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放射性物質の拡散した方向と種類 J-PARC東海村放射能漏れ事故5/29公表資料より


<放射能漏れ>J-PARC施設から西に1キロ拡散

毎日新聞 5月29日(水)22時41分配信

J-PARCの放射能漏れ事故で、運営元の日本原子力研究開発機構などは29日、
放射性物質は施設から西約1キロに拡散したとの試算を発表した。
住宅地に及んだ可能性もあるが放射線量は低く、健康に影響を与えない水準としている。
また、機構は29日、新たに企業の男性社員(57)が0.1ミリシーベルト被ばくしていたと発表した。

施設の排気ファンで放射性物質が施設外に排出されたのは、23日午後3時15分と同午後5時半の2回。
気象条件などから拡散状況を試算し、放射性物質は西約1キロに流れた可能性があると分かった。
施設から西に約600~700メートルには住宅地がある

線量は施設から90メートル離れた敷地境界が最大で、
1時間滞在した場合0.29マイクロシーベルト(1マイクロは1000分の1ミリ)の被ばくになる。
今後、住民説明会を開く方針で、J-PARCの池田裕二郎センター長は
「信頼回復に努めたい」と謝罪した。

一方、機構は当初、施設内にいたのは55人で、うち33人が被ばくしたと発表していた。
その後の調査で、新たに被ばくが確認された男性は
研究補助で施設に約1時間入っていたことが判明したという。【鳥井真平】



住宅地にも放射性物質 
読売新聞 2013年5月30日

大強度陽子加速器施設「J―PARC」(東海村)の原子核素粒子実験施設で起きた放射性物質漏えい事故で、
運営するJ―PARCセンターは29日、模擬実験の結果、
施設から西に約1キロ・メートルにわたってごく微量の放射性物質が拡散し、
その中に住宅地も含まれていたと発表した。線量は、健康上問題が出る値ではないという。

J―PARCの施設は日本原子力研究開発機構の敷地内にあり、
原子力機構と高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)が共同で
J―PARCセンターを組織し、運営している。

実験施設では、23日正午前に装置の誤作動で放射性物質が発生。
午後3時15分頃と同5時30分頃の2回、換気扇を回して内部の空気を排出した。
換気扇には放射性物質をこし取るフィルターは付いていなかった。

同センターが、実際の気象状況などを入力すると
放射性物質の拡散範囲を試算するソフトなどを使って分析したところ、
実験施設を東端に西へ約1キロ・メートル、
南北約300メートルにわたって拡散したとみられることが分かった。


施設の西700メートルに住宅地があるが、ここでの累積線量の推計値は0・003マイクロ・シーベルト。
J―PARC敷地の境界では0・29マイクロ・シーベルトで、ともに健康に影響の出る値ではないという。

また、新たに、57歳の民間企業の男性社員1人が
実験中に0・1ミリ・シーベルトの被曝をしたことも分かった。健康上の問題はない。

事故当日、実験施設を出入りしたのは102人で、これで100人の検査が終わった。
既に帰国したアメリカ、オーストリアの男性研究者各1人については、
それぞれの国から検査結果を取り寄せる。

◆管理体制改善など県議会自民党要請

県議会最大会派のいばらき自民党(田山東湖議員会長)は29日、
原子力機構と高エネ研に、安全管理体制の抜本的な改善
▽共同管理の現状について検証
▽通報連絡体制の確立――などを求め、
これらが完了するまではJ―PARCの運転を再開しないよう要請した。

また、原子力関連機関や地元自治体などでつくる「茨城原子力協議会」の理事会が同日、水戸市で開かれ、
協議会の副会長を務める原子力機構の片山正一郎理事が、
放射性物質を外部に漏えいさせたことや通報が遅れたことを陳謝した。



以下事故を起こした当事者の公表資料です。↓


2013.05.29
J-PARC ハドロン実験施設における事故について(センター長から皆様へ)

http://www.j-parc.jp/ja/topics/20130529director_massage.html

2013052911.jpg
J-PARCでは、5月23日50GeVシンクロトロンのビーム取り出し装置の誤作動により、
陽子ビームが想定を超えた短時間に集中してハドロン実験施設の金標的に照射されました。
その結果、標的が高温となり、その一部が蒸発した可能性があり、
直後に生成された放射性物質がハドロン実験施設内に漏えいし、
同施設内で実験作業中であった研究者等多数の方が内部被ばくを受けました。

