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「やっぱり危機感というのは長続きしない」田中優氏4/9【ペイフォワード環境情報教室】(文字起こし)

【ペイフォワード環境情報教室】2013年4月9日
田中優さん



第23回の今日は未来バンク理事長の田中優さんをお迎えしています。
田中優さんへチェルノブイリ事故以降、
脱原発活動ならびに既成のお金の流れを変える未来バンク創設や、次世代エネルギー提案など
積極的に活動されています。


Sawada:
田中優さんは今までずっと、未来バンクということもそうですけれども、
311以前も含め、ずっといろいろな活動をされてきています。
具体的にはどのような活動を今までされてきているんですか?


田中:
そうですね、僕は元々チェルノブイリの時に子どもが生まれたばっかりで、
その子どもが具合が悪くなっちゃって、生まれてすぐ後に。
で、その時に、
その時は実は全然気にしていなかったんですけど
後になって気付いてみると、実は奥さんのお腹の中にいた時に、チェルノブイリの原発事故が起こっていて、
その時に高濃度に結構汚染されていた牛乳を、僕は奥さん経由で子どもに与えてしまっていたんですね。

その事に後から気付いて、
「これはまずい事をしたな」というふうにぼくはすごく反省しまして、
そこから脱原発の運動に入った、という流れです。


Sawada:そうですか。これ、日本にいらっしゃったんですうよね?

田中:そうです。日本でも結構降ったんですよ。

Sawada:そうですか、そこがまずきっかけという事なんですね。

田中:はい。

Sawada:具体的にはその後どのような活動をされていたんですか?

田中:
その後、なんですけれども、
脱原発の運動をやっていたんですけれども、
ところがその後にだんだん運動の方が盛り下がっていってしまったんです。
なんでか?って言うと、やっぱり危機感というのは長続きしないんですね。
だから、危機感で運動していた人達が多かったので、
そうすると、しばらく経つと「大丈夫じゃないか」みたいな気分が生まれてしまって、
そのせいでだんだん盛り下がっていってしまったんです。

「その時にだれでもかかわれる運動をやりたい」というふうに思って、
ゴミ問題を取り上げてですね、
そしてなおかつインドネシアにムリア原発というのが原発輸出されそうになっていまして、その当時。
で、それを調べていたら、付近を調べてみると実は私たちの貯金している郵便貯金に絡んでいたんです。
そこからですね、我々のお金自体が問題じゃないか?というふうに考えて、
先ほど肩書きに紹介していただいた「未来バンク」という、
自分たちで勝手にお金を出資して、
自分たちで必要だと思うところに融資するという活動を始めていったんです。


Sawada:
そうですか。
その、活動が盛り下がっていったというお話に戻りますけれども、
チェルノブイリの原発事故が起きてから何年ぐらい続いたイメージなんですか?

田中:
そうですね、ものすごく盛り上がったのは2年目でした。
2年目の4月で一番盛り上がったんですけど、
その後1年間ぐらいで、殆ど各地域に生まれた脱原発のグループがですね、
人が集まらないので消えていってしまう。という状態になっていたんです。

Sawada:やはり危機感ってなかなか長続きしないものなんですね。

田中:
そうなんですよね、
だから、危機感に頼ってやらない運動というものをしようというふうに思いまして、
そこで我々が考えたのは、
日常生活からいつでも気にするようなゴミ問題とか、貯金の問題とか、
そういうところから始めていきたいって思ったんです。

Sawada:
そうですか。
こちらの活動をずっと長い事されていてですね、
その中で今回311を迎えてといった形になりますけど、
311を迎えて、優さんから見て今の現状をどういうふうにお考えですか?

