福島事故後では初めて
トルコへ「原発輸出」首脳会談で合意
報道ステーション 2013年5月3日放送
トルコのアンカラで安倍総理が記者会見を開きました。
今回はですね、経済の旅と見ることもできるわけですが、
そこでですね、日本の原発を4基トルコに対して輸出するということが内定いたしました。
これからお伝えしますが、
どういうところに出来るか?というと実はこの番組でも取材に行きました。
こういうところです。

黒海沿岸です。
ここが原発立地の場所一部なんですが、ここを取材して分かるのはですね、
原発立地に関して「トルコも日本と非常に似ているな」と正直感じます。
福島の事故以降では初めて原発を輸出することが内定した。

安倍晋三総理大臣:
ここトルコにおいては、シノップ原子力発電所プロジェクトについて
日本に「排他的交渉権」を付与することが決定されました。
今日行われた安倍総理とトルコ・エルドアン首相との首脳会談。

トルコでの原発計画について日本の企業に優勝交渉権が与えられたのだ。
これで中国や韓国企業と争っていた
三菱重工業とフランスアレバの合弁会社の受注がほぼ決まったと言える。

建設されるのは最新型の原子炉4基
福島第一原発とは違うタイプのものになる予定だ。
トルコは日本と同じ地震国。
1999年にはマグニチュード7.8の大地震で1万7000人以上が犠牲となった。

トルコ側は同じ地震国である日本の技術を高く評価したとみられる。
トルコアンカラ午後9時過ぎ(日本時間)

安倍晋三総理大臣:
過酷な事故の経験と教訓を世界と共有し、
原子力安全の向上に貢献していくことは日本の責務であると考えます。
総事業費2兆円というビックプロジェクト。
原発が造られるのはどんな所なのか?
そこは首都アンカラから北におよそ300km。
黒海沿岸で最も美しいと言われる港町シノップ市。

観光と農業で成り立つのどかな町は原発建設をめぐって賛否が二分していた。

建設反対市民:
シノップ市は観光地です。もし原発が出来たら観光客が来ない。

建設賛成市民:
原発はほかの国がみんな造っているから、わが国も造らないといけない。

建設反対市民:
日本のように科学技術が発達した国でさえ放射能の悲劇を防御できなかった。
トルコが同じような放射能の悲劇を防げるとは思わない。

建設賛成市民:
一刻も早い原発建設により、人々がパンを買えるようになってほしい。
市街地から7kmほど。灯台がおかれた岬に原子炉は建設される。

荒木基:
シノップの原子力発電所建設予定地は、
こちら黒海から延びます切り立った崖、そして深い入り江に囲まれていまして、
日本の原発が多く見られる地域と似たような風景が広がっています。
チェルノブイリの事故では、トルコでも紅茶などの農産物が放射能に汚染された。
それだけに原発に否定的な意見は根強い。
シノップ市の市長に話を聞く事が出来た。

パキ・エルギュル市長 トルコシノップ市:
原発をつくることは大きな間違いであり、タブー、恥ずべきことです。
市長は2009年、原発建設の反対を訴え、過半数の票を得て当選した。
パキ・エルギュル市長 トルコシノップ市:
(原発建設は)ここを知らない人たちが決断するのです。
こんな美しい自然が他にあるでしょうか。
あなた方はこれからも原子力発電所を日本国内に建設するんですか?

だが、建設反対派訴え続けるものの、計画を覆すのは難しいという。
取材すると日本と同じような事情が見えてきた。
日本からの輸出で原発が建設される予定のトルコシノップ市。
建設反対の声が少なくない一方で深刻な事情も抱えていた。
荒木基:
シノップという町は、首都アンカラやイスタンブールから遠く離れていて、
これまでトルコの経済発展からは取り残されてきた地域でした。
あちらに見えていますのは1970年代に造られた工場なんですが、
今は閉鎖されて従業員の姿を見ることはできません。

経済発展から取り残された街
観光客は夏場に限られ、働き口は少ない。
若者の多くはイスタンブールなどの大都市に出ていってしまう。

市民:
みんな不満を持っていて、お金も無くて空腹だよ。
Q:原発建設で生活が楽になる?

