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03.18
Mon
<前口上の部分文字起こし>


放射能による農作物汚染の現状と課題 生井兵治氏
http://youtu.be/XO1rKquR0eY?t=2m46s
2013/01/26



ご紹介いただきました生井ですが、早速始めますけれども、
西村さんの紹介にケチを付けたら申し訳ないんですが、
NHKが悪いんですけれども、
私ども農学やら農業やらに関わりのある、研究者もお百姓さんも含めて、
「のうさくぶつ」と言われると、気持ちが悪いんです、実は。
「のうさくもつ」って言われないと…(笑)
だからNHKのまねをしないで頂けると嬉しいと、余談ですが。

2013031716.jpg

それから、資料はせっかくの機会なのでオマケがいっぱい付いていまして、
時間内では12ページのところまで出来たらいいなと思っております。
ですから12ページのところに「いかん」と書いてある私の若いころの顔が、
学生が書いてくれた絵を入れてありますけど、
ということで、その先の方は、「時間があれば」ですし、
そうでなければ質問のなかでなり、
ま、無ければもっとそのみなさんがお家に帰られてから必要に応じてご覧いただけば
役に立つだろうと思います。
ということで、すみません、座ってやらせていただきます。


みなさん、おととしの3.11の夕方、
当時の枝野官房長官が記者発表をやった時に、どう感じられたでしょうか?
私自身終戦の年に小学校2年生だったんですけれども、
子ども心に、終戦になる2年ぐらい前からは
「この戦争は負ける」
「大本営の発表はウソだらけだ」というのをいろいろと感じてましたので、
枝野の発表、「直ちに影響」とか「まだ事故は大事が起きていません」とかはすぐに嘘だと感じました。

体中に鳥肌が立って、
群発する余震も合わせて、地震症候群みたいになったこともあったんですけれども、
自閉症みたいになって、その日以来80日間私は家に引きこもりをする事になりました。

というようなことで、ま、土浦に住んでいるんですけれど、
震度6弱で、上の方に、屋根の上にブルーシートがのっていますけれど、
棟のところが全部一列瓦が壊れ、屋根の瓦もぶつぶつにちょっとゆるんでしまってね、
直していただくまでにちょっと時間がかかりましたけれども、

それから総タイル張りの風呂場が傷だらけになって、
湯船と洗い場の間に隙間が出来ちゃったりという事になって大変でした。
今はま、なおっていますが、まだ家の周りにはこういう屋根のまんまで
まだ補修が出来てない家が土浦でも散在しております。

ま、それは良いとして、良くないんですけれど先へ進みますが、
ということで最初に前口上として、
引きこもりをしていた間で私が生まれ変わった、その間の事を少しお話しして、
本日の主題に即した形で5つの柱に向けてお話をしてまとめて。
あと参考1,2でオマケですけど、
国際放射線防護委員会ICRPというのが如何に悪いやつかという、
それに日本の政府の国内法をやります。
それから内部被曝を理解するためにということで一通りの事をお話します。


まず、最初の前口上一つ目ですけど、
「大本営発表」と「体制翼賛」ということですが、

「大本営発表」の事は、皆さん、あえて私が言う必要もない位
「体制翼賛」の事についてはあまりご存じない方ももしかしたらおられるかもしれないので、
具体的な例をちょっとお示しします。

2013031718.jpg

「もしかして」と思ったらやっぱり事実だったので、私はこの時も鳥肌が立ちまして、
赤く書いてありますが日本気象学会です。

3月18日に理事長が「会員に告ぐ」というお知らせをホームページで出しました。
一般の方も見られるようになっています。
それを見るとですね、
こういう時こそ情報の一本化が必要だ
政府が、いいですか、
政府が正しい、私が言うんではないんです、そう書いてあるんです。
「政府が正しい情報を出しているのだから、会員諸氏はみだりにいろいろな情報を発信しないで欲しい」
「情報がいろいろ出てしまうと市民が困るだけだ」と。
「戸惑うだけである。だから正しい情報を出している政府の情報だけをみんなも使うようにしましょう」
みたいなことが、もう3月18日に出ているので、
「えぇーっ!!」
「いつの間にこういう事になってるの?」
思いました。

で、日本放射線技術学会も、赤裸々には言ってませんけれども、気象学会みたいに。
だけれども、「ホームページに載せてある内容の事しかしゃべらないようにしましょう」
ホームページに書いてある事は、
「直ちに云々」
「安全です」
という、話ばっかりが載っている訳ですね。

他の学会は、いちいちそういう「ホームページだけの事」とは言っていないけれども、
ホームページを開くと気持ち悪くなるような事ばっかり書いてある。

という状況だったんです。
ですから、私自身もある意味迂闊だったんですけれども、
原発はずっと反対はしてきましたけれども、
学会がこういう事まで、こんなにひどくなっているとは思っていませんでした。


