2.「”医療用に使われたから安全”ということはない」児玉龍彦氏4/18放射能連続講座2大地を守る会(内容書き出し)



1.「東京大学という組織・放射性核種の飛散と性質」
児玉龍彦氏4/18放射能連続講座2大地を守る会(内容書き出し)
あらためて内部被ばくを考える~未来のためにただしい知識を~



上記のブログの続きです。
ある時期から児玉先生の文字起こしをすると、批判のコメントを多くいただくようになりました。
今回も、書き出したらきっと批判のコメントを頂くのだろうなと思いながらUPしましたが、
やはりそうでした。


私は、今回の大地を守る会が主催した児玉龍彦氏の講演を最後まで書き出しながら聞いてみることにしました。
ですので、これからもシリーズで続きます。
じっくりと聞いてみましょうd(◕‿-。) ネ❤


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25:52(動画は1にあります

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「医療用に使われたから安全」は安全じゃない

次に放射性物質が人体にどう影響するか?というのを見ていきます。

そうすると、ま、私どもがやっていますのは
いろんながんの治療にアルファ線、ベータ線、ガンマ線を薬にくっつけてみるという事をやっています。

それでちなみに、アルファ線というのはかなり大きな粒子線のものですので、
わりと短い距離でいろんな原子とぶつかってしまいますから、下敷き一枚でもかなり防げます。
それに対して、ベータ線というのはもうちょっと遠くまで飛びますが、
それでも人体内だったらせいぜい数ミリしか飛べないです。

それに対してガンマ線というのはかなり遠い、空気の中だったら60mぐらい飛びますから、
ガンマ線の空間線量を測っていろいろとやるという場合に、除染というのは非常に難しいです。
というのは自分の周り60mの中のどこかに線源があれば、それが飛んでくるという事になりますので、
これはかなり難しいものがある。

それで私どもがやっています仕事の中で、一番、大きいのは
癌の治療のお薬に放射性物質をくっつけるということ。
そうするとガンマ線をくっつけても、あんまり
あの…、ま、かなり線量が当たれば小さくなるんですが、癌細胞には効かない。
逆にそれを使ってがん細胞に集まる薬にガンマ線をくっつけてやっているのが「PET」
よくがん診断に使われますね。
最近は、我々の開発で1mm以下の0.5mmの腫瘍を見付けるっていうんで、
あとで出てきますが、私国会で、
イメージングに使っている検知器を使って、その食品検査をしようというのをやっている。
それで、BGO検出器というんですが、今福島でそれは全部BGO検出器の機械が使われていて、
だいたい5秒とか10秒で50ベクレル/kgのセシウムの存在を検出する事が出来るようになった。

それは逆に言うとイメージングに使えるという事は、癌がどこにあるかが分かるけど、
あんまりがん細胞をやっつけるのには効果がない。

そしてベータ線はかなり良く効きますが、
それでも一番よく効くのはアルファ線なんですね。

私も昔、アルファ線をくっつけた薬を使ってみたらどうか?という事を会議で提案しましたら、
放射線科の先生に怒られまして、「それはとんでもない話ですよ」と。


実は日本では、日本とドイツではトロトラストという造影剤に昔アルファ線が入っていた事があって、
それで、そしたらトロトラストを使った人の2割から3割に30年ぐらいたって癌が、
肝臓癌が出来てきてしまってきている。
しかもちょっと特殊な格好の肝臓がんだったもんで、
かなり「これはトロトラストによるものです」というのがハッキリわかっているのが起こっています。

ところが30年後に起こる障害というのは非常に、この、なんていうんですかね、
お医者さんの側も認識するのが難しい。
それでよくですね、最初に私が「キセノンが散った」というのを申し上げますと、
ホームページやなんかで、
キセノンは肺やなんかの換気量をみるのに使われた事がある位で問題ない核種です
というのが書かれていますが、
実はアルファ線の問題でもみていただくと分かるんですが、
医療用に使われたものが後に害があるというのが分かったのが、ほとんど放射性物質の歴史なんで、
「医療用に使われた事があるから安全です」というのは、
殆どそれは安全とは言えていない

