大政党制でない日本に、小選挙区制は不向きです。
私が高校時代に、共産党支持の政経の先生は、『小選挙区制は四割の得票で八割の議席』と言われていました。
日本には共産党や公明党などの政党もあるので、50%以上取る必要はないわけです。
中選挙区制を廃止し、小選挙区制と比例選挙の併用制に改革したことが、間違いだと思っています。
今回の比例区の得票数で言えば、自民すら前回より減らしています。民主なんて2000万票減です。第三極が1つにまとまらずに、票が分散したのも原因の1つです。
今まで原発推進政策を進めたのは自民党で、事故の反省もする必要があると思いますが、再稼働どころか新設も容認するようです。全く呆れた人たちですね。
我々国民1人1人が声を上げ続けていく必要があると思いますので、このブログで情報を発信していただければと思います。
これからも楽しみにブログ見させていただきますね。
昨日の『報道するラジオSP』、私も聴いていました。
そもそも米国のような二大政党制でない日本に、小選挙区制は不向きです。
私が高校時代に、共産党支持の政経の先生は、『小選挙区制は四割の得票で八割の議席』と言われていました。
日本には共産党や公明党などの政党もあるので、50%以上取る必要はないわけです。
中選挙区制を廃止し、小選挙区制と比例選挙の併用制に改革したことが、間違いだと思っています。
今回の比例区の得票数で言えば、自民すら前回より減らしています。民主なんて2000万票減です。第三極が1つにまとまらずに、票が分散したのも原因の1つです。
今まで原発推進政策を進めたのは自民党で、事故の反省もする必要があると思いますが、再稼働どころか新設も容認するようです。全く呆れた人たちですね。
我々国民1人1人が声を上げ続けていく必要があると思いますので、このブログで情報を発信していただければと思います。
これからも楽しみにブログ見させていただきますね。
orochi | 2013.01.01 09:29 | 編集
いつも拝見しています。文字起こしご苦労様です。
人間としての正しい考えや、情報をいつも有難う!
感謝しています。今年もよろしくお願いします。
人間としての正しい考えや、情報をいつも有難う!
感謝しています。今年もよろしくお願いします。
ryo | 2013.01.01 11:29 | 編集
きーこさん、長い書き起こし、ありがとうございます。
自民党圧勝の件、私は、景気の事もあるけれど、尖閣と竹島で、変な「愛国」心を刺激されて、日本を守らなきゃ→民主党や「左翼」じゃ国が売られてしまう→アメリカに「守って」もらわなきゃ、やっぱり自民党じゃなきゃ頼りない、的な宣伝・心理作戦に上手くやられた事も大きい気がします。問題意識がそっちに行ってしまった。(反原発側は、足並み揃わなかったし、ゲリラ解散にやられて、準備出来てなかったし、ま、その他色々、敗因は徹底検証しないといけないですが。)
「愛国」心って、スポーツのお気に入りのチームを熱狂的に応援するような気持ちと同じで、物事を深く考えない人を動かすのには、非常に簡単で便利な刺激ポイントです、支配層にとっては。ヒットラーがこれを上手く利用して成功しましたけど、日本も、中国怖い、韓国怖い、北朝鮮怖いで煽って、このまま、日本を「守る」為にと憲法改悪して・・、ファシズム国家へ・・(まあ、もう半分以上そんな感じだけど)となるんじゃないか、と怖いです。どうすりゃいいんだ。
よその国と、小さな島とも呼べないような岩の集まりの事でもめて、意識をそらされて軍備がどうの言ってる間に、自分の本国の大地が自分達の手で選んだ政権によって、人の住めない土地にされつつあるんですけどぉーッ。景気が良くなれば、人間の命と健康は、どうでもいいんですかぁーッ。(と、自民党に投票した人達の耳元で叫びたい心境です。)
それにしても、近藤さん、毎日新聞編集委員なら、ラジオで他人事のようにしゃべってないで、毎日新聞の方向性をどうにかするよう、頑張って下さい。自分とこの記事が、何の批判も加えないで、安倍さんの「新たに作る原発は、40年前の古いものとは違う(はっきり言わないけど、もっと安全って誤解してほしいな)」発言を垂れ流ししてるんですけどーッ。上の30日の記事の1段落目の後に、「脚注:原子炉に詳しい小出裕章京大原子炉実験所助教は、新しいものは安全性の面ではより改悪されている、と発言している。」と一行でも入れさせるよう、戦ってほしかった。せっかく小出さんと面識があるんだから、無駄にせんといてー。小出さんの意見を、バンバン専門家の話として載せるよう、頑張ってー。非常に残念ながら、かつ困った事ながら、まだまだ新聞に書いてある事しか、読まないし、信じようとしない人達がいるんですから。