前口上ふたつめ。
「出荷制限野菜の鋤き込み」ということですが、
3月17日に厚生労働省が暫定規制値を出しました。
規制値の中身は後で言います。
そうしましたらすぐに、21日には厚労省のいう規制値を基に、調べ方もマニュアルごとにやったところ、
福島・茨城・栃木・群馬4県でアブラナ科のカキナと、それからホウレンソウで出荷制限になりました。
何故出荷制限になったか?と言えば、
放射性ヨウ素が2000ベクレル/kgを超えた。
放射性セシウムが500ベクレル/kgを超えた。
だから出荷制限にしたという事ですけれど、

2013031719.jpg

待ってくださいよ

黄色いこのドラム缶、実物はご覧になった事は無いでしょうけれども、
写真では見た事があると思うんですけれども、
これは、原発の中では、セシウム137が100ベクレルを超えたら、低レベル放射性廃棄物で、
ちゃんと資格を持った人しか触れない。
で、こういう中に入れて、所定の場所。
一般の人も原発の作業員もやたらに近づけない場所に保管
せにゃいけないものな訳です。

なのに、
「500ベクレルまでだったら食べていいよ」よいう暫定規制値なんですね。

そんなとんでもないこと。

しかも21日だったと思うんですけれども、
昼のテレビを見ながら食事をしていたら、
農家のおやじさんが「出荷できないんだから」って、
ホウレンソウをバタバタ耕運機で耕しているのを見ました。


よく暴落するとキャベツとかなんかはトラクターで鋤き込んでしまう。
同じセンスで農家のおやじさんがやったわけですよ。

「まってくださいよ」

放射能がいっぱい、ホウレン草は蓄えて持っているわけで、
そのままにしておいておかなきゃダメよ。というので、
4つの県庁とか、農民団体、あるいは市民団体、個人など
知っている人には全部私メールを出しまくりました。
科学者や事務所にも出しました。
23日だったと思いますけどね、3月。
そしたら24日には農水省も、私のやつが県に行ったりしたのをご覧になったのかは知りませんけれども、
同じ趣旨の事を農水省も全国の都道府県に通達を出したようです。


前口上の三つ目

同心円状避難区域などの怪

お風呂屋の煙突を見て下さい。
最近お風呂屋さん、公衆浴場が減っちゃいましたけれども、
煙突から出る煙が4方8方になびく事なんてあり得ないんですよね。
子どもだって知っているんです。
だけれども、政府は同心円状の
4月21日に警戒区域20km圏内は警戒区域です。その他いろいろな区域を設けた訳ですが、
みんな同心円状な訳です。

2013031720.jpg

ね、この黄色い線で囲まれているところは100ミリシーベルト以上。
3月12日から3月24日までの、この辺のところに書いてある。
2週間足らずの間に100ミリシーベルト以上になってしまうところが、
30kmの外まで行っちゃっているんです。
で、姑息なというか、ずるい事に、
文科省は3月14日に米軍にSPEEDIの情報を通知しています。
SPEEDIというのは、気象データやそのところの地形などをコンピューターに入れて、
「どんなふうに放射性物質が飛んでいくか」というような事を予測する機械ですけど、
その情報を米軍には14日にすでに知らせている訳ですね。
国内では23日になってやっと公表。
詳しい絵は、今左にある絵で、これは4月25日です、公表したのが。
そうすると、たとえば、南相馬の子どもたち、
30km圏内のところで安全なところがあるわけですね、本当は。
海岸寄りのところはね。
だけれどもその辺の子どもたちは圏内だから、危険だからということで、
朝バスに乗って、飯館村の30kmより外の方の、でも100ミリシーベルトを超えるような場所に、
空いている学校のところへ授業を受けるために毎日行ってたわけです。
お金をかけて。
国がなんにも情報を出さないからこういう事が起きるんですね。

今日のお話は私はいろいろ、脱線じゃないんですけれども、
農作物の事だけじゃなくて、田んぼ畑の土壌のほうから言いましても、
こういう事も理解したうえで考えないといけない問題だと思いますんで、
幅広の事のお話をする事になります。

なので私は政府批判のメールを出しまくりました。
ホームページを私は持っていませんけれども、
そういう訳でインターネットを開いてみると、
放射能とか暫定規制値だのあるいは生井と名前を入れたりすると、いっぱい出てくる訳ですけど、

そしたら、私には青天の霹靂ですけど、
5月の30日に、
実は5月31日の夕方7時からCS朝日放送の、これは有線じゃないと見られないんですけれども、
「上杉隆のニュースの深層」というのに、
「農作物放射能汚染プロセスと除去の可能性を考える」ということで、「出てくれ」と。「明日の夕方」
前日の夕方にいきなりもらったんですね。

