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01.29
Tue
東京電力福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋ー調査のための穴あけー

東京電力は図面を見て穴の位置を決めたにもかかわらず、
穴を開けたら、配管がいっぱいあって何もできなかったというニュース。




福島第1原発2号機 調査難航も…穴開けたら予想外の配管

スポニチ [ 2013年1月29日 06:00 ]
 
東京電力は28日、
福島第1原発2号機の原子炉建屋で、圧力抑制室周辺を調べるため上の階の床に開けた穴の先に、
調査の障害となる予想外の配管などが見つかったと発表した。今後の調査は難航も予想される。

穴の真下に複数の配管や格子状の鋼材などが通り、調査機器を下ろすスペースがほとんどなかった。

東電は「図面を見て穴の位置を決めた」としているが、
重要施設の内部を正確に把握できていない実態が露呈した。
東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は
「設計変更があったのか、当初からこの位置に(配管などが)あったのかは今後確認する」と話した。


穿孔後の状況
dms1301291214006-n1.jpg
撮影日:平成25年1月28日提供:東京電力株式会社
穴をあけたてみたら配管や格子状の鋼材だらけで、隙間がなくて調査どころじゃないという画像


ーー

ほとんど報道されていません。
使い物にならない穴を開けた作業員の方は2号機の建屋ということなので、
たぶん、かなりの被ばく作業だったのではないでしょうか。

この件について、ハッピーさんがツイートしていました。

ーー


2013年1月29日 - 20:35
ハッピー ‏@Happy11311

ただいまっ(^O^)今日は風もなく、1日ポカポカでした。
雪もほとんど溶けてなくなったけど、まだ日影の場所はツルツルなので注意でし。
報道でもあったけど、昨日は2号機のトーラス内調査の為に原子炉建屋一階の床に穴あけたんだけど、
穴の下に配管があって結果的には失敗した
みたいでし。

図面見て計画してるはずなのに、そもそも何でそんな事が起きるの?って不思議だよね。
でもこれって十分あり得る事なんだ。まず今回の計画時点で使った図面が最新版なのかわからない
配管や建屋の改造や新設があると、まず図面は施工業者が発行して東電に納めるんだ。

その後に東電設計が改造や新設を既存図面に反映して改訂版が出来るんだけど、
出来てから各業者に配布されるまで半年から一年くらいかかってたんだ。
各元請け企業には建屋図や系統図(P&ID)はあるんだけど
3.11時点のものだから半年前に改造とかしてたら最新版か、わからないんだよね。

配管施工した業者が今回の一階の平面図と昨日の写真見たら何の配管でいつ頃施工したらわかるはずなんだ。
たぶん今回は穴を開けた元請けと配管施工した元請けが別業者だからわからなかったと思うよ。
まぁ穴あけした作業員もビックリしたと思うけど…。

でも、これから先の廃炉作業は直接目に見えない場所ばかりやらなきゃならないから、
図面は正確な最新版がないと同じような事いっぱい起きる可能性があるんだよなぁ。
もし今回の穴が使えなくて、もう一度別の場所ってなったら、
沢山の作業員の被曝が無駄になるし更に被曝するんだ。

今回の被曝量だって多くの作業員がかなり被曝してるし、
なんとかして今回あけた穴を使って調査出来るようにしてもらいたいけど、
東電や元請けは作業員一人一人の被曝なんてあまり気にしてないからなぁ。
たぶん今週末ぐらいには1号機も穴あけると思うけど上手くいって欲しいな。

とにかく今後の作業のためにもまず最新版の図面を揃えなきゃ。
各元請けや施工した業者に3.11以前の二年間分の施工図を提出してもらった方がいいと思うんだ。
あと1F図面は事務本館一階の設計図書室にあるから爆風でやられてなければ大丈夫なはずだけど
汚染してるからなぁ…。

東電や各元請も、オープンな繋がりなら情報共有や情報公開出来るんだけど、
今の1Fはほとんどの工事案件が競合だから、なかなか情報共有出来ないのが現状なんだ。
これから先の廃炉作業が国家的プロジェクトって感じじゃなく、
ただの公共事業って感じになっていくのがオイラ怖いよ。


2013年1月30日
2号機トーラスの穴下の干渉配管だけど、もしかしたら床ドレンか機器ドレンの配管かも…。
写真みた感じとオイラの経験上の推測だけどね。
熱交室の床ドレン直結なら切っても問題ないと思うから撤去出来るんだけど、
問題はその下のグレーチングかなぁ?

グレーチングはたぶんボルト止めで簡単に外れないだろうし。
カメラ等々や汚染水サンプル採取用の調査機器をうまくオフセット出来ればいいんだけどね。
違う場所を穴あけるのとどっちが被曝少なくて出来るかだね。
なんとか早く最善な方法で上手くいって欲しいな。


ーー

東京電力はどのように報告しているのか?
ホームページを見てみました。

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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】平成25年1月29日 東京電力株式会社

※1月28日午前10時29分頃、
1号機原子炉建屋付属棟地下1階にある所内高圧電源設備配電盤室(管理区域*3)で
ケーブル修理作業をしていた協力企業作業員が、踏み台(高さ約0.9m)より落下し左肘を負傷。
このため、当所の診療所医師の判断により、午前10時55分に救急車を要請。
なお、当該作業員に意識はあり、放射性物質の付着がないことを確認。その後、福島労災病院へ搬送。
診察を受けた結果、
「左肘関節脱臼骨折により約2週間の入院、およびその後定期的な通院加療を要する」と診断される。
今後、原因調査を行い、再発防止策を検討・実施する予定。

ーー

2号機の穴あけ作業とは別の件ですが、
また作業員の方が怪我をされていました。
東電のホームページはとても見にくくなり、
2号機建屋の穴あけ作業に関する東電の報告がなかなか見つけられない><;
新しく行う作業に関してはトップページに
「今日は○○をしました」っていう感じですぐわかるように載せて欲しいものです。
本当に不親切です。

ーー

福島第一原子力発電所2号機トーラス室調査に伴う穿孔作業結果について(PDF 134KB)
東電2013012911
東電2013012912
2号原子炉建屋北側RHR (A)熱交換器室に穿孔したところ,
干渉物(配管,グレーチング等)の存在を確認。
東電2013012913
東電2013012914

ーーー


福島第一原発のニュースは今、ほとんど流れてきません。
記者会見も 月水金の週3日になり、公開される情報が東電側からのみの状態になりつつあります。

東京電力側が情報を隠そうと思えば隠すことができる状態が作られてきました。
表に出したくないことは出さなくても追求されにくくなってきたように思います。
私はそのことに、とても危機感を感じています。


福島第一原子力発電所の事故は今まだ進行中!
毎日毎日放射性物質を放出中!
破壊された原発はいつ何が起こるかわかりません!
いつ収束することが出来るのかはまだまだ未定です!未知です!


どこにどんなふうに配管があるのか?
自分の所有物の原発の構造さえもわかっていないような、
そんな東電だけに、
人類が初めて体験しているような原発事故の後処理を任せていいものなのでしょうか?



それこそたくさんの目で監視しながらでなければ、
危険ではないでしょうか?

私は、今の状態ではいけないと思っています。
東京電力という会社に命を預けるのは嫌です。



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comment 1
コメント
武田邦彦先生の文字起こし記事二件、転載させて頂きましたのでご報告まで。ありがとうございました。こちらではインフルエンザがピークです。きーこさんもご自愛下さい。
お手伝い | 2013.01.30 00:10 | 編集
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