市民:助かるよ。造ってほしい。
少なくとも仕事の機会が出来る。
4基の原子炉は2023年から稼働する予定だ。
周辺国への電力輸出を視野に最大10基まで建設する計画もある。

古舘:
原発というのは地元を分断するんだなというのを正直感じます。
ーーー
そもそも、安倍首相のトルコでの会見は、NHK夜9時のニュース時間帯に合わせて行われ、
時差を考えれば、日本国民のみに対してのアピールの会見だと思う。
そのなかで日本の総理大臣は
「過酷な事故の経験と教訓を世界と共有し、原子力安全の向上に貢献していくのは日本の責務」と言っている。
「責務なんだから輸出するぞ!」という事を、こちらに無理やり押し付けてきているものだ。
私には「責務」という言葉は強制的な圧力に感じた。
ちょっと待った!
「過酷な事故の経験と教訓」
経験はしているけれども教訓はきちんと得ているのだろうか?
経験した過酷な事故は全く収束しておらず、
世界と共有できるような教訓を得ているのならば
汚染水を海に放出しなくてもいいように即刻対策を取るべきだし、
毎時1000万ベクレル、
毎日2万4000ベクレルも大気に放出している放射性物質を即刻止めるべきだし、
汚れた大地や海を元に戻すべきだ。
それも出来ないのに「教訓を世界と共有するために原発を売る?」
原発事故の解決はなに一つ出来ていないのに、
解決できないことは一切見ようとせず、目をそむけたまま、
古き良き時代への回帰ばかり考えて、過去へ戻ろう過去へ戻ろうとばかりしている。
過去へ戻ることはできないし、
汚れた日本の大地と海はもと通りにはならない。
返して欲しい。
思い切り空気を吸い、美味しい日本の水を飲み、自分で作った野菜を食べ、
海の幸に舌鼓を打ったあの日を。
元に戻せないくせに美しいトルコに原発を売るな!
よく言う人がいます。
中国や韓国が原発を輸出する位ならば、日本の原発の方が性能がいい。
だから、日本は「原発を輸出していいんだ」と。
日本の原発がどれほど優れているというのか?
そんなことは正直他国のものと直接比較はできないが、
永久に壊れない原子力発電所なんか人間には造ることはできないのは当然だし、
動かせば永久にお守しなければならない強烈なゴミがどんどん出てくる。
そして日本では4基の原発がぶっ壊れてしまった事は隠しようのない事実で、
そのぶっ壊れた本当の原因もまだ不明なのだ。
「日本の原発が安全だから売ってもいい」というのは、根拠の全くないたわごとに聞こえる。
それよりも、世界が認める技術力の高い原発をつくる事が出来る日本が、
「やはり、トルコや他の国に福島と同じ思いはさせられない」と言って、
「輸出はもうしない」という事をきっぱりと宣言したなら、
これから原発を誘致しようとしている国も、
「日本がそんな事を言うなんて…」という事で考えを改める可能性もあるんじゃないかと思う。
甘いかな・・
でも、そんな宣言を世界に向けてする事こそが、
「過酷事故を経験した日本としての責務」と言えるのではないか。
「その教訓を世界と共有し、原子力発電は制御できない」と宣言する事こそが日本の責務だと私は思う。
<福島第一原発>
汚染水5月にも海へ計画放出
汚染水移送で放射線量8倍!7・8ミリ・シーベルト/年に!
シラス漁を再開茨城北部3漁協
そんな安倍くんはサウジへ原発を売り込み行商中<日本人として恥ずかしい>
トルコへ行く前にサウジアラビアで原発輸出営業
三菱重工業トルコへ原発輸出
(2)「半世紀以上前の隠された原子力事故」堀潤さん4/5報道するラジオ(内容書き出し)
安全な日本の原発と言っている三菱重工業の原発の実態
堀:これは実を言うと日本の三菱重工が作った装置なんですね。
で、NRCが調査をした結果、1万7000カ所近くに異常な摩耗が見つかったということで、
水野:異常な摩耗!1万7000カ所!
トルコへ「原発輸出」首脳会談で合意
報道ステーション 2013年5月3日放送
トルコのアンカラで安倍総理が記者会見を開きました。
今回はですね、経済の旅と見ることもできるわけですが、
そこでですね、日本の原発を4基トルコに対して輸出するということが内定いたしました。
これからお伝えしますが、
どういうところに出来るか?というと実はこの番組でも取材に行きました。
こういうところです。

