<双葉町>「 4%だけが警戒区域解除されても何の意味もないのではないか」5/28報道ステーション(内容書き出し)


双葉町が警戒区域解除 課題山積で先は見えぬまま 投稿者 tvpickup




福島・双葉町「警戒区域解除」も…
住民帰還のメドは立たず

報道ステーション 2013年5月28日放送

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町民全員が避難している福島県の双葉町で、
今日、原発事故以降続いていた警戒区域が解除されました。
これで原発から半径20km圏内の警戒区域はすべてなくなったという事になりますが、
住民のみなさんの帰還のめどは、まだ、依然として立っていません。


東日本大震災から2年2ヶ月以上が経過した今日、
福島県双葉町で警戒区域が解除された。

福島第一原発がある双葉町は、原発事故の影響で全域が警戒区域に指定された。
町民およそ7000人が福島県内や埼玉県に分散しての避難生活を余儀なくされている。

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今後は放射線量によって、帰還困難区域と避難指示解除準備区域の二つの地域に再編されるが、
面積と人口、共に町の96%は帰還困難区域となる。

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帰還困難区域とは、放射線量のレベルが極めて高く、
長期にわたって住民の帰還が難しいとされる場所だ。
立ち入りできないよう、ゲートが設置された。

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双葉町近隣の市町村では、去年4月から随時区域再編が行われてきた。
原発20km圏内で再編されずに残っていたのは双葉町だけだ。
何故これまで行われてこなかったのか。

実は東京電力が支払う賠償の中には、金額を出す上で警戒区域の再編を前提にしたものがあるのだ。
しかし、前双葉町町長の井戸川氏は町全体での交渉を望んでいた。

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双葉町 井戸川克隆前町長(電話):
区域の見直しそのものがおかしいじゃないですか。
事故進行中なのに。

Q:かつて国に対し一括して対応をお願いしたいとおっしゃっていたと思うんですけど?

井戸川:今でもその考えは変わりません。



そして今、町長が変わり、停滞していた賠償交渉を打開するために区域再編を行った。

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双葉町 伊澤史朗町長:
双葉町は双葉郡8町村の中で区域再編が最後という事で、復興復旧の第一歩というふうに感じました。

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双葉町の残り4%の避難指示解除準備区域は福島第一原発から北におよそ5km。
海沿いにある中浜地区や両竹(もろたけ)地区などだ。
宿泊こそ許されないものの、復旧復興に向け、日中には住民の地域への立ち入りが許される。
警戒区域が解除された今日、早速住民たちは自宅へと戻ったのだが…。

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双葉町 斎藤六郎両竹地区長:
何の進展もない訳でしょ。
自分の家を片付けるだけの話であって、
本当に帰ってここで生活できる、そういう状況じゃありませんから、

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ほとんど立ち入ることができなかった町には2年前の震災の爪痕がそのまま残っていた。



福島県本宮市に避難している高玉正祐さん、
今日、双葉町には出向いていない。

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避難指示解除準備区域になった中浜地区に自宅があった。
津波で家が流され、息子を亡くした。
腕時計は息子の形見の品だ。

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やっぱり残っているものがあんまりないので、
身に着けていたものとしては。
だから常にそばにいるような感じで付けていますね。

今回の区域再編に付いて期待を見いだせないでいる高玉さん。

高玉さん:
ほとんどど町の役場とかそういうのはいまだ避難区域ですよね。
だから、私たち、そこだけ解除にしても、インフラですか、
そういうのが全然進まないと思うんですよね。


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すでに区域再編した街でも、問題が解決へと進む訳ではない。
今年3月に実施した富岡町では、昼間は立ち入りができる区域でも水道はいまだに復旧していない。
除染作業に必要な水が供給されない状態が続いている。

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水が無いため、町には仮設トイレが多数設置されていた。
これでは自宅などの片付けもままならない。

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富岡町 遠藤勝也町長:
期待感はありましたけど、もう…ね、3か月近くになるんで、再編してからですよ。
いまの区布動きが少ししか見えない。
今年は夏以降本格除染。インフラ復旧、これ二つするわけですけれども、
まだ除染の計画が示されていない。
また先送りになるんじゃないかという不安感があります。


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その一つのエリア地域で、その平均値を取った線量が高い・低い。
それだけでですね、パーッと3つの区域に線引きされる。
全く住民の現状に向いてないんじゃないかと、疑問を大声で叫びたくなります。

たとえば、今日の双葉町以外でも見てみますと、避難区域で。
たとえはこの飯舘村です。
飯舘村はこの番組では去年の7月に放送しましたが、
たとえばこの狭い飯舘村の一部のエリアをこちらに大きくしました。

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長泥地区というのはですね、飯舘村の中でも特に線量が高いという事で、
「帰還困難区域」という一番厳しい区域に指定されました。
従って当然賠償額は高くなるわけですね。


その隣の蕨平(わらびだいら)地区に取材に行きました、去年の7月。
そこで見えてくるのは長泥と同じようにホットスポット、線量の高い所がいっぱい点在しているんです。
そこに住んでいらっしゃった方沢山いらっしゃる訳です、避難していらしゃいますが。
ところがですね、平均値を摂ると蕨平は低いという事で、
一つ下の「居住制限区域」ということになると。
それから大分経って蕨平と長泥だと「蕨平の賠償額が低いのはおかしい」ということになりまして、
そこで周辺の同じ居住制限区域の人達にも何らかの蕨平の影響が出て賠償額が上がる
そうすると同じエリアのもっと別なところでも不平等じゃないかということで、
結果、「分断」という事が起きてしまうんですね。

「分断」という視点でさらに見てみますと、
たとえば川内村です。
南の方になりますけれども、こちらは20km圏というその線引きでまず一つの村が分断されました。

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そして濃いグリーンの部分の比較的線量の少ない地域、これは3つの区域外という事になります。
初めはこの川内村は全村避難だったんです。
ところが線量が低いという事でこの濃いグリーンのエリアのところに関しましては、
「戻ってきてもいいよ」という事になりました。

で、そうなると、
戻ってきてもいいエリアだけ、ここだけは。ということになりますので、
ここは精神的な苦痛の、その賠償、月10万円のお金も切られてしまう。
そうなりますと、子どもさんを抱えて、
放射線量の問題でいくら低いと言われても、除染の問題などもあるので不安で帰りたくないと思っても、
結果的に月10万円のその賠償ですら打ち切られてしまったら、
「戻った」という方の現状もですね、かつてこの番組では放送させていただきました。
いろんな地域があります。
今日の双葉町を見てもそうです。

4%だけが、ここがこの区域になったと指定されても、何の意味もないのではないかと。
それを考えると、今この国はですね、
原発の再稼働に向かって、着々と準備が進んでいる訳ですが、大飯以外でですね。
ところが一方では、このトータルで避難区域、3つの区域だけでも、
8万4千人の方が避難民であるという、
この現状の方は全く手つかずじゃないかと、言わざるをえません。
どうでしょうか。






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