小出裕章講演会 松本市 2013/6/09(日) 3/3
会場:長野県松本文化会館 中ホール (キッセイ文化ホール)
平成25(2013)年6月09日(日)
主催:小出裕章講演会実行委員会
制作:長野インターネット放送局[NIBC]
質疑応答
もりながあつこさん。
福島県からの避難者。
「手をつなぐ3・11信州」で、みなさんと共に苦難を共にして活動されている方。

私は長野県の方に避難をして来ております、福島県からの避難者です。
ここにも沢山福島県、そして関東広域から避難してきている家族が沢山来てくれています。
当初私たちがどうしていいか分からなかったときに、
小出先生はじめとする「本当に放射能は危険なんだ」と、
最初にモノ申してくれる人たちが少なかった中で、
先生が一生懸命言って下さった事が本当に私たちの救いでした。
私たちは、支援等が限られてくる中で、特に復興支援という言葉も使われて、
そこにいる人たちの安全性というものは後回しにされているという事が現実の中にあります。
そんな中、今日の先生の講演内容を周りの人々に伝えていただけたら嬉しいなと思います。
質問です。
放射能による健康被害というのが、子どもの甲状腺がん以外に関しては公的にというか
世界的な合意が取られていないというふうに言われてしまって、
でも実際にはかなりの子どもたちに健康被害が出ていると。
体調不良もそうです。
私もそうです。
先生は医療の専門家ではないので医療的にどうのという事ではないんですが、
放射性物質というものは放射線が出るというそれだけの怖さではなくて、
物質そのものが持っている特有の毒性みたいなもの。
金属が持っている毒性みたいなもの。
それプラス放射線とそれ以外の化学物質とが相乗効果を起こして、
体内に入った時につまり内部被曝が起きた時には、単に外部被ばくだけの恐ろしさではなくて、
内部被曝になった時の怖さというのはもっと大きいんじゃないかと私はおもうんですけれども、
そういった事ってどうやって検証していけば、もしくはどうやってみなさんに伝えていけばいいのか。
そのあたりの事に付いてちょっとお聞かせいただけないでしょうか?

小出裕章氏:
いくつかお答えしなければいけないと思いますが、
放射線に被ばくをするとさまざまな被害が出ます。
たとえば原爆被害者の方達は、すぐに死んでしまう人だっていました。
髪の毛が抜け落ちてしまうという人だっていました。
火傷をしてしまうという人だっていました。
吐き気が出る、下痢になる、という人たちも沢山いました。
そういう被ばくをしてすぐに被害が出るという被害の出方を
私たちは「急性障害」と呼んでいます。
ただ、急性障害が収まったから、だからもう、その障害が出なかった人たちは何でもないのか?
という事が実は問題でして、
広島・長崎に落とされた原爆の人達、すぐに死んでしまった人たちは誠にお気の毒でしたけれども、
残ってヒバクシャのレッテルをはられた人達は、今度は実験材料、モルモットにされたのです。
ABCCという米軍の研究施設が広島と長崎に出来て、被爆者の人達を囲い込んで
「自分の研究所に来い」と命令をしたんですね。
それで毎年毎年被ばく者の人達はABCCに検診に行くと。
「あ、こいつはどういう病気になって行く」という事を、検査して登録していく訳ですね。
でもABCCは一切の治療はしない。
検査だけして帰すんです。
それでまた翌年「来い」と言って呼びつける。
そしてその病気がどう進行しているか、あるいは治ったか、
あるいはもう来なくなった、死んじゃったのかという事をずっと調べ続けた。
それで初めの頃に分かった事は、
被ばくをした人の中に「白血病が増えている」という事が分かりました。
それでまたしばらく調査を続けていくと、「がんも増えている」という事が分かりました。
そしてその後もずっと調査を続けていくのですが、その結果分かってきたことは、