また、実験施設内部で放射性物質の上昇(0.4マイクロシーベルト→4.0マイクロシーベルト)
を確認していたにもかかわらず、
建物上部に設置してある排風ファンを稼働したことにより、
放射性物質を施設周辺に漏えいさせる結果となりました。
この放出に伴い周辺の管理区域境界のエリアモニタでも放射線量の若干の上昇が確認されました。
また、原子力科学研究所周辺に設置されているモニタリングポストについては、
通常の変動範囲内であったものの、核燃料サイクル工学研究所のモニタリングポスト(1箇所)
及びモニタリングステーション(1か所)においては、
通常時の平均値(70~130ナノグレイ/時)に対して、
ファン稼働時に6ナノグレイ/時の一時的な上昇が確認されました。
環境への総放出量は、現在精査中です。

異常の様な事象について、
調査、確認、判断の遅れにより、周辺地方公共団体及び関係省庁等への通報連絡が大きく遅れ、
関係者の皆様、周辺住民の皆様に大変なご迷惑とご心配をおかけしました事を、深くお詫び申し上げます。

今回の事故は、その社会的影響の大きさからも、
最先端のサイエンスの創造を目指してJ-PARCプロジェクトが開始されて以来、
最大の試練と重く受け止めています。
もう一度原点から立ちかえり、関係各省庁の指導のもと、
日本原子力研究開発機構、高エネルギー加速器研究機構と連携協力し、J-PARCセンター構成員一丸となって、
事故の原因究明を再発防止に取り組み、一日も早い信頼回復に努めていく所存です。




2013.05.29
J-PARC ハドロン実験施設における入域者の被ばくについて

http://www.j-parc.jp/ja/topics/HDAccident20130529_01.pdf

2013052912.jpg
5月23日の事故発生以降にJ-PARCハドロン実験施設管理区域に入域していたからは102名です。
このうちJ-PARCハドロン実験施設における被ばくの恐れがある55名全員について
一昨日までに測定・評価が終了しましたが、
このうち1名について、被ばくが認められました。
このかたは行動調査においては被ばくの恐れのある55名には分類されていませんでしたが、
昨日、測定の際、改めて確認を行った結果、
ハドロン実験ホールの地上部ギャラリーでの滞在時間が1時間程度であり、
本来測定・評価の対象であったことが判明しました。
被ばく量は0.1ミリシーベルトでした。
なお、測定・評価が終了していない2名の国外からの利用者についてはすでに帰国しており、
本国にて測定・評価を行う予定です。
詳細については別添を参照ください。

参考:被ばくの恐れがあるとして測定・評価を進めた方の基準
・ハドロン実験ホール地下部フロアに滞在していたもの。
・ハドロン実験ホール地上部ギャラリーに長時間滞在していたもの。
・検査対象者選別時に本人の所在が不明で行動の調査が完了しなかったもの

2013052913.jpg


2013.05.29
J-PARC ハドロン実験施設からの
放射性物質の放出に伴う環境影響評価について

http://www.j-parc.jp/ja/topics/HDAccident2013052902.pdf

(全11ページの中から一部抜粋)

2013052914.jpg

5月23日にJ-PARCハドロン実験施設から放出された放射性物質による環境影響について、
放射性物質の拡散式を用いた解析と、
計算シュミレーションコードWSPEEDI-Ⅱを用いた評価を行いました。

評価の結果、放出された放射性物質は、
ハドロン実験施設からほぼ西方向の狭い範囲に拡散し、希釈された事が分かりました。

今回の放射性物質の放出に伴う一般環境における最大線量は、
ハドロン実験施設に最も近い事業所境界で0.29マイクロシーベルトでした。
この値は、法令が定める事業所等の境界の外における年間線量限度1ミリシーベルトに比べ十分低く、
仮に事業所境界に長時間居続けたとしても健康に影響が出るレベルではありません。

