山下俊一氏
福島における甲状腺がんの性質と発症頻度についての発言
●使った機器、精度、技術者の度量、そういうものを含めますから、
今の状況と当時の状況と比較することはできないというのは常識であります。
●今回の頻度が、全体的に見て多いのか少ないのか?言うようなご質問だと思います。
単純に考えるとこれは非常に多いというふうに捉えやすいと思います。
理由はこういう超過検査をした事がありませんでしたから。
●いずれそういう方は20代、30代、40代で癌が見つかった可能性があります。
それがかなりの前倒しで、検診をやったが為に見つかるという事になりました
●検査をしなければこれは一生涯、ずっとそのまま持ち続けているということが往々にしてあります。
●普段は見つからないようなそういうしこりも沢山見つかってきたと、見つかるという事で、
これは、おそらく全国どこでやっても同じような結果が起こるだろう
●ほとんどの甲状腺がんは潜在癌が多いと、
一生涯そのまま持っているものが多いという事が分かっています。
第10回「県民健康管理調査」検討委員会2013.2.13
記者会見
過去の論文が覆されるのでは?
28:50 ~
白石草:
山下先生にお聞きしたいんですけれども、
山下先生の過去の論文ですとヨウ素による子どもの甲状腺がんについては、非常に
「数ミリから1cmぐらいの結節であっても、かなり早くに癌化する」
という事を書いていらっしゃるように思うんですけど、
今回非常に期間が早いからという事で、
「放射能の影響ではないだろう」というような大方の判断が出ていると思うんですけれども、
山下先生の過去の論文なんかと比較すると、若干その、
「断定するには早いのかな」と思うのですが、
今回のこの3万8000人において、3人の癌とあるいは悪性が出ているという事にたいして、
専門家というか、チェルノブイリの経験を踏まえて、どういうふうにお感じになられているのか、
改めて教えていただけますか?

山下俊一:
はい、私の論文を読まれたという前提でお答えいたしますけれども、
基本的にはチェルノブイリでも甲状腺の超音波を行いました。
20年から15年前ですから、機械の制度に関しては今よりもかなり劣るというなかで、
大体1万人に1人、多いところで5000人に一人ぐらいの甲状腺がんが見つかりました。
見つかった小児の甲状腺がんは、
大人と比べて小さくても転移をしているというのが特徴であります。
ですから子どもだから、あるいは放射線に被曝したからどうこうという事はありません。
二つ目の今回の頻度が、全体的に見て多いのか少ないのか?言うようなご質問だと思います。
単純に考えるとこれは非常に多いというふうに捉えやすいと思います。
理由はこういう超過検査をした事がありませんでしたから。
ですから今後、先程来ご質問があったように、
福島県外の甲状腺の疾患の頻度、これがとても大事だと思います。
1年目2年目3年目4年目。
ですからこれはおそらくきちんと情報を開示していかなければならないし、
きちんとした対応をしていかなければならないと思っています。
最終的にこれの因果関係につきましては、
これは線量の評価、あるいは諸々の要因を踏まえて、議論がこれから深まると思うので、
今はたかだか2年です。
その2年間で見つかった甲状腺がんの、実は詳細もまだ鈴木先生の方からご発表になってませんので、
これはきちんと検討したうえでしかコメントできないという事をご理解いただければと思います。
白石:
そうしますと、
今回の調査によってご自身の過去に書かれた論文なり発表なりというのが、かなり覆される可能性が、
つまり超音波の精度によって、それが覆される。
ま、結果というのは人数対比で最終的な癌の人数というのが出てくると思うんですけど、
それが覆される可能性があるなぁというふうにお考えになって、

山下俊一:
そういう比較は、我々は全くいたしません。
それは使った機器、精度、技術者の度量、そういうものを含めますから、
今の状況と当時の状況と比較することはできないというのは常識であります。
で、今回こういう形で超音波を大量の数をやるという事自体が初めてですので、
ここで出される現時点での情報が、ある意味で教科書的な役割になるというふうに考えております。
ーーー
ここからの動画はこちら↓
http://www.ustream.tv/recorded/29237363
16:17
質問:
癌が3名出て、他7名疑いがあるという事で県民特に保護者はすごく不安に思うので
あらためて座長の山下先生から今回の結果を
16:25
山下俊一:
まさにご指摘の通りで、
この数だけを見ると非常に県民のみなさま方にご不安あるいはご心配を受けるかと思います。
ただ大事な点は、これは検診で見つかった癌ですので、
極めて早期のほぼ予後の良い癌であるという事が一つ、
それから、これは全体の小児甲状腺がんの特徴でもありますけれども、
そういう意味で決して急ぐ、あるいは他の癌と同じように考える必要はないという事を是非、おちつ、
お伝えいただきたいというのがあります。
で、二つ目は、いずれそういう方は20代、30代、40代で癌が見つかった可能性があります。
それがかなりの前倒しで、検診をやったが為に見つかるという事になりましたので、
これについてはまさに、医療行為になります。
すなわち医師と患者の関係が極めて重要なので、是非、検診を受けることも重要ですけれども、
いい医療関係との連携、あるいは信頼構築のもって対応していく必要があると。
ただこの頻度が独り歩きをするとみなさんがご心配するので、これに対してはきめ細やかな説明。
医大もさることながら甲状腺の専門、学会も含めましてきちんと情報を開示していく、
あるいは共有していくということで対応していくと同時に、
これは長きになります。
手術をした子どもたちが障害トラウマをもつ訳です。
であればこそ、医療以上に重要な地域や社会の見守りというのがこういう形に対して必要になってきますので、
これに対しての配慮は十分に果たされるべきだというふうに考えます。
“甲状腺がん”ってそもそもどんなもの?
