双葉町一時帰宅者のメール・避難指示区域の損害賠償金6/6東電・政府交渉(内容書き出し)

第38回全国公害被害者総行動デー [東京電力・政府合同交渉]
2013年6月6日

文字起こし部分のYoutubeはこちら↓
http://youtu.be/AhJZhRsVPmM?t=2h28m6s

2013061111

私は主に双葉郡の20km圏内の避難指示区域福島原発被害者訴訟原告団事務局長の金井なおこと申します。
私は今日、避難指示区域の損害賠償金のお話をするんですが、
たまたま、今ですね、同じ原告団に所属しております双葉町の方から、
ちょうどメールが入ってきていますので、
それをまず最初に読みあげさせていただきます。
で、双葉町はご存じの通り96%がもう帰宅困難区域ですので、
自分の家に戻りたくても住みたくても、もう住めない、帰れないという地域です。
それを踏まえて、
あと今から読みあげますメールの内容は、どうぞ皆様方がご自分のお家を想像しながら聞いて下さい。

では読みます。


双葉町一時帰宅者のメール

金井さん、私たちは先月29日(2013年5月)に一時帰宅しました。
古い家なので、前回の3月にも増して、家の中はネズミの糞がそこいら中にあり、
糞の大きさも前回の2倍ぐらいに大きくなっていました。
そのうえ死骸まであったので、悪臭がひどくて最悪でした。
先に双葉町に来た人から、ネズミの大量発生で、家の中に蛇がとぐろを巻いていたと聞いていたので、
怖くて気が進まなかったんですが、まだうちには蛇はいなかったです。
ゴミ袋にまとめておいた食べ物類なんかを全部食い散らかされ、
悲惨な状況で、家の中はボロボロ。
ホッカイロまでかじって中身が出してありました。
家の柱まで齧ってましたよ。
片付けていたら汗だくになって、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
もう住まないと思っていても我が家です。
行けばネズミの死骸を始末しない訳にもいかないし、
このままではどうしようもありません。
でも片付けたものも庭に捨てて置くしかないし。

そして帰りのスクリーニング会場で
「ネズミを駆除してもらわないと困る」って東電社員に言ったら、
「帰宅困難区域には入れませんので、ネズミの死骸を持ってこられても困ります」
ってヘラヘラして答えるんで頭にきました。

うちの人が「俺だってネズミの死骸を持って来たかったよ!」って怒鳴ってしまいましたが、
所詮東電には他人事でしかないんですね。

いつもの事だけど、帰りは10人ぐらい2列に並んで、
ただ見送りに頭を下げるだけで立っていたから余計に腹が立ちました。

道路工事や復旧作業の作業員は帰宅困難区域だってちゃんと仕事に入っているのに、
なんで入れないんですかね?

自分の家に帰っただけなのに、スンゴク疲れてしまいました。

近くの家では庭に大量の牛の糞があったという話もあります。
牛に罪はありませんが、どうにかしてもらわないと本当に困ります。
後日ネズミの駆除の件をもう一度東電に聞いたら、
「役場に電話しろ」とのことです。

帰宅困難区域は5月から申請すれば月に一回年10回一時帰宅できるようになったんですが、
もう、正直持ち出せるものも無いし、
とりあえず家があるので様子を見に行くしかないのですが、
今更どうしろというんでしょう?
悲しみが増すばかりです。

金井さん、東京は暑いですか?
お気を付けて。
私たちのこの悲惨な現状を是非訴えてきてください。


というメールでした。
続きまして私の方も避難指示区域の損害賠償金の話を少しさせて下さい。


避難指示区域の損害賠償金

平成23年の9月ですね。
疲労困憊(ひろうこんぱい)の、…本当に私たちはくたびれているんです。
私たちに向けていよいよ東京電力が最初の損害賠償金の本払い請求書を送りつけてきました。
これは同じく4月に、同年(平成23年)4月。
避難住民に「仮払い」と称して東電が振り込んだお金を清算します。との内容でした。