被ばく量がどんどんどんどん少ないと思っていた集団でも、
「やっぱり白血病もがんも増えてきている」という事が分かってきたのです。
それが、今日私が聞いていただいたような、現代の学問が長年続けてきた研究結果として、
「どんなに微量な被ばくでも被ばくというのは必ずリスクがある」という結論に結び付いてきているのです。
ただし、今私は白血病だとか癌と言ったわけですけれども、
実は被爆者の研究をずーっと続けてきて、近年になって、
「いや、それだけでは止まらなかった」
「心臓病でもなんでも被ばく者の病気は増えている」
というデータが今になって分かってくるようになりました。
私は当然のことだと思います。
今日聞いていただいたように、放射線のもっているエネルギーというのは
生命が持っている分子結合のエネルギーから比べれば、もう何十万倍も高いという、そういうものですので、
「どんな影響でも出るだろう」と私は思います。
癌以外のことだって多分沢山出る。
ただそれは、ヒバクシャにやったように、
何万人もの人たちを囲い込んで、治療をしないで、何万人もの別の人達と比べていくという、
そういう検査をしないと検出出来ないと、そういう違いの出方です。
私は福島の人達にも、これから沢山の被害が出るだろうと思いますけれども、
その被害をきちっと立証するためには、
きちっとした検査を続ける以外にないと思います。
ただし日本の国はそれをやらないだろう。というのが私の心配です。
やれば必ず癌だけではない、いろいろな被害が出てくるだろうと思います。
そして今、もりながさんがおっしゃって下さったように、
被ばくの危険というのは大変複雑な要因がからんでいます。
たとえば被ばくをすると癌になるという事は分かっています。
肺がんにもなるということも分かっている。
ただし肺がんの事で言うなら、
たばこを吸う人は吸わない人に比べてはるかに高率で癌になっていくという事が分かっている。
たばこを吸う事で肺がんになるという効果もある。
放射線で肺がんになる効果もあるという事で、
両方が重なると、相乗効果で肺がんが増えていくという、そういうデータもあります。
ですから、福島の事故で様々な化学物質が放出されたと私は思いますし、
この化学物質のより暴露される事による被害と、放射線の被ばくによる被害というものが、
相乗効果のようにして表れるという事は、多分あると私は思います。
ただしそれを立証しようと思うと、
大変な調査を長い年月にわたってやらなければならないし、
「立証できた時にはもう手遅れだ」という事になるのだと思います。
でも、「手遅れ」だとしても、きちっとしたデータを取ることは私は必要だと思いますので、
「やった方がいい」とは思うけれども、
「日本の国家がそれをやるというふうには私は思えない」と。
そういう状況です。
もりなが:
という事は私たちはとにかく、これ以上リスクを負わない努力をひたすらするしかないという事ですよね。
私たち実は避難してきて、一番最初に自分たちの出来る事って言ったら、
やっぱり食品を選ぶ事しかないんですね。
先ほど給食の事を言っていただいたんですけど、
給食だけじゃなくて、「じゃあ給食だけ守れててたら守れるか」というと、
私たちは外食する時、外で誰かと一緒に食事をする時も実はとても大変で、
避難をしている人同士だったらお互い分かりあえるんですが、
そうじゃない人たちと一緒に食事をする時に、それを一回一回、
「実は私たちはこれは食べられない、あれは食べられない、これは危険なので避けています」ということを、
説明するのが本当に大変で、
そういう事を含めると、食品を構成しているありとあらゆる原材料から、
それをつくる肥料から、土から、本当に全部考えなければいけない。
そういったことも含めて安全を確保しないと、本当は子どもを守れないという、
多分そういう事じゃないかと思うんですけれども、
その辺はどうでしょうか?

