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04.07
Sun
福島第一原発 別の貯水槽で汚染水漏れ
NHK 4月7日 15時11分

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福島第一原子力発電所で地下の貯水槽から大量の汚染水の漏えいが見つかった問題で、
隣にある別の貯水槽からも汚染水が漏れていることが分かりました。

この貯水槽では水位が下がっていないことから、東京電力は、漏えいはごく僅かで、監視を続けるとしています。

福島第一原発で地下に設置した貯水槽から汚染水120トン余りが漏れているのが見つかった問題を受けて、
東京電力は、同じ構造を持つ、東隣にある別の貯水槽の調査結果を明らかにしました。

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それによりますと、この貯水槽では、水漏れを防ぐための3重の遮水シートの外側の地盤付近で、
放射性ストロンチウムなどが検出されたことから、汚染水が漏れていることが分かりました。

この貯水槽では1万トン余りの汚染水が保管されていますが、
水位が下がっておらず、地盤付近のストロンチウムなどの濃度も低いことから、
東京電力は、漏えいはごく僅かで、大量の漏えいが見つかった貯水槽のように水を移す作業は行わず、
監視を続けるとしています。

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一方、大量の漏えいが見つかった貯水槽では
もともとあったおよそ1万3000トンを別の2つの貯水槽に移す作業を進めていて、
作業は9日までかかるということです。

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東京電力は
「ご心配をおかけしたことを改めておわび申し上げます。
いずれの貯水槽の漏えいも海への影響は今のところ確認されていない」と説明しています。
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増え続ける汚染水を巡っては、タンクや貯水槽の貯蔵容量のうち、すでに8割がうまっていて、
今回、大量に保管できる同じ構造の地下の貯水槽7か所のうち2か所で漏えいが見つかったことにより、
東京電力は、今後、早急に汚染水対策の見直しを迫られることになります。




汚染水 漏出さらに最大47トン
東京新聞 2013年4月7日 朝刊

東京電力福島第一原発の地下貯水池から、高濃度汚染水を処理した水が漏れた事故で、
東電は六日午後、別の貯水池へ約1万3千トンの処理水を移す作業を続けた。
ポンプを5台使い移送を急いでいるが、三日ほどかかり、
既に漏れた120トンに加え、最大で47トンが漏れ出す見通し。 

漏れた水が敷地内に拡散したことは確認されていないが、
三重のシートを越え、周辺の土中に染みこみ、地下水などを汚染している可能性がある。

この貯水池に貯蔵を始めたのは二月で、満水になったのは三月。
通常の劣化は考えにくい。
シートは何枚もつなぎ合わせて一枚にしており、
東電はつなぎ目から漏れたり、シートが破れたりした可能性が高いとみて、移送後に詳しく調べる。

東電は三日に、シートの外側の地下水から放射性物質を検出していたが、
漏れの可能性を公表しなかった。





福島第一 漏出汚染水120トン 「収束」後、最悪
東京新聞 2013年4月6日 夕刊

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東京電力福島第一原発の地下貯水池から、高濃度汚染水を処理した後の水が漏れ出した問題で、
東電は六日、漏れた量は推定120トンと明らかにした。
周辺の地盤に流出した可能性が極めて高い。
汚染水の漏出量は2011年12月に政府が「事故収束」を宣言して以来最大の規模となった。 

地下の貯水池は、上空に送電線があって地上タンクを造りにくい土地を有効利用するために考案され、
地下に深さ数メートルの穴を掘り、三重の遮水シートを施工する方式。

福島第一には大小七つの貯水池が造られ、容量は計5万8千トン。
うち三つの貯水池には既に計2万7千トンの処理水が入っている。
処理水は、放射性セシウムの大半が除去されているが、ストロンチウムなどは残っている

水漏れが確認されたのは、三つのうちの一つで、入れられている水量は一万三千トン。

三日にシート外側の状況を確認した際、未検出だった放射性物質が検出されたため調べたところ、
五日になって一番外側のシートの内側で採取した水から、
一立方センチメートル当たり約6000ベクレルの放射性物質を確認。
塩分濃度も高かったことから、塩分を含む処理水が内側二層の遮水シートを越えて漏出していることが分かった。
三層目の外の地盤でも、同20~30ベクレルの放射性物質が検出されている。