黒海沿岸です。
ここが原発立地の場所一部なんですが、ここを取材して分かるのはですね、
原発立地に関して「トルコも日本と非常に似ているな」と正直感じます。
福島の事故以降では初めて原発を輸出することが内定した。

安倍晋三総理大臣:
ここトルコにおいては、シノップ原子力発電所プロジェクトについて
日本に「排他的交渉権」を付与することが決定されました。
今日行われた安倍総理とトルコ・エルドアン首相との首脳会談。

トルコでの原発計画について日本の企業に優勝交渉権が与えられたのだ。
これで中国や韓国企業と争っていた
三菱重工業とフランスアレバの合弁会社の受注がほぼ決まったと言える。

建設されるのは最新型の原子炉4基
福島第一原発とは違うタイプのものになる予定だ。
トルコは日本と同じ地震国。
1999年にはマグニチュード7.8の大地震で1万7000人以上が犠牲となった。

トルコ側は同じ地震国である日本の技術を高く評価したとみられる。
トルコアンカラ午後9時過ぎ(日本時間)

安倍晋三総理大臣:
過酷な事故の経験と教訓を世界と共有し、
原子力安全の向上に貢献していくことは日本の責務であると考えます。
総事業費2兆円というビックプロジェクト。
原発が造られるのはどんな所なのか?
そこは首都アンカラから北におよそ300km。
黒海沿岸で最も美しいと言われる港町シノップ市。


観光と農業で成り立つのどかな町は原発建設をめぐって賛否が二分していた。

建設反対市民:
シノップ市は観光地です。もし原発が出来たら観光客が来ない。

建設賛成市民:
原発はほかの国がみんな造っているから、わが国も造らないといけない。

建設反対市民:
日本のように科学技術が発達した国でさえ放射能の悲劇を防御できなかった。
トルコが同じような放射能の悲劇を防げるとは思わない。

建設賛成市民:
一刻も早い原発建設により、人々がパンを買えるようになってほしい。
市街地から7kmほど。灯台がおかれた岬に原子炉は建設される。

荒木基:
シノップの原子力発電所建設予定地は、
こちら黒海から延びます切り立った崖、そして深い入り江に囲まれていまして、
日本の原発が多く見られる地域と似たような風景が広がっています。
チェルノブイリの事故では、トルコでも紅茶などの農産物が放射能に汚染された。
それだけに原発に否定的な意見は根強い。
シノップ市の市長に話を聞く事が出来た。

パキ・エルギュル市長 トルコシノップ市:
原発をつくることは大きな間違いであり、タブー、恥ずべきことです。
市長は2009年、原発建設の反対を訴え、過半数の票を得て当選した。
パキ・エルギュル市長 トルコシノップ市:
(原発建設は)ここを知らない人たちが決断するのです。
こんな美しい自然が他にあるでしょうか。
あなた方はこれからも原子力発電所を日本国内に建設するんですか?

だが、建設反対派訴え続けるものの、計画を覆すのは難しいという。
取材すると日本と同じような事情が見えてきた。
日本からの輸出で原発が建設される予定のトルコシノップ市。
建設反対の声が少なくない一方で深刻な事情も抱えていた。
荒木基:
シノップという町は、首都アンカラやイスタンブールから遠く離れていて、
これまでトルコの経済発展からは取り残されてきた地域でした。
あちらに見えていますのは1970年代に造られた工場なんですが、
今は閉鎖されて従業員の姿を見ることはできません。

経済発展から取り残された街
観光客は夏場に限られ、働き口は少ない。
若者の多くはイスタンブールなどの大都市に出ていってしまう。

市民:
みんな不満を持っていて、お金も無くて空腹だよ。
Q:原発建設で生活が楽になる?

