原発「新規制基準」決定に抗議する 原子力規制を監視する市民の会の声明 6/19FFTV(内容書き出し)

2013年6月19日に原子力規制委員会の原発の新規制基準が決まりました。
FFTVでまたまた分かりやすく解説して下さっていたので書き出しました。


FFTV緊急特集



満田夏花/FoE Japan
阪上武/福島老朽原発を考える会(フクロウの会)代表

公開日: 2013/06/19

原発「新規制基準」決定に抗議する 原子力規制を監視する市民の会の声明
大飯原発評価会合の行方
21日15:45~参議院議員会館で政府交渉



2013062015.jpg

満田:
FFTV緊急特集です。
今日決まりました原子力規制委員会の原発の新規制基準ですね。
拙速で住民や被災者の声を反映していないようなもので決まってしまいました。

今日はその問題点、そして今後どうなるか?ということについて、
フクロウの会の阪上さんに解説をしていただきます。

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阪上:
みなさんこんにちは。
皆さんでパブコメを出したりですね、いろいろ働きかけをしてきたこの新基準ですね、
今日の原子力規制委員会の定例会合で決まってしまいました。
しかも、もともと7月18日期限という事で審査が進んでたんですけども、
10日速めて7月8日に施行するという形で決まってしまいました。
この決定に関しては、原子力規制を監視する市民の会の方で、緊急の抗議声明を出しまして、
それから今日は多くの方が傍聴に行ったんですけれども、
その傍聴の後に、規制庁・規制委員会の前で、抗議行動というのを行いまして、
そこでいろいろ取材を受けたりというのをしました。

あらためて、この新規制基準ですね、
さまざまな問題点をはらんだ形で今日決められてしまったんですけれども、
どういった事が問題なのか?という事をちょっと改めてみていきたいんですけれども、
その前に、今日決まった時の様子のビデオを
2:20~http://youtu.be/g9pte_Gozk8?t=2m20s
これが決まった時です。
今日は冒頭1時間ぐらい規制庁の人から新基準のパブコメの対応について説明があって、
その後ほとんど議論はなくて、それぞれの委員がコメントを言った上で、
「じゃあこのようにします」といった形です。

傍聴席からは、
「パブコメの意見を反映してないじゃないか」とか、
いま評価会合をやっている大飯を止めないと、本当にこの基準が厳しくなったとは言えないぞ」という事で
「大飯を止めなさい」というような声が上がっていたという事になります。

それから、この後規制庁・規制委員会の前で、抗議行動をやりました。
3:37~http://youtu.be/g9pte_Gozk8?t=3m37s

非常に風が強い中やりましたので、
原子力規制を監視する市民の会の旗がはためいていますが、
それぞれがこの中で膨張したりパブコメを出したりという事で様々な働きかけをしたんですけれども、
やはり拙速な形で決められた。
また、住民や被災者の声を聞きたいというのを結局最後まで答えなかったという形で、
住民、被災者不在の形で決まってしまったという事が問題だという事を口々に訴えたという事です。

今日出した声明を見ながら、
どういった事が問題なのか、という事を改めてみていこうと思います。

これが今日付けで出した声明ですね。

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原子力規制を監視する市民の会

【声明】危険な原発「新規制基準」の拙速な決定に抗議します(2013年6月19日)

2013年6月19日
声 明
安全よりも再稼働を優先させる原子力規制委員会
危険な原発「新規制基準」の拙速な決定に抗議します
                                  原子力規制を監視する市民の会

本日、原子力規制委員会は、原発の新規制基準を決定しました。
私たちは当初から新規制基準策定にしっかりと時間をかけ、
原発被災者や国民の声を反映させるべきことを提言してきましたが、
これらの提言はまったく無視されてしまいました。

規制基準は、検討のあり方からして問題でした。
検討チームには、原発に対して慎重な意見をもつ専門家は加わっておらず、
意見は電力会社から聞くだけで、
立地地域住民、福島原発事故の被災者の意見を聞くことはしませんでした。

パブリック・コメントでは検討のあり方も含め、多くの意見が提出されました。
外部事象の事故想定などごく一部の意見が取り入れられましたが、ほとんどが無視されました。
新規制基準には、福島原発事故の検証は未解明で、
地震による影響ついて反映されていない、フィルタ・ベントを活用させ、
格納容器の構造的欠陥に目をつぶる、可搬設備を多用するなどの問題があります。