35:12
福島テレビ:
甲状腺がんというものがそもそもどんなものであるのか?
という事がなかなか分かりにくいということもあって、
県民の中に不安があると思います。
甲状腺がんにはこういう特性があって、
こういうところは心配しなければいけないけれども、こういうところは逆に心配しなくていいとかを、
テレビの向こう側にいる小学生に説明するという気持ちで、ちょっとご説明いただければと、
山下俊一:
非常に難しいご質問ですけれども、
甲状腺に限らず、我々は生きている以上いろんなところにがんができます。
たまたま今回は超音波の検診という事で甲状腺に焦点が絞られています。
その理由はチェルノブイリの原発の事故の後に子どもの甲状腺癌が増えたという事実があるからです。
ですからそういう意味で甲状腺のそのもの自体はしこりという形で見つかるものがほとんどですけれども、
検査をしなければこれは一生涯、ずっとそのまま持ち続けているということが往々にしてあります。
今回お母さんがたの不安、すなわちいろんな社会的な要請をふまえまして、
この福島では甲状腺の超音波検査が始まりました。
その結果、制度のいい、そして極めて診断基準をきびしく、さらには、ま、熟練した人たちがやりますから、
普段は見つからないようなそういうしこりも沢山見つかってきたと、見つかるという事で、
これは、おそらく全国どこでやっても同じような結果が起こるだろうと思います。
そういう甲状腺のしこりが見つかった場合に、まだ大事な点は、
癌かどうかを正しく診断をするという、正診率と言いますけれども正しく診断するという事が大事になります。
これをいま医大では二次検査という形でそのふるい分けを、
いわゆるB判定という判定基準でやっていますので、
この人達に対する対応は、
その後は細胞診、あるいはその結果の説明等いうところで、医療行為になりますので、
病気が見つかった場合にはきちんと受診をされる、あるいは主治医との関係を構築されて、
永きに渡る対応をされるという事で、
普通の診断、普通の医療になるという野を考えていただければというふうに思います。
福島テレビ:何か今後の事とか、再発を防げたり転移を防げたりするものなのでしょうか?
山下俊一:
先ほどお話をしましたように、ほとんどの甲状腺がんは潜在癌が多いと、
一生涯そのまま持っているものが多いという事が分かっています。
それが何時から出来たのか?