この請求書を最初に見た時、どうしようもない怒りと、
複雑極まりない書類内容の多さに驚き落胆しました。

避難している住民の中には、高齢者や障害者の方々も沢山います。

東京電力はあまりにも事務的なマニュアル通りの冷酷な請求用紙を送りつけてきました。
これをすべて理解したうえで、「正当な賠償金を受け取ることは、当然不可能です。
事実、事務手続きの手順をしっかりと理解できている筈の私でさえも
つい先日自宅の財物賠償金、宅地と建物ですが、
合わせた合計金額が楢葉町は避難指示解除準備区域という位置づけであるがために、6分の2。
つまり、新築での時価相当額の3分の1の金額を認知された請求書類が東電から返送された時、
私は本当にショックでした。

実際楢葉町はまだ宿泊も禁止なんです。

ですからまだ避難指示の最中で、私も借り上げ住宅を借りて避難しているにもかかわらず、
そのような回答でした。
「あなたのところはとりあえず2年分払いますからこれで同意をしてね」と。

もちろん私は同意などできません。

それ以前に精神的慰謝料も一人10万円。
財物の家財は各世帯一律と家族人数分。
それも金額は東電がすでに印字した請求書を送りつけてきます。

また避難により持ち出せなかった自家用車などは、また別の請求書類を自分で請求しなければなりません。

私たちはただお金が欲しくて行動して請求しているのではありません。
今までの賠償金でさえ、実際受け取った人は、
生活費として消えているのが実状なんです。

みなさん住宅ローンや車のローン、子どもの進学による教育資金の貸付金による返済など、
失業や減収した人が、それでも何とか生活を維持するためには、
賠償金=私たちにとってはもう生活費なんです。

世間では私たち避難生活者があたかも大きな賠償金額を東電から受け取って
勤労意欲も無くし怠けているなどと思われている風潮が一部独り歩きしているようですが、
私たちは自宅から強制的に避難させられ、
ふるさとを奪われ、
生活の基盤そのものを奪われたのです。

それに見合う生活再建するための賠償は当然要求します。

この前代未聞の大災害を起こした東京電力と国の負った責任は、あまりにも大きく、
このまま絶対に見過ごすことはできません。

そしてもし本当に誠意のある対応をするというのであれば、
今日、東京電力、さらに国の真意をここにお聞かせ願いたいです。

以上です。

2:36:56





第38回全国公害被害者総行動デー [東京電力・政府合同交渉]書き出し記事


「原発事故による死者はいない」と言わせないため申し立てをしました
6/6樽川さんと謝罪しない東電(文字起こし)
←動画あり

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6/6東電・政府交渉(内容書き出し)


双葉町一時帰宅者のメール・避難指示区域の損害賠償金6/6東電・政府交渉(内容書き出し)








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コメント

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おかしい事に声を挙げよう! 立ち上がろう!

 ひどい! ひどいのひと言。こんな状況なんですね。2年以上経ってもまだこんな状況下にあることに言葉もありません。東電の責任を果たさせなければいけないと思います。自分たちが安全だと言って来た事の結果、そうではなかった事がはっきりしたのに、全面的に非を謝罪し、安心できる生活の確保という、絶対しなければならない事、責任を果たして居ませんね。まだ50カ所以上の原発がある訳ですから再び大惨事が起こらない保障はありません。作ってしまった責任を果たさせましょう。救済システムを作らせましょう。根底に普通の生活を破壊させた事への責任と謝罪の気持ちがしっかり入っていなければなりません。同時に国の監督責任もしっかり取らせましょう。そういう国になるよう、要求しましょう。

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No title

私は楢葉町から宮城県の実家に避難しました。
自営業をしていたので、営業損害分の賠償を貰っています。
しかし、楢葉に戻っても事業の立て直しのメドもたたず、宮城で新たに職を探そうにも40歳超えているのでなかなか見つかりません。
やっと楢葉で事業を立ち上げたとたんに原発事故にあいました。
人生で初めてうつ病を体験し、とにかく将来が不安でたまりません。
東電の対応も最近は強気で、事業の立ち上げで福島に通う高速代やガソリン代も出なくなりました。
原発避難者が裕福にパチンコしているなどと情報見ますが、避難者は私と同じく将来に不安を抱き、進むべき方向も定まらないのが現状ではないでしょうか。