「マスコミは『停電している』と言っているが、 東電の発表では停電は“瞬間”である」武田邦彦氏3/19大竹まことゴールデンラジオ(文字起こし)

<続報>福島第一原発停電による重要機器の停止・全て復旧

3月20日午前0時12分に共用プール冷却浄化系が起動し、全復旧しています。
が、昨日の大竹まことのゴールデンラジオに武田邦彦先生が出演され、東電の発表を分析されています。
「停電は瞬間だった」
私も東電のホームページや会見を書き出していて「瞬間停電」という言葉が沢山使われていて、
ちょっと気にはなっていたのですが、それ以上深く考えませんでした><;
興味深い内容でしたので文字起こししました。


2013年3月19日
大竹まことのゴールデンラジオ



パートナー 眞鍋かをりさん
ゲスト 武田邦彦先生

大竹:
報道の清水さんに入って頂きました。
清水さん、ちょっと、新聞なんかに出てたんですけど、
福一の状態が、

清水:はい、良くないですね

大竹:なんか、電源が止まっているという、

清水:
そうなんですよ。
昨日の夜7時に停電が発生しまして、それからもう18時間が経ったんですけれども、
依然としてこの停電状態が続いているんですね。
で、停電しているのは1号機3号機4号機の使用済み燃料プールの冷却システム。

大竹:1号機、3号機、4号機

清水:
それから、燃料を6300体ほど保管している共用プールというのがあるんですけれども、
そこの冷却システムも止まってしまっていて、
あと放射能を除去するシステムもあるんですが、ここも今止まっている状態なんですね。
で、コントロールタワーである、免震重要棟も一時停電したんですけど、
これはまぁ、すぐ復旧したんですが、
肝心な施設が今停電のままで、なおかつ復旧のめどが立っていないと、
原因も、仮の配電盤がどうもおかしいんじゃないか?というような事が言われているんですけれども、
依然としてはっきりした事がまだ分かっていない。
そういう状態が続いていますね。

大竹:これ情報として、太田さん

太田:菅(すが)官房長官が記者会見して

大竹:菅官房長官がなんておっしゃっているんですか?

太田:
4日間の余裕があると。
4号機が今一番水温が高いんですけれども、
「規制値の65度を超えるには4日間の余裕があって、その間に全力で復旧したい」と。
放射線量の変化については「全く無い」
そして、今後復旧の見込みに関する心配は「全く心配ない」と、強調している

眞鍋かをり:
本当ですか?現状で18時間ですよね、
じゃあと3日とちょっとの間に復旧しなければいけない。

清水:
そうなんですよ。
野田内閣時代に「冷温停止状態だ」といったのが一昨年(2011年)の暮れなんですけれども、
その後かろうじて安定した状態で、各原子炉は20度前後の温度を保ってきたんですけど、
実は停電によって水温がいま測れない状態なんですよ。

眞鍋:あー・・・、

清水:
どうもその午前中の東京電力の会見では、
問題の4号機、ここはメルトダウンしていないために、
燃料がそのままあらわになっているような状態ですけれども、
ここがですね「5度ぐらい上がっているんじゃないか?」と。
さっき65度という話がありましたけれども、
ここに達するまでに後3日ちょっとで達してしまうということで、
何とか対応しなければいけない。