小出:
もちろんおっしゃった通りなんです。
今日本の国は何をやろうとしているかというと、
食べ物に関しては1kgあたり100ベクレルという基準をしいて、
「それを超えたものは市場に出回らせないから安心しなさい」と。
「それを下回っているものは、もともと安全なんだから安心しなさい」
「放射能の事なんか何にも気にするな」という作戦に打って出てきているわけです。
何を彼らが狙っているかというと、
「放射能という事を忘れさせよう」という作戦に出てきているわけですね。
ですからおっしゃったように、こうして
「本当にどうやって子どもを守ろうか」と思っている人たちと、
そうではない人たちの間に今度は溝が出来てしまう。
どっちだって被害者のはずなのに、被害者の間で溝が出来てしまうというふうに、
いま国によって仕向けられてしまっているのです。
私はそんなふうな形は正しくないと思うし、
1kgあたり100ベクレルよりももっと下の汚染だって危険なんです。
1kgあたり99ベクレルは危険です。
1kgあたり90だって50ベクレルだって危険なんです。
日本のお米は福島第一原発の事故が起きるまでは
1kgあたり0.1ベクレルしか汚れていなかった。
100ベクレルを許すなんて言う事は1000倍もの汚染を許すという事になってしまうことであって、
そんな事は到底許せない事なんです、私から見て。
何を本当はすべきか?と言えば、
全ての食べ物について、きちっと汚染を調べて、
これは1kgあたり100、これは90、これは50、これは10、これは1、これは0.1というふうに、
全ての食べ物をきちっと測定してみなさんに知らせる。
知らせた後でそれをどう引き受けるかは一人一人の判断だと、私はそう思います。
わたしは、「大人は被ばくしても良い」とさっきも言ったわけですし、
汚染したものを食べても良いと思いますけれども、
ちゃんと知った上でそれをすべきだし、
ちゃんと知った上でで子どもを守るという事をやらなければいけない。
そのためには国を動かすしかないんです。
一人一人でそれをやろうとしてもどうしても限界があるし、
また溝を作っていってしまうという事にもなると思います。
残念ながら国を動かすほどに私の力は大きくないけれども、
今日これだけの方がいらして下さっているわけだし、
そういう力を集めて、
「国にとにかくちゃんとやらせる」という事をこれからやるべきだと思います。
もりなが:
ありがとうございます。
先生のような考え方で全てのお医者さんや学者さんや行政や技術者や、
ありとあらゆる人たちが自分の場所で同じ事を考えて行動してくれたらいいなと本当に思いました。
ありがとうございました。
会場:長野県松本文化会館 中ホール (キッセイ文化ホール)
平成25(2013)年6月09日(日)
主催:小出裕章講演会実行委員会
制作:長野インターネット放送局[NIBC]
質疑応答
もりながあつこさん。
福島県からの避難者。
「手をつなぐ3・11信州」で、みなさんと共に苦難を共にして活動されている方。

私は長野県の方に避難をして来ております、福島県からの避難者です。
ここにも沢山福島県、そして関東広域から避難してきている家族が沢山来てくれています。
当初私たちがどうしていいか分からなかったときに、
小出先生はじめとする「本当に放射能は危険なんだ」と、
最初にモノ申してくれる人たちが少なかった中で、
先生が一生懸命言って下さった事が本当に私たちの救いでした。
私たちは、支援等が限られてくる中で、特に復興支援という言葉も使われて、
そこにいる人たちの安全性というものは後回しにされているという事が現実の中にあります。
そんな中、今日の先生の講演内容を周りの人々に伝えていただけたら嬉しいなと思います。
質問です。
放射能による健康被害というのが、子どもの甲状腺がん以外に関しては公的にというか
世界的な合意が取られていないというふうに言われてしまって、
でも実際にはかなりの子どもたちに健康被害が出ていると。
体調不良もそうです。
私もそうです。
先生は医療の専門家ではないので医療的にどうのという事ではないんですが、
放射性物質というものは放射線が出るというそれだけの怖さではなくて、
物質そのものが持っている特有の毒性みたいなもの。
金属が持っている毒性みたいなもの。
それプラス放射線とそれ以外の化学物質とが相乗効果を起こして、
体内に入った時につまり内部被曝が起きた時には、単に外部被ばくだけの恐ろしさではなくて、
内部被曝になった時の怖さというのはもっと大きいんじゃないかと私はおもうんですけれども、
そういった事ってどうやって検証していけば、もしくはどうやってみなさんに伝えていけばいいのか。
そのあたりの事に付いてちょっとお聞かせいただけないでしょうか?

小出裕章氏:
いくつかお答えしなければいけないと思いますが、
放射線に被ばくをするとさまざまな被害が出ます。
たとえば原爆被害者の方達は、すぐに死んでしまう人だっていました。
髪の毛が抜け落ちてしまうという人だっていました。
火傷をしてしまうという人だっていました。
吐き気が出る、下痢になる、という人たちも沢山いました。
そういう被ばくをしてすぐに被害が出るという被害の出方を
私たちは「急性障害」と呼んでいます。
ただ、急性障害が収まったから、だからもう、その障害が出なかった人たちは何でもないのか?