漏れが確定的となり、東電は六日朝、隣接する未使用の貯水池に、1万3千トンの処理水を移す作業を始めた。
移送完了には五日以上かかる見通し。

東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は、
処理水に含まれる塩分濃度を基準に水漏れを監視していたが、変化がなかったため水漏れを疑わなかったと釈明。
五日、シート内側の水からも放射性物質を検出し、塩分濃度も高く、水漏れと判断したという。




対策 切り札もダメ 増え続ける汚染水

東京新聞 2013年4月6日 夕刊

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汚染水が漏れ出した東京電力福島第一原発の地下貯水池(矢印)
=福島県大熊町で、本社ヘリ「まなづる」から


いまだ事故収束が遠い東京電力福島第一原発で、新たな難題が持ち上がった。
溶け落ちた核燃料を冷やすため、日々増え続ける高濃度汚染水。
タンクを増設し、放射性セシウムを除去してため、またタンクの増設…。
増設用地が足りない現状を打開するため編み出された地下の貯水池だったが、
水漏れが確認され、東電は難しい対応を迫られる。 (山川剛史、清水祐樹)

(すでに)シートの一層目、二層目の遮水効果はないと判断している。
一番外側のシートで漏えいはある程度抑えられているが…」

6日未明、急きょ記者会見した東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理の説明は弱々しかった。

事故収束に向けての最大のネックは汚染水の存在。
二年前の事故発生当時に比べれば、過熱し格納容器にまで溶け落ちた核燃料はかなり冷えた。

その半面、炉心を冷やし、汚染された水の行方が問題となる。
除染しても半分ほどしか再利用できず、残りは比較的低濃度とはいっても汚染水で、
タンクにためるしか手がない。

既に敷地内には1000基近いタンクが造られ、27万トンを超える処理水がたまる。
地下貯水池は、上空に送電線があってクレーンが使えず、
通常のタンクは無理な場所でも、掘って遮水シートを施工すれば完成。
用地不足を大幅に改善する非常に有効な手段となるはずだった。

だが、水漏れは避けられなかった。
東電は漏れた貯水池から、隣にある空の池に処理水を移し始めたが、あくまで応急的な処置
もし別の池でも漏れが見つかれば、既に池に入った2万7千トンの行き場が大問題になる。
ただでさえ地上のタンクは、次々と発生する処理水に間に合わせるので手いっぱいだ。




ーーー

別の池でも見つかってしまいました。

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この側面のシートは波打っているし、水をこの中に入れて、このような池で水漏れを防げるとは…
見れば見るほど漏れて当たり前の作りのように見えますから、
これは当然なるべくしてなっている事なのではと思います。
全てがやっつけ仕事で、時間がたてばどうなるのか?という事に関しての想像力が欠乏しているように見えます。
それともこのようなやり方しかないから仕方のない事なのでしょうか?
今回漏れが見つかった土を掘ったプールもそうですが、立ち並ぶタンク。

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このタンクにしても、ビス止めであったり、

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タンクの隙間からジャージャーと漏れてくる近未来の姿が目に見えるようです。
今の技術で、もう少し何とかならないものなのか?と素人の私は考えてしまいます。
プロの仕事にはとても思えません。



それからもうひとつ、
記事の中にもありましたが、
「放射性ストロンチウムなどが検出されたことから、汚染水が漏れていることが分かった」と言っています。
ストロンチウムの検査ってとても大変だから、なかなか測定しないのかと思っていたけれど、
「やる気になればできるんじゃないの!」と思いました。


「海への影響は今のところ確認されていない」とのことですが、
海への影響があるかないかを確認しようと努力をした結果の発言なのでしょうか?
確認をしなければ確認もされる筈はないので、
何もされていないから確認もされていないのだろうと私は思っています。



ーーー

漏れないプールはあるのか?入れれば漏れる汚染水&読売新聞エライ!7100億ベクレル→35兆ベクレル

福島第一原発汚染水漏れを読み解く4/6デモクラTV(文字起こし)

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comment 3
コメント
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| 2013.04.07 19:45 | 編集
んは、大変な分量のブログ、読ませていただきました。世の中の平和を願う一個人です!争うより、理解しあうことの大切さを思います。一人でも多くの皆さんとハッピーになれるように前進いたします。希望を持って明るく生きましょう!明子   太字]太字の文色付きの文字
長内 明子 (おさない あきこ) | 2013.04.08 23:33 | 編集
漏れてあたりまえの構造に見えるだけではなく、実際確実に漏れて当たり前の構造です。

あんなのに高濃度の放射性汚染水を長期間平気でためておくとは国も東電も完全にどうかしています。
soeksuser | 2013.04.09 11:01 | 編集
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