田中:
正直言って原発事故が起こった時には、
当然起こるべくして起こったという印象が強かったんですね。
というのは世界的に見ても日本とアメリカの原発の管理が非常に良くなかったものですから、
「これはどっちかの国で事故が起こっちゃってもしょうがないだろう」というふうに思っていて、
だから事故が起こった時には「やっぱりきてしまったな」という感じがしました。


Sawada:
そんな中、当然日本でも反対運動が起きて、脱原発・反原発という活動が行われて2年を迎えています。
いかがでしょうかね?この活動の盛り上とその後の継続という意味合いで行きますと。

田中:
まぁ、今回は日本で起こってしまったので、
日本に放射能が降り注ぎましたので、東日本を中心に持続的に今後被害が出ていってしまうので、
その点では簡単には今回は消えたりましないだろうなとは思っています。
ただもうひとつ僕の方が気にしているのは
これを機にですね、実は電気の問題で考えた時に、
「原子力は決して安く無い」という事を知ってもらいたいなと思っているんです。

Sawada:
よくあれですよね。
原発は安いから、もしくはCO2を排出しないというような意味合いで、
経済学的に有利だということで進められというお話がありますけれど、
そうじゃないということなんですね。

田中:
大島堅一先生、立命館大学の先生ですけれども、
その方が岩波新書で原発のコストという本を書いていて、
そちらに詳しく載っているんですけれども、
要は実際にかかっている金額を調べてみると、他の発電よりもずっと高いんです。
今現在実は日本の電気料金というのは、世界一高いんですね。
で、よく言われている「ドイツが高い」
自然エネルギーをやっているから「高い」と言われるんですけれども、
調べてみると「ドイツよりも高い」んです。
で、そんな形になっているという事が、
もし、政策決定者にきちんと届く事が出来たならば、
原子力は経済的号合理性から「やらない」という選択になっていく筈だと思っているんです。


Sawada:
そうですね、それを見ますとそこでの問題が一つありますし、
また、あれですかね、原発の電気というのが「蓄電出来ない」というお話もありますよね。

田中:
はい、その通りで、実際に電気が必要になるというのは、
実は夏場のほんの一時だけなんですよね。
2010年の東京電力のデータでみてみると、
いちばん最大の消費から100万kwの範囲のところに、
いちばん最大のところに来てしまったら何時間か?って調べてみると、
わずか5時間しかないんです。

Sawada:1年間で5時間。

田中:
そうです。3760分の5です。
それっぽっちしか電気が足りなくなるっていう時がないのに、
その一時のために発電所を造るというのは非常に不合理で、
そのせいで日本の電気料金は世界一高くなっていて、
その結果、国際競争力を失わせているんだと思っています。


Sawada:
そうなりますと、経済的にも高くて困る。
需給の問題でしても1年間に5時間しか足りない時間がはないというなかにいて、
今後つくる理由、もしくは維持していく理由というのはあんまり見当たらないという事でしょうかね?


田中:
合理的に考えたら必要なないと思います。
その時に、たとえば昼間のピークの時って決まった時しか出ないんですよ。
夏場・平日・日中の午後1時から3時にかけて・気温が最高気温を記録するとき。
その時しか出ないんですね。
だからあらかじめ検討が付きますので、
その時だけ電気料金を高くするという仕組みを入れれば、これは簡単に解決できます。


Sawada:
そうすると解決する方法があるにもかかわらず
日本政府はまだやってきてないというところなんでしょうね。

田中:
それは結局のところ原子力というものが利権に結び付きすぎていて、
そのせいでこんな形になっているんだ、というふうに思っています。

Sawada:
そうですか。
ま、今後ですね優さんには色々ご出演頂きたいと思っているんですけれども、
その中で今後は代替エネルギーの可能性。
また、私たち一般市民が出来る事、未来に向けて出来ることというような形。
また長い間ずーっと活動してきたということもありますんで、活動されてきた先輩としてですね、
私たちも知りたい事が多々あると思いますので、また今後も出演頂いて、お話しいただければと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

田中:よろしくお願いします。


Sawada:
田中優さんには本番組の次世代エネルギーコースの主任講師として
これからもご登場を予定しております。


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