平智之先生Vol.025
2013年4月12日
前衆議院議員の平智之先生をお迎えしております。
平先生は京都大学工学部物理工学科を卒業後UCLA大学院を経て
2009年から衆議院議員としてご活躍されてきました。
311当初は政権与党の一員として「原発は即刻禁止すべき」という禁原発を訴え、
科学雑誌のネーチャーでも核爆発の可能性などを指摘し、原発国有化を提唱されてきました。
物理系修士を持つ専門的な政治家として今後も活躍が期待されています。
Sawada:今回はベイフォワード環境情報教室に御出演いただきましてありがとうございます。
平:いや、こちらこそ。
Sawada:
良心ある専門家をお呼びして解説・提言を頂くという番組で、
政治家の人にぜひ来ていただきたいと思っておりましたが、
そのためには平先生しかいないとずっと心に決めては居たんですが、
やっと機会を頂きましてありがとうございます。
平:光栄です、こちらこそ。
Sawada:
そんな中で、まずは平ら先生を皆さんご存じの方も多いと思うんですけれども、
311以降ですね、大変注目を浴びたところもありますが、
それまでのやられてきた事のバックグラウンドのお話なんかいただけますか?
平:
はい。
先ず私の原発を止めなきゃならんっていう思いは30年に及んでいます。
自分自身が学生の時代に高温の金属の勉強をしたと、
その時に熱く燃え盛る鉄をずっと見て、
その中でね、原発は絶対に実現不可能だという事を30年前から思っていました。
当時の私の同級生や幼馴染と「原発は危ないぞ」という事をずっと言ってきたんです。
ですから2009年の政権交代で民主党の議員として当時は国会に行きましたが、
民主党のマニフェストよりもより深く、私は
「原発を絶対にゼロにする」という思いを持って国政に行ったんです。
材料、金属材料の観点から、原発は絶対に成功しません。
その事をずーっと強く、私は今でも主張している形ですね。
Sawada:
その中で311を迎えましたが、その後政権与党としてやれる事、やれない事、
いろいろともどかしい事があったかと思いますけれども、
今振り返っていかがですか?
平:
私は2012年の6月に野田当時総理が大飯原発の3号機の再稼働を決断されたそのニュースを見て
自分は民主党の離党を決意したんですね。
それは、平さん、党の中で、与党の中でやるべきだったんじゃないですかと言うのが沢山ありますが、
実は私はここで声を大にして言いたいけれども、
その当時与党の中で自分なりにやるべきだけの事はやったという自分なりに思いがあります。
原発は止めなきゃならんという、議員同士のチームもつくりましたし、
ネーチャーという科学雑誌にも福島第一原発を国有化しないと情報が外に出てこないという事を、
世界の各者にも訴えました。
やるだけの事をやってだめだったから民主党を飛び出して、
今、断固として原発ゼロと言っているみんなの党で、私は今頑張ろうと思っていますが、
私はとにかくどこの党にいても何をしていても、
とにかく原発をゼロにするという思いは一貫せなあかんという思い、もうその熱い思いだけですね。
Sawada:
先生のその思いをですね、やっぱり私たち市民で活動していても、
つまるところ、除染する、それから収束作業をしている、いろんな事をしているんですけれども、
復興が進まない。
復興が進まないというのも表現が難しくて、
たとえば箱ものが上手くいけば、復興が進んだように見えるということでは決してなくて、
福島原発由来のですね、人々の強いられた暮らし、厳しい暮らしというのがある中で、
政治が果たす役割。
復興予算というものがちゃんと上手く使われているのか、
こういうことを決めるのはやっぱり市民の代表である政治家のみなさんであると。
平:そうですね。
Sawada:
是非政治家のみなさんに期待している所があるんですが、なかなか市民から見ていてもどかしい。
政治家の皆さんとのギャップがすごくあるように感じるんですけれども、
政治家の皆様がこれからやってくださる役割は
今後どうあるべきかみたいなのはいかがあるべきなんでしょうかね?
平:
先ず原発の災害に、原子力災害に関して言いますとね、
この原子力災害が今どうなっているかの事実を政治家が掴まなきゃいかんです。
官僚の資源エネ庁の今は規制委員会ですか、そこの話だけを信じたらダメなんです。
自分の目で見て、自分の科学的知見を自分の独自の科学者の懇談から得て、
自分で判断しなきゃいかんですね。
で、今何が起こっているかというと、福島第一は今もドロドロに溶けた溶融燃料が、あそこにあるんです。
そしてあそこから毎日何千万ベクレルというのが今でも出ているという事です。
除染というのはなんですか?と、
一兆円二兆円かけて除染をしている事の意味とはなんですか?ということですね。
ここは大変厳しい議論が大事ですが、
是非日本国民全体でね、今でも毎日何千万ベクレル出ている、
放出源がある状態で、除染をするという事の意味をよく考えてほしいですね。
何兆円かけても除染は完了しないです。
Sawada:
これは、そういうふうに思っている市民も多いと思うんですけど、
何故これがそういった形に、しかも方向としてですね、流れないのかというのは何なんでしょうかね?