さらに、立地審査指針を取り込まず、
放射性希ガスと放射性ヨウ素による周辺住民への被ばく基準を外すことにより、
大量の被ばくを容認していることは、安全性の大幅な後退です。
特に放射性希ガスはフィルタを素通りして大量に放出されます。

規制委員会は代わりに「セシウム137 で100 テラベクレル/100 万炉年」という
安全目標を打ち出していますが、
セシウムに限定し、影響を小さくみせてごまかしています。

そもそもこの安全目標は、パブコメにすらかけられておらず、
国民の理解も合意もまったく得たものではありません。

また、加圧水型原子炉のフィルタ・ベントを含む特定安全施設について、
5年の猶予期間を設けていますが、これは再稼働を急ぐ電力会社への便宜供与にほかなりません。
原子炉の寿命についても40年廃炉の方針が、いつの間にか20年延長を認めるものとなりました。

新規制基準適応の先取りともいえる大飯原発の評価会合では、基準地震動や基準津波について、
「基本は福島事故前の想定で構わない、免震事務棟も防潮堤も必要ない」と主張する関電に対し、
規制委員会側ははじめは抵抗して見せたものの、時間切れを理由にあっさりと認めてしまいました。
電力会社が主導権を握り、まるで福島原発事故などなかったかのようです。

新規制基準は福島事故を踏まえておらず、
いつまた大きな地震や津波が発生してもおかしくない現在の状況で
原発の安全性を担保するものではありません。

私たちは、社会的合意なきままの「新規制基準」の決定に抗議するとともに、
これにより、今後、再稼働のお墨付きを次々と与えるようなことがあってはならないと考えます。

連絡先:原子力規制を監視する市民の会
東京都新宿区神楽坂2-19 銀鈴会館405号
090-8116-7155  阪上武




やはり、被災者や国民の声を反映させるという事が、
この規制委員会の発足の趣旨でもあったと覆うんですけれども、
7月18日という期限があるという事で、
期限重視と、あるいは結論ありきと言う形で非常に拙速な検討でしたし、
それから、検討チームには原発に対して慎重な意見を持つ専門家というのは加わっていない状態で、
殆ど原子力関係者に占められた形で議論が進められてきた。
ま、地震・津波の方については、
一見慎重な姿勢を持つ専門家が入って、ずいぶん激しいやり取りもしたりしたんですけれども、
設計の方とかシビアアクシデントに関わる議論ではほとんど、専門家からは
どちらかというと電力会社に有利な発言が続いたという中で、
意見聴取は電力会社から非常に頻繁に行われたんですけれども、
一方で立地住民の声とか被災者の声を聞く機会は一度も結局持たれなかった
と。

じゃあ、パブコメに意見を書いて出して下さいという事ではあったんですけれども、
一部取り入れられたのはられたんですけれども、
ま、ほとんどが無視された状態で決められてしまったという事になります。

一部取り入れられた所で言うと、
「外部事象の事故想定」ですね。
地震や津波に起因して、それによって複数の事故が同時に起こるようなシチュエーションについても、
ちゃんと、ま、一応想定しなさいという事にはなっています。
それが本当に具体的になされて、それが厳しい目で審査されるのかどうか?
というのは問題でありますけれども、

そういったこととか、あと、こちらで非常に主張していたのが、
設計とは別にシビアアクシデント対策を決めるんではなくて、
シビアアクシデント対策を設計の中で考慮させると。
だから、シビアアクシデント対策で必要なものは、
設計変更をして、いろいろと改造工事を含めてやらすような事でないと、
付焼刃的な対策だけではだめだろうということを主張してたんですけれども、
一応文言上は「重大事故」という名前に変わりましたけれども、
シビアアクシデント対策についても設計で考慮させるという文言が入っていました。

ただ、その設計に考慮させるというのが具体的に何をさせるのか?っていう所が、
今後本格的な審査が始まる所でそれが何を指すのかというところは
しっかりと見ていかなければならない所だと思います。