いつごろその病気が見つかるのか?によって、大きく異なってくるという事で、
手術にしましても診断の基準があります。
これは医学的にいくつかの基準がありますから単純には言えませんけれども、
多くは、多くの甲状腺がんは、長生きをします。寿命を全うします。
ですから早期診断、早期手術というのが一つの大きな長所ですけれども、
他の癌と比べても術後非常に予後がいいというのがひとつの特徴です。
ですから適切な治療を受けられて、長きにわたって見守りを受けるという事で、
通常はその寿命を全うするというふうにご理解いただいて結構です。
ーーー
新たに2人甲状腺がん7人に疑い「放射能の影響は否定」福島県立医大鈴木眞一教授2/13
<甲状腺がんの頻度>「超音波検診」と「潜在癌」
鈴木眞一氏質疑応答2/13(文字起こし)
この日の質疑応答の全て↓
第10回「県民健康管理調査」検討委員会2013.2.13 <質疑応答文字起こし・ほとんど全部>
ーー
<甲状腺がん>
原発の事故の話しが無ければ、「原因不明の多発」です
3/6津田敏秀教授OurPlanetTV (文字起こし)
「小児甲状腺がん事故無関係」危うい即断 チェルノブイリ翌年から増加
医師の菅谷松本市長が警鐘9/27東京新聞
またひとり「甲状腺検査の1次検査で、がんの疑い」
2012/11/17
判定されたのは16~18歳(同)の女性で、細胞や血液を詳しく調べる2次検査中。
「日本の子どもはチェルノブイリとは違ってヨウドが過剰だから大丈夫!」
県民健康管理調査『甲状腺検査』説明会 11/10鈴木眞一氏質疑応答(内容書き出し)
ーー
県が主導「原発事故とがん発生の因果関係を否定する秘密会議」毎日新聞スクープ記事
毎日新聞記事の詳細
モーニングバード&ワイドスクランブル10/4
福島県民健康調査「秘密会議」時間の経過で新しく出てきた情報(番組内容書き出し)
モーニングバードでは、本会議の内容を傍聴していた一般市民の方の話と菅谷松本市長へのインタビュー。
ワイドスクランブルでは福島県の担当者へのインタビューとその責任者の名前が分かりました。
そして山下俊一氏のこの件に関しての書面が公表されました。
甲状腺検査めぐる不満も… 福島健康調査で「秘密の会合」10/3報道ステーション(内容書き出し)
テレビ朝日で10月3日に最初に報じた報道ステーションの番組内容。
ーーーー
チェルノブイリ原発事故後の健康問題
被爆体験を踏まえた我が国の役割
-唯一の原子爆弾被災医科大学からの国際被ばく者医療協力-
平成12年2月29日長崎大学山下俊一
1986年4月26日未明、
人類史上最悪の原発事故が旧ソ連邦ウクライナ共和国のチェルノブイリ原子炉4号炉で発生した。
すでに14年が経過したが、数百万Ci(キュリー)の放射線降下物による環境汚染と一般住民の健康問題、
さらに除染作業に従事した消防士や軍人の健康問題など懸案事項は今なお未解決のままである。
むしろ経済状況の悪化や記憶の風化とともに、
急性放射線被ばく問題から、晩発性障害に現地では論点が移りつつある。
しかし、日本では、
先の東海村臨界事故で再度急性放射線障害やその対策が、チェルノブイリ原発事故を教訓に問題となっている。
現地の住民達は、事故後長年に渡り放射能の目に見えない影響に対して、
不安を持ち続けなければならない被害者意識の中で、精神身体影響問題が大きな関心事となっている。
それでは今一体チェルノブイリ周辺では何が起きているのか、
著者らの10年にわたる現場での医療支援活動を元に、
最近の知見について小児甲状腺がんの多発問題を中心に紹介する。
1996年4月の事故後10周年では、
IAEA(国際原子力機関)/EC(欧州委員会)/WHO(世界保健機関)の国際共同会議での報告どおり
「チェルノブイリ周辺では1990年から激増している小児甲状腺がんのみが、
唯一事故による放射線被ばくの影響である」、と世界中の科学者が合意している。
すでに外部被ばく線量が低く、
主に放射性降下物の内部被ばく影響を受けているチェルノブイリ周辺の一般住民では、
血液疾患の頻度は放射線との因果関係は実証しにくい現状である。
現地では貧血や好酸球増加が多く見られ、免疫不全を示唆するデータの報告もあるが、
いずれも放射線に起因する確かな証拠は無い。当然白血病の増加も確認されていない。
それでは何故小児甲状腺がんのみが注目されているのだろうか。
幼少時期に体外からレントゲンなどの外部被ばくをうけると
成人となってからの甲状腺がんの発生頻度が増加することが知られている。
一方、検査や治療などで汎用されるヨード131では晩発性の甲状腺がんの発生報告は無く、
一般に人においては内部被ばくによる発がんの証明はなされていない。
ところが、チェルノブイリ原発事故では
大量に大気中に放出された核種は大半が短半減期の放射性ヨード類であり、
空気中や食物連鎖によるミルクなどを介して乳幼児に摂取されている。
さらにチェルノブイリ周辺がヨード不足の地方性甲状腺腫の多発地域であることも、
普段からヨード飢餓の状況にあったと考えられている。
すなわち放射性ヨードの胎児や乳幼児、小児への影響とともに、
慢性ヨード不足や事故後の不適切な無機ヨード剤の配布なども考慮される必要がある。
この間、チェルノブイリ笹川プロジェクトが
