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05.09
Thu
東京電力「汚染される前に」
福島第一原発・・・地下水を海へ

報道ステーション 2013年5月8日放送

小川:
東京電力は福島第一原発で増え続ける汚染水を減らすための計画を発表しました。
今福島第一原発では、
地下水が原子炉建屋の中に常に流れ込んでしまっているため、高濃度の汚染水が増え続けています。
今回の計画では、井戸を掘って地下水が汚染される前に組み上げて海へ放出するというものです。

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今も毎日増え続けている福島第一原発の汚染水。
貯水タンクが所狭しと並んでいる。
東京電力はその汚染水を減らすための計画を発表した。

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東京電力の会見(きのう)
福田原子力品質・安全部長 東京電力:
建屋の中に地下水が入っていくっていう事を出来るだけ少なくしたいという事で、
手前でバイパスして処理をすると。
低いレベルであるという事を確認したうえで、えーこれは、ま、…海へ放出すると。


自然が多い福島の地下には豊かな地下水が存在する。
その地下水が福島第一原発の原子炉建屋内に毎日流れ込み汚染水が増えている。

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その量は一日当たりおよそ400トンにのぼる。
この流れ込む地下水を汚染される前にくみ上げようというのが今回の計画だ。
地下水は山側から無味へ向かって流れて原子炉建屋に流入している。
東電は原子炉建屋の流入地点よりも西側に12本の井戸を掘り水をくみ出せるようにした。

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地下水が汚染される前にその井戸からくみ出して海へ放出するという計画だ。

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12本のうち5本の井戸では先月までに東京電力と第三者機関による水質分析を終えた。

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分析の結果はほとんどが検出限界未満の値で、放出しても問題ないとしている。
東電は会見の中で
「くみ上げた地下水をそのまま海へ放出する訳ではなく、水質を確認してから放出する」とした。

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とはいえ、地元の漁業関係者からは風評被害を懸念する声も上がっている。

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Q:13日の説明というのは、福島県の漁協というふうにおっしゃいましたか?

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福田:県漁連の組合長会議と聞いております。
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Q:漁業関係者への説明た終わったら数日後にも(放出)っていうことなんでしょうか?

福田:はい、あのご理解がいただけたら、ええ、開始をしたいと考えてございます。
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13日の福島の漁業関係者への説明等、地元の理解を得られれば、
海への地下水放出を始める予定だ。


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古舘:
これはもっと深く取材しないといけないニュースだと思っているんですが、
あえて少し補足しますとですね、
手前で地下水をくみ上げて出すという、こういうことをやったと、仮にしますと、
一日400トンずつ増え続けている水、それが300トンに減ると。
こういうことな訳ですね。
根本でもなんでもないわけですね。
それから、漁協が妥協すると仮にするんであれば、
「これ以上最悪の状況になりたくない」という、
非常に苦しい決断が待っているのかなという事を想像します。

次のニュースです。


女優・天海祐希さん(45) 軽い心筋梗塞
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ーーー


汚染される前に手前の地下水の水を吸いとって海へ流す。
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イメージ的にはオレンジの線で建屋へ行く前に水を抜き取る予定なんだろうけれど、
井戸から吸いだすという事は建屋の高濃度汚染水が逆流するという事は考えられない事でしょうか?
どうなんだろう?



<福島第一原発>地下水5月にも海へ計画放出・
汚染水移送で放射線量8倍!7・8ミリ・シーベルト/年に!・シラス漁を再開茨城北部3漁協


太平洋は誰のもの?地元の漁民のものなの??東電汚染水放出「地元の了承」



ーー追記ーー


地下水の海洋放出、月内開始は困難に…福島第一

読売新聞 2013年5月14日10時27分

東京電力福島第一原発の汚染水抑制策として、東電が検討している汚染前の地下水の海洋放出は、
福島県漁業協同組合連合会(県漁連)が13日の組合長会で、了承するか否かの結論を持ち越したことで、
月内の開始が難しくなった。