ただ一方で種々問題がありまして、
一つは「地震の影響による」というのが反映されていないという事です。
これは私たちだけではなくて、新潟県なんかも指摘をしているんですけれども、
そもそも福島原発事故の検証が未解明でそれの教訓というのが十分反映されていないのではないか?
ということですね。
特に「津波の前に地震によって配管が破断したんではないか」という問題が、
国会事故調などでも指摘をされている訳ですよね。

それについては特に反映されない、解明されないまま、
実際、基準そのものも福島事故についてはどちらかというと津波、
ま、津波だけに原因を負わせて、そちらの方に重きを置いた形の指針になって、基準になっていると思います。
ですから、基準地震動の策定とかについては事故前とほとんど変わっていないと思います。
変わらない状態と、
活断層の評価については40万年前に遡ってという形での内容が入りましたけれども、
基準地震動の設定については事故前とほとんど変わらない状態になっていると思います。

それから、フィルタ付きベントについては、
「BWRは即時つけなさい」と。
「PWRについては5年猶予を持って付けなさい」というような形になっています。
これについてはもちろんつけるに越したことは無いと思うんですけれども、
ただそれを活用することによって、格納容器の構造的欠陥に目をつぶるような
そういう体系になっているという事は、これは変わらなくてですね、
フィルター付きベントを使うという場面は、放射能を積極的に外に出すという、
それは「管理放出」という名前になっていますけれども、
それでも住民に被ばくを強要させるという形で事故を収束させるものですから、
非常にそれは積極的に使うと。
それは事故対策の主要なものを負わせてしまうというやり方が本当にいいのか?
という事は、
まだ、問題としては残っています。

あと、可搬施設を多用するなどの問題もあるということですね。

それから、前回の政府交渉でも非常に問題になった所が、
「立地審査指針を取りこまない」というところです。
放射性ヨウ素と希ガスへの住民の被ばく基準ですね、
敷地境界で250ミリシーベルトっていう線量基準を設定している訳ですね。
これは急性障害が起こる可能性があるレベルという事で、
それ以上の被ばくはさせないと。
仮想的な事故を想定してもそれ以上は被ばくをさせないというのが立地審査指針の中身なんですけど、
とにかくこれを外してしまったんですね。
で、かわりに設定されたのが
セシウム137で100テレベクレル/100万炉年という安全目標なんですけれども、
これはセシウムに限定して影響を小さく見せてごまかしているということがあります。

田中委員長なんかは、国会で、
「これだと敷地境界での被ばく線量が0.01ミリシーベルトだ」と。
その根拠もはっきりさせないままそういう事を言ってですね、
「もう全然低いんだよ」という事を印象つけようとしているんですけれど、
ただ同時に放射性希ガスとか放射性ヨウ素も出てくる訳ですよね。
それらを合わせると、
特に放射性希ガスはフィルターを素通りですので、全量放出なんかを考えると、
1000ミリシーベルト以上ですね。

アドバイザリーグループの滝谷さん(元原子力安全委員会事務局 滝谷紘一氏)なんかは、
浜岡原発の5号機の場合を例にとって、敷地境界での線量は、
大体希ガスで3700ミリシーベルトにもなるというような事を言われています。

そういった事を考えると、やはり事故直後の非常に線量の多い状態で、
住民に急性障害の可能性が出てくるような線量をですね、
そういう線量の被ばくをさせてしまうという可能性を残してしまっているというところは、
安全上は非常に後退をしているというふうに思います。

この点について今日規制庁は、これについては説明をしてですね、ようするに
「事故想定が大きくなったんだから、そのために別の放出基準を設定したんだ」ということで、
なんか当たり前のように言うのですけれども、
やはりどんな事故が起ころうとも「敷地境界での被ばく線量を急性障害が起こるレベルよりも下げる」という、
ある意味立地に際しての住民との約束みたいなものですので、
それを外してしまうというのはやはり大きな問題があるだろう
というふうに思います。

その他に、特定安全施設ですね。
加圧型PWRのフィルターベント等の特定安全施設について5年の猶予を設けている場合。

それから原子炉の寿命についても、発足当時は40年廃炉が当たり前のような形で、
田中委員長も最初の国会での所信演説ではその点を指摘してたと思うんですけど、
「いつのまにか20年延長を認めるような中身になってしまっているという事が問題かな」
というふうに思っております。