という事が実は問題でして、
広島・長崎に落とされた原爆の人達、すぐに死んでしまった人たちは誠にお気の毒でしたけれども、
残ってヒバクシャのレッテルをはられた人達は、今度は実験材料、モルモットにされたのです。
ABCCという米軍の研究施設が広島と長崎に出来て、被爆者の人達を囲い込んで
「自分の研究所に来い」と命令をしたんですね。
それで毎年毎年被ばく者の人達はABCCに検診に行くと。
「あ、こいつはどういう病気になって行く」という事を、検査して登録していく訳ですね。
でもABCCは一切の治療はしない。
検査だけして帰すんです。
それでまた翌年「来い」と言って呼びつける。
そしてその病気がどう進行しているか、あるいは治ったか、
あるいはもう来なくなった、死んじゃったのかという事をずっと調べ続けた。
それで初めの頃に分かった事は、
被ばくをした人の中に「白血病が増えている」という事が分かりました。
それでまたしばらく調査を続けていくと、「がんも増えている」という事が分かりました。
そしてその後もずっと調査を続けていくのですが、その結果分かってきたことは、
被ばく量がどんどんどんどん少ないと思っていた集団でも、
「やっぱり白血病もがんも増えてきている」という事が分かってきたのです。
それが、今日私が聞いていただいたような、現代の学問が長年続けてきた研究結果として、
「どんなに微量な被ばくでも被ばくというのは必ずリスクがある」という結論に結び付いてきているのです。
ただし、今私は白血病だとか癌と言ったわけですけれども、
実は被爆者の研究をずーっと続けてきて、近年になって、
「いや、それだけでは止まらなかった」
「心臓病でもなんでも被ばく者の病気は増えている」
というデータが今になって分かってくるようになりました。
私は当然のことだと思います。
今日聞いていただいたように、放射線のもっているエネルギーというのは
生命が持っている分子結合のエネルギーから比べれば、もう何十万倍も高いという、そういうものですので、
「どんな影響でも出るだろう」と私は思います。
癌以外のことだって多分沢山出る。
ただそれは、ヒバクシャにやったように、
何万人もの人たちを囲い込んで、治療をしないで、何万人もの別の人達と比べていくという、
そういう検査をしないと検出出来ないと、そういう違いの出方です。
私は福島の人達にも、これから沢山の被害が出るだろうと思いますけれども、
その被害をきちっと立証するためには、
きちっとした検査を続ける以外にないと思います。
ただし日本の国はそれをやらないだろう。というのが私の心配です。
やれば必ず癌だけではない、いろいろな被害が出てくるだろうと思います。
そして今、もりながさんがおっしゃって下さったように、
被ばくの危険というのは大変複雑な要因がからんでいます。
たとえば被ばくをすると癌になるという事は分かっています。
肺がんにもなるということも分かっている。
ただし肺がんの事で言うなら、
たばこを吸う人は吸わない人に比べてはるかに高率で癌になっていくという事が分かっている。
たばこを吸う事で肺がんになるという効果もある。
放射線で肺がんになる効果もあるという事で、
両方が重なると、相乗効果で肺がんが増えていくという、そういうデータもあります。
ですから、福島の事故で様々な化学物質が放出されたと私は思いますし、
この化学物質のより暴露される事による被害と、放射線の被ばくによる被害というものが、
相乗効果のようにして表れるという事は、多分あると私は思います。
ただしそれを立証しようと思うと、
大変な調査を長い年月にわたってやらなければならないし、
「立証できた時にはもう手遅れだ」という事になるのだと思います。
でも、「手遅れ」だとしても、きちっとしたデータを取ることは私は必要だと思いますので、
「やった方がいい」とは思うけれども、
「日本の国家がそれをやるというふうには私は思えない」と。
そういう状況です。
もりなが:
という事は私たちはとにかく、これ以上リスクを負わない努力をひたすらするしかないという事ですよね。
私たち実は避難してきて、一番最初に自分たちの出来る事って言ったら、
やっぱり食品を選ぶ事しかないんですね。
先ほど給食の事を言っていただいたんですけど、
給食だけじゃなくて、「じゃあ給食だけ守れててたら守れるか」というと、
私たちは外食する時、外で誰かと一緒に食事をする時も実はとても大変で、
避難をしている人同士だったらお互い分かりあえるんですが、
そうじゃない人たちと一緒に食事をする時に、それを一回一回、
「実は私たちはこれは食べられない、あれは食べられない、これは危険なので避けています」ということを、
説明するのが本当に大変で、
そういう事を含めると、食品を構成しているありとあらゆる原材料から、
それをつくる肥料から、土から、本当に全部考えなければいけない。
そういったことも含めて安全を確保しないと、本当は子どもを守れないという、
多分そういう事じゃないかと思うんですけれども、
その辺はどうでしょうか?

