チェルノブイリ・フクシマを忘れない! 集会とデモ
武藤類子さん
除染作業

18:59
今除染という言葉が出てきたんですけれども、これは除染の様子なんですね。
http://youtu.be/N6zjaKGCLr0?t=19m10sから除染作業の写真など
20:34~動画(Youtube)→http://youtu.be/N6zjaKGCLr0?t=20m34s
私の友人もここに除染に出ているので様子を聞いてみました。
彼女は一日1万円の日当を貰っていると言っていました。
そして、支給されるものは薄いマスクが1枚と布の手袋が1組とゴムの手袋が1組ということで、
そういう軽装、ま、支給されるものはそうなんですね。
白いタイベックという防塵服とかそういうものは支給されていないというふうに言っていました。
素人が除染をしてはいけない 児玉龍彦氏
それでこれも後で述べますが、
だから除染とかなんかは研究事業を除いた素人の方がやるのは勧めません。
マスク一つ、防護具一つをとっても
やっぱりアスベストとおんなじような、かなり専門的な知識のもとに行われるものなんだ。
そういうものが必要なものが大量に環境中にまき散らされてしまったということが、
今回の事故の非常に複雑な問題だというふうに思っています。
4.「除染はなぜ必要か?」 児玉龍彦氏
除染というのはなにか?と言うと、緊急時はしょうがないです。
だけど本当の緊急時じゃなくて恒常的にやる作業というのは、
基本的にはかなり毒物を扱う専門家がきちんと防具をもって、
どこに放射性物質があるかを確かめながら行う専門的な作業。
やっぱり、結構重労働な作業らしいんですね。
身体にロープを付けて斜面の土を削ったりとか、
そんな仕事もあったりして、なかなか除染を続けるのは難しいということも言っていました。
そういう作業が行われているんですけれども、
1軒の家を除染した時に出てきた放射線の廃棄物ですね。
これは今福島県内ではこのようにフレコンバックと呼ばれているんだそうですけれども、
それに沢山詰められていろんなところに山積みにされているという状況なんですね。
中間貯蔵施設はもとより、仮置き場も決まっていない所があるんですけど、
莫大なお金が除染に投入されたので、どんどん除染作業が進められている訳なんですね。
もちろん子どもがいるところとか、除染が必要な場所はあると思うんですけれども、
先が詰まっているのにどんどんゴミが出続けている。まるで原発のようなそんな状況になっています。

これは私が住んでいます三春町から二本松市というところに行く途中の道なんですね。
こういうのが、本当に道路際に沢山あります。
これにちょっと線量計を近づけてみたら、2マイクロシーベルトぐらいあったんですね。
1軒の家から出るのが123456って、番号もちゃんとふってあって、
20個とか30個とか、その家の敷地の広さによって違ってくるんですけれども、
それはなるべく家そのものですね、屋敷よりは遠くに置きたいと思うと思うんですね。
で、遠くに置くと隣の人の家の敷地のすぐそばだったりとか、そういうことがあって、
いろんな軋轢があったりしているというふうに聞いています。
それからどうしても道路際に行ってしまうんですね。
そこが子どもたちの通学路であったりするわけなんですね。

手前の方にフレコンバックがあります。その向こうにもありますね。
この道路を走っていくと次々と何軒も何軒もこういう光景がずーっと続いているんですね、
そんな状況が続いています。
この袋自体がすごく重いんだそうです。
何重にもなっていて、なにも入っていない袋を持ち上げるのは、
ひとりで1枚がようやくだというふうにも言っていました。
非常に高価なものだそうですね。
1枚何万円もする物だというふうに聞いています。
そうであったとしても、やがてこれも劣化していくと思うんですけれど、
そうなったらどうなるのかな?というふうに思います。
5.「農地・道路・森林・水・そして海の浄化、放射性物質の保管と管理」児玉龍彦氏
ところがこれ(フレコンバック)は土の中に埋め込まれてしまいますと、
後で掘り起こして除く時にパワーショベルみたいので引っかいて壊れてしまう。
それから夏になると、たとえばいろんな雑草やなんかを刈った分は、
これが水がありますと発酵してきて、すでに
フレコンバックが爆発するというのが昨年何例か起こっております。
ですから、この生ごみやなんかも
フレコンバックに入れて何年も保管するというのもほとんど無理だと思っています
24:17
これは鮫川村というところ。
福島県のちょっと県南の方に入っていくんですけれども、
そこに突然降ってわいたように8000ベクレル以上の農林関係の廃棄物ですね、
それを燃やす焼却場が、焼却実験炉が出来るという事が分かったんですね。
そしてこれは、実に水面下でずっと進められていたんだそうです。
それでここの地権者だけには、30人ぐらいの地権者だけには承諾をとったんだけれども、
他の村の人達は何も知らないままにこういうのが検察され始めていたんだそうです。