今後、東電が一般漁業者に説明したうえで、改めて組合長会で各漁協の意見を集約し、
県漁連としての結論を出す方針だ。

同県いわき市で開かれた組合長会には、県内6漁協などの幹部ら計約50人が出席。
県漁連の野崎哲会長によると、
「一般組合員の中に、地下水と汚染水とを混同し、汚染水を処理して放出するなどと誤解している人が多い」
との意見が出た。また、
「福島県の漁業者は、地下水でも汚染水でも第一原発から流出することは望んでいない」
「地下水の放出は汚染水抑制に十分な効果があるのか」などの声も相次いだという。


貯水槽使用前に地下水浸透…東電、調査せず移送
読売新聞 2013年5月15日07時33分

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東京電力福島第一原子力発電所の地下貯水槽から、放射性物質を含む汚染水が漏れた問題で、
貯水槽の止水シートには以前から地下水が外側から染みこんでいたことが分かった。

東電は「施工時に雨水が入り込んだ」と考え、そのまま貯水槽を使い始めており、
貯水槽の設計の不備と、東電の対応の甘さが重なって汚染水漏れを防げなかったことが明らかになった。

漏水した3か所の貯水槽は昨年11月から12月にかけ完成した。
東電はその後、漏水を調べる水位計により、
3層のシートのうち外側のシートに水が染みこんでいることを把握した。
水は、貯水槽の底から約1メートルのところまで染みこんでいた。
周辺の地下水の水位とほぼ同じで、地下水が入り込んでいたとみられる。

ところが東電は、これを「雨水だろう」とみて原因を調べず、1月以降、貯水槽へ汚染水を入れ始めた。

止水シートの内側の1、2層目は、水を通しにくく、
産業廃棄物の最終処分場でよく使われるポリエチレン製(厚さ1・5ミリ)。
施工不良などで破れることがあるため、
産廃処分場では一般的に、一番外側に「ベントナイト」と呼ばれる粘土を練り込んだシートを
50センチ以上の厚みで設ける。



貯水池水漏れ 6年で井戸地下水汚染 東電対策またピンチ
東京新聞 2013年4月20日

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東京電力福島第一原発の地下貯水池から漏れた汚染水が、地下水によって拡散し、
六年後には、原子炉建屋に流入する地下水を減らすために掘られた井戸を汚染する可能性のあることが
十九日、日本原子力研究開発機構が原子力規制委員会の検討会に提出した試算結果で分かった。

東電は敷地内に十二本の井戸を掘り、建屋地下に流入する前に地下水をくみ上げて海に放出。
地下の水位を下げ、高濃度汚染水の増加を抑制する方針。

しかし、試算では地下水の動きが速く、土壌も放射性物質を吸着しにくければ、
六年後、井戸の地下水は、海に放出できる放射性ストロンチウムの基準値を超えるところまで汚染される
との結果が出た。東電は重要な汚染水対策の一つを失う可能性もある。

そればかりか、十年後には、原発前の海も井戸の水と同程度の汚染になる可能性もあるという。
汚染状況は、前提条件によって大きく異なってくるが、
汚染度はそれほど高くなくても、井戸も海も汚染が数百年間続く、との試算もあった。

検討会では、専門家が
「地下水をくみ上げても汚染されているなら(海へは)流せない。
土壌汚染が百年単位で続くなら、汚れた土壌を調べて取り除くべきだ」と指摘。
東電は、井戸水の水質分析で調べる放射性物質の種類を増やすなど、
監視態勢を強化することで対応していく考えを示した。
予測の精度を上げるため、池周辺の土壌を採取し土の中での放射性物質の広がりやすさを分析するという。



地下貯水槽、近くの井戸水から微量の放射性物質
読売新聞 2013年5月22日22時08分

東京電力は22日、
放射性物質を含む汚染水が漏れた福島第一原子力発電所の地下貯水槽の一つについて、
北東側に新たに掘った4本の井戸のうち3本の井戸水から、微量の放射性物質が検出されたと発表した。

井戸は漏えい箇所を特定するために掘られたもので、
東電は「濃度が低く、広範囲への影響はほとんどない」としている。

検出されたのは、
ストロンチウムなどを含む1立方センチあたり0・38~0・03ベクレル程度の放射性物質。
21日に初めて検出され、22日も再調査していた。
東電は、近くにある別の井戸の調査も進めることにしている。



※1立方センチ0・38~0・03ベクレル=1リットル380~30ベクレル

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