市民:助かるよ。造ってほしい。
少なくとも仕事の機会が出来る。
4基の原子炉は2023年から稼働する予定だ。
周辺国への電力輸出を視野に最大10基まで建設する計画もある。

古舘:
原発というのは地元を分断するんだなというのを正直感じます。
ーーー
そもそも、安倍首相のトルコでの会見は、NHK夜9時のニュース時間帯に合わせて行われ、
時差を考えれば、日本国民のみに対してのアピールの会見だと思う。
そのなかで日本の総理大臣は
「過酷な事故の経験と教訓を世界と共有し、原子力安全の向上に貢献していくのは日本の責務」と言っている。
「責務なんだから輸出するぞ!」という事を、こちらに無理やり押し付けてきているものだ。
私には「責務」という言葉は強制的な圧力に感じた。
ちょっと待った!

「過酷な事故の経験と教訓」
経験はしているけれども教訓はきちんと得ているのだろうか?
経験した過酷な事故は全く収束しておらず、
世界と共有できるような教訓を得ているのならば
汚染水を海に放出しなくてもいいように即刻対策を取るべきだし、
毎時1000万ベクレル、
毎日2万4000ベクレルも大気に放出している放射性物質を即刻止めるべきだし、
汚れた大地や海を元に戻すべきだ。
それも出来ないのに「教訓を世界と共有するために原発を売る?」
原発事故の解決はなに一つ出来ていないのに、
解決できないことは一切見ようとせず、目をそむけたまま、
古き良き時代への回帰ばかり考えて、過去へ戻ろう過去へ戻ろうとばかりしている。
過去へ戻ることはできないし、
汚れた日本の大地と海はもと通りにはならない。
返して欲しい。
思い切り空気を吸い、美味しい日本の水を飲み、自分で作った野菜を食べ、
海の幸に舌鼓を打ったあの日を。
元に戻せないくせに美しいトルコに原発を売るな!
よく言う人がいます。
中国や韓国が原発を輸出する位ならば、日本の原発の方が性能がいい。
だから、日本は「原発を輸出していいんだ」と。
日本の原発がどれほど優れているというのか?
そんなことは正直他国のものと直接比較はできないが、
永久に壊れない原子力発電所なんか人間には造ることはできないのは当然だし、
動かせば永久にお守しなければならない強烈なゴミがどんどん出てくる。
そして日本では4基の原発がぶっ壊れてしまった事は隠しようのない事実で、
そのぶっ壊れた本当の原因もまだ不明なのだ。
「日本の原発が安全だから売ってもいい」というのは、根拠の全くないたわごとに聞こえる。
それよりも、世界が認める技術力の高い原発をつくる事が出来る日本が、
「やはり、トルコや他の国に福島と同じ思いはさせられない」と言って、
「輸出はもうしない」という事をきっぱりと宣言したなら、
これから原発を誘致しようとしている国も、
「日本がそんな事を言うなんて…」という事で考えを改める可能性もあるんじゃないかと思う。
甘いかな・・
でも、そんな宣言を世界に向けてする事こそが、
「過酷事故を経験した日本としての責務」と言えるのではないか。
「その教訓を世界と共有し、原子力発電は制御できない」と宣言する事こそが日本の責務だと私は思う。
<福島第一原発>
汚染水5月にも海へ計画放出
汚染水移送で放射線量8倍!7・8ミリ・シーベルト/年に!
シラス漁を再開茨城北部3漁協
そんな安倍くんはサウジへ原発を売り込み行商中<日本人として恥ずかしい>
トルコへ行く前にサウジアラビアで原発輸出営業
三菱重工業トルコへ原発輸出
(2)「半世紀以上前の隠された原子力事故」堀潤さん4/5報道するラジオ(内容書き出し)
安全な日本の原発と言っている三菱重工業の原発の実態
堀:これは実を言うと日本の三菱重工が作った装置なんですね。
で、NRCが調査をした結果、1万7000カ所近くに異常な摩耗が見つかったということで、
水野:異常な摩耗!1万7000カ所!
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コメント
トルコ、大地震来るじゃん… それにいくら機械の性能がよくても保守点検するのは人間。下請けにいくほど適当な作業になるのは周知。
皆がパンを買えるようになってほしいけど…
(>へ<;)
皆がパンを買えるようになってほしいけど…
(>へ<;)
Necoco | 2013.05.09 00:58 | 編集