1991年5月から1996年4月までの5年間で現地周辺12万人の調査解析を終了し、
その検診結果をすべて報告している。
その後も著者らは本事業に10年間近く関わってきたが、
現在、本プロジェクトの成果が最も信頼できる最大規模の臨床データを蓄積している。
本活動の特徴は、
①放射線感受性の高い子供(事故当時0-10歳)を対象とした健康調査を行い、
今後の対策の基本となる正確な情報の収集と住民への正しい知識の伝播につとめ、
②広島、長崎の原爆被爆経験と実績を元に、同一診断基準と統一された検診プロトコールを用いて、
甲状腺と血液異常の診断に主眼をおき、
③更に体内被曝線量の現状評価をセシウム137を測定し対応したことである。
チェルノブイリ周辺では事故当時20歳以下の人工構成は100万人と推定され、
広範な地域に居住地域が散在するために、
ベラルーシ共和国では、ゴメリ州ゴメリ市、モギュロフ州モギュロフ市、
ロシア連邦ではブリヤンスク州クリンシー市、
ウクライナ共和国ではキエフ州キエフ市、ジトミール州コロステン市の5基幹センターを設置し、
検診バスを用いて活動を行った。
すべての対象者には、問診表とデータ登録が行われ、
甲状腺超音波画像診断、血液学検査、血液スメアの保存、血清TSH,freeT4濃度の測定、血清保存が行われ、
異常者は二次スクリーニングで超音波診断の再検査と、エコー下吸引穿刺針生検と細胞診が施行された。
1.甲状腺検診の結果
すでに詳細は日本語、英語でまとめられているが、その結果を各種甲状腺疾患の頻度として表1に示す。
12万人の検診は、統一された診断基準で行われたが、
特にゴメリ州において高頻度な画像異常と甲状腺結節を見出している。
その中でも60例以上の小児甲状腺がんを発見した。
最も放射線汚染が深刻なこのゴメリ州における最近までの年次別甲状腺がんの発見数
(手術で確認されたベラルーシがん登録BelCMT)は表2に示すが、
その多くは事故当時0から5歳の年齢層に集中している。
この事実は、今後もこの地域のこの年齢群を甲状腺がんのハイ・リスク・グループとして
注意深いフォローアップが必要である。
2.小児甲状腺がんの特徴
甲状腺検診で問題になるのは、発見されたがん甲状腺結節や異常甲状腺エコー所見の取り扱いである。
これら結節患者にエコーガイド下吸引針生検と細胞診を試みると
7%に甲状腺がん(大部分は乳頭がん)が発見される。
すでにこれらの患者の半数以上が周辺リンパ節転移を認め、
術後のヨード131治療を必要としている。
中には肺などへの遠隔転移も認められている。
病理学的には、硬化型、繊維化病変が多く見られ、砂粒状石灰化や浸潤傾向が強い。
幸いなことに、術後のヨード131治療の効果が非常に良いのも特徴の一つであり、
長年にわたる注意深い観察治療が必要である。
3.小児甲状腺がんの遺伝子異常
正常甲状腺には発現しないret/PTC遺伝子再配列産物が、
チェルノブイリ周辺の小児甲状腺乳頭がん組織に高頻度に証明されている。
特にタイプ3のret/PTC3が高頻度に見出され、放射線障害との関係で研究が進んでいる。
これら受容体型チロシンキナーゼ遺伝子類の再配列異常に関しては、
他にもNGF受容体やAxl受容体などの遺伝子異常が注目されている。
しかし、rasやp53などの遺伝子異常の報告はない。
4.今後の展望
チェルノブイリ周辺住民の事故による直接外部被ばく線量は低く、
白血病などの血液障害は発生していないが、
放射線降下物の影響により、放射性ヨードなどによる急性内部被ばくや、
半減期の長いセシウム137などによる慢性持続性低線量被ばくの問題が危惧される。
現在、特に小児甲状腺がんが注目されているが、
今後、青年から成人の甲状腺がんの増加や、他の乳がんや肺がんの発生頻度増加が懸念されている。
長期にわたる国際協調の下での、協力、支援活動が必要であり、
今後とも唯一の原子爆弾被ばく国の責務として、現地への貢献が望まれている。
最後にチェルノブイリの教訓を過去のものとすることなく、
「転ばぬ先の杖」としての守りの科学の重要性を普段から認識する必要がある。


福島における甲状腺がんの性質と発症頻度についての発言
●使った機器、精度、技術者の度量、そういうものを含めますから、
今の状況と当時の状況と比較することはできないというのは常識であります。
●今回の頻度が、全体的に見て多いのか少ないのか?言うようなご質問だと思います。
単純に考えるとこれは非常に多いというふうに捉えやすいと思います。
理由はこういう超過検査をした事がありませんでしたから。
●いずれそういう方は20代、30代、40代で癌が見つかった可能性があります。
それがかなりの前倒しで、検診をやったが為に見つかるという事になりました
●検査をしなければこれは一生涯、ずっとそのまま持ち続けているということが往々にしてあります。
●普段は見つからないようなそういうしこりも沢山見つかってきたと、見つかるという事で、
これは、おそらく全国どこでやっても同じような結果が起こるだろう
●ほとんどの甲状腺がんは潜在癌が多いと、
一生涯そのまま持っているものが多いという事が分かっています。
第10回「県民健康管理調査」検討委員会2013.2.13
記者会見
過去の論文が覆されるのでは?