大竹:これは、止まっていれば上がっちゃうものなんですか

清水:そうなんですよね。はいはい。

太田:熱を出し続けていますからね、核燃料のね、冷やし続けて

清水:
停電する前と今と比べて多分5どちょっと上がっているんじゃないか?
これはあくまでも推測なんですけど、東電側はそういうふうに見ているんですね。

大竹:清水さんは福一にこの間行って来て

清水:
ええ、3月1日の日に行って来たんですけど、
そこで聞いた話はね、
「1号機から3号機は、もう燃料がメルトダウンしちゃっているんで、
これから取り出す研究をしなければいけない」という状態なんですよ。
ところが4号機は比較的安全で、
私たちも4号機の周りはずらっと案内してもらった位線量も低いんですね。
だいたい線量計で20マイクロシーベルトぐらいですから、
レントゲンを受けるよりも全然少ないぐらいの被曝度合いなんですよ。
ところが1~3だと、バスの中で通っただけでもですね、
1000マイクロは軽く超えてしまうんですね。
そういう状態で、特に1から3、特に1と3は非常に危ないと。
4は比較的安定していて、今年の秋から燃料を取り出す、
ま、クレーンを作ってですね、取り出すという一番順風満帆にいっている号機だったんですよ。
ところがその4号機が今非常に危ない状態になってきているという事が言えると思いますね。

大竹:
番組の方ではいまの清水さんの情報もそうですが、
もっと、とてもクールに判断していらっしゃる方がいるって伺っていますけれども、

清水:
はい、中部大学の教授で武田邦彦先生といま電話が繋がっていますので、
スタジオの方から聞いてみて下さい。

大竹:繋がっているんですか?武田邦彦先生

武田:はいはい。

大竹:
どうも、大竹と申します。お世話になっております。
この今の状態っていうのは、僕たちはどういうふうに考えればいいんですか?

武田:
そうですね、一番みなさんが心配しているのがですね、
また2年前の3月のように「逃げなきゃいけないんじゃないか」と、
それにもかかわらず政府が「大丈夫だ」といっているんじゃないか?
という点が一番多くの人の心配なんですね。

この点をまずはっきりさせないといけないと思いますが、
ここは政府の言っている通りというか、東電の言っている通り、
だいたい、最悪の事態を考えても4日とか1週間ぐらいの余裕があるので、
たとえば、放射性物質が出てくるとか、爆発ですとか、
そういう事になるまでに、4日とか1週間ありますのでね、
先ずは、よく注意をしておく必要はありますが、
今すぐ逃げなきゃいけない事は「ない」という事はひとつはっきりしておかなければなりませんね。


大竹:ああそうですか。

武田:
それで、温度が上がっているのは、いま、お話ししておられましたけど、
えっと、核燃料はずっと核分裂していますのでその熱が出ている訳ですね。
それで4号機は大体今から2年半ぐらい前に取りだした燃料なので、
だいたい発熱量は発電時の50分の1ぐらいのところだと思うんですね。
それで、大体1時間に0.5度ぐらいずつ上がっていくと。

他のところにある燃料はもう少し前にしまったものなので、
発熱量が少ないので温度の上がり方も少ないと。
ま、こういう事ですね。

大竹:
新聞に書いてあったんですけれども、
「電気は基本的に号機ごとに核種の機器に配電されるため、
プールの冷却だけが同時に止まる可能性は非常に低い。
それが実際に起きた」と新聞に書いてあるんですけれども、

武田:
えっとですね、
東電の発表は「停電」という発表ではないんですよ。
マスコミはそういうふうに報じてますけどね、

東電の今日の発表ではですね、
「昨日のつまり18日の午後7時ごろ、瞬間停電をした
それで「瞬間停電をした時に、各冷却装置が落ちた」っていうんですけど、
ボートなんかをずっと動かしてますとね、停電するとその瞬間停電でも全部落ちてしまうんですよ。
動かなくなってしまうんですね。

太田:電源が落ちるという意味?

武田:
ええ、電源は落ちていない、電源は瞬時にしか落ちていない。
そうすると、たとえば1秒間電源が落ちますね、
そうしますと1秒後に復帰しても、その先のポンプなんかは全部止まったままになっている。

眞鍋:はぁ~、そっか。

武田:
こういう状態ですね。
これは例えば工場なんかも全部そうで、
それが起こりますと、それぞれ落ちたところを電気が落ちたポンプとか循環装置は全部スイッチを、
普通は押して回って復帰をさせるんですね。
マスコミでは「停電している」と言っていますが、
今日の東電の発表では、停電は「瞬間」であって、