そして今、新規制基準の対応の先取りとも言える、大飯原発の評価会合が開かれていて、
これについては明日と来週の月曜日に会合があった後、
来週の今日、規制委員会の定例会合で承認される可能性というのがあるという中身です。

これはある意味新規制基準をどこまで厳しく適用するのか?という事が注目された訳ですけれども、
ところが基準地震動や基準津波についても、基本は福島原発事故の前の想定で構わない
「免震事務棟も防潮堤も必要ない」と言う、結構強引な関電の主張が冒頭からあったので、
これに対して規制委員会側は非常に抵抗していたという印象があったんですけれども、

ところが最後はもう時間切れだという事で、あっさりと電力側の主張を認めてしまう

電力会社が主導権を握って、
まるで福島の原発事故など無かったかのような形で終わろうとしているという所で非常に問題があります。

これについては、あとでご紹介しますけれども、金曜日に緊急の政府交渉が
美浜の会、それからグリーンアクション、それから大飯原発の裁判を進めている裁判の会、
それから、原子力規制を監視する市民の会ですね。
その4団体の主催で始められます。


新規制基準にはいろいろと問題があるという指摘はしているんですけれども、
現状で大飯原発というのはその新規制基準に照らす戸ですね、いろいろと引っ掛かる所が出てくるんですね。
その状態でそれでもなお動かそうとしているというところで、
基準の適用の仕方そのものに非常に甘い所があるんではないか。

そういう意味ではこの先次々といろんな原発について再稼働をめぐって本審査が始まるわけですけれども、
多少は厳しくなっているはずなんですけれども、
その新規制基準、本当に適用の段階で厳しい適用をされるのかどうか?という点でも非常に心配であるし、
監視の目を緩められないと言う事だと思います。

結論的には「新規制基準は福島事故を踏まえていない」と。
何時また大きな地震や津波が発生してもおかしくない。
「現在の状況で原発の安全性を担保するものではない」と思いますし、
それから、私たち、たとえば社会的合意なきままの新基準の決定に抗議したいと思いますし、
これによって今後再稼働のお墨付きが次々と与えられるような事があってはならないと、考えています。
その点でまた、
ま今大飯の評価会合の件がありましたけれども、
また原発の方審査等が始まりますので、しっかりと目を光らせていきたいと思います。


2013062018.jpg

17:07=http://youtu.be/g9pte_Gozk8?t=17m7s
満田:
はい、決まっちゃいましたね。
という事で、そうすると、そうは言いつつもこの一連の、
結構私たちにとっても長い道のりだったんですね、
一連の規制基準をめぐって、骨子段階からパブコメをやり、パブコメを呼び掛け、
3000,4000を超える様なパブコメが出た。
そして条文になってからもまたパブコメを呼び掛け、
その時もすごい、3400ページ以上ですか、あの文章に対して2000を超えるパブコメが出たという、
これは、なんというか、規制庁が全然やらなかった分多くの市民がそうは言いつつも
このすごいスピードの中での、しかも非常に分かりづらい議論に懸命になって付いていって、
まがりなりにもそれだけのコメントを出したというのは、
「すごい事だ」と思うんですね。
ちょびっとだけは、その事がこの基準を武める役に立ったかと思いますか?


阪上:
そうですね、特に今日規制庁側の人がパブコメの説明をしたんですけども、
多くのところが、たとえば先週ですね、私たちのところで規制庁交渉をやって、
「最後の要請」という形で要請書を出したんですけれども、
その中身の説明が結構多くを占めていて、
それなりに説明をしなければいけないとは思っているような感覚を持ちました。
さっき言った、設計をちゃんと考慮させますよとか、
あるいは多重事故についても想定させますというところについては、
文言としては無かったものが入ったという意味では前進ではないかと思います。
ただやっぱりその具体的な中身ですよね。

非常に抽象的な表現ではあるので、
実際の審査の中身でそれが本当に厳しい目で厳しい形で規制がかかるのか?という意味では
見ていかなければいけないというふうに思います。


満田:
私としては、納得がいかない部分の、かなりの部分が「社会的合意」っていうところなんですね。

とりわけその敷地境界線上の250ミリシーベルトというのが撤廃されて、
何かよく分からないけれども、100万炉年に1回100テラベクレル・セシウムという、
それが滝谷さんによれば、浜岡なんかを例にとれば、
結構な、2000を超えるミリシーベルトになるという、希ガスについてというお話だったと思うんですが、
この事の意味を理解できませんし、
おそらく、田中俊一委員長も理解していないような気がしますし、