28:50 ~
白石草:
山下先生にお聞きしたいんですけれども、
山下先生の過去の論文ですとヨウ素による子どもの甲状腺がんについては、非常に
「数ミリから1cmぐらいの結節であっても、かなり早くに癌化する」
という事を書いていらっしゃるように思うんですけど、
今回非常に期間が早いからという事で、
「放射能の影響ではないだろう」というような大方の判断が出ていると思うんですけれども、
山下先生の過去の論文なんかと比較すると、若干その、
「断定するには早いのかな」と思うのですが、
今回のこの3万8000人において、3人の癌とあるいは悪性が出ているという事にたいして、
専門家というか、チェルノブイリの経験を踏まえて、どういうふうにお感じになられているのか、
改めて教えていただけますか?

山下俊一:
はい、私の論文を読まれたという前提でお答えいたしますけれども、
基本的にはチェルノブイリでも甲状腺の超音波を行いました。
20年から15年前ですから、機械の制度に関しては今よりもかなり劣るというなかで、
大体1万人に1人、多いところで5000人に一人ぐらいの甲状腺がんが見つかりました。
見つかった小児の甲状腺がんは、
大人と比べて小さくても転移をしているというのが特徴であります。
ですから子どもだから、あるいは放射線に被曝したからどうこうという事はありません。
二つ目の今回の頻度が、全体的に見て多いのか少ないのか?言うようなご質問だと思います。
単純に考えるとこれは非常に多いというふうに捉えやすいと思います。
理由はこういう超過検査をした事がありませんでしたから。
ですから今後、先程来ご質問があったように、
福島県外の甲状腺の疾患の頻度、これがとても大事だと思います。
1年目2年目3年目4年目。
ですからこれはおそらくきちんと情報を開示していかなければならないし、
きちんとした対応をしていかなければならないと思っています。
最終的にこれの因果関係につきましては、
これは線量の評価、あるいは諸々の要因を踏まえて、議論がこれから深まると思うので、
今はたかだか2年です。
その2年間で見つかった甲状腺がんの、実は詳細もまだ鈴木先生の方からご発表になってませんので、
これはきちんと検討したうえでしかコメントできないという事をご理解いただければと思います。
白石:
そうしますと、
今回の調査によってご自身の過去に書かれた論文なり発表なりというのが、かなり覆される可能性が、
つまり超音波の精度によって、それが覆される。
ま、結果というのは人数対比で最終的な癌の人数というのが出てくると思うんですけど、
それが覆される可能性があるなぁというふうにお考えになって、

山下俊一:
そういう比較は、我々は全くいたしません。
それは使った機器、精度、技術者の度量、そういうものを含めますから、
今の状況と当時の状況と比較することはできないというのは常識であります。
で、今回こういう形で超音波を大量の数をやるという事自体が初めてですので、
ここで出される現時点での情報が、ある意味で教科書的な役割になるというふうに考えております。
ーーー
ここからの動画はこちら↓
http://www.ustream.tv/recorded/29237363
16:17
質問:
癌が3名出て、他7名疑いがあるという事で県民特に保護者はすごく不安に思うので
あらためて座長の山下先生から今回の結果を
16:25
山下俊一:
まさにご指摘の通りで、
この数だけを見ると非常に県民のみなさま方にご不安あるいはご心配を受けるかと思います。
ただ大事な点は、これは検診で見つかった癌ですので、
極めて早期のほぼ予後の良い癌であるという事が一つ、
それから、これは全体の小児甲状腺がんの特徴でもありますけれども、
そういう意味で決して急ぐ、あるいは他の癌と同じように考える必要はないという事を是非、おちつ、
お伝えいただきたいというのがあります。
で、二つ目は、いずれそういう方は20代、30代、40代で癌が見つかった可能性があります。
それがかなりの前倒しで、検診をやったが為に見つかるという事になりましたので、
これについてはまさに、医療行為になります。
すなわち医師と患者の関係が極めて重要なので、是非、検診を受けることも重要ですけれども、
いい医療関係との連携、あるいは信頼構築のもって対応していく必要があると。
ただこの頻度が独り歩きをするとみなさんがご心配するので、これに対してはきめ細やかな説明。
医大もさることながら甲状腺の専門、学会も含めましてきちんと情報を開示していく、
あるいは共有していくということで対応していくと同時に、
これは長きになります。
手術をした子どもたちが障害トラウマをもつ訳です。
であればこそ、医療以上に重要な地域や社会の見守りというのがこういう形に対して必要になってきますので、
これに対しての配慮は十分に果たされるべきだというふうに考えます。
“甲状腺がん”ってそもそもどんなもの?