平:
私は「問題の本質から目をそらす」っていう事が行政の感覚です、まず。
行政は毎年の予算獲得ですから、「いずれ破たんする」という事に絶対に目をやりません。
Sawada:ハーーー、
平:
政治家はその官僚にお手伝いしてもらって成り立つ商売だと思っている人が多いから、
「商売」だと思っている訳です。
こういう政治家がいる間はこの収束の問題は終わらないです。
破綻に向かっていくという事です。
Sawada:
今、現在政治家と呼ばれる方は何百といらっしゃいますけど、
皆さんそういう、なんて言いますかね、おんぶにだっこの割合と、
ある程度、先生のような骨のある方って、どれくらいこの骨のある方がいらっしゃるものなんでしょうか?
平:
私は当時の巨大与党であった民主党の中だけしか知りませんが、
自分が国会議員で、必ずこれだけは成し遂げると熱く思って、そこをぶれずに動く人っていうのは、
10人いないと思います。
Sawada:そうですか。
平:
はい。
で、10人今名前を挙げられるかと言われると挙げられませんが、
私の場合ですと、議員のバッチを付け続ける事に、その事自体は目的じゃないですからね。
「原発を止めるため」と、その一心で私は国政で働きたいと思っています。
そのような思いを子育てや、国防や教育、福祉、
こういうのを持っている先生方が、私は非常に少ないと思いますね。
Sawada:
先生からお話を聞くと大変悲しくなるんですけれども、
それが今の現実というところでしょうね。
特に、それが自民党にはいらっしゃるもんなんでしょうかね?
平:
自民党の先生方とそういう政策の議論をした事が、私はまだ経験が浅くて無いので、
是非、有権者の皆さんは、その政治家は、自分の目の前にいるこの議員さん、あるいは候補者は
「自分の全生命を賭けてね、何をしようとしているのか」というこの1点を見つめて欲しいんです。
Sawada:そうですよねぇ~
平:
その党の、所属している党のマニフェストや政策になにがあるか、
TPPやACTA、いろいろあるでしょう。
それはそれで大事なんですけど、その政治家個人が
何に信を問うて今国政に参加しているのかという事をね、あるいは参加しようとしているのかということも、
深く深く見て欲しいですね。
Sawada:
そうですね。
前回山本太郎さんが杉並から出られましてそうでしたね。
平:
まさにそこの点だけを押し通して、でも勝てなかったと、
ちょっとあまりにも大きな敵だったということもありますが、
勝てなかったと言ってもすごい得票をされています。
ですので、そういう思いを形にしたいと思っている民意というものもあると。
でもそれをちょっと形になってきていないと。
Sawada:
そういうところをもう少し市民と政治家が近づいてきて、
本当に実現したい政策はなんなんだというところがもう少し
私どもの方で勉強していかなければならないというところなんでしょうね。
平:
そうですよね。
わたしは山本太郎さんにお目にかかった事がないので
知らない限りで申し上げるのは若干誤解があるかもしれないけど、
私も一人の国民として、共に同じ選挙で戦った、
私も実は落ちたけれども、山本さんのすごかったのはね、
「いろいろ難しい事があるじゃないか」って一言もおっしゃいませんでしたね。
「止めようじゃないか」という一点をおっしゃいましたね。
その姿勢は有権者に通じたと思いますね。
で、私も同じ立場で、「原発を止めるんだ」と。
そうは言っても「原発を続けなければならない理由はいろいろある」とか、
あるいは「電気が足りなくなるかもしれない」とか、
「経済にとって悪くなるから」とか、そういう余条件の事を言っちゃダメなんですよ。
「子どもたちのために、私たちは次世代のために原発を止めるんだ」と、
その後どうするかの議論がまさに国民をあげてやらなければいけない事。
そこがブレちゃダメなんですよ。
みんなブレているんです。
Sawada:
おっしゃるとおりですね。
もう、このラジオを聞いて下さっている方は大抵の方がある程度311に気付かれて、
自分で勉強されていろんな情報を入れてというところで、
もう気付いてきている方が多いんですけれども、
正直、大多数の方が気付いていない方が多くて、その方に伝えるのが難しい。
また、先生で言うと、それを有権者に届けるのもなかなか難しい。
私たち市民レベルで横に広げていくことを先生のレベルから落としていただくこととを、
両方で多分やっていかないと、
結果的にその大きなうねりみたいなものが造れないと。