日本の国内でこの250ミリシーベルト撤廃100万炉年100テラベクレルっていうことの意味合い、
それがそのいわゆる安全目標なので、
規制基準をかける何か一つの目標になって行って、
これこそみんなに(規制庁としては、原発を動かす側として)
理解して受け入れてもらわなければいけないものだと思う
んですが、

そのことに対する一切の努力をしませんでしたね。
これが、すごく私は、かなり問題だと思っています。


阪上:
そうですね、この基準そのものは立地に際して
「敷地をどれだけ広く取らなければいけないのか?」という、


満田:今までのね、立地審査指針ですね。

阪上:
ええ。
それで、多分同じ考え方でいくと、
当然これまで考えもしなかったような仮想事故と言われたようなものよりもはるかに大きい事故が起きて、
それまでは「仮想事故」と呼んでいたものの想定が甘すぎたんですね。
これは斑目委員長も言っている事で、
斑目前原子力安全委員長は
「だから立地審査指針というのは厳しく見直したうえで、それをちゃんと適用しなければいけない」
と言っていた訳なんですよね。

ただそれを適用してしまうと、いまの原発で敷地をさらに広げないといけないですね。
相当広げないと基準をクリアできないみたいな、
「じゃあ止めてしまえ」みたいなですね、そういう理屈だと思うんですよね。


満田:
そうですね、その事が象徴しているように、田中俊一委員長をはじめとした規制委員会の姿勢というのが、
なんていうか「クリアできない基準は作らない
そして現在の原発にものすごいいろいろな矛盾が多分あると思うんですが、
それを突き付けるようなことはしない。
つまり現状に基準を合わせるというような姿勢が私は見えると思います。

で、田中俊一さんは、何度も何度も繰り返し、
「科学技術的な見地に立って、規制委員会は科学的な見地に立って、政治とは切り離して物を検討するんだ」
と言っているんですが、自らそれを守っていない。
つまり現実を考えてしまっている。
であるからこそ、電力事業者に何度も何度もヒアリングをかけて、
「この基準はクリアできる?」「できる?」っていう
そういう無言じゃなくて、もろに問いかけ続けた訳です。

だから、ま、311前の基準よりは厳しくなり、
これは適用のやり方次第では再稼働が難しくなる原発は出てくるのかもしれないんですが、
なんかかその、「安全をまず目標に置いた基準ではないな」という印象を持ちました。
どうでしょうか?


阪上:
そうですね、そういう意味では線量の基準については明らかに後退しているんですよね。
しかもそれを正面切ってちゃんと説明せずに非常にごまかした説明の仕方をしていて、
要は100テラベクレルと別の総量規制をかけますと。
「それだと0.01ミリシーベルトで全然線量低いですよ」と


満田:それ根拠無いですよね、全然。ちょっと信じがたい。

阪上:
根拠がない上にですね、それが100テラベクレルというのが、セシウム137に限定しているという事を
それをきちんと説明しないですよね。
で、従来の希ガスやヨウ素に対する規制はもうなくなりましたから、
だから、ま、重大事故が起きた時には周辺の住民の人はものすごい


満田:「逃げて下さい」っていう事ですかね?


阪上:
ま、規制庁・規制委員会の言い方だとね、セシウムは沈着して長期的な影響を及ぼすけれども、
希ガスは拡散するだけでどこかへ沈着するという事は無いので、
「だからいい」
っていう事なんですけれども、
やっぱりそうすると周辺の住民にとってはね、
通過時に、そこにいれば大量の被ばくの可能性があるわけで、
だからこれまではそういうものを考慮していましたけれども今後は考慮しませんから、
だから重大事故が起きた時にはちょっと自分で身を守って下さい、ごめんなさい。

ということだと思うんですけれども。


満田:
ひどいですよね。
かつもうひとつ私が気になっているのは、
報道でも、報道でもね、NHKの報道なんかを見ると、
規制基準によって審査させられること=原子力規制委員会が安全を確認すること
というふうに報道しているし、
あと、安倍首相なんかもまさにそういうふうに考えているらしいんですね。
ただこれも返りがあって、田中俊一さんは決して「原子力委員会が安全を確認する」とは言わないし、
原子力規制庁の人も、交渉に来てくれた人が明確にそこら辺は言いきっていて、
原子力規制庁は安全を確認するものではない
安全確認は一義的に原子力事業者が負う」と。

