01.30
Wed
茨城・小中学生の心臓に異常が認められるケースが急増
2012年12月26日の東京新聞の記事で、
茨城県取手市で73人が「要精密検査」(取手市内24校心臓検診)という記事が載りました。
文部科学省が全国平均の学校保健統計調査速報を出しています。
茨城県は24年度の速報を早く公表した方なのですが、
東京都、栃木県、千葉県などの24年度の速報がなかなか出ませんでした。
東京都はまだ出ていないのですが、
茨城県と同じように気になる栃木県と千葉県の24年度の速報がやっと出ましたので、
埼玉県、高知県、秋田県をいれて、
文科省の公表年度、平成14年、平成20年~24年に合わせて、それぞれデータを取り出して、
心電図異常に関して表とグラフにしてみました。
※選択した都県に関して
東京都と栃木県、千葉県、福島県は茨城県と比べてみたかった地域ですが、
他は検索に引っかかってきて、調べやすかった県ですので、特に深い意味はありません。
文部科学省 全国 平成24年度学校保健統計調査速報の公表について

(データは下記都道府県のホームページより)
茨城県 平成24年度 学校保健統計調査結果速報
福島県 平成24年度学校保健統計調査速報
東京都の学校保健統計調査
埼玉県 学校保健統計調査
栃木県 学校保健統計調査
千葉県 学校保健統計調査
高知県 学校保健統計調査
秋田県 学校保健統計調査結果(速報)



全部の都道府県のデータを出していないので、このグラフは不完全ですし、
東京都の24年度もまだ不明ですが、
全国平均がほぼ横並びなのに対して、23年度から24年度にかけて、
小学生は、高知、秋田、茨城は同じくらいの角度で上昇しています。
中学生は、明らかに上昇しているのは茨城のみ(千葉も若干上昇)です。
高校生もこの中では茨城は他よりも上昇しています。
この結果は平成24年度ということで、
24年の春(事故2年目)の検査結果が1年遅れで出てきているものと思います。
東京新聞の記事を見たときにほかの都道府県とも比べてみたいと思ったので、
作ってみました。
それにしても、全国の速報が出ているにもかかわらず、東京都の結果公表は遅すぎます。
グラフを見直してみると、
茨城県の中学生はやはり、飛び抜けて上昇しているように見えるので、
24年度に中学1年生だった子供たちが小学校1年の時の結果はどうだったのか?
ちょっと調べたくなりました。
平成18年に小学校1年生だった子供たちが、平成24年に中学1年生になっているということで、
平成18年度の小学生の心電図異常の結果
平成18年度 茨城県の児童・生徒の体格と疾病
(学校保健統計調査結果報告書)

3.08%
平成17年度と比べてみよう。そうすればこの学年が急増しているのかそうではないのかがわかる。
そう思って見てみましたが・・・
平成17年度 茨城県の児童・生徒の体格と疾病
(学校保健統計調査結果報告書)
残念ながら心電図異常に関してのデータがありませんでした。
なので、18年度と17年度で比べることはできませんでした。
でも、わかったことは、
18年度に小学校に入学した時には心電図異状が3.08%だった同じ学年が、
中学一年生になった時に5.5%に増えていたということでした。
QT延長症候群と川崎病という病気について調べた。
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| 2013.01.30 23:07 | 編集
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| 2013.01.31 14:26 | 編集
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| 2013.01.31 14:28 | 編集
「碧い蜻蛉」で情報発信をさせてもらっています。北九州の健康被害の整理のページにこのブログの中から川根先生のお話の部分を引用させていただきました。また、リンクもはらせてもらいましたのでよろしく。
いつも良い情報を有り難うございます。
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