0.13という放射線の数値が見えると思うんですけれども、
福島県内では比較的線量が少ないというか、低いところなんですね。
原発から50kmぐらいなのかな?ここ。5~60kmだとおもうんですけれども、
その割には線量が低いというふうに言われている場所です。
村の人が気が付いた時にはもう焼却炉を立てる基礎まで出来ていたという状況なんですね。
それで分かった人がビックリ仰天して、
こういう焼却施設というものをつくるのは本当に安全なんだろうか?という事で、
いろいろと反対運動を始めたんですね。
で、ここの場所はこのように湧水がいっぱいあるところなんですね。
水が豊富なところです。
これは隣にあるいわき市というところ、海沿いにある大きな都市なんですけれども、
そのいわき市の水源地になっています。
それから隣の茨城県の高萩市というところの水源にもなっているところなんですね。
それでいわき市も高萩市もこれについては市民達が
水源を汚されては困るんだという事で反対運動を始めました。
それで最初に承諾した地権者たちも、水が汚れたんでは大変だという事で、撤回したんですね。
3分の2ぐらいの人達が承諾を撤回をしたそうなんですけれども、
いままた、撤回した人たちを一人ひとり回っては
村の村長や村の職員の人達が切り崩しをしているというふうな状況なんだそうです。
撤回した時点で工事はいったん中止になったんですね。
中止になったんだけれども、今また攻防戦が起きているという事だそうです。
こういう焼却炉とかをつくる時に、必ず環境アセスメントというのがありますよね。
環境影響調査という、それをやるんですけれども、
普通焼却炉の場合には
1時間に200kgの焼却能力がある場合は必ず環境アセスメントをするという事なんですけれども、
ここの場合は、1時間に199kgという推定なんだそうですね。
そういうことをですね、実はこれは環境省直轄でやっている事なんですね。
本来だったら
そういう環境アセスメント逃れのようなものをする業者を取り締まるのが環境省だと思うんですけれども、
その環境省が直接やっている事業だそうです。
で、これは鮫川村だけではなくて、川内村、南相馬市、飯館村という
その他にもね、つくる予定があるようなんですね。
でも一番最初にこの鮫川村になっています。
28:23

この下の方に赤い丸があって、焼却試験場というふうに書いてありますね。
で、これ、地図を見ていただくと、
これは早川教授の地図なんですけれども、ちょっと色が薄くなっているところなんですね。
このように線量が、本当に(原発から)近くても奇跡的に低かったという、そういうところなんですね。
こういうところに、もしかしたら水を汚したりですね、
空気が汚れる焼却場がつくられるというのはいったい何なのだろうか?
そういうことを疑問に思います。
こういう事がったんですけれども、分かりますか、
焼却施設の「焼」の字の真上のところに塙という地名があるんですけれども、
ここ、塙町は隣町なんですけれども、
この焼却場の問題にみんなが注目していたら、また別の事が分かったんですね。
それは木質バイオマス発電所というものがこの塙町に出来るということになりました。
すでに福島県には、会津若松には元々あったんですけれども、
事故後に白河というところにも一つ出来ました。
この塙町だけではなくて、結構沢山のところに出来る予定なんですね。
先ほど言った川内や南相馬、飯館などにも出来て、いわき市とかにもできるみたいなんですけれども、
山林地帯なんですね。
で、この木質バイオマスの木質なんですけれども、
これは除染のために伐採した木を燃やすという、そんなことも言われているんですね。
それはもちろん汚染された木質な訳ですね。
これはやはり、国が半分、そして市町村が半分、という、
復興のために事業の一つとして行われるんだそうです。
一応こういう焼却する場合には、
「バグフィルターとかそういうものが使われる」と言われているんですけれども、
そのフィルターが果たして全ての放射性物質を除去出来るんだろうか?
という事を疑問に思って発言されている方もいらっしゃいます。
そういうものが次々とですね、良く分からないうちに起きているんですね。
私たちも一つ一つに「あ、大変、あっ、大変」と思って対応していくんですけれども、
なかなか追いつかないという状況です。
なによりも、その焼却場にしても発電所にしても、
秘密裏、意図的に秘密にしているのかどうかは分からないけれども、
本当に県民や自治体の人々にあまりよく分からないままに進められて行くという、
そういう状況が続いているんですね。
その事自体もとても問題じゃないかなというふうに思っております。
<なぜ燃やすの?環境省>
8000ベクレルを超える指定廃棄物を燃やす焼却施設建設着工・中断“鮫川村”
&森林除染木材でバイオマス発電“塙町”326政府交渉ネット2/12(文字起こし)
この日の武藤類子さんの講演 書き出し分
「原発事故以来、私はほとんど戸外で過ごす事がなくなり窓ガラスの向こうの世界になりました」
武藤類子さん4/21(内容書き出し)
「作業員『汚染水は浴びたくない』・モニタリングポスト数値半分」
武藤類子さん4/21郡山(内容書き出し)
「除染・鮫川村・バイオマス発電」武藤類子さん4/21郡山(内容書き出し)
「IAEAがやってきた」武藤類子さん4/21郡山(内容書き出し)
「福島エートス・福島原発告訴団」武藤類子さん4/21郡山(内容書き出し)
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- 「野田総理大臣への手紙」タイヨウ君
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