「じゃあ、規制庁は何するんだろう?」と私は思うんですが、
とにかくそこら辺の
規制基準をクリアする事=安全でもないし、
安全確認をするのも規制庁でもないし、っていうそこら辺ですね。

確認作業を原子力事業者にかなりの部分押し付けていて、
規制庁がどこまで何の責任を負うのか?というのが不明確だと思いました。

そして巷でのNHK等の報道と安倍首相の認識と、規制庁の、その両者がね、
安倍首相が言っている事と田中俊一さんが言っている事が
かなり食い違っていると思いますね。


つまり、これから再稼働に向かって、
「規制基準をクリアする事=安全確認だ」という事に関して、違うんじゃないかと思いますが、どうでしょう?


阪上:
その辺は何かね、開き直りみたいな
「安全というのは不断に追及しなければならぬ」とかの言い方で、
現状ではどうしても不十分な所がありますよ。
それならそうとちゃんとね、「それでも良いですか?」と、
「被ばく基準を撤廃しました。だから事故時に周辺の人は自分で身を守って下さい。
必ずしも今回の基準で安全は担保できないけれども、
ま、不断に安全についてはこれからも努力を重ねますから、それで許してもらえますか?」
という形。

ちゃんとそういう状況を説明したうえで、
「それでも本当に原発は必要なのか」ね、
「それならやっぱり止めて別の道を行かなきゃならないのか」というところを含めてね、
ちゃんと理解できる形で、少なくても説明をしないと、
そういう意味で「これで安全だから再稼働だ」みたいな
虚構が走ってしまうような状況というのは非常にまずいんじゃないかなと思いますね。
で「住民の安全は守られるんだ」みたいな、


満田:
今日のNHKの報道なんかを見ても、立地自治体。
北海道のはるみちゃん(高橋はるみ)、そして玄海の岸本さん(岸本英雄)
なんかのコメントが載っていましたが、
軒並み「この原子力規制委員会の規制基準で安全が担保されれば動かして行くんだ!」
という様な趣旨でコメントしていますよね。

高橋はるみさん
泊を動かしたい北海道の「高橋はるみ知事」ってどんな人?

高橋知事は原発再開へ舵を切った日本で最初の「政治家」・上杉隆氏

震災後初…泊原発3号機の営業運転再開を容認(高橋はるみ知事)

「今がチャンス!泊原発を動かせ!!」北海道の経済4団体代表が枝野大臣に圧力
(悪いおじいさん全員の顔あり)


岸本英雄さん
佐賀県玄海町の外遊・総額約2300万円

「九電玄海4号 ドタバタ再稼働」 東京新聞 こちら特報部11/4(記事書き出し)

えっ!?玄海原発4号機一両日中に再稼働・・・しちゃった・゚・(ノД`)



だから非常にこれから先がどうなのか?
そしてこの規制委員会が、規制庁がパッパカ基準を決めたことによって、
そしてなに一つ説明会を開かなかったという事によって、
この規制基準の中身が全然世の中に伝わっていないと思うんですね、問題点も含めて。

だからそれは規制庁はきちんと説明責任を果たすべきだと思いますし、
ある意味もっとマスコミが内容に踏み込んだ報道を、
これまでもすべきだったし、これからもすべきだと思いますよね。

私たちのこのささやかなFFTVが伝えるだけじゃ全然もちろん不十分で、
おそらく、99.9%の人は中身がよく分からない。
また、私も含めて実は分かっていないという事だと思います。


阪上:
そうですね、そういった意味では新規制基準の不十分な点というか、欠陥みたいなものについては、
やはり改めて訴えていきたいというふうに思います。
ただ一方でね、具体的な審査がこれから始まって行くわけで、
その場合は私たちとしてはやっぱり、一つの再稼働もして欲しくないというふうに思っているわけで、
その中では新規制基準の非常に抽象的な部分というのは、
結構、規制庁側の裁量によって対応が変わってくるような所がありますので、