眞鍋:なる程。

武田:
「落ちたものが復帰できない」という表現はしています。
だから一応東電の発表を正としますとね、
今の大竹さんのご質問ですけれども、
多分、「電気は復旧してて、各機器が動かせない」という状態だと考えられますね。

眞鍋:なるほど、
その、後3日間ぐらいでという時間的には、余裕はあるんですか?
それとも結構もうタイトというか、

武田:
えっとですね、危険側から言えばですね、
4号機のプールの一部は温度が上がる可能性があるんですね。
平均としては大体今週の末か後になると思いますが、
一部のところが沸騰するという可能性もないんじゃないんですね。
つまり4号機の使用済み燃料というのは1500本ぐらいあるんですが、
新しいものと古いものが別々に置いてあるので、
新しいものの方が温度が上がりやすいという事はあるんですね。

だけども私はね、これは復旧は出来ますしね、
それから温度が上がりきって放射性物質が出てくるところまでは行かないと思います。

清水:だから、復旧できるという見通しですよね。

武田:はい。

太田:
一瞬電源が落ちたとおっしゃいましたけれども、
その原因については東京電力もまだ特定できていないという事ですね。

武田:
そうですね、多分ですね、
普通に工場の管理として考えればですよ、
どこかでショートしてですね、それで落ちるんですよ、普通こういうのは。
それで落ちたらどこがショートしているとか、不具合を探してそこを直して、
そして全部の電源を復旧するという、普通はそうするんですね。

ところが多分、昨日中に分からなかったのは、夜じゅうに分からなかったのはですね、
近づけないからじゃないかと思うんですね。
これは、今後も原子力発電所の事故を考える時には、
昔から固有安全性というんですけれども、
普通火事でしたら、火事が起こったら消防車が近づけるんですよ。
だから、火事が自動的に消さなくても消防車が消すんですよ。

ところが原子力発電所の事故だけは特殊で、
人が近づけないがゆえに、自らが復旧するようなシステムを持っていなければいけないんですね。
これは固有安全性といって、原子炉安全の基本になっているんですけれども、
今度の事故も電源が落ちただけで、あたふたしてたら、ちょっと原子力発電所って危ないんですよ。
だから、ここのところに根本原因があります。

大竹:
なるほど、はい、わかりました。
ありがとうございました。
ま、でも心配ではあるけれども武田さんは大丈夫だと。

太田:
今回の事態に関しては、何とか復旧できるでしょうけれども、
またこういう事が起きる可能性は十分にあるというニュアンスの事をおっしゃっていましたね。

大竹:はい、菅(すが)さんも慎重な言い回しですけれども心配はないと、

太田:全く心配はないと発表しております。

大竹:清水さん、この問題点は?

清水:
そうですね、ま、最悪の事態にならないように、
政府と東電全力をあげてこれに当たるという事だと思いますけれども、
去年も2回ですね、冷却装置がやっぱり止まっているんですよね。
それと同じ轍を東電が福島第一原発でやったという事がやっぱり問題だと思うんですよ。
ですから、今回復旧が仮に出来たとしても、
この先もまたなにかあるかが分からないので、
まだまだ福島第一原発のこれから先というのが読めない所が非常にある
なというように思いますね。


大竹:
ま、心配ですけどね、
その大きくね、こっちが動揺してもね、

清水:
一番厳しい目で見ていた武田さんが「大丈夫だ」っていうんですから大丈夫かと思いますけど、
ただやっぱり一応注意はしておかなければいけないというふうに思いますね。

大竹:はいわかりました。



ーーー


原発停電、心配ない対策を講じている…官房長官
(2013年3月19日12時09分 読売新聞)

菅官房長官は19日午前の記者会見で、
東京電力福島第一原子力発電所の免震重要棟などで発生した停電事故について、
「使用済み燃料プールの代替冷却装置についても、まだ復旧していないのは事実だ。
冷却のための代替手段を万全を期す意味で予定し、
まったく心配のないような対策を今、講じているところだ」と述べ、
事故対応に全力を挙げる考えを示した。
また、原発周辺の放射線量について「(変化は)まったく、ない」と述べた。


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