35:12
福島テレビ:
甲状腺がんというものがそもそもどんなものであるのか?
という事がなかなか分かりにくいということもあって、
県民の中に不安があると思います。
甲状腺がんにはこういう特性があって、
こういうところは心配しなければいけないけれども、こういうところは逆に心配しなくていいとかを、
テレビの向こう側にいる小学生に説明するという気持ちで、ちょっとご説明いただければと、
山下俊一:
非常に難しいご質問ですけれども、
甲状腺に限らず、我々は生きている以上いろんなところにがんができます。
たまたま今回は超音波の検診という事で甲状腺に焦点が絞られています。
その理由はチェルノブイリの原発の事故の後に子どもの甲状腺癌が増えたという事実があるからです。
ですからそういう意味で甲状腺のそのもの自体はしこりという形で見つかるものがほとんどですけれども、
検査をしなければこれは一生涯、ずっとそのまま持ち続けているということが往々にしてあります。
今回お母さんがたの不安、すなわちいろんな社会的な要請をふまえまして、
この福島では甲状腺の超音波検査が始まりました。
その結果、制度のいい、そして極めて診断基準をきびしく、さらには、ま、熟練した人たちがやりますから、
普段は見つからないようなそういうしこりも沢山見つかってきたと、見つかるという事で、
これは、おそらく全国どこでやっても同じような結果が起こるだろうと思います。
そういう甲状腺のしこりが見つかった場合に、まだ大事な点は、
癌かどうかを正しく診断をするという、正診率と言いますけれども正しく診断するという事が大事になります。
これをいま医大では二次検査という形でそのふるい分けを、
いわゆるB判定という判定基準でやっていますので、
この人達に対する対応は、
その後は細胞診、あるいはその結果の説明等いうところで、医療行為になりますので、
病気が見つかった場合にはきちんと受診をされる、あるいは主治医との関係を構築されて、
永きに渡る対応をされるという事で、
普通の診断、普通の医療になるという野を考えていただければというふうに思います。
福島テレビ:何か今後の事とか、再発を防げたり転移を防げたりするものなのでしょうか?
山下俊一:
先ほどお話をしましたように、ほとんどの甲状腺がんは潜在癌が多いと、
一生涯そのまま持っているものが多いという事が分かっています。
それが何時から出来たのか?