満田:
そこもまずいとおもうんですよ。
そういう、なんか、明確じゃない。
彼らのこの規制基準の内容を見てみると、
物差しは示されているけれど、その合格点というのがすごく不明確だなと思う所があるんですよね。


阪上:
ま、そういう意味ではね、こちらで厳しい目で基準に照らした場合に
「やっぱりこれでは動かせないだろう」という所はそれぞれ原発の特徴によってありますので、
たとえば浜岡原発に対しては津波の基準というのは、実は非常に厳しいガイドラインの指摘はあって、
いま中部電力がやっている防潮堤では全然間に合わない。
ま、あれを厳格に適用すればですね。
だからそういった点というのはそれぞれの原発によってありますので、
そこをやっぱり私たちとしてはしっかりと見ていって、
そこで厳格な適用をさせる事で、再稼働をさせないと。
そういった取り組みが今度また必要になってくるんだと思います。


満田:
ま、一種の判例みたいなものがこれから積み重なって行くと思いますので、
恣意的な基準の適用というのは、厳しい目で見守って市民の方から声をあげて厳格な適用をしていくと。
その最初のステップが大飯原発?


ーーつづく

続きはこちら↓
大飯原発評価会合の行方 6/19FFTV(内容書き出し)ー大飯原発基準満たさず運転へー





続きを読むにロイター記事「原子力規制委が新規制基準を決定、6原発で審査申請へ」






原子力規制委が新規制基準を決定、6原発で審査申請へ
2013年 06月 19日 16:20 JST
[東京 19日 ロイター]

原子力規制委員会は19日の定例会合で、原発の新規制基準を承認し決定した。
東京電力福島第1原発の事故を教訓に、地震・津波対策を強化したほか、
従来は事業者に委ねていた過酷事故対策を義務化した。

新基準の施行日は7月8日とし、閣議で正式に決定する。
新基準施行後は国内の6原発12基で安全審査への申請が出される見通しだ。

規制委の田中俊一委員長は同会合で、新基準について
「現時点でみれば、国際的にみてもきちっとした体系はできているが、
真価が問われるのはこれからの審査の中で魂が入るかどうか」と発言した。

停止中の原発が再稼働するためには新基準が要求する性能を満たしていることが求められる
福島事故の直接的な原因となった津波への対策では、
各原発ごとに過去最大を上回る「基準津波」を設定し、防潮堤などの防護対策を要求するほか、
原子炉建屋など重要施設の設置は、耐震設計上考慮すべき活断層がない場所とする。


過酷事故対策では、緊急時に原子炉格納容器の圧力を下げるために蒸気を外に放出する際に
放射性物質を取り除く「フィルター付きベント設備」の設置などを求める。
国内の原発で未導入の同設備は、
福島原発と同じ「沸騰水型軽水炉(BRW)」には再稼働時点で設置を求めているのに対し、
構造の違う「加圧水型軽水炉(PWR)」には一定の猶予が認められた。

同ベント設備の工事は年単位の期間がかかるため、
再稼働へのハードルは、東京電力などBWR陣営に比べ、PWR組には低くなった。

7月の新基準施行に合わせて、
関西電力が高浜3、4号機(福井県)と大飯3、4号機(同)、
九州電力が玄海3、4号機(佐賀県)と川内1、2号機(鹿児島県)、
北海道電力が泊1─3号機、
四国電力が伊方3号機(愛媛県)の各プラントについて安全審査を申請する見通しだ。

<本格審査、できるだけ速やかに>

規制委と実働部隊の原子力規制庁は3チームを編成して、各原発の審査に当たる。
田中委員長は審査期間について、
「通常だと1基あたり半年から1年かかる」(1月の会見)と指摘したほか、
規制庁幹部も一般論として半年との見方を示している。

田中委員長は定例会合後の記者会見で、
電力会社から申請を受け取って本格的な審査が始まるまでの期間いついて
申請してくる事業者も1日でも早く動かしたいという思いで出してくるようだから、
できるだけ速やかに効率よくやりたい
」と述べた。

申請を受けてどの原発から審査に着手するのかといった手順や、
多数の申請があった場合の態勢強化について同氏は
「実際に出てこないとわからない。態勢が足りなければ強化する努力はするが、
単に人を増やせばできるという問題でもない」などと述べた。

(浜田健太郎)



ーー

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