特に30年後とかに問題になるということは非常に難しい問題があります。

それでちなみにこういうネズミにうめた細胞に放射性物質を入れて、
どの程度の距離、効果があるのかというのの実験も我々はいろいろとやっているんですが、
アルファ線の場合はたとえば0.04mmしか効かなかったと。
ガンマ線の場合は体内では2.4mmしか効かなかった。

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なにか?っていうとですね、
2.4mmとか、0.04mmっていうと、身体の中に入らなければほとんど問題はない。
だからアルファ線とかベータ線が被害が与えるのは、かなり内部被曝という体の中に入らない限り、
DNAを切ったりとか、そういうことは起こさないということ。


それで30年経ったら起こる問題で私自身が一番痛い経験を持っているのはアスベストがあります。
わたしも1980年代半ばから東大の施設部の職員というのを外来で診たりしていましたが、
80年代の頃に「なんかアスベストが危ないってイギリスで言われてますよ」と言われても
自分が診ている患者さんでさしあたってアスベストの問題が脅威があるという事を感じていませんでした。

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それで自分の患者さんで最初に東大の施設部の方でアスベストの肺がんを見たのは
2005年。
ですから20年とか経って起こるものというのに対して、
専門家というものは非常に検出感度というのは低いというか、気付くのが遅い。
それで外部でそういう統計があると言っても、
自分が経験していないと、やっぱりなかなかそれを見るという、気付くというのは難しい問題があります。

それで放射線によるいろいろな障害を理解していただく、
こういう、あの、多分福島原発事故というのは、
私の目から見ますと、日本で起こった歴史上最大級の環境汚染事故であったと思っているのですが、
そういう環境汚染事故やなんかの問題というのは、アスベストとかトロトラストとかいろんな例が、
ま、トロトラストは医療事故ですけれども、
そういうのを見ましても20年から30年かかる問題というのは、
非常にやっぱり慎重に扱わなくてはいけない。



素人が除染をしてはいけない

それでこれも後で述べますが、
だから除染とかなんかは研究事業を除いた素人の方がやるのは勧めません。

マスク一つ、防護具一つをとっても
やっぱりアスベストとおんなじような、かなり専門的な知識のもとに行われるものなんだ。
そういうものが必要なものが大量に環境中にまき散らされてしまったということが、
今回の事故の非常に複雑な問題だというふうに思っています。



それでそういう場合に、内部被ばくだとか低線量の被ばくというのが、
いろんな問題を起こすという事は容易に想像がつく
もんなんですが、
実際にはですね、国際的な放射線の学者さんとかそういう人たちは、
「低線量被ばくは身体に悪くないという事が定説だ」という事を繰り返しおっしゃられます。


その根拠になっているのは
オークリッジハーベル研究という1950年代に、実はこれは大論争がありました。
それはなにか?と言うと、アメリカでジョン・ゴフマンという天才的な物理学者がいまして、
日本で起こったプルトニウムの先生なんかは
このゴフマンさんがやった方法でシーポート?なんかを作った訳ですが、
彼は途中からお医者さんになって、それでゴフマンの一番有名な業績というのは
皆さんが最近知っているHDLとかLDL。
超遠心法によるリポタンパクの分離というのをやったのがゴフマンっていう人で、
この人がオークリッチとか、ローレンス・リバモア国立研究所の所長になって
低線量の被ばくが危ないという事を1950年代に。
それはDNAを、遺伝子を傷つけるからじゃないかという、

それに対して当時のオークリッチっていうアメリカの研究所と、ハ―ウエルという研究所で、
ネズミを百万匹ぐらい使って精子の精巣のところへ放射線を当てて影響を見ました。
その当時はゲノムなんかが分かっていないですから、
耳の格好とかしっぽの長さとか毛の色という、
我々が見ても表現系というので見るという、そういう分かりやすい
ショートイヤーとか、尻尾の格好とか毛の色の



(残念><、ここで動画が終わってしまいました。ゴフマンの話は途中で終わりです。)


ーー動画2へ続く


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コメント

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児玉氏と来場者との質疑応答があります。

児玉氏の講演は、質疑応答や食品汚染(3/3にて)、
について、下記のように続いています。

残りの動画を最後まで聞けば、現在の除染や焼却場の不備などの
行き詰まりの実情について児玉氏が憤っているの分かります。


2/3
https://www.youtube.com/watch?v=zwt3ur8atqc

3/3
https://www.youtube.com/watch?v=VT6Alfh9I_8