いつごろその病気が見つかるのか?によって、大きく異なってくるという事で、
手術にしましても診断の基準があります。
これは医学的にいくつかの基準がありますから単純には言えませんけれども、
多くは、多くの甲状腺がんは、長生きをします。寿命を全うします。
ですから早期診断、早期手術というのが一つの大きな長所ですけれども、
他の癌と比べても術後非常に予後がいいというのがひとつの特徴です。
ですから適切な治療を受けられて、長きにわたって見守りを受けるという事で、
通常はその寿命を全うするというふうにご理解いただいて結構です。
ーーー
新たに2人甲状腺がん7人に疑い「放射能の影響は否定」福島県立医大鈴木眞一教授2/13
<甲状腺がんの頻度>「超音波検診」と「潜在癌」
鈴木眞一氏質疑応答2/13(文字起こし)
この日の質疑応答の全て↓
第10回「県民健康管理調査」検討委員会2013.2.13 <質疑応答文字起こし・ほとんど全部>
ーー
<甲状腺がん>
原発の事故の話しが無ければ、「原因不明の多発」です
3/6津田敏秀教授OurPlanetTV (文字起こし)
「小児甲状腺がん事故無関係」危うい即断 チェルノブイリ翌年から増加
医師の菅谷松本市長が警鐘9/27東京新聞
またひとり「甲状腺検査の1次検査で、がんの疑い」
2012/11/17
判定されたのは16~18歳(同)の女性で、細胞や血液を詳しく調べる2次検査中。
「日本の子どもはチェルノブイリとは違ってヨウドが過剰だから大丈夫!」
県民健康管理調査『甲状腺検査』説明会 11/10鈴木眞一氏質疑応答(内容書き出し)
ーー
県が主導「原発事故とがん発生の因果関係を否定する秘密会議」毎日新聞スクープ記事
毎日新聞記事の詳細
モーニングバード&ワイドスクランブル10/4
福島県民健康調査「秘密会議」時間の経過で新しく出てきた情報(番組内容書き出し)
モーニングバードでは、本会議の内容を傍聴していた一般市民の方の話と菅谷松本市長へのインタビュー。
ワイドスクランブルでは福島県の担当者へのインタビューとその責任者の名前が分かりました。
そして山下俊一氏のこの件に関しての書面が公表されました。
甲状腺検査めぐる不満も… 福島健康調査で「秘密の会合」10/3報道ステーション(内容書き出し)
テレビ朝日で10月3日に最初に報じた報道ステーションの番組内容。
ーーーー
チェルノブイリ原発事故後の健康問題
被爆体験を踏まえた我が国の役割
-唯一の原子爆弾被災医科大学からの国際被ばく者医療協力-
平成12年2月29日長崎大学山下俊一
1986年4月26日未明、
人類史上最悪の原発事故が旧ソ連邦ウクライナ共和国のチェルノブイリ原子炉4号炉で発生した。
すでに14年が経過したが、数百万Ci(キュリー)の放射線降下物による環境汚染と一般住民の健康問題、
さらに除染作業に従事した消防士や軍人の健康問題など懸案事項は今なお未解決のままである。
むしろ経済状況の悪化や記憶の風化とともに、
急性放射線被ばく問題から、晩発性障害に現地では論点が移りつつある。
しかし、日本では、
先の東海村臨界事故で再度急性放射線障害やその対策が、チェルノブイリ原発事故を教訓に問題となっている。
現地の住民達は、事故後長年に渡り放射能の目に見えない影響に対して、
不安を持ち続けなければならない被害者意識の中で、精神身体影響問題が大きな関心事となっている。
それでは今一体チェルノブイリ周辺では何が起きているのか、
著者らの10年にわたる現場での医療支援活動を元に、
最近の知見について小児甲状腺がんの多発問題を中心に紹介する。
1996年4月の事故後10周年では、
IAEA(国際原子力機関)/EC(欧州委員会)/WHO(世界保健機関)の国際共同会議での報告どおり
「チェルノブイリ周辺では1990年から激増している小児甲状腺がんのみが、
唯一事故による放射線被ばくの影響である」、と世界中の科学者が合意している。
すでに外部被ばく線量が低く、
主に放射性降下物の内部被ばく影響を受けているチェルノブイリ周辺の一般住民では、
血液疾患の頻度は放射線との因果関係は実証しにくい現状である。
現地では貧血や好酸球増加が多く見られ、免疫不全を示唆するデータの報告もあるが、
いずれも放射線に起因する確かな証拠は無い。当然白血病の増加も確認されていない。
それでは何故小児甲状腺がんのみが注目されているのだろうか。
幼少時期に体外からレントゲンなどの外部被ばくをうけると
成人となってからの甲状腺がんの発生頻度が増加することが知られている。
一方、検査や治療などで汎用されるヨード131では晩発性の甲状腺がんの発生報告は無く、
一般に人においては内部被ばくによる発がんの証明はなされていない。
ところが、チェルノブイリ原発事故では