小出:
もちろんおっしゃった通りなんです。
今日本の国は何をやろうとしているかというと、
食べ物に関しては1kgあたり100ベクレルという基準をしいて、
「それを超えたものは市場に出回らせないから安心しなさい」と。
「それを下回っているものは、もともと安全なんだから安心しなさい」
「放射能の事なんか何にも気にするな」という作戦に打って出てきているわけです。
何を彼らが狙っているかというと、
「放射能という事を忘れさせよう」という作戦に出てきているわけですね。
ですからおっしゃったように、こうして
「本当にどうやって子どもを守ろうか」と思っている人たちと、
そうではない人たちの間に今度は溝が出来てしまう。
どっちだって被害者のはずなのに、被害者の間で溝が出来てしまうというふうに、
いま国によって仕向けられてしまっているのです。
私はそんなふうな形は正しくないと思うし、
1kgあたり100ベクレルよりももっと下の汚染だって危険なんです。
1kgあたり99ベクレルは危険です。
1kgあたり90だって50ベクレルだって危険なんです。
日本のお米は福島第一原発の事故が起きるまでは
1kgあたり0.1ベクレルしか汚れていなかった。
100ベクレルを許すなんて言う事は1000倍もの汚染を許すという事になってしまうことであって、
そんな事は到底許せない事なんです、私から見て。
何を本当はすべきか?と言えば、
全ての食べ物について、きちっと汚染を調べて、
これは1kgあたり100、これは90、これは50、これは10、これは1、これは0.1というふうに、
全ての食べ物をきちっと測定してみなさんに知らせる。
知らせた後でそれをどう引き受けるかは一人一人の判断だと、私はそう思います。
わたしは、「大人は被ばくしても良い」とさっきも言ったわけですし、
汚染したものを食べても良いと思いますけれども、
ちゃんと知った上でそれをすべきだし、
ちゃんと知った上でで子どもを守るという事をやらなければいけない。
そのためには国を動かすしかないんです。
一人一人でそれをやろうとしてもどうしても限界があるし、
また溝を作っていってしまうという事にもなると思います。
残念ながら国を動かすほどに私の力は大きくないけれども、
今日これだけの方がいらして下さっているわけだし、
そういう力を集めて、
「国にとにかくちゃんとやらせる」という事をこれからやるべきだと思います。
もりなが:
ありがとうございます。
先生のような考え方で全てのお医者さんや学者さんや行政や技術者や、
ありとあらゆる人たちが自分の場所で同じ事を考えて行動してくれたらいいなと本当に思いました。
ありがとうございました。
小出裕章講演会 松本市 2013/6/09(日) 質疑応答部分の文字起こし
動画はここにあります↓
「国の"放射能を忘れさせる作戦"で被害者同士の間で溝が出来てしまうというふうに仕向けられてしまっている」小出裕章氏6/9松本市講演会・質疑応答部分(内容書き出し)
信州大学理学部物理学科大学院生の質問
「物理を勉強しているが放射能はよくない事、この矛盾をどうすればいい?」
小出裕章氏6/9松本市講演会・質疑応答部分(内容書き出し)
"長野県大町市のセシウム137"小出裕章氏6/9松本市講演会・質疑応答部分(内容書き出し)
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