自民党圧勝の件、私は、景気の事もあるけれど、尖閣と竹島で、変な「愛国」心を刺激されて、日本を守らなきゃ→民主党や「左翼」じゃ国が売られてしまう→アメリカに「守って」もらわなきゃ、やっぱり自民党じゃなきゃ頼りない、的な宣伝・心理作戦に上手くやられた事も大きい気がします。問題意識がそっちに行ってしまった。(反原発側は、足並み揃わなかったし、ゲリラ解散にやられて、準備出来てなかったし、ま、その他色々、敗因は徹底検証しないといけないですが。)
「愛国」心って、スポーツのお気に入りのチームを熱狂的に応援するような気持ちと同じで、物事を深く考えない人を動かすのには、非常に簡単で便利な刺激ポイントです、支配層にとっては。ヒットラーがこれを上手く利用して成功しましたけど、日本も、中国怖い、韓国怖い、北朝鮮怖いで煽って、このまま、日本を「守る」為にと憲法改悪して・・、ファシズム国家へ・・(まあ、もう半分以上そんな感じだけど)となるんじゃないか、と怖いです。どうすりゃいいんだ。
よその国と、小さな島とも呼べないような岩の集まりの事でもめて、意識をそらされて軍備がどうの言ってる間に、自分の本国の大地が自分達の手で選んだ政権によって、人の住めない土地にされつつあるんですけどぉーッ。景気が良くなれば、人間の命と健康は、どうでもいいんですかぁーッ。(と、自民党に投票した人達の耳元で叫びたい心境です。)
それにしても、近藤さん、毎日新聞編集委員なら、ラジオで他人事のようにしゃべってないで、毎日新聞の方向性をどうにかするよう、頑張って下さい。自分とこの記事が、何の批判も加えないで、安倍さんの「新たに作る原発は、40年前の古いものとは違う(はっきり言わないけど、もっと安全って誤解してほしいな)」発言を垂れ流ししてるんですけどーッ。上の30日の記事の1段落目の後に、「脚注:原子炉に詳しい小出裕章京大原子炉実験所助教は、新しいものは安全性の面ではより改悪されている、と発言している。」と一行でも入れさせるよう、戦ってほしかった。せっかく小出さんと面識があるんだから、無駄にせんといてー。小出さんの意見を、バンバン専門家の話として載せるよう、頑張ってー。非常に残念ながら、かつ困った事ながら、まだまだ新聞に書いてある事しか、読まないし、信じようとしない人達がいるんですから。
笹 | 2013.01.01 13:28 | 編集
今年もよろしくお願いします。
一読者として
このブログを
今年も熱烈に支持して行きます!!!
オレも昨年末の安倍の原発新設発言を聞いて
唖然とした一人です(怒怒怒怒怒!!!!)
モジモジ先生の不当逮捕といい、
先の総選挙における
大量の未来の党得票喪失疑惑事件?といい、
小出先生の仰る通り
この国は
戦前の大日本帝国へと
逆戻りしつつあるような気がします
お互い健康に気を付けて
即時、全原発廃炉への闘いを
粘り強く続けていきましょう!!!
一読者として
このブログを
今年も熱烈に支持して行きます!!!
オレも昨年末の安倍の原発新設発言を聞いて
唖然とした一人です(怒怒怒怒怒!!!!)
モジモジ先生の不当逮捕といい、
先の総選挙における
大量の未来の党得票喪失疑惑事件?といい、
小出先生の仰る通り
この国は
戦前の大日本帝国へと
逆戻りしつつあるような気がします
お互い健康に気を付けて
即時、全原発廃炉への闘いを
粘り強く続けていきましょう!!!
himadarake | 2013.01.01 16:15 | 編集
いつも貴重な情報、そして、大変な書き起こしを本当にありがとうございます。心から感謝しております。
ゆみ | 2013.01.02 00:26 | 編集
衆議院チェルノブイリ原子力発電所事故等調査議員団報告書
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/201110cherno.htm
とっても重要な事書いてあるのでキーコさんにも読んでいただきたいです。
東京23区キエフより汚染されているように思われるのでなるべくだったらキーコさんにも避難してほしいなと思いました。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/201110cherno.htm
とっても重要な事書いてあるのでキーコさんにも読んでいただきたいです。
東京23区キエフより汚染されているように思われるのでなるべくだったらキーコさんにも避難してほしいなと思いました。
キク | 2013.01.02 07:02 | 編集
文字おこしご苦労様でした。
おかげで読むことができました。
私のブログでも引かせていただきました。
今後とも宜しくお願いします。
おかげで読むことができました。
私のブログでも引かせていただきました。
今後とも宜しくお願いします。