「本人が望んでも解剖して臓器を測れる施設が今の日本には無いんです」5/12西尾正道北海道がんセンター名誉院長

「甲状腺疾患と内部被曝」より音声
講師西尾正道さん(北海道がんセンター名誉院長)

2013年5月12日 郡山講演会

今僕はですね、日本はもっと深刻だと思っています。
っていうのはですね、文科省が大学を独立行政法人化しました。
だから大学もやっととにかく息ついてるんですよ。独立採算制ですから。

そうすると昔は放射線の医学講座も、基礎医学講座と臨床医学講座と二つあったんです。
臨床は普通の患者さんを診るお医者さんの育成です。
基礎放射線医学というのはこういった放射線防護額とか放射線生物学とか、
動物や細胞に放射線を当てるとどうなるかという研究をしていた。
ところがそこは全く採算、お金儲けをしませんから、
そういうのがバッタバッタと結局無くなっちゃったんです。
だから東大だって基礎医学講座が無くなった。

という事はですね、放射線の人体影響に関する、
こういった内部被ばくを含めた諸々の研究機関がほとんど無くなっちゃった。
研究者が勤める先が無くなっちゃった。

やっていうのは放影研なんかはやっています。
あれは膨大な関係省の金を使ってやっている。
ところがみんなつとめているのは御用学者ばっかり。という事になっちゃいますから、
ほとんどまともな科学としての学問の進展というのをほとんど日本では期待できない状態。

考えてみて下さい。
ぼく、去年の秋にですね、ひとり福島の人が死んで、
「俺を解剖して臓器を測って、とにかく今後の研究のために使っていいから解剖していいぞ」
って言ってきた人が、解剖できる所が無い。


先ほど言ったバンダジェフスキーさんのように解剖して、その臓器を測って、
そういうところが日本中に無いんです、今。
本人が希望されても。


解剖する人が、病理学者でもいれば、病理の先生がいれば解剖出来ます、各病院で。
大きな病院であればできる。
ところがゲルマニウム半導体を持って測定できる場所が無いんです。
病院には無いんです。
そしたら、解剖した臓器を取ってちゃんと研究する施設・体制すらないわけです。

どうしますか?

それこそ、それぞれの市民団体にもゲルマニウム半導体を持って食品を測っているところもありますが、
そこで解剖する訳にはいかない。
二つの施設が合体しないとそれはできない。
そのきちっとした研究施設が無い限りは出来ない。
これもつくろうともしない。
何千億という金をばらまいてですね、今復興に金かけてるけど、
こんなもの10億もあればできるでしょ!




放射能のせいだという断定が難しい“心筋梗塞”二人の男子高校生



――この日の講演の一部↓
「甲状腺疾患と内部被曝」より一部書き出し5/12西尾正道医師in郡山


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初めてコメントさせていただきます。
 「俺を解剖していいぞ」と申し出られた方の意志を活かせない現状だ、という西尾先生のおはなし。私も死んだら(まだ死なないと思いますが)同じように内部被ばくを調べてもらってかまわないと思っているので、これじゃあいかんな、と思いました。
 そこで、現時点での私見です。
 実は病院は、微量元素の測定については、かなり外注しています。民間の検査会社などにです。それがもともと、と言えばもともとなので、放射能(内部被ばく)の検査・測定でも基本、おんなじに考えられます。
 解剖と臓器などの取り出しは病院で行い、測定は外注する手があるのでは、と思うのです。
 国内の民間検査会社がもしダメなら、最悪、「ACRО」のような海外の検査会社に頼むこともアリです。ニーズがあれば、国内でやれると思うのですが……。
 あと、取り出した細胞を調べるようなところでこそ、臨床検査技師を活用してほしいものです。それに関して、彼らは「プロ」のはずですから。
 ICRPやIAEAの見解に則ったのでは説明できない事実がある、といった声は、洗脳済み医者からでなく、「プロ」から上がるように感じています。
 長々とすみませんでした。