詳細については別添を参照ください。

2013052915.jpg

2013052916.jpg
平成25年5月23日に大強度陽子加速器施設J-PARCハドロン実験施設において、
装置の誤作動により短時間に想定以上の陽子ビームが金ターゲットにあたり、
金ターゲットの一部が溶融蒸発した。
これにより放射性物質がハドロン実験ホール内に漏えい充満した。
その後、2回の排風ファンの運転により、放射性物質を一般環境中に放出する事故を発生させた。
この環境放出に伴う環境影響評価は以下のとおりである。

1.ハドロン実験ホールからの放出状況
(1)放出された核種
放射性物質による環境影響評価を行うためには、
環境中に放出された核種及び放出時間の情報が必要である。
環境に放出された各種については、
1回目の排風ファン運転終了後にハドロン実験ホール内の空気試料(500立方cm)を採取して、
Ge半導体検出器による核種分析を実施した結果から求めた。
得られた核種と放射能を表1に示す。
このように半減期が短い核種が多い。
(半減期が短い核種の危険性は↓にあります
どんな放射性同位体が飛び出したの? 東海村J-PARC(日本原子力研究開発機構)事故

2013052917.jpg
2013052918.jpg

(2)放出状況
放射性物質の待機中拡散は、気象条件に大きく左右される。
気象条件は時々刻々変わるため、環境影響評価には、放出開始時刻と放出時間が必要である。
ハドロン実験ホール内の空間線量率は、実験ホール内に存在する放射能の量によって変動する。
そこで、ハドロン実験ホール内のエリアモニタのうち、
指示値の変化が排風ファンの動作状況を最も明確に表しているデータを解析した(図1参照)
これから、1回目の放出は5月23日15:15頃から30分間に起こり、
2回目の排風ファン運転開始後約3時間で大半の量が環境中に放出されたと推定される。


2013052919.jpg

WSPEEDI-Ⅱによる解析結果
(外部被ばく線量と内部被曝線量の合計の推定値)
2013052921.jpg

核燃料サイクル工学研究所周辺のモニタリングポスト(MP)
及びモニタリングステーション(ST)の配置
2013052920.jpg


ーーー


WSPEEDI-Ⅱによる解析結果と
核燃料サイクル工学研究所周辺のMP及びモニタリングステーションSTの配置の
縮図のサイズがあまりにも違うようなので、
おおよそですが、それぞれの図に書いてある200mラインで大きさを合わせてみました。
(これでも、WSPEEDI-Ⅱによる解析結果の方が小さいかも)
2013052925.jpg

住宅街だとどの辺にかかっているのか?
二つの地図を重ねてみました。
2013052927.jpg

この公表の数字はあくまでも事故を起こした当事者が作ったもの。
直ちに影響は出ないので、本当のところがどれほどなのか、私には知る術がありません。
一つの基準にはなるかもしれません。




J-PARC日本原子力研究開発機構の放射能漏れ事件に関する記事

「茨城東海村大学院生等4名2ミリシーベルトの内部被ばく。
連絡は警報から36時間後。モニタリングポストの異常あり」
日本原子力研究開発機構公表資料&NHKニュース時系列


「安全装置は1日10回ぐらい毎日止まるんです、だから経験から再起動」
5/27モーニングバード書き出し・J-PARC55名の被ばく検査結果資料・東京新聞社説


<保存してるよ!>放射放出事件・東海村J-PARCがネットから消した資料

どんな放射性同位体が飛び出したの? 東海村J-PARC(日本原子力研究開発機構)事故

茨城県の東海村の実験施設の事故について 5/28武田邦彦氏(音声文字起こし)

放射性物質の拡散した方向と種類 J-PARC東海村放射能漏れ事故5/29公表資料より

J-PARC換気扇回しっぱなしで3日間の言い訳





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コメント

非公開コメント

No title

きーこ様
沢山の情報ありがとうございます。
J-PARCの事故のニュースは、奥歯に物が挟まった感じで、ごまかしている怪しい感はあるものの、何が何だかさっぱりわかりませんでした。
ただ素人でも、換気扇を回して屋外に放射性物質をばら撒くという荒業に、驚くばかりでした。
研究者や研究者の卵の集まりでも、こんな程度の対応力や認識の甘さかと、驚きあきれるばかりです。
新聞やTVを見ても、まだまだ隠されていることは多いでしょうが、隔靴掻痒のところを、きーこ様のおかげで、靴を脱いで、靴下の上から足を掻いている感じです。
つまり、だいぶましになった。
感謝いたします。

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