平:
ほんとうにそうです。
これは、ですからね共同作業なんですよ。
私たち、私は今候補予定者内定者ですけど、
国政に向けて私たちもできる限り分かりやすく、
そして論点をはっきりとお伝えする義務が私たちにあります。
同時に有権者、国民の皆さんにもそれを同時に見定めて欲しいです。
この共同作業がセットになって初めてね、
あるいはセットにならないと原発は止まらないです。
Sawada:
そうですね、わかりました。
今後、平先生には政治の場で今後もご活躍頂くという事で、
政策の専門家ということで今後もベイフォワードの方へ参加いただきたいと思っています。
今後もよろしくお願いいたします。
平先生には本番組の政策コースの主任講師としてこれからもご登場を予定しております。
数時間の間に消えた記事「東電実質国有化」
ネーチャー記事あり
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平智之公式ホームページより
1983年4月 同大学院に進学
京大修士1年のときに金属ではなくファインセラミクスに関心を持ち、米国留学を決意しました。
当時国内には、まだ窯業学会があるのみで、京都セラミックス(現、京セラ)以外は、
大学も企業もファインセラミクスの可能性を過小評価していたと思います。
金属はレア(希少)だけれども、セラミクスの原材料は二酸化ケイ素(つまり地球そのもの)ですから、
もし曲げたりねじったりしても割れないセラミクスが作れたら
地球は再び「石器時代に戻る」という信念を持っての渡米でした。
(注意)もし私が米国で割れないセラミクスの発想を見つけていたら、
その後「禁原発」を主張することはありませんでした。
2700℃でも溶けないセラミクスを圧力容器にできるからです。
でも、それは工学的に不可能だというのが当時の、そして現在でも私の認識です。
平智之の活動ブログより一部抜粋
●多重防護ってなに?
政府も原子力学会も原子力産業も、「多重防護」という用語で原発の絶対の安全を主張してきました。
5重で守るから多重だそうです。
5重の壁で守っているから、万一事故が起こっても、
外部に放射性物質が飛散することはないのだという理屈でした。
●5重の壁の正体
それでは、5重の壁とはなんでしょうか?以下に列記します。
(第1の壁)ペレット
1センチ角のサイコロ状の核燃料 融点は約2700℃
(第2の壁)被覆管
ペレットを包む合金の被膜 融点は約1800℃
(第3の壁)原子炉圧力容器
肉厚一六センチの鋼鉄の容器 融点は約1500℃
(第4の壁)原子炉格納容器
肉厚三センチの鋼鉄の容器 融点は約1500℃
(第5の壁)原子炉建屋
鉄筋コンクリート造の建築構造物 融点は約1250℃
●融点が外に向けて低くなる
ご覧のとおり、融点は外に向けて低くなっています。
第一の壁であるペレットが崩壊熱で2700℃に達して溶けだしたら、
あとはドミノ倒しのように第2の壁から第5の壁まで順次溶けます。
真中が溶けたら全部溶ける。
熱に弱いという性質を5重にしてみたところで防護的な意味はありません。
今回の過酷事故でそれが実際に起きたのです。安全対策に対するこの戦略性のなさは尋常ではありません。
●5重の気休め
ところで第5の壁の原子力建屋は内部の爆発に耐えられません。
爆発による破壊で現在も上から下から放射性物質が漏えいしています。
つまり5重の壁とは名ばかりで、単に5重に包んだというだけです。
5重の壁ではなく、5つの気休めに過ぎません。
●工学的に不可能
運転を止めても自発的に2700℃まで熱くなる核分裂生成物を確実に閉じ込めることができない以上、
原発の利用は工学の観点で原理的に不可能なのです。
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嬉しい情報です。キーコ様。
ご禁造品に触れることができる人たちだけに回ってくる目先の利益のために、原発の再稼働や推進なんて、あり得ないと思っていました。
地球に住まわしてもらっている生き物として、申し訳が立たちません。
行政の出世する人を見ると、正しいか正しくないかでなく、誰が権力を持っているかを見て、力のある人に従う人が偉くなっている・・・・。
私たちが賢くなって、まっとうな政治家を選ばなくてはいけないですね。
また、騙されたとならないように、きちんと判断できるようにならなくては・・・。
キーコ様の情報提供とてもありがたいです。
ありがとう。キーコ様。