それを聞くと、
実はひと月前にテーマは決まったんだけれども、
本当は農水の研究所や大学なんかにいい人がいなくはないんですけど、
さっきお話ししたようないろんな事でタガをはめられているから、出られない訳ですね。
出て勝手な事を喋ったらシカトされるし、
行って御用学者のような事をしゃべればまた別な人たちからシカトされる。
だからみんな断ってしまって、インターネットを調べたら私の名前が出てきてみたいな。
「言いたい事を言わせてくれる」ということで出た訳ですけど、そういうことがありました。

2013031721.jpg

これは、去年の暮れごろまではYoutubeで見られたんですけど、
今は消されちゃって、動画はうつっていませんけど、
これ、いまお示ししているのは、ニュースの深層の一枚目のフリップ用にこしらえたやつを
少し分けたり、おまけをつけた奴ですけど、

ICRPという、国際放射線防護委員会というのは非常に悪い奴で、
後ろにアメリカがいるわけだけれども、
これは、リスク・ベネフィット論、あるいはコスト・ベネフィット論で、
原子力利用は危険があるけれども相応の利益があるから、経済的負担を出来るだけ軽くして、
「ある程度人に被害が出たっていいんだ」という、非人道的な、
要するにイケイケドンドンで原子力の産業を進める、あるいは核兵器を進める方向の姿勢でやっている、
国際って付いているけれども、一、本当は民間団体にすぎないんですけれども、

それに対して下の方は、ECRR、欧州放射線リスク委員会というのは、
限りなく人道的といいますか、「内部被曝が特に問題なんだ」と、

上に赤字で書いてありますけど、ICRPはもっぱら内部被ばくは隠してて、
いろんな放射線がありますけど、ガンマ線の事しか実質的には感知しないような状況。

だけど下のECRRは「アルファ線、ベータ線を問題にせにゃいかん」ということですね。
ECRRも100点満点ではもちろんない部分がありますけれども、
ICRPと比べたらずっといいわけで、
御用学者、学界やら政府も、もっとECRRの考え方を取り入れて考えてほしいというのを、
最初に私は申しました。
で、子どもを守る事をせにゃいかんという事を言いました。
ということで前置きが長くなりましたけれども、
本題の方へ入ります。

<文字起こしここまで>

ーーー

日本の飲食物や生態環境の「放射能」規制基準が如何に出鱈目か
―原発内の規制基準との対比ー生井兵治氏3/11内部被曝問題研究会会見(内容書き出し)



ーーー


前日のオファーで生井先生が出演された「上杉隆のニュースの深層」の
内容を書き出していました。
(まだまだ初期の頃なので、ちゃんとした文字起こしではありません)
こんなふうに見られなくなってしまうのならば、
もっと完璧に書き出しておけばよかったと後悔します。
確かにYoutubeがみられなくなってしまっています。残念です。

生井兵治氏(元筑波大学農林学系教授)
「土壌汚染と植物・放射能の危険性と御用学者」について語る。
ニュースの深層2011年5月31日(内容書き出し)







続きを読むに日本気象学会理事長から会員へのメッセージ





日本気象学会からのおしらせ
東北地方太平洋沖地震に関して日本気象学会理事長から会員へのメッセージ(2011.03.21)


2011年3月18日
日本気象学会会員各位
                                      日本気象学会理事  
                                          長新野宏

 このたび発生した東北地方太平洋沖地震とこれに伴う津波では東北地方・関東地方に未曾有の被害が生じました。これらの地域にお住まいの皆様のご無事をお祈り申し上げますと共に、被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。また、困難な状況の中、救援・復旧に総力を注がれている皆様に深い敬意を表します。
 今回の災害は、私達に2つの重大な教訓を与えたと思います。第一は、災害は想定を越えた激しい現象によって起きること、第二は日頃から十分な防災訓練や対策を行っていても現実の現象の前では十分機能しないことがあることです。二度とこのような災害を繰り返さない防災体制や防災教育をいかに構築していくかは、当学会が関わる多様な気象災害においても共通の課題であり、私達は今一層真剣に取り組んでいく必要があると思います。
 今回の地震災害の影響は、今後も長く継続していきます。避難所に避難されている方々への支援、被災地の復興の支援には、すべての国民と共に力を尽くしていく必要があります。
 一方、この地震に伴い福島第一原子力発電所の事故が発生し、放射性物質の拡散が懸念されています。大気拡散は、気象学・大気科学の1つの重要な研究課題であり、当学会にもこの課題に関する業務や研究をされている会員が多数所属されています。しかしながら、放射性物質の拡散は、防災対策と密接に関わる問題であり、適切な気象観測・予測データの使用はもとより、放射性物質特有の複雑な物理・化学過程、とりわけ拡散源の正確な情報を考慮しなければ信頼できる予測は容易ではありません。今回の未曾有の原子力災害に関しては、政府の災害対策本部の指揮・命令のもと、国を挙げてその対策に当たっているところであり、当学会の気象学・大気科学の関係者が不確実性を伴う情報を提供、あるいは不用意に一般に伝わりかねない手段で交換することは、徒に国の防災対策に関する情報等を混乱させることになりかねません。放射線の影響予測については、国の原子力防災対策の中で、文部科学省等が信頼できる予測システムを整備しており、その予測に基づいて適切な防災情報が提供されることになっています。防災対策の基本は、信頼できる単一の情報を提供し、その情報に基づいて行動することです。会員の皆様はこの点を念頭において適切に対応されるようにお願いしたいと思います。