大量に大気中に放出された核種は大半が短半減期の放射性ヨード類であり、
空気中や食物連鎖によるミルクなどを介して乳幼児に摂取されている。
さらにチェルノブイリ周辺がヨード不足の地方性甲状腺腫の多発地域であることも、
普段からヨード飢餓の状況にあったと考えられている。
すなわち放射性ヨードの胎児や乳幼児、小児への影響とともに、
慢性ヨード不足や事故後の不適切な無機ヨード剤の配布なども考慮される必要がある。
この間、チェルノブイリ笹川プロジェクトが
1991年5月から1996年4月までの5年間で現地周辺12万人の調査解析を終了し、
その検診結果をすべて報告している。
その後も著者らは本事業に10年間近く関わってきたが、
現在、本プロジェクトの成果が最も信頼できる最大規模の臨床データを蓄積している。
本活動の特徴は、
①放射線感受性の高い子供(事故当時0-10歳)を対象とした健康調査を行い、
今後の対策の基本となる正確な情報の収集と住民への正しい知識の伝播につとめ、
②広島、長崎の原爆被爆経験と実績を元に、同一診断基準と統一された検診プロトコールを用いて、
甲状腺と血液異常の診断に主眼をおき、
③更に体内被曝線量の現状評価をセシウム137を測定し対応したことである。
チェルノブイリ周辺では事故当時20歳以下の人工構成は100万人と推定され、
広範な地域に居住地域が散在するために、
ベラルーシ共和国では、ゴメリ州ゴメリ市、モギュロフ州モギュロフ市、
ロシア連邦ではブリヤンスク州クリンシー市、
ウクライナ共和国ではキエフ州キエフ市、ジトミール州コロステン市の5基幹センターを設置し、
検診バスを用いて活動を行った。
すべての対象者には、問診表とデータ登録が行われ、
甲状腺超音波画像診断、血液学検査、血液スメアの保存、血清TSH,freeT4濃度の測定、血清保存が行われ、
異常者は二次スクリーニングで超音波診断の再検査と、エコー下吸引穿刺針生検と細胞診が施行された。
1.甲状腺検診の結果
すでに詳細は日本語、英語でまとめられているが、その結果を各種甲状腺疾患の頻度として表1に示す。
12万人の検診は、統一された診断基準で行われたが、
特にゴメリ州において高頻度な画像異常と甲状腺結節を見出している。
その中でも60例以上の小児甲状腺がんを発見した。
最も放射線汚染が深刻なこのゴメリ州における最近までの年次別甲状腺がんの発見数
(手術で確認されたベラルーシがん登録BelCMT)は表2に示すが、
その多くは事故当時0から5歳の年齢層に集中している。
この事実は、今後もこの地域のこの年齢群を甲状腺がんのハイ・リスク・グループとして
注意深いフォローアップが必要である。
2.小児甲状腺がんの特徴
甲状腺検診で問題になるのは、発見されたがん甲状腺結節や異常甲状腺エコー所見の取り扱いである。
これら結節患者にエコーガイド下吸引針生検と細胞診を試みると
7%に甲状腺がん(大部分は乳頭がん)が発見される。
すでにこれらの患者の半数以上が周辺リンパ節転移を認め、
術後のヨード131治療を必要としている。
中には肺などへの遠隔転移も認められている。
病理学的には、硬化型、繊維化病変が多く見られ、砂粒状石灰化や浸潤傾向が強い。
幸いなことに、術後のヨード131治療の効果が非常に良いのも特徴の一つであり、
長年にわたる注意深い観察治療が必要である。
3.小児甲状腺がんの遺伝子異常
正常甲状腺には発現しないret/PTC遺伝子再配列産物が、
チェルノブイリ周辺の小児甲状腺乳頭がん組織に高頻度に証明されている。
特にタイプ3のret/PTC3が高頻度に見出され、放射線障害との関係で研究が進んでいる。
これら受容体型チロシンキナーゼ遺伝子類の再配列異常に関しては、
他にもNGF受容体やAxl受容体などの遺伝子異常が注目されている。
しかし、rasやp53などの遺伝子異常の報告はない。
4.今後の展望
チェルノブイリ周辺住民の事故による直接外部被ばく線量は低く、
白血病などの血液障害は発生していないが、
放射線降下物の影響により、放射性ヨードなどによる急性内部被ばくや、
半減期の長いセシウム137などによる慢性持続性低線量被ばくの問題が危惧される。
現在、特に小児甲状腺がんが注目されているが、
今後、青年から成人の甲状腺がんの増加や、他の乳がんや肺がんの発生頻度増加が懸念されている。
長期にわたる国際協調の下での、協力、支援活動が必要であり、
今後とも唯一の原子爆弾被ばく国の責務として、現地への貢献が望まれている。
最後にチェルノブイリの教訓を過去のものとすることなく、
「転ばぬ先の杖」としての守りの科学の重要性を普段から認識する必要がある。


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