2013031911.jpg






生井兵治氏(元筑波大学教授)
1938年、東京都目黒区生まれ。
1960年、東京教育大学農学部卒。農学­博士。
元筑波大学教授(専門は、植物育種学、進化学、生態学、遺伝学)。
同大附属駒場­中・高等学校長(併任)、アジア大洋州育種学会(SABRAO)副会長などを歴任。
日­本育種学会賞(受賞課題:植物育種における受粉生物学の体系化)。現在は著述業。
近­著:
『放射能からいのちとくらしを守る』(分担執筆、2012)、
『中・高校生と学ぶ­福島原発事故と放射能Q&A』(共編著、2012)、
『いま子どもがあぶない 福島原発事故から子どもを守る「集団疎開裁判」』(分担執筆、2012)。


第1章 福島第一原発で何が起こったか(原因・経過・現状)
第2章 放射線による健康被害
第3章 外部被曝から身を守るには?
第4章 食べものの汚染と内部被曝から身を守る食べ方の工夫
第5章 土壌や海水の汚染の実態と対策
第6章 脱原発への道すじ



プロローグ 東電福島第一原発事故で一変した私たちのくらし
第1章 放射線・放射能汚染と私たちのくらし 放射性物質と放射能・放射線とは?
なぜ、原発から放射性物質が出るの?
なぜ、放射線を浴びると危険なの? ほか
第2章 原発大国日本とつくられた「安全神話」 原子爆弾の開発から原子力発電への道のりは?
原子力発電のしくみは?
日本ではいつから原発がつくられたの? ほか
第3章 福島原発事故とこれからの日本・世界 避難している人たちのくらしは?
事故を起こした原子炉はいつ収束するの?
除染すれば放射能はなくなるの? ほか
エピローグ 安全・安心な未来をきずくために




第1章 「ふくしま集団疎開裁判」を起こしたわけ
(放射能の四重の残酷さ/放射能の四番目の残酷さが政府・自治体・原子力ムラの欺瞞性をあばく ほか)
第2章 疎開裁判の判断を決める三つの力
(第一と第二の力ー真実と正義/第三の力ー物いわぬ多数派(サイレントマジョリティ))
第3章 第一審(福島地方裁判所郡山支部)の経過と結論(私たちの主張/郡山市の反論 ほか)
第4章 第二審(仙台高等裁判所)の経過ー私たちの主張
(35%の子どもに「のう胞」が見つかった福島県民甲状腺検査結果の問題点を指摘
被ばくによる健康被害が後の世代により強く現れる「遺伝的影響」の問題点を指摘 ほか)
第5章 人々の声
(当事者の声/意見書いま、福島の子どもたちに何が起きているか?
-甲状腺障害、呼吸機能、骨髄機能をチェルノブイリ原発事故などの結果から考察する ほか)

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2年で故障=冷却停止で危機!この人類史上もっともオバカな技術を再稼働させようとす
る、人類史上もっともオバカな連中=原発推進派・安全厨!【福島第1原発で停電!1、
3、4号機の使用済み燃料プール代替冷却システムなどが停止。共用プールの冷却も停止。
プールには燃料6377体が保管。2013/03/18共同通信】1号機と3号機それに4号機の
使用済み燃料プールで冷却システムが止まっています。水温が16度から25度となって
いて、温度の上昇は1時間あたり0.1度から0.3度程度で、東京電力の社内の規定で
定めている65度を超えるまでに 4日程度と見込まれています。NHK 2013.03.18使用
済み燃料プールの冷却システムは、復旧の見通しが立っていません。
国民の90%を占める原発0派 | 2013.03.19 01:29 | 編集
こんにちは、源 隼人です。原町に戻ります。大変な状況のようですね。私は科学者ですから、放射能のことも習っていますし、色々なことを知っているつもりです。是非facebookでもblogでも構いせんので御連絡ください。
源 隼人 | 2013.03.19 12:02 | 編集
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